(29)573 タイトルなし(過去作品リゾナント作2)

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  一瞬だけ空洞が満たされ、また奈落の底に引きずり込まれるような、
  言いようのない寂しさが襲ってくるのに気付かないふりをして歩き出す。

  光の中では決して気付かなかった、闇に接するまで己が光に包まれていたことを。


     「久住小春」は『一人』にはなりたくなかった



  ―― だから私は黒白の猛獣に化するのだ
  ―― 「陰」と「陽」―「闇」と「光」を内包させあう、その獣に・・・・・・


     「李純」は『諦める』ことだけはしなかった




  受け止めることは確かに難しい。
  だが自分は生きている。これまでも、これからも。
  傷は癒えないが、それを見せ合うこともまた大事なのだろう。
  自分だけが"視得る"モノではなく、仲間が見てくれるそのココロを。


     「光井愛佳」は未来に『希望』を抱きたかった



  ―今ここにいるのは“本当の自分”なのだろうか。
  それともそんなものは最初から存在しなかったのだろうか。
  わたしはわたしが分からない。分からなくなってしまった。
  今ここにこうして居るわたしは、一体何者なのだろう。


     「銭琳」は真実よりも『愛』を求めた




   ただ、彼女たちは、やがて訪れる平和が存在する未来の為に闘っただけである。

   傷付いても、つらいことがあっても、悲しみが心を覆っても。
   闇雲に闘ったわけではない。その先にある希望の為に、彼女達は闘った。


   それだけでいいじゃないか。
   そして若き戦士達は、心に宿る闇を排除すべく再度立ち上がった。

   大きな背中に追いつこうとする、その意思。
   仲間でもあり目標でもある先輩への尊敬の念。
   大きな懐で包み込んでくれる優しさを感じて。
   共に闘うと誓った、この先もずっと。

   彼女たちを動かすのは、希望のみ。
   倒れそうになっても、なお見える瞳の奥の輝き。
   両の手に握るは自分と仲間の命。
   心に宿すのは、世界への希望と人々の希望。

   若き戦士が奮い立たせるのは。
   闇に阻まれようとも、なお、光を信じて突き進もうとするその意志。

   込める魂が、己に叫ぶ。
   闘いの果てに見える希望を信じて。