車両製作の目的
一世を風靡した、ミニカダンガンは、軽量ボディに4気筒20バルブの4A30型ターボエンジンを搭載し、アルトワークスやヴィヴィオと戦える車であった。
しかし、令和の現代でそれらは30年前のネオクラシックカーであり、車体そのものが高騰化していることに加え、部品の廃盤で苦しむことは確実であろう。また、新規格の軽ターボも年々高騰が進んでおり、気軽に遊べるカッ飛び軽自動車はこの不景気の現代でいなくなってしまったのだろうか...
そこで今回は、安く作れる軽ターボの一つとして、H4#型のミニカを取り上げ、その製作過程およびポイントについて解説する。
用意するもの
H4#型のミニカには、ターボモデルは存在せず、兄弟車のトッポBJにのみ搭載されている。ただ、エンジン型式が3G83と4A30で異なるため、改造車扱いとなってしまう。
三菱の車はミラージュとランサーに互換性が強いことが知られているが、軽自動車も例外ではない。3G83型ターボエンジンは同年代にD社でいうムーブのような快適お買い物車である、EKスポーツに搭載されている。今回はこの車を部品取りで使用する。ここで注意するべきなのは、EKスポーツにもNAモデルがあること。間違って買ってこないように!
筆者は、ベース車となるミニカを中古車屋でコミコミ20万で購入した。グレードはライラであり、FFの5速MTである。北海道の腐った車を買いたくなかったため、埼玉の中古車屋で購入した。前は茨城のおばあちゃんが乗っていたみたいである。また、H16年式のいわゆる前期後期である。そのため、後で少し作業が増えてしまった。
部品取りであるEKスポーツは、近くの中古車屋でコミコミ5.5万円で購入した。H16年式の4WD、4ATであり、年式的にはベース車とほぼ同じである。ただそのお値段の通り、ボディは朽ち果てており、メンバーは使い物にならないくらいに死んでいた。
今回筆者は車体丸ごと部品取りで買ってきたが、ハーネスから全て移植するため、エンジンだけ買ってくることはオススメしない。意外に細かい場所が違うため、出費がバカにならないと思う。
また、配線の切った貼ったが必要なため、電気配線図をミニカ・EKと購入することが望ましい。筆者はヤフオクでそれぞれ5000円ほどで購入した。(本来の新品価格は1600円らしく、いい商売な気がする)
細かな必要部品に関しては後述する。
EKのバラし
バラすのは猿でもできるため、どんどん部品を外していく。
ただ、エンジンを下ろす時に気をつけて欲しいのは、どこに何がついていたのかを写真を撮ったり、テープを巻いてメモしておくことがよい。コネクタはつくようにしかつかないが、ネジは余ったり足らなくなったりする。筆者はネジを小さなポリ袋に入れて分別をしている。
EKもミニカも、整備要領書ではメンバーAssyでミッションも一緒に下ろすことを推奨しているが、やったことがない筆者は抵抗があり、最初はミッション単体で下ろそうとしていた。しかし、4WDであるためプロペラシャフト・トランスファを外す必要があり、結局Assyで下ろすこととした。(メンバーの形状的にM/T単体で下ろすのは知恵の輪になると思われる。これは同等のFFベースである軽自動車やヴィッツなどのコンパクトカーでもそう。)
パワステはポンプを宙吊りにし、ステアリングラックに繋がるホースを抜けば良い。この時、ポンプのドレンからきちんとフルードを抜いておくこと。筆者は横着して床をフルードまみれにした。
エアコンはどうせ廃車にするため、ガスを抜いて配管を撤去すると、後の作業が楽になる。
エンジンを下ろす際は、高さの確保が必要であり、二柱リフトがない環境では限界がある。そのため、サスペンションとナックルを切り離し、キャリパーをナックルからフリーにすれば、そのまでの高さにはならない。
メンバーのボルトは4箇所ある。エンジン下ろしは完了。
並行してインストルメントパネル(ダッシュボード)周りのバラしを行う。
ダッシュボードは中に鉄の棒が通っており、ボディからダッシュボードを下ろした際には、鉄芯ごと取れる。
ただ、鉄芯にはハーネスが
タイラップでくっついているため、ある程度切り離しておくことを推奨する。
外す箇所は、
- オーディオやエアコンパネルなどのインパネ
- ダッシュボード上にあるスピーカー
- メーター
- グローブボックス
- ステアリングシャフトを支えるボルト4本
- その他鉄芯についているボルト
であり、ボディとはドアを開けたら出てくる12mmの長いボルトを左右2本ずつ外せば、ダッシュは降りる。
Aピラーのカバーとモール、運転席シートは外しておいた方が良い。
ダッシュが降ろせれば、あとはハーネスを撤去するだけであり、後ろへ繋がるカプラー(ヒューズボックス付近)を外せば良い。
ただ、エンジンルーム内と繋がっているため、ECUのカプラーおよび、その近辺のデカいカプラー4つ(ゴキブリホイホイみたいなカバーがついてる)を抜いて内外で分離するのがよい。
最終更新:2025年03月08日 02:33