私はヒーローが好きだ


私はヒーローが大好きだ


平和を守る為
正義を貫く為
悪と戦うその姿に痺れるし憧れる


そして
同じくらいヴィランも好きだ


世の不条理に逆らって
たとえ悪と蔑まれようと
何度正義に阻まれても立ち上がる不屈の信念


絶対折れない悪役が私は大好きだ


だからだろうか
私はこの聖杯とかいう願いを叶える夢のアイテムを巡る戦いに引っ張りこまれる前に声を聞いた気がする


常に悪として正義の前に立ちはだかり
その都度正義に破れ去る
あくまでも必要悪として英雄を際立たせる為に


それでも決して夢を諦めない
そんな「彼」の声をだ


◆◆◆


ぼくはかいじんがすきだ


色はもちろん黒が好き


皆、なんで?って聞くがセンス無さすぎだ


カッコイイからに決まってるだろ



まあ、俺の話は今はいいか
また機会があれば気が向いた時にでも話してやるわ
あっ、マスターって夢でサーヴァントの記憶とか見られるんだっけ?
うわー恥ずいわー色々と恥ずいわー
ったく、サーヴァントってのも色々面倒臭ぇもんだなオイ


だがまぁ、その程度は必要経費として払ってやるか
初回取引サービスだ、ありがたく思えよ


さあ、行くぞマスター


出勤の時間だ!
◆◆◆


界聖杯によって創り出された偽りの東京。
偽りと言えどもそこにはその街で暮らす人々が確かに存在する。
もっとも、彼らはこの東京で可能性の世界から連れてこられたマスターとサーヴァントによる聖杯戦争が行われようとしている事などまるで周知していないのだが。
あくまでもNPCとしての役割をあてがわれた者として、今日も彼らは日常を謳歌するのだ。
今この時も。


都内にあるショッピングモールの一角。
様々な催しが行われるイベントスペースに、小規模ながら人だかりができていた。
今日はTVで放送されている特撮ヒーロー番組のアクションショーが開催される事が告知されていた為、多くの親子連れや番組のファン達が集まっていたのだ。
これから始まるのは老舗特撮番組製作会社・花形特撮によって製作され、毎週日曜朝に放送され子供達からの人気も高いシリーズ最新作『銀河新星グレイトZ』のショー。
集まった観客はヒーローの登場を今か今かと待ちわびつつ談笑も交えて着席していた。


『はーい、会場に集まってくれたお友達のみんな!こーんにーちはーっ!』
「「「こーんにーちはーっ!」」」


ステージに登場したMC担当のお姉さんの呼び掛けに、子供達が元気に応える。
微笑ましい光景の後、お姉さんからショーを観る際の注意点やヒーローへの応援の仕方が説明され、いよいよ本編が開始された。
だが、こういったショーで最初に現れるのがヒーローとは限らない。


「ヌハハ………ヌハハハハハハ!!」


ややエフェクトがかった笑い声が会場に木霊する。
ステージ横のテントから現れる一人の影。
後方からは簡素なマスクを付けた黒づくめの戦闘員とおぼしき面々も従えていた。
シルバーをメインカラーに据えたややメカニカルなアーマーに身を包み、頭部はLEDか何かだろうか、紫色に発光する鋭い眼が輝いている。
何故か身体のそこかしこに様々な企業のロゴマークが貼られていたが、間違いなくヒーローと戦う悪の怪人であると観客は察した。
だがこのような怪人は番組には登場していないはずだと視聴者は首を傾げた。
ショー限定のオリジナルの怪人だろうか?

「会場の諸君、今日は我々『株式会社悪の秘密結社』の為に集まってくれて真に感謝する。これよりこの○○モールは、我が社が乗っ取らせてもらう!! 早速だがショーは中断し、この会場に集まった子供達を弊社の社員としてスカウトさせてもらおう! 行け、我が社の優秀な戦闘社員達! 面接の時間だぁ!!」
「「タィーッ!」」


