「ハッ!」

ひとりの少女がかけ声とともにその手のマスケット銃を放つ。
その相手は人間ではなく、夥しい数の異形。
同じ程度の大きさ・姿をしたものが大半を占めるが、それに隠れるよう一際大きく全く別の形をしたものもいる。
常人ならば足を竦ませるであろうこの光景にも、少女は退かず、襲い来る怪物たちを倒していく。

だが。いくら敵を屠ろうとも、次々に沸いて出てくる怪物たちが少女の行く先を阻み続ける。

(拉致があかないわね...なら!)

マスケット銃が背後の空間から出現し、一斉に銃口を標的へと向ける。

「パロットラ・マギカ・エドゥインフィニータ!!」

叫びと共に放たれるは無限の魔弾。
放たれた弾丸はたちまちに小さな異形を撃ち抜き、煙を巻き上げ、晴れた先に残っているのは、ただ一体違う形をしていた親玉だけだった。

「これで決めるわ...ティロ・フィナーレ!!」

マスケット銃が瞬時に巨大な大砲に変わり、砲弾が放たれる。
親玉を直撃した砲弾は爆発し、その肉体を完膚なきまでに破壊した。

勝った。
それを確信した少女は、なにもない空間から紅茶の注がれたティーカップを生み出し、そっと口につける。


常人には非常事態であるこの光景も、少女にとってはとうに慣れ親しんだものだった。
守りたいものがあるから。
生きねばならない理由があるから。

少女は内に秘める恐怖を噛み潰し、怪物へと立ち向かってきた。

だから、この戦いもいつもと変わらないある種日常の光景。

ただ違うのは。

「なるほど、あれが魔女か。全くもって奇妙な存在だ」

自分以上に超常的なモノが同行していたこと。


少女、巴マミが異変に気がついたのは魔女の戦いへ赴くほんの数十分前だった。

それは学校からの帰り道のことだった。
突如、妙な記憶が彼女の脳裏を支配した。
見滝原市ではない、いまここにある町で暮らし戦ってきた記憶を。
魔法少女としての魔女との戦いの記憶。そこに、今までとの大差はない。
しかし、確かに過去の情報では『佐倉杏子』が、現在の情報では『鹿目まどか』『美樹さやか』『キュゥべえ』の存在のない世界の記憶が湧き出てきた。
それも断片的な『聖杯戦争』だの『マスター』だのと聞き覚えのないものまで加えて。
わけがわからない。
困惑で頭がぐちゃぐちゃになっているマミに呼びかける者が一人。


「きみが私のマスターだね」

突如現れたロン毛の美青年に声をかけられたマミは思考が停止した。
というのも、本当になにもかもが『突然』なのだ。
なんの前振りもなく、日常から非日常に飛ばされたのだから困惑してしかるべきだ。

(こ、これって...俗にいう、ナンパってやつなのかしら)

魔法少女という事情が絡んでか、マミはそういったことに慣れていなかった。
加えて、声をかけてきたのが、思わず魅入ってしまいそうな美形なのも手伝い、マミの頬はほんのりと赤みを帯びていた。

「ひ、人違いだと思います」

羞恥や緊張から慌てて離れようとするマミの肩に、青年が触れる。
瞬間、マミの世界が一変した。

先ほどまでは大勢の人が歩いていたというのに、それらが瞬時に消え去り、代わりに冷たい強風がマミの身体へと襲い掛かった。
冷えた腕を擦りながらキョロキョロと見回し、自分がここ―――ビルの屋上まで移動したのだと気がつく。
何故。いったい。どうやって。

「地上では話し辛いと思ったのでね。多少強引だが、二人きりで話せる場所を設けさせてもらったよ」

瞬間、マミの少女らしさは消えうせ、青年への警戒心と敵意が露になる。
彼の正体はわからないが、この状況は危険だと長年の経験が警鐘を鳴らしたのだ。

「その反応の早さ...どうやらきみは己の考えをただ放棄し堕落した愚か者ではないようだ。それでこそ、私と共に歩む女性にふさわしい」
「それ以上近付かないでください。用件は、まずはその場でお願いします」
「その警戒心の高さも悪くない。...だが、今この場では相応しくないな。ひとまずは私の話を聞いてもらいたい」
「―――ッ!」

