★
夢を見ていた。夢の中の『オレ』は、傷だらけの身体で、砂漠のど真ん中で独りポツンと椅子に座っていた。
『オレ』の後ろには沢山の墓標が突き立てられていた。
墓標に刻まれた名前は全部同じだった。その全てがエレナだった。胸が苦しくなった。
そのたくさんの『エレナ』の死には『オレ』が関わっているのは馬鹿な俺でも解る。けれど、そのどれもが丁寧に手入れされていて。
その墓の一つ一つに、たとえ一人でも絶対に忘れられないほどの後悔や悲しみが詰まっているのも解る。
誰も近づけず。誰にも近付かず。
『オレ』はその墓を背にただただ真っ直ぐに眺めていた。
その先にいたのはエレナだった。
エレナは笑っていた。ガドヴェドや今まで関わってきたやつらに囲まれて。楽しそうに、幸せそうに過ごしていた。
『オレ』は、その光景を愛おしそうにただただ見守っていた。エレナが気付く素振りすら見せなくても、雨の日も、風の日も、雪の日も。『オレ』はエレナが幸せそうに過ごしているだけでも満足しているようだった。
やがてエレナは、俺じゃない素敵な男と寄り添って、子供が生まれて、子育てを頑張りながら仕事で疲れた旦那の帰りを待って。
いつかはその子供も大人になって、エレナたちにはだいぶ白髪と皺が出来ていて。旦那が逝くのを見届けたエレナが、しばらくしたら沢山の奴等に囲まれて。
そして最期はベッドの上で、大勢の奴等に悼まれながら、幸せそうに笑顔で瞼を閉じた。
その笑顔が、エレナをずっと見守っていた『オレ』に1度たりとも向けられることはなかったことに、少し胸がチクリと痛んだが、あいつが誰かに殺されるよりはだいぶマシだった。
『オレ』は小さく呟いた。「生きていてくれてよかった」と。それだけ口にすると、『オレ』は椅子から立ち上がり、後ろにあった墓たちに寄り添うように眠りについた。
『オレ』の姿を見て、俺は―――
★
夢を見ていた。夢の中の『わたし』は、巨大な何かと対峙していた。
『わたし』は、その巨大ななにかの光り輝く手を差し伸べられていた。
巨大ななにかは語りかけてきた。これをとれば、『わたし』が憎む巨大ななにかは消えうせ、かつて失ったものを取り戻せると。
なんと甘美な響きだろう。
けれど、『わたし』は全力で振り払った。滾る憎悪を露にし、力強く言い放った。
まどかは死んだ。私からまどかの死を奪うな。死んだ者は絶対に戻らないと。
『わたし』は徹頭徹尾、まどかとの絆に殉じていたのだ。短くはあったが、彼女と共に笑顔を、幸せを分かち合ったあの日々を。
たとえどれだけ傷つこうとも、挫けようとも、折れかけようとも。『わたし』はまどかとの絆を確かに信じていた。
まどかを殺したなにかを倒した『わたし』は、その後は特に大きなことをするわけでもなく余生を過ごしていた。
ここまで付き合ってくれた人たちとそこそこに顔を合わせ、けれどそのだれもをまどかの代わりに置こうだなんて考えず。
ぽっかりと空いた空白を抱えながら、ぶらぶらと歩き渡り、やがてはまどかの墓の前に居座って瞼を閉じた。
死の際に、向こうで待ってるまどかに『お疲れ様』とでも声をかけられたかのように穏やかな顔だった。
幸せの絶頂はありえなかったにせよ、きっと『わたし』はそれなりに満足していることだろう。
『わたし』のその姿を見て、私は―――
★
―――チリン
☆
「もう一度確認するわね」
とある民家に二人の男女が向き合い座っていた。
タキシードに身を包んだ男の方はヴァン。名字などない。ただのヴァンだ。
学生服に身を包んだ少女の方は暁美ほむら。一見ではただの少女だが、その実は魔法少女。奇跡のために戦いに身を捧げた存在である。
その年齢もそこそこに離れた二人は、見様によっては兄妹にでも見えるかもしれない。
無理はない。なんせ二人の目はソックリ。両者とも死んだ目をしており、更には無愛想。
しかし、彼らは兄妹などではないし、互いの名前も知ったばかり。家族とは程遠い間柄である。
では、赤の他人であるこの二人はなにをしているのだろう。
ナンパ。待ち合わせ。援助交際。どれも違う。
「私はサーヴァントで、あなたは私のマスター...ここまではいいわね」
「ああ」
ヴァンの前に並べられるのは出来合いのハンバーグ。その脇に並べられるのはマヨネーズ、ケチャップ、ソース、ワサビ、辛子、バニラエッセンス...とにかく大量の調味料だ。
