「へー、ここが東京かぁ。」
どこかのビルの屋上から眼下の街並みを眺める。
かつて自分が黒のライダーとして戦っていたルーマニアの地、トゥリファスとは似ても似つかない。
これが都会ってやつか、と思わずにはいられなかった。
界聖杯から与えられた知識は自分の中にもある。再現された東京での聖杯戦争。
7人で競う聖杯戦争は言うに及ばず、赤と黒に分かれ7対7で戦っていた聖杯大戦とも比べ物にならない人数の戦争だ。
普通に考えれば、自分も誰かにサーヴァントとして召喚されたのだと思うだろう。
しかし今の自分には、かつての聖杯大戦の記憶が存在していた。
それだけではない。大戦の後に世界を放浪していた時から記憶が地続きなのだ。
自分の認識では「界聖杯に改めて英霊の座から召喚された」のではなく「聖杯大戦の終結後から界聖杯に連れてこられた」という状態。
服装もトゥリファスで着ていた私服と同じもの。意識すれば、遙か遠くにうっすらとだがマスターとのパスも感じられる。
つまり今の自分のマスターは、聖杯大戦の時から変わっていない。
ならば自分はマスターと共に界聖杯に連れてこられたのか。残念だがそれもおかしい。
己のマスターは聖杯大戦の最後、紆余曲折あってその姿を邪竜ファヴニールに変え、大聖杯と共に幻想種が住まう世界の裏側へと姿を消したのだ。
いかに界聖杯といえども、世界の裏側から邪竜を招くことはできないだろう。大聖杯と共にある彼ならば、なおのこと。
「どういうことかなあ、これ。さすがのボクも混乱しちゃうよ?」
言葉とは裏腹にあまり深刻さを感じさせない調子で口にする。
これでも理性が蒸発している自分にしては困ってるし悩んでいるほうだ。
そして一度思い切り背伸びをした後、ふと気づいて自分の左手の甲を確認する。
———そこにあったのは、真紅の文様。
サーヴァントである自分とは切っても切れないもの。見間違えるはずがない。令呪だ。
しかし、それは本来サーヴァントと契約したマスターの手に浮かぶもの。
何故それが自分に刻まれているのか。……ひとつの可能性に思い至り、愕然とする。
「……………………ひょっとしてボク、マスターとして連れてこられてるの?」
通常ならば在り得ないその可能性について確かめるため、ひとつ試してみる。
サーヴァントならば誰でもできる簡単な行為。霊体化だ。
「……やっぱり。霊体化できなくなってる。」
なんど試してみても、霊体化することができない。これが何を示すのか。
言うまでもない。今のアストルフォの体は、何らかの方法で受肉させられているのだ。
十中八九、界聖杯の仕業だろう。本来ならばサーヴァントである自分をマスターにするため、呼び寄せるだけでなく受肉までさせている。
様々な世界からマスターを無理やり連れてくるだけでなく、サーヴァントだろうとお構いなしでマスターにするとは。
「理性蒸発してるボクが言うのもなんだけどさ、界聖杯ってやつはずいぶんいい加減なんだね?」
そんな界聖杯への愚痴を言いながら考える。
普通ならばサーヴァントがマスターになるなどありえないと思うところだろう。
だが幸か不幸か、アストルフォは既にその前例を知っていた。
———ルーラー・天草四郎時貞。
聖杯大戦にて、彼は同じようにサーヴァントでありながら赤のセイバー以外の赤陣営のマスターを兼任していた。
天草四郎に可能だったことが、今の自分に不可能などということはないだろう。
受肉しているとはいえ普通のサーヴァントならば魔力面の不安があるかもしれない。
だが今の自分のマスター、ジークは大聖杯と共にある邪竜ファヴニール。比較したことはないが、並のマスターと比べれば供給される魔力量の差は圧倒的だろう。
それこそ、自分以外にもうひとりサーヴァントを現界させ戦わせられるくらいには。
「……でも、ボクには界聖杯なんて必要ないよ。」
「今のボクはマスターなのかもしれないけど、それ以前にシャルルマーニュが十二勇士、アストルフォだ!」
「個人的な願いのために、巻き込まれた人たちと闘ってまで聖杯を求めるなんて、そんなの英雄の振る舞いじゃない。」
世界の裏側に消えたマスターに会いたくない、と言ったら嘘になる。
でも聖杯戦争に勝って彼に会いに行くということは、あの時の彼の願いを、想いを、祈りを、踏みにじることに他ならない。
自分には世界を変えることなどできないし、人類を変革することもできない。
そんな自分でも彼の最後の命令通り、世界と関わっていくことを、頑張って生きることを誓ったのだ。
遥か彼方にいるマスターのためにも、自分は元の世界に戻らなければならない。
「……まあ、戻る方法は皆目見当ついてないけどね!」