突如、マミは眼を見開き青年へと駆け寄る。

「理解を得られて嬉しいよ。では、早速」
「私から離れないでください」

言葉を遮られたことに青年は不機嫌そうに眉を顰めるが、しかし変貌していく風景を目の当たりにしたことで、理由を察した。

「ふむ、これは興味深い。きみはこの事象を知っているようだが」
「...ごめんなさい。いまは説明している暇がないんです」
「なら、私はどうするべきかな?」
「...私から、離れてないでください。魔女に襲われでもしたら、命は保障できませんから」

そして、マミは青年を守る為に冒頭の戦いを繰り広げたのだった。




「えっと...エンブリヲさん、でいいですか?」
「きみの呼びやすいように呼ぶといい。"くん"でも"さん"でも、なんなら呼び捨てでも構わない」
「なら、エンブリヲさんで。座布団、使いますか?」
「ありがとう」
「紅茶やショートケーキは苦手ではありませんか?」
「...お言葉に甘えよう」

魔女を倒したマミは、ひとまず自宅で話の続きを聞こうと判断し、エンブリヲを自宅に招いていた。

二人は、三角形方のテーブル越しに向かい合い座り、眼前には、ケーキとマミの淹れた紅茶が置かれた。

「それで、私が巻き込まれたという『聖杯戦争』ってなんなんですか?大まかな知識は湧いて来たんですが、その、聞くからに物騒な名前ですけど」
「どうやら今回は大雑把に知識を与えられたようだね...ならば順を追って説明しよう」

エンブリヲが空間に掌をかざすと、小型の液晶画面が浮かび上がり、簡単な図柄が表示される。


「かつて、私のように功績を遺し召還された者を『サーヴァント』。そして、きみのようにサーヴァントと共に戦う宿命を授けられた者を『マスター』と定義する。
これらを1組と扱い、万物の願いを叶える『聖杯』を巡り戦う催しのことを『聖杯戦争』と呼ぶ」
「私達の他にもいるんですか?」
「ああ。今回は何組呼ばれたかはわからないが、私の見立てでは最低でも二桁はいるだろう。どんな人物が集められたかはわからないがね」
「つまり、マスターが皆魔法少女に関わっているとも限らないと」
「その通り。狂的な殺人鬼やきみ以上に特異な存在が呼ばれている可能性も否めない」
「殺人鬼...」

マミは顎に手をやり、数瞬思考を巡らせる。ほどなくして、顔をあげエンブリヲに問う。

「もしかして...聖杯戦争では、他の『マスター』を倒す...いえ、殺さなければならない、ということですか?」
「理解が早くて助かる。そうして最後に残った一組が、聖杯を手に入れ願いを叶えることができるというシステムさ」
「―――ッ!」

マミの顔が蒼白になる。
人を殺す。それは決して許されざる行為だ。
法律でそうだから―――それ以上に、人の死を間近で味わったことがある身だからわかる。
人が死ねば、かつてあった日常は壊され、多くの悲しみを与えることになる。
それを自らの手でやれというのだ。嫌悪や恐怖があって当然だ。

「そんなこと―――」

けれど。彼女の口は勢いのままに、『できるわけがない』と紡ぐことができなかった。
彼女にもあるのだ。どんな条理を覆してでも叶えたいと願い続ける夢が。
もしも両親が戻ってきてくれるなら。
もしもかつての弟子の家族が戻り、また共に歩めたなら。
もしも自分が魔法少女なんかじゃなかったら。
今までの全てをなかったことにできたら。やり直すことができたら。
それを叶える手段があるのなら。

全てを掴める可能性は、彼女の意思を揺らがせる。

「...さっきの戦いを見ていても思ったが、きみは戦いを恐れているのだね。あの大掛かりな技や詠唱も、自分を奮い立たせるためのものだろう?」
「―――!」
「責める訳じゃない。ただ、全てを抱え込み、耐え続けるきみを見て居た堪れないと思っただけさ」
「......」
「誰かを殺すのは怖い。だが、そうしてでも叶えたい願いはあるのだろう?だから、きみは揺らいでしまった。...違うかな?」
「...はい」