どれをつけてもいいように手元においてあるのだろうか。
まず手を伸ばしたのはケチャップだ。焦げ目のついた肉が瞬く間に赤に染まっていく。
「私たちは、これから他のマスターやサーヴァントと戦い倒さなければならない。サーヴァントはおおまかにセイバー、ランサー、キャスター、アーチャー、ライダー、バーサーカー、アサシンなどの種類に分かれていて、そこからある程度の戦闘スタイルを予測することができる」
「そうか」
空になったケチャップの容器を脇に寄せ、次いでマヨネーズに手を伸ばす。
真赤だったハンバーグの色に黄が混じり次第に変色していく。
空になった容器をケチャップ同様脇に寄せ、今度はソースに手を伸ばす。
「その目的は、願いを叶える聖杯を手に入れること。これを手に入れれば、私たちは願いを叶えることが出来る」
「......」
ソースを出し終えた辺りで面倒になったのか、ヴァンは両の指に容器を挟み一気にハンバーグにぶちまける。
マスタード、辛子、タル○ルソース、和風ドレッシング、ごまドレッシング、エ○ラ焼き肉のタレ。
それらがぶちまけられたハンバーグは、そもそもハンバーグなのか怪しい様相を醸し出していく。
空になった容器を脇に寄せ、今度は醤油、ポッ○レモン、ワサビ、生しょうが、おろしにんにくを投下。
目の前で繰り広げられる悪魔の所業に思わずほむらは口元を押さえた。
いったいハンバーグになんの恨みがあるのか。そう問いただしたくなる衝動を抑え、ほむらは話を続ける。
「そのため、私たちは協力してこの戦いを勝ち残らなくてはならない...これでわかったかしら」
「まあ、半分くらいは」
「...とにかく、私たちは協力しなければならない。それだけは覚えておいて」
容器が空になったところで、トドメといわんばかりにバニラエッセンスと粉チーズをキリキリと振り掛ける。
それらもかけ終えたところでハンバーグだったものは改めてその異様さを醸し出した。
赤と黄と無色の油と緑と肌色と黒と...とにかくしっちゃかめっちゃかに混ぜられた調味料たちは見るも無残な毒沼に変貌していた。
もはや異臭を放っているレベルである。
「...本当に食べるの?」
「やらねえぞ。これは俺のもんだ」
「いらないわよ」
ナイフで調味料の山をかき分け肉を切り分ける。
フォークで口に運ばれる変色しきったソレを見るだけでほむらは胸焼けしてしまう。
それを口に含んだヴァンは目を見開きひとこと。
「からあああああああああぁぁぁぁぁい!!!!」
当然の叫びである。
眼前の馬鹿を放っておきつつ、ほむらは自分の食事にとりかかる。
サーヴァントであるため、食事を取らなくても生きてはいけるが、少しでも魔力を温存するためだ。
彼女の食事はなんとも味気ないもので、スティック状の菓子が数本。つまりカロリーメイ○だけだ。
「そんだけでいいのか」
「食事なんてエネルギーが取れればそれでいいもの」
「そうか」
極限まで味を求める男は変色した肉を口に運び、味など求めない少女は簡素な食事を続ける。
食物を咀嚼する音のみが支配する食卓。ただ食事を堪能しているだけならいいのだが、何故か二人の間には第三者からみれば重苦しい沈黙すら漂っている。
だが、二人は空気を変えようだとか話題を探そうだとか、相手に気を遣う素振りなど一切見せない。
むしろ黙っている間は互いの声を聞く必要もないのでむしろマシだった。
ただ、最低限の意思疎通は必要だし、下手に離れる訳にもいかない。
そのため、否が応でも互いに目の届く範囲にいなければならないだけだ。
「......」
食事を続けながらヴァンは思う。
気に入らない。現状も、ここに連れてこられたことも、いまの彼をとりまくなにもかもだ。
ここに連れてこられる前―――あのパリカールとかいうロバの背で眠っていたら、いつの間にかここへ飛ばされていた。
カギ爪の男への道を邪魔されたというのだからそれだけでも憤慨ものなのだが、それ以上に気に入らなかったのは、最愛の妻であるエレナの記憶を穢されたことだ。
記憶上、ヴァンはこの都市で欲望のままに暮らしていた。
気に入らないことがあれば大抵は暴力に訴え、腹が減れば金を奪うことすらあった。
エレナやガドヴェドから教わったことを全て忘れて、だ。
お蔭で彼らと出会う前の金と暴力のままに生きたあの時を過ごした記憶がこびりついて離れなくなってしまった。