ひとまずの方針としては巻き込まれた聖杯を望まないマスターを英雄として守る。
並行して元の世界へ戻る方法がないか、この東京を探ってみる。
そんなところだろう。
「それにしても、この令呪の模様……これもマスターの影響かな。」
真剣な表情(かお)に戻って、改めて自分の左手に浮かんでいる令呪を見る。
色合いこそ普通の令呪と同じ真紅だが、その模様にアストルフォは見覚えがあった。
マスターの手に浮かんでいた、特殊な青黒い令呪。
———竜告令呪(デッドカウント・シェイプシフター)
令呪としての機能のほか、自分の肉体に黒のセイバー・ジークフリートの力を憑依させることができる呪われた聖痕。
アストルフォの手に浮かんでいる令呪は、それと瓜二つだった。場所も同じ左手の甲。
勿論、あれはホムンクルスであるマスターが英霊ジークフリートの心臓と黒のバーサーカーの宝具で二度蘇生したことによる偶発的なもの。
模様が同じだけで、この令呪にそんな超常の力はないだろう。でも、同じような使い方はできる気がした。
彼は令呪を使用するとき、いつもこう言っていた。「令呪を以て我が肉体に命ずる」と。
その祝詞をもって己の肉体をマスターでありながらサーヴァントに変身させたのだ。
今のアストルフォもマスターでありながらサーヴァントの身。
ならば本来の令呪としてだけでなく、彼のように令呪を自分自身に使用して魔力ブーストとしても使えるんじゃないか?
確信はないが、そんなことを思った。まだ自分のサーヴァントは召喚されてもいないから、本来の用途には使えないけれど。
「あ、じゃあ折角だし今から誰か召喚しちゃおっかなあ?ボクっていつもは呼ばれる側だから、なんか新鮮かも!」
自分の声に答えてくれるサーヴァントがいれば、元の世界に戻る手助けをしてくれるかもしれない。
そんな建前を述べつつ「実は一度、やってみたかったんだ~。」と本音を少し漏らしながら屋上の中央付近へ移動する。
幸いにもここは誰もいない高層ビルの上。召喚の光も地上から見られることはないだろう。
本来サーヴァントの召喚には魔法陣を描く、触媒を用意するなどいくつかの手順が必要になるのだが、アストルフォはそこまで深く考えてはいなかった。
実際この界聖杯の中には魔術やサーヴァントなど全く知らない人間も招かれている。
魔術の知識がない人間でも英霊召喚ができているのだから、細かいことまで気にしないほうが正解なのだろう。
そんなことはつゆ知らず、アストルフォは目を閉じて令呪の刻まれた左腕を前に突き出した。
ようし、と気合を入れて意識を集中し、召喚の為の祝詞を唱え始める。
———素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。
———手向ける色は黒。
———降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。
祝詞に呼応して足元にうっすらと魔法陣が浮かび上がる。
聖杯大戦ではないから色を手向ける必要はないのだが、アストルフォの心情的には入れたかった。
勝手に描かれて広がっていく魔法陣が、界聖杯から英霊召喚へのサポートがあることを如実に示している。
———閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。
———繰り返すつどに五度。ただ満たされる刻を破却する。
———告げる。
———汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
———聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。
魔法陣の光が輝きを増し、模様が複雑になり、中心から外へ向かって風の流れが生まれる。
令呪も、比例するようにその輝きを増していた。
もしこれを地上で行っていたならば、間違いなく注目の的になっていただろう。
他のマスターにもバレバレだったに違いない。
———誓いを此処に。
———我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。
———汝、三大の言霊を纏う七天。
「抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ———!!!」
光量が最大値に達した瞬間、大きな音と共に砂煙が高く舞う。
一歩遅れて魔法陣の中心から風の輪が広がり、衝撃が体を打ち付けた。
「おー。うまくいったっぽい!」
自分もサーヴァントだからわかる。召喚は成功だ。
だが砂煙に隠れて肝心のサーヴァントの姿が見えない。煙が拡散するのを少しの間待った。