マミは俯き机の下で己の膝を強く握り締める。
今まで頑張って正しい魔法少女であろうと努めてきた。
同じ魔法少女からいくら理解されずとも。誰から褒められることがなかろうとも。
必死に戦い続け、町を守り続けてきたつもりだった。
いくら戦おうとも恐怖は薄れず、死を間近にする度に独りで泣いていた。
それでも、自分の選択肢は間違っていないと、強くなったと思っていた。
此処にきてからもそうだ。
自分は、誰に言われずとも魔女と戦い人知れず皆を守ってきたつもりだ。

けれど、もしも全てがなかったことにできるなら。
その誘惑に負けそうになる自分を心底嫌悪する。

「きみはきみの願いを叶えるべきだよ、マミ」

そっと、心の隙間を埋めるように優しい声が届く。

「願いを叶えたいが、敵を殺すことも戦うことも怖い。それは仕方のないことだ。なら、なにも見なければいい」
「え...」
「きみは充分にその身を削り、人々を救ってきた。だが、その救ってきた人々はきみになにを与えてくれた?」

ズキリ、とマミの胸に痛みが走る。
エンブリヲの問いかけは、マミ自身ふと過ぎってしまうものだった。
自分はこれほど頑張っていても、誰にも理解されない。救ってきた人々に一度とて感謝されたことはない。
当然だ。自分は魔法少女だから。魔法処女のことを一般人に教えることはできないから。
だからそれも仕方のないことだと割り切る他ない。

だから、鹿目まどかや美樹さやかのように、素質を持ち慕ってくれるものには、心の底では共に戦ってほしいと望んでしまう。

「大勢の人間を救ってきたきみが願いを求めることを誰が咎めようか。かといって、嫌がる戦いを強制させるのも忍びない」

エンブリヲは、マミの目を見つめ、そっと頬に触れる。

「だから、私に全てを委ねるといい」

エンブリヲの言葉に意識は蕩け、目からは光が失われていく。

「身につけているものを全て脱ぎ捨て、その顔を私の胸に埋めるだけでいい。それだけで、目が覚めた時には全てが終わり、きみの欲しかったものは全て手に入っている。絆も、愛情も、友情も、願いも」
「......」

エンブリヲが頬から手を離せば、その言葉通りに、マミは身体から力を抜き、己の衣服を肩から肌蹴させる。
その行動に彼女の意思はあるのか。第三者が見れば、それほど彼女の行為は機械的だった。


「きみがきみを否定しようとも、私はきみを受け入れよう。さあ、こちらにおいで」

エンブリヲは立ち上がり、両腕を広げ己の胸へと招き入れる。
マミはふらふらと立ち上がり、顔を赤らめながらエンブリヲへとゆっくり歩みよる。
その歩みは、どこかぎこちない。

「迷うことはない。これも、きみが幸せになるためだ」

衣服をはだけさせ、顔を赤らめさせつつ己を抱きしめる巨乳の美少女。
そんな妖艶なシチュエーションに、エンブリヲの笑みは深まり情欲を滾らせる。

「これできみは私のものだ」

マミの顎に手を添え、くいと傾ける。
エンブリヲは、そっと己の唇をマミのものへと近づけた。



―――怖いよぉ、助けてよぉ

―――こーちゃん、こーちゃん!



「―――――ッ!」

互いの唇が触れる寸前、マミはエンブリヲの肩を押しのけ身体を引き離す。


「...ごめんなさい、エンブリヲさん」
「マミ?」
「エンブリヲさんの言うことは間違っていません。私は...戦いが、独りの夜が...怖い。
なにもかもが嫌になって、全部投げ出したいと思ったこともあります。だから、エンブリヲさんがくれた言葉はとても嬉しかった」
「ならば、聖杯戦争なんてものは私に委ね任せればいい...違うかな?」


「...昔、助けられなかった男の子がいるんです」

マミの身体が震えだし、その両頬から涙が伝う。

「あの時の私は、とても弱くて、魔女に捕らえられたその子を助けることが出来なかった。目の前で...殺されたんです」
「私は逃げることしか出来なかった。その先で待っていたのは、あの子の母親が子供の名前を呼び続ける声でした」

あの時の記憶は、彼らの悲痛な叫びはいまも残っている。
思い出す度に、もしも自分がもっと強ければ、もっと的確に行動できていれば。
そんな後悔と自分への憤りにとめどなく苛まれていた。