許せない。許せるはずもない。
セイハイだかなんだか知らないが、勝手に他人様の記憶を弄り、愛しのエレナを一時でも忘れ去らせるなどその時点で殺意が湧いてくる。
故に、ヴァンの方針はここから脱出しもとの場所へと帰ること、そして旅の邪魔をしたセイハイをぶった斬ることに自然と定まっていた。
「......」
食事を続けながら暁美ほむらは思う。
己の目的は円環の理からまどかの人間での部分を引き離すことである。
生前―――円環の理に導かれる寸前のこと。
暁美ほむらは、唯一彼女へと干渉できるそのチャンスを逃さなかった。
彼女に触れられる前に、逆に彼女を掴みまどかを引きはがす。本来の魔法少女ではできないことだ。
だが、暁美ほむらにはこれまで積み重ねてきた因果、なにより『救済を否定する意思』があった。
その僅かなアドバンテージに賭け、微かな可能性を掴み目的を達成した―――はずだった。
彼女にはそれ以降の記憶がない。無いが、粗方の事情は自身で察することが出来ていた。
自分は失敗したのだろう。結局、円環の理と鹿目まどかを引きはがすことはできずに。
なにがいけなかったか―――いや、なにがいけなかった、というわけではない。
ネットに弾かれたテニスボールはどちらに落ちるかわからない―――つまり、単純に賭けに負けたのだ。
そして、神の救いを拒んだ代償がただの失敗で終わる筈も無し。
ソウルジェムが変質し、もはや魔法少女でなくなった彼女は円環の理の救済を受けることができない。
彼女がいきついた結果は、希望も絶望も無いただの虚無。つまり死だ。
最早誰からも救われず、救うこともできず。なにも掴めぬままに命を散らした。
大方、そんなところだろうと彼女は推測していた。
だからこうして未練がましく英霊として復活し、聖杯戦争にも参加することが出来ている。
これもまたインキュベーターの小細工かとも思ったが、そこで考えるのをやめた。
再びチャンスが巡ってきたというのなら、それを存分に利用し願いを叶えるだけ。
例えその道が自らの救いにならずともだ。
彼女は、聖杯を手にするため如何なる手段をも行使することに決めた。
食事に味のみを求める男、食事に最低限の栄養のみを求める女。
聖杯を殺す男、聖杯を狙う女。
刀を武器にする男、銃を武器にする女。
一見にして正反対の彼らだが、共有する思いはある。
―――この眼前の女【男】は気に入らない。
いまの二人はその理由を知る由がない。
当然だ。両者ともロクに互いの情報を交換していないのだから。
だが、もしも彼らがより多くの言葉を交わせばその嫌悪はより強固なものとなるだろう。
男は一人の女を愛した。ずっと独りぼっちだった男は、彼女の優しさに触れ、共に幸せになりたいと願った。
女は一人の少女を愛した。ずっと独りぼっちだった女は、彼女の優しさに触れ、共に幸せになりたいと願った。
原点は同じ。そして、その愛した者を理不尽に殺され奪われたのも同じ。
だが、彼らは決定的に道を違えた。
男は仇を討つために旅に出た。誰のためでもない。他ならぬ自分自身のために。
女は少女を救うための旅に出た。他でもない。ただただ少女を救うために。
男はただ一人しか愛せなかった。例え愛した女と寸分違わぬ者と出会える可能性があろうとも、彼はそれを断固として否定した。
彼と過ごした女は、二度と触れることのできないところへ行ってしまったのだから。
女はただ一人を愛する訳にはいかなかった。例え己を知らぬとしても、疎むとしても。
目の前にいるのが、愛した少女ではないただの偶像だとしても。愛した少女と同じ者であれば―――『鹿目まどか』であれば見捨てることなどできなかったから。
彼らにはそれが許せない。
どのツラさげてエレナとの愛を裏切るつもりだ/まどかとの約束を守ると息巻いてなにを自己満足しているの。
そうやってエレナの死を消して、あいつのためだとカッコつけてあの時の俺に目を背けるのか/そうやってまどかに許してもらってあの時の私に目を背けるのか。
―――それができれば、どれほど幸せだったことか。
もしも彼が彼女のように愛した者の幸福に殉ずることができれば/もしも彼女が彼のように愛した者との絆に殉ずることができれば。
ヴァンはエレナの救世主になれただろう/暁美ほむらは鹿目まどかを裏切ることなく真の絆を結べただろう。