口上と共に客席に降り立つ怪人達。
泣き出す子供もいる中、期待通りに会場に声が響いてきた。

「待て!!」
「ぬぅっ、この声は!?」


軽快なBGMと共に、ヒーローが姿を現す。
赤い重厚なアーマーを纏い、胸には勇壮な『Z』の文字。
一転して子供達の顔に笑顔が戻っていた。


「銀河新星、グレイトZ!!」
「出たな、グレイトZ。悪いが我が社の東京侵略を邪魔するようなら容赦はせんぞ!」
「悪の秘密結社、お前達の悪巧みはこの私が打ち砕いてみせる!」
「ハッ、やれる物ならやってみろぉ!!」


その後は流れるようにショーは進行していった。
時にヒーローと悪役のクオリティの高いアクションに魅了され、時に悪役のコミカルな掛け合いに笑いが起きる。
そんなやり取りの後、話は終盤。
悪役に追い詰められたヒーローへ客席からの応援を届けるというお約束の流れへと差し掛かった。


『みんな、大きな声でグレイトZを応援するよ! せーの!』
「「「がんばれーーー!!」」」
『もっともっと大きな声で! せーの!』
「「「がんばれーーーーーーーっ!!」」」
「ありがとう、会場のみんな………はああああああ!!」
「ば、馬鹿な!?」


流れる主題歌と共に立ち上がるヒーロー。
そこからは怪人達を一転攻勢に転じてなぎ倒す光景が子供達に見せられた。
正義は必ず勝つ。
不変とも言うべき概念を教えるかのように。


「とどめだ! グレイトマキシマム、カッタァァァァァァ!!」
「ぐあああああああ!! おのれぇぇ、悪の秘密結社ぁ………バンザイィィィィ!!」


必殺の斬撃が繰り出され、爆発のSEと共に捨て台詞を叫びながら怪人達は退場していった。
会場からは拍手が巻き起こり、ヒーローもそれに応える。
見ごたえのあるショーに端から見ても観客も満足した様子が手に取るように分かった。
もはや見慣れぬ怪人の素性など、彼らには些細なことであった。



「いやあ、本当にありがとうございます。先方の発注ミスで怪人のスーツが届かないと分かった時はどうなるかと思いましたが、おかげで助かりました!」
「いえいえ、弊社としてもこういった場面でそちらのお力になれるのは光栄な事です。今後もこういった案件がございましたら、是非ともご連絡いただければ幸いです、ハイ」


ショー終了後の楽屋裏では、主催側の管理職とおぼしき人物が先ほどまで暴れていた怪人に頭を下げる姿があった。
どうやら彼らは臨時の代役としてこのイベントに呼ばれたらしい。


「では我々はこれで。『次の仕事』が控えていますので」


そう言って戦闘員と共に怪人はショッピングモールを後にしていった。


ここに至るまで、誰も気が付かなかった。
ショーの着ぐるみかと思われた怪人達が、イベント終了後も一切素顔を晒さないことも。
この偽りの東京で血で血を洗う聖杯戦争に参加するサーヴァントが、白昼堂々人々の前に姿を見せて戦っていたという事実すらも。

◆◆◆



「お帰りなさいませ社長、そちらは問題なく業務終了のようですね」
「まあこっちとしても『いつもやってる仕事』だから慣れたもんだわ。ところでそっちの進捗はどうなってる?」
「ご心配なく。こちらも社員一同この東京一帯に散らばり、聖杯戦争に関わっている可能性のある事件の調査、及びマスターと思われる人物の情報収集を進めている所です。マスターに関しては確実性がある情報は約4割程度なのが現状ですが……」
「いや、予選の段階でそれだけ集まれば充分だ。現状我が社に問題があるとすれば……」


都内某所にあるオフィスビルの中に構えられた(株)悪の秘密結社の社名が掲げられた事務所内。
そこでは先ほどまでショーに出ていた怪人が椅子に座り聖杯戦争についての情報を連絡され、神妙な面持ちで傍らにいる人物に話しかけていた。
見ればその人物も、表が執事服で裏がメイド服という奇抜な格好をし、頭からは羊のような角を生やすという人間離れした容姿をしていた。