「だから、私は誓ったんです。たとえ自己満足だろうと、もう二度とあの人たちのような悲しみを起こさせないって」
「もしも私がここで他の人を...戦いを望まない人たちを犠牲にしてしまったら、目を背けてしまったら、その誓いを破ることになる。あの人たちの悲しみを...本当に無意味にしてしまう」
「だから...私は向き合い続けます。魔女との戦いも...この聖杯戦争にも」

マミの眼には光が戻っていた。
戦いに怯えるだけの少女ではなく、見滝原を守り続けてきた魔法少女としての光が。
そう。たとえ、かつて自分に助けを求めた子供を、もと愛弟子が失った家族を聖杯で取り戻したとしても。
そのためにここに集められた人々を見捨ててしまえば、自分はもう二度と魔法少女を名乗れなくなる。あの時の悲しみを嘘にしてしまう。
例え、自己満足の罪滅ぼしに過ぎずとも、魔法少女であり続けることを止めない。
その信念のもと、巴マミは恐怖を抱きつつもその膝を折ることはしない。



自分の言葉と唇を拒否され、その光に見据えられたエンブリヲはわなわなと身体を震わせ

「―――ドラマティック!!」

弾けるような笑顔と共に、盛大に讃えた。


「え...」
「きみは、己の弱さを自覚し、その上でなお己の信念を貫こうとしている。誰に与えられたのでもなく、自分の意思でだ」

エンブリヲは、片膝をつき、シンデレラにガラスの靴を差し出す王子様のようにマミを見上げ、微笑みと共に掌を差し出す。

「きみが私のマスターでよかった。その美しき姿に強き信念...最後まで見届けさせてほしい」
「い、いいんですか?その、私が勝手に決めちゃうような...」
「構わない。いまは、きみを見ていたいんだ」

マミは大げさに振舞うエンブリヲに戸惑いつつも、差し出された掌をそっと握り返した。

彼女は喜んでいた。
自分を理解してくれる人の存在を、優しい言葉をかけてくれるこの人が傍にいてくれることを。
この人となら。この人となら、共に戦える。共に歩んでいける。
そう、思わずにいられなかった。

夕日の映える部屋の中、二人は微笑を交し合い、他愛のない世間話と共に紅茶と茶菓子を堪能する。
それは、彼らを括る主従という関係には似つかわしくない光景だった。



(思いもよらぬ収穫だった)

エンブリヲはマミへと人当たりのいい笑顔を向けつつ、その傍らでお茶会を楽しむのとは別の思考を巡らせていた。

(魔法少女。サリアの趣味に似たようなものがあったが、所詮あれは空想のもの。マナとも違う本物の異能力...実に興味深い)

エンブリヲは神に等しき調律者である。
英霊と化す前の生前から、瞬間移動を巧みに扱い、自分が瀕死になれば不確定世界の自分と入れ替わり存命し、千年以上も生存し、世界が誤った方向に進めば破壊する。
これを神事といわずしてなんといおう。
だが、彼は生まれつき調律者だったわけではない。
彼は元々は科学者だった。誰よりも優秀であるが故に、科学を極め、やがて神の領域へと達したのだ。

巴マミという魔法少女の存在は、それ自体が元科学者としての好奇心をひどくそそらせたのだ。

とはいえ、エンブリヲすら知らない異能だけならば、聖杯戦争を幾度か繰り返せば目にすることもある。
彼が収穫だと感じたのは、魔法少女以上に、巴マミという少女そのものだった。

(聖杯戦争を勝ち抜くにあたり、彼女の戦闘経験の豊富さはとても有力的だ)

主に戦うのはサーヴァントの仕事とはいえ、マスターの戦闘経験の有無は戦いに非常に影響を及ぼす。
仮に実力が拮抗しているサーヴァント同士がぶつかりあえば、勝敗を決するのはマスターの差に他ならないからだ。

(だが、それ以上に、彼女は見ていて面白い)

エンブリヲは、始めはマミを篭絡し、自由に行動することで聖杯戦争を勝ち抜き願いを叶えるつもりだった。
そのために、今まで堕としてきた女たちのように、甘い言葉を囁きつつ、保有スキルの使用までした。
だが、マミはエンブリヲの誘惑を撥ね退けた。
この結果には予想外だったが、だからこそ彼は惹かれた。
マナに頼り切り堕落したものたちとも、アンジュのように決して折れぬ者とも違う。
弱さを見せながら、それでも尚、エンブリヲに身を委ねなかった脆くも確かな精神は、エンブリヲの扱ってきた女たちにはなかったものだ。