召喚したサーヴァントの姿が徐々に見えてくる。
「———サーヴァント、ランサー。召喚に応じ参上しました!シャルルマーニュ大王に成り代わり、正義を———って、アーちゃん!?」
「おや、ブラダマンテじゃないか。やっほー、久しぶり!」
触媒なしの召喚は、召喚者と似た者かもしくは何かしら縁のある者が召喚されやすい。
そして今回の召喚者はマスターでありサーヴァント。
ならば縁の深い者とはつまり———生前の知り合いということになる。
同じシャルルマーニュ十二勇士が呼ばれるのは、必然だったのかもしれない。
◇◆◇
【クラス】ランサー
【真名】ブラダマンテ@Fate/Grand Order
【属性】秩序・善
【パラメーター】
筋力:B 耐久:A+ 敏捷:A 魔力:C 幸運:D 宝具:B
【クラススキル】
対魔力:A
魔術に対する抵抗力。一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。
Aランクでは、Aランク以下の魔術を完全に無効化する。事実上、現代の魔術師では、魔術で傷をつけることは出来ない。
彼女の本来のランクはCだが、後述する宝具の効果によって上昇している。
【保有スキル】
クレルモンの勲:B
クレルモンの家に生まれた者としての誇り、精神性がスキルとなったもの。
兄リナルドの凄絶な剣技に追いつくため、ブラダマンテはあらゆる手段を尽くす。
常人であれば発狂しかねない凄惨な戦場であろうと駆け抜ける。ブラダマンテは決して諦めず、勝利をつかむ。
白羽の騎士:B+
生まれついての肉体の頑健さと、戦闘を続行する能力を示すスキル。
頑健スキルの一部と戦闘続行スキルの効果を含む。
マーリンの洞窟の奥底へと転がり落ちても、ブラダマンテは大丈夫。
魔術解除:A
自分や味方に掛けられた魔術効果を解除する。
Bランクまでの魔術であれば自動解除、Aランク以上の魔術を解除するには幸運判定が必要となる。
対魔力の上昇と同じく、第二宝具に由来するスキルである。
【宝具】
『目映きは閃光の魔盾(ブークリエ・デ・アトラント)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:100人
恋人ロジェロを攫った邪悪な魔術師アトラントが所有していた魔盾。
真名解放によって盾は強烈な魔力の光を放ち、対象にダメージを与えつつ、気絶判定を強制する。
気絶しなかったとしても、目を眩ませる事で敏捷のパラメーターを一時的に著しく低下させる。
なお、本来は盾で殴らない。現界にあたってテンションが上りすぎているのか、ほぼ無意識に突進して殴っているものと思われる。
アトラントを倒したブラダマンテは、彼の持つ盾を手にし、彼が乗っていた幻獣ヒポグリフを得たと言われる。
(ライダークラスで召喚されれば、もれなくヒポグリフがついてくる)
『麗しきは美姫の指輪(アンジェリカ・カタイ)』
ランク:C 種別:対人宝具/結界宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:30人
十二勇士のひとりローランや兄リナルドが恋に落ちたとされる異国の美姫アンジェリカが所有していた、魔術の指輪。
あらゆる魔術を無効化する力を持つとされる。邪悪な魔術師アトラントから恋人ロジェロを助け出す際に大いに指輪の力を活用した。
本来はCランク程度の対魔力がAランクとなっているのも、魔術解除スキルが付与されているのも、この宝具の効果によるもの。
真名解放すれば、魔術に対する自陣全体の防御力を跳ね上げる。また姿を隠す力も備えている。
この指輪の魔力を右手の槍に込めており、魔術的存在に対する戦闘力を底上げしている模様。
【weapon】
右手の槍(指輪の力含む)、目映きは閃光の魔盾
【人物背景】
シャルルマーニュ十二勇士の紅一点。白羽の騎士。
同じく十二勇士のひとりにして魔剣フルベルタを所持する剣士リナルドを兄に持つ。
窮地にあっても正義を信じ、善を為そうと心掛ける純真な少女騎士である。
騎士ロジェロと恋に落ち、この恋を成就させるため、多くの苦難に立ち向かった。
正義の騎士として正々堂々・勇猛果敢に戦うことを好んでいながら、諦めが悪く打てる手は惜しまず尽くす。
宝具の盾で目くらましや「やられたふり」からの不意討ちすらも常套手段。
重度の円卓の騎士とヘクトールの信者でもある。
FGOの過去のクリスマスイベントでは、セイバーになったアストルフォに振り回されて大変だった。
【サーヴァントとしての願い】
アーちゃん、なんだかすごいことになってるね……。
え、もしかして今この子のストッパー、私だけ?