エレナを決して裏切らないヴァン。まどかを裏切ってでも彼女の幸福を願う暁美ほむら。
彼らはお互いの弱(つよ)さが疎ましい。
故に、互いの選べなかった道へ向かう彼らがひどく羨ましかった。
そんな互いに秘めた想いなど露知らず。
互いが見た夢の正体も知らず。
彼らは黙々と食事を続けるのだった。
これは、愛に生きた者たちの物語。
一人の少女は、愛する者のために地獄へと赴いた。
一人の男は、愛する者のために叩き落された地獄を耐え抜いてきた。
彼らの旅は多くの人々の未来を変え、時には奪い、奪われてきた。
どんな旅もいつかは終わる。
人は、その終わりにどこへ辿りつくのか
見捨てられた流刑地。
希望と絶望が渦巻く宇宙の再生地点。
惑星・エンドレスイリュージョンはそんな星。
所詮、宇宙の吹き溜まり。
【クラス】アヴェンジャー
【真名】暁美ほむら
【出典作品】魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語
【ステータス】
筋力C 魔力B 耐久D 幸運E 敏捷C 宝具:B
【属性】
混沌・中庸
【クラススキル】
復讐者:A
まどかを苦しめる運命への復讐心。彼女を脅かす運命や使命などこの手で壊してやる。
忘却補正:A
忘れない。決して彼女(まどか)を忘れたくない。
自己回復:C
魔法少女であるため、魔力がある限りは身体の修復は可能だが、回復速度はあまり速くない。
【保有スキル】
対英雄:EX
英雄を相手にした際、そのパラーメーターをダウンさせる。
反英雄や怪物など、一般的な“英雄崇拝”から外れた存在であるほど影響を受けない。
奇蹟:B
時に不可能を可能とする奇蹟。固有スキル。
星の開拓者スキルに似た部分があるものの、本質的に異なるものである。適用される物事についても異なっている。
精神異常:E
鹿目まどかに対する異常なまでの執着。他の精神干渉系の魔術を極稀にシャットアウトする。
【宝具】
『魔法:時間停止』
ランク:B 種別:対人宝具(自分) レンジ:1 最大補足:己と己が触れたもの。
魔力を消費し文字通り己以外の時間を止める。その中で動けるのは、ほむら自身と彼女があらかじめ触れていたものに限る。
『魔法少女の絶望』
ランク:B 種別:結界宝具 レンジ:1~50 最大補足:30人
魔力を大幅に消費し魔女の結界を張る。結界内は使用者の思うままに操れるが、取込まれた者の動きを制限する力はないため、単純な拘束にはあまり向いていない。
『漆黒の翼』
ランク:A 種別:対人宝具(自分) レンジ:1 最大補足:己と翼が触れたもの。
己の因果と背負ってきた呪いの詰められた禍々しい翼。基本的に発動はできない。魔力もほとんど尽き、打つ手が無くなった時に限り偶発的に発動できる。
翼そのものに大した威力はないが、その因果と呪いを受けた者にはなにかが訪れるだろう。※個人差はある。
【weapon】
拳銃。魔力を込めることで弾の威力が増す。
機関銃や対空ミサイル、タンクローリーなど種類は様々。どう見ても物騒な現代武器ばかりだが彼女はれっきとした魔法少女である。
【人物背景】
魔法少女。ファンからの愛称はほむほむ。貧乳。
本来の時間軸では病弱で内気なメガネ少女だったが、魔女に襲われた所を魔法少女の鹿目まどかと巴マミに助けられる。
その後ワルプルギスの夜戦にてまどかが死亡し、「まどかとの出会いをやり直したい、彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守れる私になりたい」と願い魔法少女として契約を交わす。
手にした願いは時間跳躍(タイムリープ)。
以降、まどかやその周囲を救うために奔走するが、様々な苦難や絶望を経験した結果、まどか以外のすべてを諦めるしかないと答えを出し、冷徹な言動しか吐けなくなった。
しかし、なんやかんやで未だに他の者も気にかけている辺りやはり根は甘ちゃんである。
本編最終話でワルプルギスの夜に敗北。絶望しかけたところで、まどかが叶えた「全ての時間軸から魔女を消す」という願いにより、円環の理という概念となったまどかのいない時間軸を過ごす。
もう時間を戻せなくなった世界で巴マミや佐倉杏子と共に魔法少女としての戦いの日々に明けくれるが、インキュベーダーの実験により半魔女化。
