ここはとある民家の一室、そこでは一人の少年がテレビから流れるニュースを見ていた……

少年の名前は愛城 恋太郎(あいじょう れんたろう)、顔は悪くなく性格も真面目ながら気さく、頭も運動神経もいい方で男女問わず人望があるが、
何故か女性には振られ通してしまう、万年フラレ男である。

そんな彼が何故ニュースをじっと見ているかというと……

『では次のニュースです。またも道行くカップルが覆面姿の男に襲われた模様です』

『関係者によると覆面姿の男は、自身を”しっとマスク”と名乗っていたとの情報です』

彼がそのニュースを確認すると、テレビを消したのだった。

そしてそれとともに、彼の背後から謎の覆面男が現れた。

それはまさしく、先ほどのニュースで報道されていた男だった。

「マスターよ、アベックが傷つく姿を見て、胸がスッとしたのではないか?」

その男は、この聖杯戦争に呼ばれたサーヴァントであった。

名前を"しっとマスク"と言い、道行くアベックたちに天誅と称して暴力をふるうバーサーカーであった。

「……バーサーカーさん、俺は貴方の行動を決して認めはしない」
「いくら自分がモテないからって、それで他人を襲うなんてこと、やっていい筈がない……俺はそう思っています」

バーサーカーのその言葉に対して彼は強く否定したが、その後にバーサーカーが言った言葉によって彼は閉口せざるを得なくなってしまった。

「……強がる必要はないぞマスター、君の心は強いしっと心でいっぱいじゃあないか」

「君は、自分がなぜこんなにも女性にモテないのかと不満に思ったことがあるだろう?」
「君は、なぜあんな奴に彼女がいて、自分にはいないのかと怒りを覚えたことがあるだろう?」
「君は、自分なりに必死になって自分磨きをしているのに、女性に好かれないことで枕を濡らしたことがあるだろう?」

「……そんな君が、アベックが苦しむ姿を見て喜ばないはずがない」

「な……そんなことは「だが、現に君は私を召喚した。しっとの味方である、この私を」……!」

『モテない男達の嫉妬の味方を、自分が召喚した』、その事実に対して恋太郎は何も言うことができなかった。

そして、その事実に打ちひしがれている彼に対してバーサーカーは続けてこういった。

「マスターよ、我慢することはない……私と一緒に、道行くアベックに天誅を下してやろうじゃないか」

そう言いながらバーサーカーは彼に手を差し伸べた。

「お……俺は…俺は……!」

そして恋太郎は差し伸べられたその手を………


一方同時刻……

そこでは一切の接点がない筈の少女たち(+その内1人の母親とその使用人)がとてつもない悪寒に見舞われていた。

例えるならば、自分の運命の人が変質者に『ぬかみそテクニック』されるような、
とてつもない不快感のある悪寒を、彼女たちは感じていたのだった……。

933: マスターの運命を1パーセントも信じない男 ◆L9WpoKNfy2 :2021/06/24(木) 00:44:25 ID:XgGBwang0
【クラス】バーサーカー
【真名】しっとマスク
【出典】突撃!パッパラ隊
【性別】男
【属性】混沌・中庸

【パラメーター】

筋力:A+ 耐久:A++  敏捷:B 魔力:E-  幸運:E 宝具:A++


【クラススキル】
狂化:C(EX)
 魔力と幸運を除いたパラメーターをランクアップさせる。
 通常時は会話も意思疎通も可能だが、アベック(※カップルのこと)を発見すると狂化レベルが一気に上昇し、
 アベックに襲い掛かる以外の行動が出来なくなる。
 男女がそれなりに仲良くしていればアベックと判断するため、敵対マスターとサーヴァントの性別が異なるのであれば
 それはそれで問題ないが、そうでない場合無関係の一般人にも襲い掛かかってしまう。

【保有スキル】
カリスマ:C
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 カリスマは稀有な才能で、一軍のリーダーとしては破格の人望である。
 彼の場合は『年齢=彼女いない歴の男性』など一切モテたことのない男たちに対して
 この才能が発揮されている。

しっとの心:A
 アベックへの強烈なしっと心。妬みや僻みといった感情を魔力に変換し、魔力を感情の強さに応じて上昇させる。
 このスキルは精神干渉系の魔術・宝具などによる影響を受けない。

【宝具】

『呪われし妬みの覆面(しっとマスク)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉: 1人
 このサーヴァントを象徴する宝具であり、もてない男たちの希望であるしっとマスクに変身する能力を得る常時発動型宝具。
 しっとパワーを蓄積することが可能で、そのパワーが一定量を超えるとバーサーカーの全パラメータは1ランク上昇し、
 さらにBランクの魔力放出(炎)スキルと謎の光線を発射するスキルを得る。

『彼女なし男たちの挽歌(しっと団)』
ランク:A++ 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大補足:1000人
 アベック撲滅という戦うしっとマスクの理想に共感し、共に数々の戦いを繰り広げた同志達を召喚する。
 召喚されたしっと団員は全員が軍隊経験者で、破壊工作、陣地作成、道具作成などのスキルを保有している者もいるため非常に強力だが、
 全員がバーサーカーと同じランクの狂化スキルを保有しており、アベックを見つけると見境無く襲い掛かるため制御は困難。
 さらに現界のための魔力の燃費が極めて悪く、事前に十分な魔力を貯蔵しておかなければ数十秒と経たずに自滅することとなる。


【weapon】
 鍛え抜かれた身体と凄まじい嫉妬心そのもの。

【人物背景】
 モテない男たちのために日夜戦うレスラー風のヘンタイであり、本名は宮本幸弘。

 アベック撲滅を目標に掲げ、クリスマスやバレンタインデーにはハルマゲドンと称してテロ行為に明け暮れる。

 その活動範囲はすさまじく、現実世界にも影響を与えたこともある。

【サーヴァントとしての願い】
 悪のアベックどもを一人残らず消し去る。


【マスター】
愛城 恋太郎@君のことが大大大大大好きな100人の彼女

【マスターとしての願い】
 彼女ほしい。

【weapon】
 ない。

 彼はただの一般人である。

【能力・技能】
 誠実さの塊のような人物で、数多くの女性を平等且つ真剣に愛し、
 時には彼女のために自らの命を顧みない行動を取ることもある。
 (※参戦時期的には存在しない記憶である)

 なお現在はバーサーカーのカリスマにあてられており、
 カップルに対して若干の嫉妬心が芽生えつつある。

【人物背景】
 顔は悪くなく性格も真面目ながら気さく。頭も運動神経もいい方で男女問わず人望があるが、
 女子に告白しても必ず振られてしまうという万年フラレ男。

 ……実は“運命の人”が100人おり、その子たちと高校生の間に出会うことになっているのだが
 彼はその事実を知る前にこの聖杯戦争に呼ばれてしまった。
 (なお今までの告白が失敗続きだったのはその時期に人生全ての恋愛運をつぎ込まれてしまったのが原因) 

【方針】
 生還する。

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最終更新:2021年06月25日 22:43