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西ディルタニアのリルタニア諸島を領土としている共和制国家である。自他共に認める旧帝国の正統な後継国家であり、同様に旧帝国の後継国家を自称しているヴァルダム諸島統一国と対立している。
国旗 |
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国の標語 | 平和と進歩 |
国歌 | リルタニア共和国賛歌 |
公用語 | リルタニア語 |
国家元首 | 共和国政府 |
首都 | アンフェティア |
最大都市 | アンフェティア |
面積 | |
総人口 | |
公式略称 | 共和国 |
英語国名 | Liltania Republic |
通貨 | Phel |
リルタニアという名前の由来に定説はない。由来についての有力な説は、リルタニア語の「labdarhoth(統合)」から転じたものである。旧帝国時代は国際基準に合わせてリルバーンと呼ばれていたが、リルタニア諸島のみを実効支配している現状で見栄を張っても仕方がないという事で再びリルタニアと呼ばれるようになった。
1.共和国は今ぞ一つなり。
この団結 悠久ならん事を。
多様性の下の統一に
世界に愈々平穏あれ。
2.常盤に共和国を治めかし、
人々の信頼と正義、
そして自由よ。
此の弥栄えん故郷の地を。
3.共和国万歳、我等が友よ、
大事業が汝等を呼べり。
穹窿に瞬く星辰こそ
吾らが団結の徴なれ。
「ヴァレフォール」世界を突如として襲った人類史上未曾有の“大災害”によって大陸の分断などの地形の破壊と大規模な海面上昇、気候変動が発生した。結果、リルタニア諸島では国土の大部分が水没し、人口も現在の文明水準を維持できる最低限度をはるかに下回ってしまった。不幸中の幸いというべきか、人口の減少によって世界各地で発生していた食糧危機を発端とする大規模な暴動は発生しなかったが、帝国領域諸国では大規模な暴動や戦争によって次々と自滅していき、生き残った地域も次々と一方的に旧帝国からの脱退を宣言していった。旧帝国指導部も“大災害”によって皇族や閣僚、高級官僚等のほとんどが死亡していたために、混乱を収拾することはできなかった。皇帝のヴィーノ・ハラウオンもアーベントベルク大公国に向かう途中に“大災害”に巻き込まれて、行方不明となっていた。
そんな中で唯一生き残っていたクリスティーナ・チェンバーズ外務大臣は(比較的に見て)被害が少なかったウェアディナ州アンフェティア市に行政首都機能を移転した。皇位継承者がすべて失われてしまった事とヴィーノ・ハラウオンが消息を絶った事が確認されると、彼女はこの事を発表して混乱に拍車がかかるのを避けるために、「皇帝陛下が御帰還なさるまでの臨時の措置」として共和制を導入する事を提案した。代議士のほとんどが死亡したので、ウェアディナ州議会の代議士を編入して体面を取り繕っていた帝国議会はこの提案に賛同した。代議士や裁判官も自分たちの生活で精一杯だったために、特に問題にはしなかったのである。彼女はアンフェティア市を首都とする新共和国の誕生を宣言した。
共和憲政体制を採用している。しかし、“大災害”による混乱によって未だに共和国議会の選挙が実施されていない事から行政権、立法権、司法権の三権分立の形骸化が指摘されており、クリスティーナ・チェンバーズ首相の個人独裁体制となっていると指摘する声が根強い。
役職 | 姓名 |
首相兼統一大臣兼貿易大臣兼文化大臣 | クリスティーナ・チェンバーズ |
法務大臣 | ルイス・オルディス |
外務大臣 | クラリセ・リーヴズ |
防衛大臣 | ルシア・フルトン |
財務大臣 | クララ・ロックウェル |
保健大臣 | ヘンリー・ラッセル |
環境・食料・農村地域大臣 | アシュリー・トリマー |
海外開発大臣 | ライス・シャーウッド |
ビジネス・企業・規制改革大臣 | クライド・ローマー |
労働・年金大臣 | リザリー・ハリウェル |
国土交通大臣 | 可憐・フルードー |
コミュニティー・地方政府大臣 | ウィリアム・メラーズ |
児童・学校・家庭大臣 | フランカ・ショールズ |
イノベーション・大学・職業技能大臣 | アルダ・サリンジャー |
情報大臣 | アントネラ・フローリー |
内閣書記官長 | エディス・マーグリー |
“大災害”によって壊滅寸前に陥ったリルタニア諸島の経済だったが、現在では株式会社ボーダー商事による寡占化が進んだ事によって急速に復興を遂げている。
都市名 | 備考 |
アルタリア | 旧帝国の首都。“大災害”の際に大規模な隕石群の襲来によって多くの住民と共に文字通り「消滅」した。この隕石の衝突で帝国指導部のほとんどが死亡若しくは行方不明となり、その後の混乱に拍車をかける事になった。現在でも復興が進められており、水没した道路の上を走っていると傾いた高層ビルの取り壊し作業を見る事ができる。 |
アンフェティア | 内オスカ海に面する港湾都市。“大災害”以前は122の島とそれを結ぶ400以上の橋からなる「水の都」として有名な観光地。“大災害”では人口の半分を失ったが、これでもリルタニア諸島各地の被害から比べればかなり軽微だったので、行政首都機能の移転によって復興の拠点となった。新共和国の首都になると従来の「水の都」を生かし、ソーラーパネルが随所に設置された未来型都市へと変貌を遂げた。主要な学校や公共施設が共和国政府に接収され、臨時の政府施設として代用されている。 |
“大災害”によって海面が上昇し、生活必需品も欠乏し、(一時的にではあるが)文明水準が大きく後退してしまった。しかし、“大災害”を乗り切ったという安心感からか悲壮感は無く、人々は平穏な日々を暮らしている。また、“大災害”によって人口が現在の文明水準を維持できる最低限度をはるかに下回ってしまっている。特に、20代~30代の男性の8割近くが失われてしまったために、母子家庭が一般的となっている。
一部の地域では電力等のライフラインの供給が未だに十分行き届いてはおらず(電力等のエネルギーは共和国政府・共和国軍に優先的に供給されている。)、不便な生活を強いられている。これらの地域では未だに復興が進んでおらず、反対にアンフェティア市とその周辺地域ではすでにもとの景観を取り戻している。
文化、科学技術等の文明水準は一時的に大幅に低下してしまったが、現在では“大災害”によって失われた科学技術の復元や独自の科学技術の研究によりコンピューターや石油エネルギー、電気、航空技術、あるいはオートマトンやサイボーグ等の“大災害”以前の科学技術を大幅に上回る科学技術が実用化されている。その結果、“大災害”以後の風俗と“大災害”以前の科学技術が混在している社会が形成されている。“大災害”以前の風俗としては幺樂(FM音源)やサッカー、野球等が存在している。
共和国軍は旧帝国軍の軍部隊をそのまま継承しているが、政治的立場は大きく変化し、最高司令官である首相が統帥し、防衛大臣が首相の補佐として防衛省(軍政)を統括し、具体的な作戦等は統合参謀会議(軍令)が行い、各地の軍部隊が行動する。旧帝国時代には統帥権として行政権、立法権、司法権、監察権と並んでいた帝国軍があっさりと行政権が統率する共和国軍に移行したのも変な話ではあるが、これは“大災害”によって帝国軍の戦力の40%近くが失われ、行政権に対抗できたはずの高級参謀の多くが失われてしまったためである。