872:Jelopve ◆y1j6jXIdjI:2023/08/08(火) 17:11:03 ID:n5qjqLs2
「消耗戦」
僕はジョン・ヴィレッジ。こう見えて、実はアメリカとイギリスのハーフだ。今は。小説家だ。
幼い頃はコモンウェルス・オブ・ネイションズ、通称:コモンウェルス、つまりはイギリスとかカナダとかオーストリアらへんでずっと暮らしていた。
イギリス人の母と実家で暮らしていたのだが、たまにカルフォルニアから来る父もいつも通りのお姿で安心している。
今日も良い天気だ。しかし、そこで転機が来る...ことを転記しよう、なんてね。(おもんなさの転帰がツライ)
..っと、茶番は置いておいて。あの二人が来てしまいました。そう、前者は、クルーピ・モントリオール。金髪ショートで、普段だと落ち着いているが僕と居る時だけ異常な程に性格が違う。
後者は、パース・タスマニア。黒髪ロングで、学生時代はオール5がいつも続いていた為、黒神と呼ばれたりだしていたらしい。
「慈恩寺殿。今日も御一緒に参りましょう?」
「鄭君。これで遊ぼう?」
「寺の名前で呼ばないでくれ。あと、鄭って何ですか」
「えぇ、じゃあ、ジオン君って呼んだ方が良い?」
「ジークジオン!」
こうして日常的に話をしていたのだ。
「あ、そうそう。ゲームっていうのはね、これ」
「おぉ...流石クルーピ殿でございます」
見せたのは、軍事シミュレーションゲームだった。しかも、パソコンやスマホでするあれではなく、ボードゲーム的な感じだった。
「これで、遊んでくれと言うのか?」
「そうなんだけど、ジョン君は見ててほしいの」
彼女は続く。
「これで、私とパースちゃんは勝負をするの」
「勝負か?」
「そう。どっちかが勝ったらジョン君を貰うって約束をね、してたの」
「ま、まじか。それを事前に言ってくれよ」
「でもざーんねん。手遅れです」
おいおいおいおいおいおい。正気か。
結局、僕を賭けた戦いが始まってしまったのだ。
クルーピはアメリカ側で、パースはソ連側。見た目的に冷たい戦争って感じだな。
「うーん」
「わー」
「いや、これは」
多少だが呟きっぽいものが聞こえる。
前線では、いくらクルーピは倒したとしても、パースがまた倍以上の兵士で現れてくる。これが、畑から取れるってやつか。
しかし、クルーピも技術的に有利で、奇襲や特殊部隊を敵陣地であおり散らかすこともしている。
始めからどれほどたったものだろうか。もう既に日は暮れそうにある。
「あ~もう、動けるユニットがないわ」
「私もです」
「これは引き分けじゃないか?」
二人はそっと頷く。
「で、どうするんだ?」
「う~ん。じゃ、ジョン君に決めてもらおうかな」
「そうですね」
ほう、来たか。ついにこの時が。
「よし、それでは誰も選ばないってことd」
「どうして?」
二人はこっちに向かって、
「「ねえどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうし(ry」」
こうしてジョンは、二人に人生を奪われるのでした。