(アストルフォとは生前からの知り合いなので、彼の望みのために協力するのはやぶさかではない。)
【マスター】
アストルフォ@Fate/Apocrypha
【マスターとしての願い】
元の世界に戻り、世界と関わっていく。
【能力・技能】
筋力:D 耐久:D 敏捷:B 魔力:C 幸運:A+ 宝具:C
対魔力:A
彼本来の対魔力はDだが、後述の宝具により上昇している。
騎乗:A+
乗り物を乗りこなす能力。騎乗の才能。
竜種を除くすべての獣、乗り物を乗りこなすことができる。
単独行動:B
マスターとの繋がりを解除しても長時間現界していられる能力。(今は自分がマスターだが。)
Bランクならば2日は現界可能。
怪力:C-
後述の理性蒸発により筋肉のリミッターが外れていることで例外的に習得している。
理性蒸発:D
理性が蒸発しており、秘密を守れず、機密情報を簡単に喋ってしまう。
このスキルは「直感」も兼ねており、戦闘時は自身にとって最適な展開をある程度感じ取ることが可能。
『触れれば転倒!(トラップ・オブ・アルガリア)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:2~4 最大捕捉:1人
カタイの王子・アルガリアが愛用した装飾も見事な黄金の馬上槍(ランス)。
宝具としてサーヴァントに使用すると、肉体のどこに触れようとも、膝から下が一時的に強制的に霊体化し、立ち上がれなくなる。
膝から下部分の魔力供給を強制的にカットし、一時的に肉体の構成を不可能な状態にしてしまう。
この「転倒」状態から復帰するためには幸運判定が必要。ただし1ターンごとに判定に上方修正がある。
生前、ブラダマンテにこの槍を譲った逸話がある。
『破却宣言(キャッサー・デ・ロジェスティラ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
あらゆる魔術を打破する手段が書いてある魔道書。
ただ所有しているだけであらゆる魔術を打ち破ることが可能で、Aランクの対魔力を獲得することができる。
真名発動することでページが千切れ、舞い散る紙片が使用者を包み込み、通常時を遥かに超える対魔術防御能力を与える。
固有結界すら打破する可能性を掴めるというが、打ち消す容量には限界があるのか作中後半では効果が切れていた。
ただし、アストルフォはこの宝具の真名を普段は忘れている。
狂気の道標である月が隠れる新月の晩であれば、理性の復元により真名を思い出すことができる。
『この世ならざる幻馬(ヒポグリフ)』
ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:2~50 最大捕捉:100人
上半身は鷲、下半身は馬という本来「有り得ない」魔獣・ヒポグリフ。
その突進による攻撃はAランクの物理攻撃に相当し、ジャンボジェット機を追い抜くぐらいは造作もない速度で飛行する。
その真の能力は「次元跳躍」。真名開放すれば非実在の存在としての認識が強まり、この次元から昇華されて異なる次元へと跳躍する
そこで完全に消滅する寸前に乗り手が元の世界に引っ張り上げることで、一瞬だけ消滅し、また出現するという状況を引き起こすことができる。
そしてこの世界から消滅している瞬間だけはあらゆる観測から逃れ、攻撃を無効化することが可能となる。
飛ぶだけなら魔力消費は大したことはないが、能力を開放するとAランク宝具の全力開放に匹敵する魔力を消費し続けるほど燃費が悪い。
なお、この宝具はもともと彼ではなくブラダマンテのものである。
『恐慌呼び起こせし魔笛(ラ・ブラック・ルナ)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:100人
大きく吸い込んだ息を角笛に向けて吐き出す事で、魔音を発生させる純粋な音波による広域破壊兵器。
威力はさほどではなく、雑兵相手ならば100体以上を一瞬で消し飛ばすがサーヴァント相手には心もとない。
真の恐ろしさは度を超えた音の衝撃による混乱であり、慣れた者が吹けばサーヴァントの聴覚を奪うことも可能である。
【weapon】
触れれば転倒!(馬上槍)
【人物背景】
シャルルマーニュ十二勇士の一人であり、イングランドの王子。
理性蒸発したポンコツ英霊である。
純真無垢で明朗快活、美少女と見紛う、派手に着飾った中性的な美少年。
文字通り「理性が蒸発している」ためかなりのお調子者。自身にとって「その行為が心地よい」ものかどうかが判断基準。
上記の理由も相まってともすれば堕落、悪に変転する可能性もゼロではないが
アストルフォ自身の頭から根本的に「悪事を為す」というプログラムそのものが抜けているため善良である。
むしろ助けを求めるものは決して見捨てず、体躯も筋力も圧倒的に上回る相手に一歩も怯まない純正の英雄。
【方針】
聖杯を望まない巻き込まれた者はできるだけ助ける。
【備考】
マスターでありサーヴァントというバグの塊のような存在故か、界聖杯から一切のロールを与えられず世界に放り出されています。
そのため拠点や、受肉しているために必要な食料などが一切ありません。
手元にあるのは数千円の現金のみですが、本人はさほど気にしていません。
最終更新:2021年07月09日 18:48