彼の名はヤバイ仮面。
福岡県に実在する企業『株式会社悪の秘密結社』の代表取締役を勤める怪人であり、この界聖杯を巡る聖杯戦争に参加する『社長(プレジデント)』なるエクストラクラスのサーヴァントとして召喚された英霊なのである。
彼らが人外の存在と周囲から認識されなかったのは、ヤバイ仮面のクラススキル「会社作成」により作られた会社による隠匿能力の影響であり、これにより彼らは『株式会社悪の秘密結社』が健在な限り、外部の存在から一切の魔力を探知されず「ショーのキャラクター」としてしか認識されないのだ。
そして彼の周りにいる者達も全て宝具「悪の秘密結社、出勤!(ワルソナヤツラガソロイブミ)」によって独立サーヴァントとして召喚された彼の部下である社員達なのである。


「社長!今戻ったわ!!」
「おおマスターか、噂をすればなんとやらだな。どうだそっちの首尾は?」


事務所のドアを開き、現れたのは一人の女性。
いかにもな軍服を身に纏い、左目にはXマークが描かれた眼帯という端から見ればコスプレかと思われそうな出で立ちの金髪の女性は、れっきとしたこの聖杯戦争のマスターの一人として呼び出された人物である。
彼女の名はブラックジェネラル。
元の世界ではこの世の秩序にペケを示すために世界征服を企む悪の秘密結社「RX団」の女幹部を勤めていたほどなのだが……


「渋谷方面を隅々までくまなく調べてきたけど……ブレイブマンのコピーは影も形も見つからなかったわ……」
「お前は何を調査しに行ったんじゃボケェェェェェェ!!」
「たわば!?」


的外れとかいう次元を越えた報告を萎れた表情で伝えるブラックジェネラルの顔面に、ヤバイ仮面の鉄拳がぶちこまれた(流石にサーヴァントの攻撃を人間が受けたらただでは済まないので手加減はしてあるが)。

「おいシャベリー! お前が着いていきながらなんたるちあサンタルチアこのザマはぁ!?」
「いやいやいや勘弁してくださいよ社長ぉ! うちのマスターの暴れ馬っぷりは社長もよ~くご存知でしょう? 私が制御できてたらとっくに社長が制御できてますって! ていうかサーヴァントがマスターの手綱を握らなきゃいけないってこれどういう状況なんですか!?」


鉄拳制裁されたブラックジェネラルの背後から霊体化を解除して現れたのは、顔面に「AHK」と描かれたマスクを付けた騒々しい怪人。
悪の秘密結社の広砲部長・シャベリーマンだった。

彼らのマスターであるブラックジェネラルは同じ悪の組織に属する存在というのもあり相性的にもよく、身体能力や頑丈さといった面は非常に優れていたのだが、元いた世界ではブレイブマンと呼ばれるヒーローにガチ惚れしており毎度検討違いなアプローチをしては必殺技でぶっ飛ばされているという、はっきり言って非常に残念なキャラをしており、事実を知ったヤバイ仮面達を呆れさせたほどだった。


「……社長、ぶっちゃけ今の内に鞍替えも考えておいた方が良いのでは?」
「まあお前の言いたい事ももっともだが、忘れたか? この偽東京に支社を作った時の事を」
「いえいえ、忘れるはずがありませんよ、あの初陣は……」


それはブラックジェネラルが界聖杯に召喚され、ヤバイ仮面と出会って数時間後の事。
自身のスキルで拠点となる会社を作成しようとした直後、偶然通りかかった別の主従に襲いかかられたのだが、二人は難なく彼らを返り討ちにした。
ヤバイ仮面の方はセイバークラスのサーヴァントを相手取る事となったが、自身の宝具で社員達を召喚しての物量戦に持ち込み圧倒。
加えてもうひとつの宝具の力もあり、あえなく相手のセイバーは消滅となった。
そしてマスターの方はと言うと。


「……あの執拗なまでのローキックからの金的によって見たことないレベルの苦悶の表情浮かべて崩れ去る相手のマスターの姿は、忘れたくても忘れられませんよ……」
「……だろ? あいつは性格はアレだが、こと戦闘力に関しては合格点だ。まだ予選も終わっていない現状で見限るにはまだまだ早い。多少のアレな部分は今は目をつぶれ」
「ハァ……まあ、社長がそう仰るなら私も従いますけど……」
「まあ、それはそれとしてだ」