結果、マミや杏子ら身近な人物や円環の理であるまどかを巻き込んでの大事件を起こす。
自らが作りだした結界の中で、まどかの本音ともとれる言葉を聞いてしまい―――。
余談だが、彼女にはほむほむ以外にも作中とファンを問わず色々とあだ名が多い。
以下は暁美ほむらのあだ名一覧である。
メガほむ、転校生、イレギュラー、サイコな電波、ホマンドー、クーほむ、リボほむ、変態ほむらさん、戦場ヶ原ほむら、たむら、悪魔ほむら、クレイジーサイコレズ。
【方針】
聖杯を手に入れるために戦う。
【聖杯にかける願い】
円環の理からまどかの人間部分を引きはがす。
【マスター名】ヴァン
【出典作品】ガン×ソード
【性別】男
【weapon】
一見すると銃のようだが、抜くと長い布状になり、さらに硬化して蛮刀になる。その特殊な性質もまたG-ER流体のなせる業である。
ヴァンの意思によって、無数の穴が剣の表面に開き、その状態で刀をV字型に振りかざすことで発せられる高周波により、オリジナルセブン「ダン・オブ・サーズデイ」を衛星軌道上から召喚する。
また、ダンに搭乗後にはコクピットの床に突き刺し、ヴァンのタキシードの右手首のカバーで固定することでヴァンの思考とダンの動きをリンクさせる思考制御ツールになる。
この聖杯戦争では、ダンを直接呼ぶことはできない。が、もしかしたら会場のどこかに隠されている可能性が...?
【ロール】
ほぼ無職。なんか街中で色々と異名が飛び交ってるらしい
【人物背景】
『ガン×ソード』の主人公。ファンからの愛称は童帝。
両親を知らずに育ち、金と力だけで生きてきた無法者。童貞。
途中、居着いた町でオリジナル7の一機〈ダン・オブ・サーズデイ〉のテストパイロットに選ばれる。
そこでダンの調整を行っていたエレナという女性に生まれて初めて“優しさ”を与えられ、恋に落ちた。
エレナとは相思相愛となるが、結婚式の当日に恩師ガドヴェドが呼んでいた『カギ爪の男』の手によりエレナと共に重傷を負ってしまう。
延命の為に瀕死のエレナとガドヴェドにより改造を施され〈オリジナル〉となって生き長らえ、同時にダンの正式なパイロットとなる。 しかし手術後にエレナは死亡。
それ以降エレナを殺した(厳密には重傷を負わせたたが)『カギ爪の男』を殺すために旅を始めた。
エレナ以外の女性に興味が無い為に女性の名前を覚えるのが苦手で、 旧知の仲の女性すら覚えられないほど。
しかし「面白い奴」は例外で、女性的には興味はないものの、その面白い部分を認めてあっさりと覚えられることもある。
逆に言えば、女性として見ていない者の名前なら覚えられる...ということかもしれない。
かなり腕が立ち、そこかしこで暴れているらしく(自分から暴れることはほとんどないが、巻き込まれたり仕事たりするため)通り名を持っている。
...が、ころころ変わるため数がかなり多い。
基本的に『○○のヴァン』という形式だが派生形も多く、当人はその中で比較的新しく、かつ何となく気に入ったものを名乗る。
以下は『ガン×ソード』作中でのヴァンの通り名一覧である。
無職、食い逃げ、地獄の泣き虫、寝場所を選ばない男、夜明け、二日酔い、鋼鉄、縁の下の力任せ、いい人、悪魔の毒毒タキシード、掃き溜めのプリティ、だめ
非情に味覚オンチであり、食事にはいつも大量の調味料をかける。
実際に食べてみると案外いける...が、そのあとは保証できないので実食には注意しよう。
※実食する際には水分とトイレの確保をお忘れなく。
また、食べ物を粗末にしてはいけません。作った調味料は責任を持って使い切りましょう。
【能力・技能】
高い方。また、我流の剣術も使える。
死の淵に立たされたヴァンを生かすために改造を施された。それによりダンと遠隔接続され、生命と体調が衛星システムによって維持される体になってしまったが、その恩恵として弾丸を撃ちこまれた程度では死なない身体になっている。
【方針】
さっさと帰る。セイハイとかいうやつも叩き斬る。帰るのを邪魔する奴は状況次第では容赦しない。
※聖杯戦争について基本的な
ルールを植え付けられましたが本当に基本的なことくらいしか理解していません。興味もないため覚えるつもりもないでしょう。
【聖杯にかける願い】
カギ爪は俺が殺さなきゃ意味ねえだろ
※参戦時期は17話以降です
最終更新:2021年06月04日 20:50