(35)540 『ppp -ぽけぽけぷれぜんと-』

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「あー、ガキさんガキさん」

今年も開いてくれた、リゾナントでの誕生日パーティー。
主役のあたしが片付けに入るフロアから追い出されようとしていたところを、カメに呼び止められた。

「えーっと、これは絵里からのプレゼントです」

そういって手渡されたのはさっきもらったプレゼントとは別の、小さな包み。
クッキーなんだという。この日のために、カメが焼いた。…カメが焼いた!?

「あ、それはウソなんですけどねー、うん、買っちゃいました」

へらへらへらっと誤魔化すように笑うカメになんとなく呆れちゃいながらも、
あたしはさっそくその包みを開けようとしたら、カメに慌てて止められた。

「あ、あーっと、その、それは部屋で開けてください! じゃっ!」

カメは片付けの続きのためにフロアに戻っていった。なーんか気になるけど、用意された部屋に戻る。

部屋で一人、みんなを待つ時間。あたしはさっそく包みを開けた。
中から出てきたのは確かにクッキーで、でも、どう見ても手作りで、ちょっと不格好だった。
一緒に出てきたのは小さな手紙。そこには、見慣れたカメの文字。

 『ガキさん、いつもいつもぽけぽけーの絵里をたすけてくれてありがとう。
  おない年なのに、いっぱいおとなのガキさん。とってもたよりになるガキさん。
  これからもいっぱいメイワクかけるかもだけど、ずっとずっと、よろしくおねがいします。
  このクッキーは、絵里が愛ちゃんに教えてもらってつくりました。おいしーかな?
  ガキさん、おたんじょう日おめでとうございます!    絵里  』

ちょっとちょっと、何なのよ、なんか泣けてくるじゃないのよー。
おいしいかって言われたら、ちょっとよくわかんないけど、でも、絶対おいしい。これは。
ありがとう。ぽけぽけぷぅのくせに、こんなあったかくて素敵なプレゼント。