シャベリーマンを説得し終えたヤバイ仮面は、萎れた表情で事務所のソファーに横たわる自身のマスターに歩み寄る。


「いつまで畑に放置された野菜みたいになってんだマスター! 仕事しろ! 立場上お前今我が社のアルバイトだって事を忘れんなよ?」
「うう……社長、だって仕方ないじゃない……こちとら着の身着のままこんな所に呼び出されてブレイブマンに会えず早数日……いるかもしれないブレイブマンのコピーも見つからずそろそろスマホのブレイブマンフォルダで飢えを凌ぐのも割ときつくなってきたのよ……いつ終わるのこの予選!? 死ぬ! 他のマスターに殺される前にブレイブマン欠乏症で息絶える!!」
「気をしっかり持て! 忘れたか? この戦いに勝ち残れば聖杯の力でどんな願いでも叶うんだぞ? その後は元の世界でお前の好きなブレイブマンを好きにすればいい!!」
「ブレイブマンを……好きに!?!?」


それを聞いた瞬間、ブラックジェネラルは跳ね起きた。
さっきまでの萎れ具合が嘘みたいに。


「だから今は耐えろ。どれだけ地を這い泥を啜る事になろうとも、最後に勝ちさえすればいい。我々はまだ負けてない……」
「ええ、『勝ってないだけ』!!」


やれやれと肩をすくめて調子を取り戻したマスターを見つつ、ヤバイ仮面は椅子に座り直して頬杖を突く。


「フフフ……あの二人、まるで噛み合わぬかと思えば……存外に良い組み合わせになるかもしれぬな?」
「おや、修羅王丸さん、いつの間にお戻りでしたか」
「私にはだいぶ凸凹なバディにしか見えませんけどねえ……あっ、この作品を読んでいる皆さぁん、我々が残れるかはわかりませんが、チャンネルはそのままで!」

【クラス】プレジデント
【真名】ヤバイ仮面
【出典】ドゲンジャーズ
【性別】男
【属性】混沌・悪

【パラメーター】
筋力:C 耐久:B 敏捷:C 魔力:E→EX 幸運:C 宝具:A

【クラススキル】
社長:C
何らかの企業・組織を統括する立場にある者が備えるスキル(シャッチョサンカッコイイネー)。
同ランクの「カリスマ」と同等の効果を持ち、自身の会社の社員と認識した存在の能力を一時的に向上させられる。
株式会社悪の秘密結社は有給も申請可能なホワイト企業なのだ。

会社作成:C
企業の社長として自らが経営する「会社」を作成する。
ヤバイ仮面の場合、ランクが低い為作成できるのは「事務所」が限度である。
聖杯戦争が開催されている間この会社が健在な限り、会社及びその関係者は外部からは一切の魔力を感知されずあくまで「ショーのキャラクター」としか見られず、サーヴァントと認識されない。
彼らの存在を正確に認識する為には、対峙しての直接戦闘、あるいは会社への飛び込み営業(潜入)といった手段が必要となる。

【保有スキル】
仕切り直し:B
戦闘から離脱、あるいは状況をリセットする能力。
また、不利になった戦闘を初期状態へと戻し、技の条件を初期値に戻す。
ヤバイ仮面の場合、相手を「ヒーロー」と認識している場合に限り必ず逃走に成功する補正がかかる。
悪役が引っ込んで場面転換するのはヒーローショーのお約束である。

悪役専門:A
「誰もが誰かのヒーロー」「人を見たらヒーローと思え」の理念の元、悪役として全国の様々な正義の英雄と戦いを繰り広げてきた経験から保有するスキル。
自身が相手にとって「悪役」として立ち振る舞っている場合に限り、全てのステータスに補正がかかり、柄にもなく「正義」として立ち振る舞うと逆に全てのステータスにマイナス補正がかかる。

黄金律:E
人生においてどれほどお金が付いて回るかという宿命を指す。
生前何かというと会社経営に四苦八苦し、銀行からの借金を最大の敵と見なしていたヤバイ仮面には基本的に大金とは縁がない。

話術(偽):C
対峙した相手との交渉を有利に進める為のスキル。
ヤバイ仮面との対話で彼の意見に正統性があると判断した相手は最終的に彼の賛同者となる。
「口からでまかせで銀行からの融資を受けることは福岡県内随一の自信がある」とは本人の弁。
ただし同ランク以上のカリスマ、精神汚染系スキルを持つサーヴァントには効果がない。

