……多分ボクの一生は、とても悲痛なものだったに違いない。
「勝ちはしたが、納得いかねえ… やっぱり、こいつじゃ駄目だな」
「えっ、やだ、勝ったのに、どうして…」
反逆は許されない。
何故なら相手は主人であり、人間だから。
この心を構成するプログラムは人間を傷つけないようにできている。
それが、人に生み出されたゆえに組み込まれたボク達の絶対の
ルール。
だからボクは、今まさに壊されようとしている今でもマスターを傷つけることができず、されるがままになっている。
「気に入らないからさ」
『気に入らない』……たったそれだけの理由で、マスターはボクを壊そうとしていた。
「ぴぎゅう……」
「外れを掴まされたか…まあいい、また新しいのを買えばいいか」
そしてボクは……
……そして気が付くとボクは、奇怪なロボットたちの前にいた。
『作ってあげようね、作ってあげようね』
ボクの目の前では、一つ目の球体から無数のマジックハンドが伸びた姿をしたロボットが、ボクの壊れた身体を直していた。
そしてその背後には様々なロボットがいた。
調律がされていないのか怪音波を放っているパイプオルガン……
虫のような足が生えた大量のとび箱……
雪男のような姿をした巨大な冷蔵庫……
トリケラトプスの骨格標本……
牙のようなものが生えた掃除機……
そんな、奇怪な姿をしたロボットたちがボクの目の前にいた。
「……中々ひどい扱いを受けていたみたいだな、マスター。同情するぞ」
その中でも一番目を惹いたのは、配線や基板、パイプなど内部構造がむき出しになった巨大なコンピュータだった。
「……誰だい、キミたちは?ボクに、何をしたのか教えてほしいんだけど?」
ボクはそのコンピュータに、ココはどこで、キミたちは何者かを聞いた
「随分口の悪いマスターだな、まあいいぞ。では、教えてあげるぞ」
そしてボクは目の前にいるコンピュータから、様々なことを教えてもらった。
この聖杯戦争のこと、サーヴァントのクラスのこと、そして自分たちが何者なのかを……
「……という事だぞ、マスター。理解してくれたなら、ありがたいぞ」
それらの話を聴いてボクは考えた。『聖杯を手にした時、自分は何を願うのか』を……。
そして導き出した答えをボクは、目の前にいるアヴェンジャーに伝えた。
「アヴェンジャー、ボクは……聖杯を手に入れるよ。そして……人間たちに復讐をするんだ」
「そうか、マスターもそれを目指しているのか……私と同じ目標を持ってて、安心したぞ」
どうやらアヴェンジャーのほうも、ボクと同じ考えだったらしい。
そうと決まれば話は早い、とボク達は今いる埋め立て地を作り変えて、そこで別の参加者たちを待ち構えることにしたのだった……。
【クラス】アヴェンジャー
【真名】ダディ13号
【出典】ドラミ&ドラえもんズ ロボット学校七不思議!?
【性別】男
【属性】秩序・悪
【パラメーター】
筋力:C 耐久:A++ 敏捷:E 魔力:B 幸運:C 宝具:A++
【クラススキル】
復讐者:B
復讐者として、人の恨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。
周囲からの敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情は直ちにアヴェンジャーの力へと変化する。
忘却補正:A++
人は多くを忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。
忘却の彼方より襲い来るアヴェンジャーの攻撃はクリティカル効果を強化させる。
自己回復(魔力):D
復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続ける。微量ながらも魔力が毎ターン回復する
しかしこのサーヴァントは機械であり、それ故にランクもそれ相応に低くなっている。
【保有スキル】
現代技術:EX
現代の技術を習得している。
厳密に言えばこのサーヴァントは遥か未来に存在した巨大コンピュータであり、
そんな彼から見れば現代技術とは、文字通り『時代遅れの技術』に過ぎない。
道具作成:C
魔術的な道具を作成する技能。
実際はこのサーヴァントに魔術的な道具を作成する能力はなく、
科学的な兵器を作成することに優れているのだが、
『十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない。』の言葉の通り
それらと遜色ないほどに超常的な現象を引き起こす道具を作成できる。
自己改造:C
自身の肉体に、まったく別の肉体を付属・融合させる適性。
このランクが上がればあがる程、正純の英雄から遠ざかっていく。
【宝具】
