DD13形は国鉄が支線区における列車牽引や構内での入替作業に就いていた、小型タンク式蒸気機関車の置き換えを目的に1958年に登場した液体式ディーゼル機関車である。416両製造されディーゼル機関車の歴史を語る上で欠かせない存在であるが、活躍の大半が地味な入換仕業であった。後継機であるDE10形の登場により1967年に製造が終了。国鉄末期、ヤードでの入換が減少し、JRへは一部の改造車(新幹線912形)を除き継承されず大半が廃車となった。一部の私鉄では今も活躍している。
エンジンは第6次車(1960.8~1961.3)までは370PS、第7次車(1961.3)から第19‘次車(1967.10~1967.11)は500PSクラスのエンジンを一基搭載している。軸重が14tとやや重く、蒸気発生装置(SG)を持たない。そのため、ローカル線での運用は不向きであった。
国鉄時代、道内各地の機関区に所属していたが、全体的に各区とも小数で最大の函館所でも9両であった。民営化前に全車廃車となったのは上記の通りである。保存車は三笠鉄道記念館に353号機、小樽市総合博物館に611号機が存在する。私鉄で在籍していたのは雄別鉄道・釧路開発埠頭・太平洋石炭販売輸送・三井芦別鉄道・夕張鉄道・三菱石炭鉱業・苫小牧港開発・羽幌炭礦鉄道の8社。今も在籍しているのは太平洋石炭販売輸送の3両(D401・D701・D801)のみである。
なお、旭川通運は予備機ながら40号機を所有している。
その他の情報
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旭川通運在籍車 |
元苫小牧港開発在籍車(旭川に留置中) |
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運転台(三笠鉄道記念館) |
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(Hokkaido University Railway Research Group, Japan)
最終更新:2011年05月06日 20:06