(マミ。いまのきみはとても興味深いが、私の理想の世界での伴侶になるにはまだ足りない)

知性も美貌も申し分ない。だが、まだどこか脆さがあるのも事実だ。
その脆さ故に苦悩する姿も好ましくはあるが、伴侶となれば話は別だ。
脆さとはその歪みを正し克服するためにあるのだから。

その過程で、マミは己の信念と相反する場面に幾度も遭遇することになるだろう。
それらを乗り越え正しき方向へと磨かれてこそ、エンブリヲという調律者の伴侶たる資格を得ることができる。

(この聖杯戦争を通じ、私の伴侶たる資格を手に入れられれば、改めてきみを第二夫人として迎え入れよう。
私は必ずこの戦いに勝利する。そして、アンジュ、再び君の前に姿を現し、きみを第一夫人として据えた楽園を作り上げることを約束しよう)



表向きはマミの方針に賛同しているエンブリヲだが、彼は聖杯を手にする方針を変えるつもりはない。
聖杯を手に入れ、願いで肉体を手に入れ、今度こそ理想の世界を作り上げる。

エンブリヲは嗤う。

己の胸に燻るドス黒い傲慢さと情欲を抱いて。


【クラス】ライダー

【真名】エンブリヲ

【出典作品】クロスアンジュ 天使と竜の輪舞

【ステータス】筋力D 魔力EX 耐久D 幸運C 敏捷D 宝具EX

【属性】
秩序・悪

【クラススキル】
対魔力:B
魔術に対する抵抗力。一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。
サーヴァント自身の意思で弱め、有益な魔術を受けることも可能
Bランクでは、魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても、傷つけるのは難しい。


騎乗:EX
乗り物を乗りこなす能力。「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。
EXランクは乗騎と同化・融合する事が可能で、あらゆる物を乗りこなす。


【保有スキル】

誘惑:A
対象を魅了する能力。
精神耐性が低いものには、目を見つめさせ優しく言葉を語り掛けるだけで洗脳染みたことも可能。


調律者:EX
カリスマ(B)・単独行動(EX)のスキルを有する。


感覚の増幅:EX
多少の魔力を消費することで触れた相手の痛覚や感度を倍増させることができる(最大50倍)。
マスターやNPCは勿論英霊にも通用する。


【能力】


『分身』
ランク:D 種別:対人宝具(自分) レンジ:1 最大補足:己のみ
文字通り、多少の魔力と引き換えに自分の分身を作り出す能力。この分身はライダーの思考と共有し、距離も300メートル程度までなら問題なく動ける。
生成は最大3体まで可能。ライダー本体が消滅すれば、分身も消滅してしまう。

『瞬間移動』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:自分が触れた者
瞬間移動ができる。この聖杯戦争内では消費魔力により移動できる人数と距離が変わる。
最大距離は100m程度(自分ひとりの場合)。

『治癒能力』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:自分が触れた者
魔力を消費し、自分及び対象の怪我を治すことができる。


上記の能力は宝具にも満たない個人技能を宝具のステータスで示したものにすぎない。



【宝具】

『ヒステリカ』
ランク:A 種別:対人宝具(自分) レンジ:1 最大補足:己のみ
魔力を消費し、ラグナメイルの初号機EM-CBX001『ヒステリカ』を召還する。
太古の地球において終末戦争時に製造された絶対兵器で、文明崩壊を引き起こした元凶たる黒い機体。
接近戦用のビームソードやビームライフル、ビームシールドを装備している。
ライダーは中に入って操縦することはなく、ラグナメイルの肩に乗って戦う。
また、この宝具を発動した時、ラグナメイルとライダーをほぼ同時に倒さなければ完全に消滅させることはできない。


『ディスコード・フェイザー』
ランク:EX 種別:対軍宝具 レンジ:1~5000 最大補足:半径150m
ヒステリカを発動している時にのみ発動可能。
マスターがいれば、令呪の一画と魔力及びライダーの魔力と引き換えに。
マスターがいなければ、己の多大な魔力と引き換えに(魔力の補給なしでは三発が限界)。
エンブリヲの歌う『永遠語り』に呼応し強力な衝撃派を発射する。広範囲に多大なダメージを与えることができる。