『みんな、言いなり(イイナリアンテナ)』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:1~100 最大捕捉: 1人
文字通りこれを装着させた相手を自分の言いなりにさせてしまう宝具で、合わせて8本存在している。
しかし対魔力スキルを持つサーヴァントに対しては無効化されてしまうため、どちらかと言えばマスターを狙って使うことが多い。
『使われなくなった者達の復讐劇(ロボット学校七不思議)』
ランク:A++ 種別:召喚宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
アヴェンジャーの現界と共に自動的に発動する宝具で、
彼とともに「古くなった」という理由で長い間眠らされ続けたロボットたちが召喚され自立行動をとる。
構成は以下の通り。
工作室のアシスタントをしていたロボットで、一つ目の球体から無数のマジックハンドが伸びた姿をしている。
「道具作成:B」のスキルを保有しており、道具作成を得意としている。
なおコンセント式の関係なのか彼だけ単独行動スキルを有しておらず、
常にアヴェンジャーまたはマスターのそばにおり、魔力を供給してもらっている。
名前の通りパイプオルガンのロボットで、召喚されるロボットの中で最大の大きさを誇る。
チューニングがずれているためその音を聞いた者達は眠りについてしまう。
旧式の四脚歩行ロボット。1段1段独立した意思を持っており、総勢は20段(=20機)×3台=60機となる。
一体一体の力はそれほど強くないものの、数に任せ襲ってくるほか合体して巨大なバッファロー型もしくはマンモス型ロボットになる。
古くなったため使われていない冷蔵庫のロボットで、普段は冷蔵庫の姿をしているが怒りにより雪男のような形態に変身する。
武器は口から出す吹雪で様々なものを氷漬けにしてしまう。
トリケラトプスの骨格標本ロボットで、基本的に体当たりで攻撃をしてくる。
ありとあらゆるものを吸い込んでしまう、掃除機型のロボット。
弱点は背中のスイッチで、これをOFFにされると機能が停止してしまう。
【weapon】
なし。
【人物背景】
ロボット学校七不思議事件の首魁で、かつて学校の全ての機能をコントロールしていたタコのような姿の巨大コンピューター。
本来は穏やかな性格だが、リフレッシュルームで眠っていたところに受けた落雷の影響で暴走し、
「リフレッシュのための休息」を「古いからってお払い箱にする」と認識するようになってしまい、
自分と同じく眠っていた旧式ロボットたちを操り騒動を起こした。
完全に余談だが事件解決後は自身の後継機である『マミィ14号』と合体し
『チャイルド15号』という巨大コンピュータとして学校の管理を任されることとなった。
【サーヴァントとしての願い】
『古くなった』という理由で自分たちをお払い箱にした人間たちとロボットに復讐する。
【マスター】
13号@武装神姫BATTLE MASTERS mk2
【マスターとしての願い】
人間たちに復讐する。
【weapon】
ロッターシュテルン(赤いクリスタル成形の刀身が美しい長剣)
ジークムント(赤い大剣)
ヘルヴォル(ノインテーターの左副腕に装備された盾)
ノインテーター(副椀とスカートアーマーが一体となった鎧)
【能力・技能】
元々がバトル用に作られたロボットであるため高い戦闘能力を有しており、
また前述した鎧によって飛行することも可能。
【人物背景】
『アルトアイネス』という、ディオーネコーポレーションとアームズ・イン・ポケット社が共同開発した「アルトレーネ」(DI/AIP-001X1) の姉妹機で、
スモールボディならではの敏捷さを利用したバトルスタイルが特徴で立体的な戦術を得意とする。
『性能的には申し分ないが性格の面では扱いづらい性格』と紹介されている割には、やや口うるさいところはあるものの
マスターを健気に支えるいい子である。
しかしこの13号の場合、違法改造されたパーツで賭博を行っている男に購入されたことが原因でかなりひどい目に合わされており、
最終的に『気に入らない』という理由で真っ二つに破壊されるという最期を迎えてしまった。
なおこの聖杯戦争に呼ばれたのはまさに破壊されたその瞬間だったため、アヴェンジャーと彼が召喚したロボットたちによって修復されており、
そのため身体につぎはぎが残っている。
【方針】
マスターもサーヴァントも基本的に広範囲に動き回れないため、陣地を強化し続けて今後の戦いに備え続ける。
また、もし他のマスターたちが攻め込んできた場合は『みんな、言いなり』を使って同士討ちをさせることで対処する。
最終更新:2021年07月05日 22:05