分身:B
自身を含めて三体の分身体を生み出すスキル。
分身は本体と意識を共有している為、高い連携能力を備えている。
分身体の正体は福岡支社長と東京支社長とも言われているが、真偽は不明である。

負けてない、勝ってないだけ:A+
どれだけヒーローに苦戦し敗れ去ろうとも、大志の炎だけは決して絶やさないヤバイ仮面の座右の銘。
例え地を這い泥水を啜る事になろうとも、絶対に諦めず何度でも立ち上がり現れる。
同ランクの「戦闘続行」と同等の効力を発揮し、自身が敗北する状況が確定した場合に限り派手な爆発効果と共に自身の死を偽装して戦場から気付かれずに離脱する事が可能。
……ただし対ヒーロー用の演出なので対峙した相手が「悪」属性のサーヴァントの場合、高確率で偽装は見抜かれる。

【宝具】
『悪の秘密結社、出勤!(ワルソナヤツラガソロイブミ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
「株式会社悪の秘密結社」に所属する戦闘社員(怪人)をスキル・宝具を持たない独立サーヴァントとして召喚する宝具。
各人の個別・一斉召喚も自在で、彼らは戦闘において死亡しても24時間のインターバルを置けば再度召喚が可能である。
悪の秘密結社には数多くの怪人が在籍しているが、今回の聖杯戦争で召喚可能なのは以下の面々に限定される。

社長秘書兼罪務部部長 メイド執事
筑前忍八剣衆元締及び社外相談役 修羅王丸
広砲部長 シャベリーマン
鋭業部部長 エボシ武者
魔狼怪人ガルフ&ガリア
ネクタリス
ウザギ
戦闘社員カラミー

なお、戦闘社員カラミーに関しては戦闘員故にインターバルを置かずに魔力の続く限り無尽蔵で召喚が可能だが、ヤバイ仮面の性格上過剰な労働をさせられる事は基本ない。

『直帰しようと思ったけどもう少し頑張ろうかな(バージョンサービスザンギョウ)』
ランク:C+ 種別:対人~対軍宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:20~30
ヤバイ仮面が本気を出した際に使用される重装備形態への変身。
左腕の「オンリーマイレールガン」、右腕の「名刀鍵付きZIP」、両肩の「小型ミサイルポッド」、両腰の「バーターショット」、背部の「カラミティソード×10」といった数々の武装で相手を蹂躙する。
必殺技は「終電乗りそびれブレイカー」。
……ただしあくまで「サービス残業」なので、これを使用している際のヤバイ仮面自身のモチベーションは限りなく低い。
また、この形態からお子様への安全に配慮して武装を排除した軽装形態「グリーティングモード」へも変身可能。

各パラメーターは以下の通り
サビ残
筋力:A 耐久:B 敏捷:D 魔力:E~EX 幸運:C 宝具:A
グリーティング
筋力:C 耐久:C 敏捷:A 魔力:E~EX 幸運:C 宝具:A


『漢委奴国王印(ヨウコソシュラノクニヘ)』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
天明四年(1784年)4月12日、福岡県福岡市東区志賀島において農作業中の百姓に発見され、日本の国宝にも指定されている金印。
それそのものに強大な魔力が蓄積されており、ヤバイ仮面はかつてこの金印の力を利用して一時的とはいえ福岡県全土を制圧する事に成功している。
宝具としては所有する対象の全ステータスの永続的ブースト及び、非常に強力な魔力タンクの役割も兼ねており、ヤバイ仮面はこの宝具を所有している限り魔力のステータスが跳ね上がり「悪の秘密結社、出勤!」で召喚される社員達の現界用魔力を肩代わりしてもらう事が可能である。
また自分以外の対象に金印の魔力の一部を授与し強化する事もできるが、授与された対象が倒されるか致命傷レベルの傷を負った場合、金印の魔力は外部に排出され最も近くに存在する別の対象(サーヴァント・マスター・NPCや無機物の区別なく無差別)に移ってしまう。
さらに金印の全魔力を解放する事で、ヤバイ仮面は別世界の自身の姿でもある「ヤバイ仮面ver.COMIC」へと進化し、声も関智◯っぽくなる。