【weapon】
  • 拳銃
  • サーベル
両方とも過不足なく使用できる。正面切った戦いで一般人に負けることはないが、達人クラスの相手では実力不足か。
尤も、原作において彼が生身でまともに戦ったのはニンジャであるタスクくらいで、そのタスクも
  • マナを使えない身でありながら、マナを使える武装兵士5人を瞬殺できる(さすがに不意打ちではあるが)
  • エンブリヲが瞬間移動・拳銃・サーベルを組み合わせて使用してようやく互角に戦えるかどうか
  • 爆弾で自爆しても後遺症もなく平然と脱出できる
と異常な身体能力を有しているため、彼と比べて生身での戦闘力評価を下すのも酷な話かもしれない。



【人物背景】
TVアニメ『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』のボスキャラ且つ全ての黒幕。
「マナ」という能力を開発し、それを扱える人間を創造した科学者にして、更にはマナを扱える者がノーマを迫害する差別社会のシステムを構築した、言わば世界の創造主で、実質的な世界の支配者。
物腰は優雅で知的、一見すると女性に優しいフェミニストだが、本質は恐ろしいほど独善的で傲慢なエセ紳士。
美しい者の絶望を愉しむなど本性は極めて残忍である。
また、利用価値があると思った女性には様々な方法で付け入り、自分の手駒にするべくマメに対応している。言い換えれば女たらし。

作中では、基本的に主人公であるアンジュを手に入れる為に行動している。
最初はアンジュをあくまでも計画達成に必要な人材として勧誘していたが、洗脳を跳ね除けてからは別ベクトルにつき抜け、彼女を伴侶にするために何度も迫った。
本人なりに真面目にプロポーズしたり、痛覚や感度を弄るなどAVやエロゲのような説得方法を試みたり、誰からも干渉されない場所に連れ去ったり、無理矢理股を開かせたりするも、愛する男のいるアンジュは断固として拒絶。

最終的には「なにが愛よ!キモい髪型でニヤニヤしてて服のセンスもなくていつも斜に構えてる恥知らずのナルシスト!
女の扱いも知らない千年引きこもりの変態親父の遺伝子なんて、生理的に絶対に無理!!」
と、これでもかと罵倒され、愛するアンジュの手により塵に還され死亡した。


【方針】
聖杯を手に入れるために動く。
聖杯を手に入れた後、万が一にも新世界を穢させないために、数多の平行世界の聖杯を破壊し、二度と聖杯戦争を起こさせないようにする。

【方針2】
巴マミを見定める。もしも自分の理想に相応しい女となれば、新世界での妻(第二夫人)に迎え入れる。

【方針3】
他にも面白い女のマスターがいれば、手駒若しくは妻として迎え入れる。


【聖杯にかける願い】
今度こそ新しき理想の世界を作り上げる。そして再びアンジュを迎えに行く。


【マスター名】巴マミ
【出典作品】魔法少女まどか☆マギカ
【性別】女

【weapon】
  • リボン
彼女の魔法。敵の拘束だけでなく、マスケット銃の生成、結界を作る、己の分身を生み出すなど様々な用途に応用できる。


【人物背景】
見滝原中学校の三年生であり主人公である鹿目まどかの先輩。
かつて交通事故により瀕死になっていた際に現れたキュゥべえと契約し魔法少女となる。
その際、両親は亡くなり、以後は両親を助けられなかった負い目から、町の人々のために戦う魔法少女として生きていく。
その影響で、クラスメイトからも距離を置き、ひっそりと孤独に苛まされることも少なくない。

この聖杯戦争では少なくとも鹿目まどかと美樹さやかと遭遇している時間軸からの参戦となっている。

【能力・技能】
魔法少女として培ってきた戦闘技術。
銃による遠距離攻撃だけでなく、肉弾戦も高レベルの水準に達している。
また、その実力の高さ故か、彼女を最強の魔法少女と定義する者も多く、近隣の町でもかなり有名だとか。



【方針】
どうにかして聖杯戦争を止めたい。
積極的に襲うことはしないが、襲い掛かってくる者には戦うことも辞さない。



【聖杯にかける願い】
特になし...?(まだ迷いを振り切れていない)

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最終更新:2021年05月31日 20:51