「貴様が私のマスターか。小僧」

マスターである家のソファーでふんぞり返る様に座るサーヴァントの第一声がそれだった。
白髪で色白の肌、赤い瞳に鋭い牙を生やしたタキシード姿の男であった。
彼の真明は雅、吸血鬼達の長にしてランサーとして召喚されしサーヴァントである。

「まだよく分かんねえけど俺がマスターになったみたいだな……」

おいおいマジかよ……夢じゃないんだよな……と不安げに愚痴るマスター。
ランサーのマスターになった男、伊藤大祐はごく普通の男子高校生であった。
ごく普通の家庭環境で育ち、犯罪とは無縁の気楽な生活を送っていた。
そんな中で突如、聖杯戦争に巻き込まれそこで様々な知識を与えられたにせよ。
超常的な状況化でいまいち現実味を実感できないでいた。

「小僧よ。貴様は聖杯を手にしたら何を望む?」
「いやいや……そんないきなり願いとか聞かれても、そんなすぐには思い付かないって……」
「なるほど、つまり貴様は聖杯戦争に巻き込まれた一般人であり状況をあまり飲み込めていないようだな。
 まぁ焦る必要はあるまい。願いはじっくり考えてからでもよい」

最初は夢か何かだと思っていた大祐であったが
与えられた知識の一つ一つが妙にリアリティがあり
目の前にいるサーヴァントの存在が紛れも無い現実である事を直視させられた大祐は――

「まぁ、でもやるしかないよな。なんかゲームみたいで面白そうだしさ。
 俺は伊藤大祐、気軽に大祐って呼んでくれよな。ヨロシク!」

前向きに聖杯戦争に参加する事を決めた。
どの道、決着が付くまで帰れないならポジティブに考えるべきだ。
仮にサーヴァントが負けてもマスターである自分が死ぬ訳では無い。
その時は降参して勝利者が決まるまで待機していればいい。

「ククッ……ゲームと来たか」
「あれ?俺なんか間違ったことでも言った?」
「間違ってはいないぞ。大祐、貴様の言う事は正しい」

聖杯戦争は命を賭けた殺し合いだ。
それを知ったうえでゲームみたいで面白いとは愉快な奴だ。
私も同じ考えだよ大祐。
あらゆる世界から強者が集結する祭りなのだ
私はこの聖杯戦争でとことん楽しませてもらおう。

「大祐よ。私の事はランサーと呼ぶがよい」
「OK、ランサーね。主従とか気にせずチームとして仲良くやろうぜ♪」
「フフフ、君とは仲良くやれそうだよ大祐」

大祐という男。一見、聖杯戦争に巻き込まれたごく普通の一般人の様な振る舞いをしているが
とんでもない。そんな人畜無害な男であるならば、この私を引き当てられる筈が無い。
恐らく、あいつは自覚すらしていないだろう。
聖杯戦争ではその男の本質が徐々に露わになっていくだろう。

(さて……私も祭りを楽しもうではないか。私のやり方で)

こそこそサーヴァントを探し出して決闘をする戦いなど面白くも無い
それよりもこの世界を血と殺戮で染めようじゃないか。
人間達の悲鳴が奏でるオーケストラを街中に響かせよう。
人間達の支えとなる希望を恐怖と絶望で飲み込もう。
人間達の求める願いを吸血鬼達の手で蹂躙してくれよう。


【クラス】
ランサー

【真名】
雅@彼岸島

【ステータス】
筋力:B 耐久:A 敏捷:D 魔力:D 幸運:A 宝具:D

【属性】
混沌・悪

【クラススキル】
対魔力:D
魔術に対する抵抗力。
一工程(シングルアクション)によるものを無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

【保有スキル】
アマルガム:EX
吸血種が禁忌を犯し、突然変異を起こして生まれ変わった混血種。
他の吸血種の血液を取り込む事で傷を癒し、ステータスを増幅させる。
今まで2~3桁以上の数の吸血鬼の血を体内に入れており
どこまで強くなれるか本人ですら不明である。

サイコジャック:B
特殊な音波を放つことにより、脳波干渉による精神攻撃を行う。
人間や吸血鬼はもちろんのこと、さらには知性を持たず暴れまわる凶暴な邪鬼をも
自在にコントロールすることができる。

カリスマ:D++
カリスマ性の高さを示す能力。
吸血種において強力なカリスマ性を発揮する。

【宝具】
『吸血鬼の長、雅様(マスター・バンパイア)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:0 最大補足:1
吸血鬼達の長として日本本土に吸血鬼ウイルスをばらまき、吸血鬼の国へと変えた彼自身が神秘を持ち宝具と化している。
自身の血を人間に与えることで吸血鬼へと変化させる。
さらに吸血鬼を媒体にすることで邪鬼へと変化させる、ただし何の邪鬼に生まれるかはランダムである。
吸血鬼ウイルスを保有した蚊も生成する事が出来るが
大量に生産するには専用の施設やそれを運用する吸血鬼達を用意しなければならない。

『これはいい丸太だな……(丸太・オブ・オーナー)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:30人
拾った巨木を丸太として武器にしたエピソードが具現化した能力。
どのような物であろうと雅様が『丸太』と認識すればDランク相当の擬似宝具となる。
また、宝具を手に取った場合は元からDランク以上のランクならば従来のランクのまま彼の支配下における。

【マスター】
伊藤大祐@リベリオンズ Secret Game 2nd Stage

【マスターとしての願い】
今は無いや。まぁ後から考えればいいか

【能力・技能】
社交性に長けており、誰にも話しかけられる性格

【人物背景】
茶髪であり左耳にピアスをしており、着崩した形でブレザーを着こんでいる。
外見も悪くないイケメンであるが、見た感じチャラ男という印象を抱く。

【方針】
せっかくだし楽しくやろうぜ♪

【備考】
シークレットゲームに強制参加させられる前からの参戦です。

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最終更新:2021年06月13日 20:35