パラメーターは以下の通り
筋力:A 耐久:A 敏捷:A 魔力:EX 幸運:C+ 宝具:A+

【weapon】
  • 銀ダラブレード
ヤバイ仮面が愛用する剣。
総重量100kgらしい。
その刀身で相手のヒーローや部下のボーナスを容赦なく切り落とす。
剣先から紫色の光弾を発射する事も可能で、この剣から「コンプライアンスアタック」「ボーナスカット」といった必殺技を繰り出す。
ちなみに名前の由来は「見た目が銀ダラに似ているから」。

  • ヤバイバルナイフ
素早くヒーローを切り裂くサバイバルナイフ。
とても軽いのでヤバイ仮面は出来たら銀ダラブレードよりこっちを使いたいらしいが、使う頻度はあまり高くない。

  • 車と恋は急に止まれないマン
ヤバイ仮面の愛車であるトヨタS20型クラウンベースの車怪人。
名前はヤバイ仮面が酔っ払った時に付けられた為にこのザマになった。
毎年5月の自動車税でヤバイ仮面は泣いているらしい。
自我がある怪人だが、今回の召喚では武装扱いとして登録されている。
必殺技は「ごっついクラクション」

【人物背景】
日本の福岡県に実在する企業『株式会社悪の秘密結社』の代表取締役社長を務める怪人。
あらゆる会社の上場を手中に納め、ゴミゼロ・落書きゼロ・飲酒運転ゼロの街作りを啓蒙し、綺麗な地球を居抜き物件として手に入れてしまおうと目論み全国のヒーロー達に日夜戦いを挑んでいる……が、戦歴は全戦全敗。
一時は福岡県を完全制圧する事にも成功したが、結託した福岡のヒーローチーム「ドゲンジャーズ」に阻まれ最後は敗北している。
徹底した現場主義で常に自ら全線に立って戦う性格であり、憎めないコミカルな所も多分にあるがシリアスな場面では冷徹な悪役としての姿や社長としての器の大きさを見せる事も多い。
今回の聖杯戦争においては、ドゲンジャーズ本編だけでなく歴代の出演したヒーローショーの記憶も幾分か保有した状態で召喚されている。
実はヒーロー界のレジェンド・月光仮面とも交戦経験がある何気に凄い怪人でもある。

【サーヴァントとしての願い】
聖杯を手に入れ、株式会社悪の秘密結社による世界征服を果たす。

【マスター】
ブラックジェネラル@残念女幹部ブラックジェネラルさん

【マスターとしての願い】
聖杯の力を使ってブレイブマンと結婚する。
えっ、世界征服?ワスレテナイヨー?

【能力・技能】
特殊能力の類は持っていないが、高い身体能力と異常な打たれ強さを備えている。
野良怪人程度なら蹴散らせるだけの実力があり、特に身体能力はトップヒーローであるマザージャスティスにも一目置かれている。

【weapon】
  • 眼帯型ビーム射出装置
ブラックジェネラルさんが左目に装着している眼帯型の装備。
原作8巻114話から登場。
発射口から必殺技「RXビーム」を撃ち出す。
元々はRX団の科学者サンが開発した没発明品であり、小型化のし過ぎで威力は最小限、一発撃てば充電式バッテリーも空になるのでかなり使い勝手が悪い。

【人物背景】
悪の秘密結社RX団の女幹部を務める女性、年齢は20歳前後、ちなみに処女。
元々ヒーローのおっかけをしていたが「悪のかになればヒーローとお近づきになれる」という理由で女幹部になった程。
ヒーローの一人であるブレイブマンにガチ惚れしており、毎回奇抜すぎるアプローチを仕掛けてはブレイブマンにウザがられながら必殺技でぶっ飛ばされるのがパターンと化している。
その執念は洗脳能力すら自力で解除する程だが、未だに思いは報われていない。

【ロール】
無職扱いだったが、現在はヤバイ仮面が作成した『株式会社悪の秘密結社 界聖杯東京支社』のアルバイトとして勤務している。

【方針】
とりあえず序盤は悪の秘密結社の社員達による情報収集に注力し、勝てると判断したマスターとサーヴァントを発見次第殲滅していく。
厄介な主従はぶつけ合わせて疲弊させてから潰していきたい。
あとあんまり戦いが長引くとマスターのブレイブマン欠乏症が深刻になるので出来れば早いとこ終わらせたい。

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最終更新:2021年07月18日 15:30