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 この本は、大規模災害が発生したときのために、IDDMの患者本人や家族がどんな備えをしておけばよいのか、「自ら考えるため」の参考になるものとしてに作られました。  この本は、災害時にはこの本に書かれたとおりにすれば大丈夫、という無責任なマニュアルではありません。災害が起こったらこうしなさいといわれて、いざというときその教えを思い出すことはできるでしょうか? その教えと実際に被災したときでは、本当に同じ状況でしょうか? 人に言われたことが本当にあなたにとってもっとも正しいことでしょうか? 一人ひとりの病気の症状が異なり家族構成や生活習慣が異なるように、災害に対する備えや起こったときのよい対応は、それぞれに異なるのです。  しかし、この本を作るために多くの方のお話を伺ってみたところ、IDDMの患者や家族のみなさんが心配に思っていることや注意しておくべきことはある程度共通の項目があることがわかりました。この本の前半では、まずIDDMの患者の方や家族のみなさんが共通して知っておいた方が良いとおもわれる、貴重な被災体験に基づく話や医療関係者、インスリンメーカー、行政の取り組みが書かれています。少し難しい内容もありますが、ぜひ目を通していただきたいと思います。この本の後半は、IDDMの患者のみなさん一人ひとりが自分自身のための災害対策マニュアルを作るための方法を記しています。この「自分マニュアル」は一人で作るものではありません。家族や、職場・学校の人、地域の人、そして患者会や防災ボランティアの仲間たちに協力してもらいながら、あなただけの世界に一つのマニュアルに仕上げていっていただければ、と思います。  災害に立ち向かう力はみなさんの中にもちゃんとあります。いつ起こるかわからない災害に備え、みなさんの中にあるその力を、一緒に引き出しておきましょう。
最終更新:2006年08月27日 16:25