八月は初めての花火
九月 おおきな月夜に浮かれて踊りましょう
物語 ひとひら
真っ白なページ埋めてく
これから始まる
くるくるプロペラ
ただ 丸く輪をえがいては もっと高く
シャボンのよに 日めくり
ああ 十月 長い夜の外
十一月にラジオで流れる古い歌
十二月は白い雪の味
さ、一月の新しい風になびかせて
物語 ひとひら
真っ白なページ残りは
数えるほどだね
めくるめくる日々ほら
そしてまた花火散る 散るは涙
重なる影 やさしい
ねえ 二月の甘い日 教えて
三月 あの兎のダンスを真似してる
四月には やわらかな匂い
五月の雨 打たれて濡れてる草の色
揺らすのは 梅雨の傘 きみと
大きな海に手を振った夏の帰り道
ああ 八月 光はきえない
どうもありがとう 迎え火 送り火 せみしぐれ
最終更新:2016年03月28日 10:19