(36)243 モーニング戦隊リゾナンターR 第7話 「放つ光」

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モーニング戦隊リゾナンター R

第7話 「放つ光」
カラオケボックスの時間を延長し、特撮の主題歌に打ち興じる里沙。
里沙の特撮ヲタぶりに辟易した愛は逃げ出そうとするが、里沙はそれを許さない。
携帯が鳴ったが、ディスプレイを一瞥すると電源を切ってしまった。
暫くすると里沙は席を立った。

「ハックション! ブラのホックが飛んだから直してくるね」

真剣な表情でカラオケボックスを後にする里沙。
スレート屋根の廃工場にやってきた里沙は袖口にピアノ線を仕込むと工場の中を窺う。

愛はウーロン茶を飲みながら里沙の帰ってくるのを大人しく待っている。

工場の中に入った里沙が目にしたのは、倒れ伏しているリゾナンターの姿。全員の衣服が赤く染まって…

愛は楽曲リストを見ながら、曲目を入力している。

小柄な女はフラフラになりながら立ち上がろうとするが、無防備な後頭部に組み合わせた手を振り下ろされて、空しく倒れてしまう。
その様子を見た里沙は思わず「吉澤さ…」

愛はカラオケの映像を見て大笑いしている。


吉澤と呼ばれた女は里沙に話しかける。「こっちの世界じゃお前はダークネスのスパイを続けてんのか」
その言葉から目の前の女が自分の知っている人間でないことを悟る里沙。先程まで一緒にいた愛の顔を思い浮かべる。

愛は鳥の唐揚げを「美味え」とがっついていた。

黒い吉澤は倒したリゾナンターを踏みながら、蔑みの言葉を吐く。
「どいつもこいつもなっちゃいないな。 足は使わないっていうハンデをくれてやってるのにあっけなく全滅。 
 おまけにリーダーは優雅に宝塚の観劇中。  サブリーダさんはカラオケ三昧ってなあおい、お前らなめてんのか」

里沙の身体が小刻みに震え出す。それを見た吉澤は不在のリーダーをさっさとこの場に呼び出せと里沙に迫る。
「…ケ…ロ」 「はあっ」 「お前の薄汚い足をそいつの身体から退けろーーーっ!!」

ピアノ線を吉澤の喉に絡み付かせ、一気に掻き切ろうとするが、吉澤はそれを上回るスピードで里沙に迫り、膝蹴りを見舞う、そして。

「今のは殺意が籠もってていい攻撃だったけどな」一撃。
「でも甘いんだよぉーっ」二撃。
「飛べーっ」三撃目の蹴りで里沙の身体は宙を舞い、工場の屋根をぶち抜き…

愛が里沙を見下ろしていた。
「あんたには関係ないことだ」と言う里沙に愛は…

「あんたこそ何で来たの。 リゾナンターなんかぶっ壊してって言うてたあんたが」
「いい気味だと思ってた、ざまあ見ろって思ってた。 でもあいつらは最低でアホでどうしようもないヤツラばっかりだけど、
 それでも自分たちのことを正義のヒーローだと思ってる。 そんなあいつらのこと放っておけなかったんだよ。 私ってバカだよね」
「やっぱり、ガキさんはガキさんや」 「あんた一体」
「私は高橋愛、でもまたの名を仮面ライダー熊次郎!!」 「ポーズが逆だよ」

連携して吉澤に対抗する二人。 追いつめられた吉澤は、妖しい光と共に異世界から2体の戦獣を召還した。 
高笑いを置き土産に消える吉澤。
戦闘に特化して生み出された戦獣に対して勝算を見いだせない愛だったが、瞬間移動を駆使して死角に回り込み拳を繰り出した。
蒼き光に貫かれた戦獣は崩れ落ちていく。


「これが私の力!!」

意識に無かった自分の強大な力に戸惑いながら、もう1体の戦獣にも拳を突き出すが、光は発現しなかった。
愛の脳裏に浮かぶ白い部屋、研究員、警報の音。

「やられる!」動きがフリーズした愛は、攻撃を予測して衝撃に備える。

恐る恐る目を開いた愛の目に映ったのは戦獣の身体に走った1本の赤い線。
その線を境に戦獣の身体は真っ二つに割れ、その向こうには少し得意げな顔をした里沙が、ピアノ線を手繰っていた。
次の瞬間里沙の表情は驚愕に変わる。

「ガキさんが全部やっつけたの凄~い」「あんたら大怪我してるんじゃないのっ」
「これはケチャップたい。 業務用2本分パーになったっちゃ。 愛ちゃんに怒られるから、ガキさんお金貸してくれんと」
「勝手に人の財布から金を抜くんじゃない!!」
「私の為に命を賭けてくれるなんて、美しいって罪なの」「バカーッ!!」
「頑張ッタニーガキさんヲ胴上ゲシマショウ」「リンリン、私多分骨折してるから、ヤバいって」
「高橋さんの声が聞こえたような気がするんやけど」「ちょっとあんたっ、いるんでしょ、ねえ私をどこか遠くに連れてって」
「何訳の判んないこと言ってる☆カナ。 私の相方は」 「相方なんかじゃない!!」

オモチャにされてる里沙の悲痛な叫びを聞きながら工場を後にする愛、その表情は抑えきれない微笑みで満たされていた。
暗い道の向こうに開いた光のゲート。次の世界ではどんな出会いが待っているのか…

愛の笑顔が凍り付く。光を背に立つ1人の女。姿の全容は見えないが、鋭い眼光で愛を射抜いている。
その女こそが襲撃者だった。
「A」と名乗るその女は、「お前の使命を思い出させてやろう」と言うと、愛に向かって走ってくる。
身構えようとする愛だったが、凄まじい威力の光が発動することを恐れて身体が竦んでしまう。
「A」の飛び蹴りをかわせなかった愛は…  

夕闇迫る遊園地を歩いている二人の女性。一人はぐったりとした鳥を胸に抱えている。
何か物音がしたのか、顔を見合わせ歩いていく二人。
人影少ないアトラクションの前で二人が見たものは…  ―続く―




次回予告

「A」の攻撃を受けて異世界に飛ばされた愛が辿り着いたのは閉鎖間近の遊園地。
そこで出会った二人の女性は、愛よりも年上だったが一人は愛の顔を知っているようだった。
話を聞こうとする愛を避ける彼女達はリゾナンターなのか。
モーニング戦隊リゾナンターR 第8話 「嘆きの救世主」

「10年前のあの日、あの時私は仲間を見捨ててしまった」

全てを繋いで、世界を癒せ!!