オルテンシア侵攻とは旧大風虎帝国がオルテンシア連合国に侵攻した事件である。
当時オルテンシア連合国は政府が政務を放棄し無政府状態にあった。
大風虎帝国は海賊退治を名目にフリゲート「春雨」を派遣。その後海賊は「春雨」の艦砲射撃により撃退されたが、その後旧風虎はオルテンシア国内で発生した暴動を鎮圧すると称して凡そ2000名の兵士を上陸させ駐留を続けた。
当初オルテンシアは感謝の意を表明し旧風虎の同盟国パンナム合衆国やユークトバニア連邦共和国などもこれを支持ていたが、オルテンシアは突然の旧風虎軍の上陸に驚き即座に撤退を求めた。
また国際的非難を浴びるこの問題を強硬な手段で解決する為に常任理事国である大日照民主共和国は安保理を開催し、現地で武装組織に対する戦闘行為を続ける旧風虎軍に軍事制裁を加えるべきだとしたが、旧風虎の同盟国である三洲連合共和国が難色を示し会議は難航した。
この間、風虎側は非公式ルートで軍撤退の条件として領土の割譲または属国化を要求していたとされる(後の大雲龍帝国による調査で領土割譲・属国化の要求をしていた事が明らかとなった)がオルテンシア側は国際世論の後ろ盾を武器に一貫して拒否の姿勢を貫き、事態は膠着化の様相を呈した。
結局旧風虎軍は国際的非難を浴びて撤退を余儀なくされたが、これによってオルテンシアは共産主義へと傾き日照と安保条約を締結。
風虎側は派兵失敗から政権への不満が高まり規制緩和が進んでいた放送局の強制買収や秘密警察の増員など国内弾圧が一層強化されることとなった。