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少し前の話 [[蒼星石の受験]] A「ふぅ、もういっそのこと雛苺先生にでも相談しようかな。この進学校で教師を 務める位だから学歴は良さそうだし」 A「けど多分町中の苺大福を買い占めたりとかだろうな。もう引っかからないぞ」 A「雛苺先~生。」 雛「うゆ?どうしたの」 A「いやぁ、雛苺先生って受験をどうやって乗り切ったのかと思いまして」 雛「う~と、雛はねぇ」 ~~年前 雛母「や、やめてぇあなた。それは今月の生活費なのよ」 雛父「うるせぇ!」 バシッ 雛母「キャァッ」 雛父「オレが金をどう使おうが知ったこっちゃねぇだろ!」 雛母「ううぅぅ…」 雛苺「お母さん…大丈夫なの?」 雛母「ごめんなさいね、心配させちゃって。お母さんは大丈夫だから」 雛母「さぁ、ご飯にしましょう」 雛苺「ハイなの」 雛苺「お母さん今月はこれだけしか稼げなかったの」 雛母「ごめんね、あなたにまで働かせて」 雛苺「良いのよ、雛は毎日学校に行って、帰ってきたらお母さんとお話できるだけで幸せなの」 雛母「ありがとう」 ~~高校3年夏 雛苺「ねぇ、お母さんどうして最近いつも同じ服を着てるの?」 雛母「う~ん、このお洋服気に入ってるのよ」 雛苺「ふ~ん」 ある日大安売りセールで 雛苺「あれ?このお洋服お母さんのなの…」 雛苺「ただ今なの、タンスの中を見せてなの」 雛母「だ、だめよ」 ガラガラ 雛苺「…どういうことなの?お洋服も下着もお母さんのだけ殆ど無いの」 雛苺「それに…最近お母さん痩せちゃったの。あとタンスの奥にあるお金の入った封筒は何なの?」 雛母「そ、それは…」 雛父「おーぅい、帰ったぞぉ。金をくれー」 雛母「雛苺それを隠して」 雛父「お?なんだなんだぁ、封筒に金がたっぷり入ってるじゃねぇか。よこせ」 雛母「だ、だめよ!それは必死にためたこの娘の受験費用なのよ」 雛苺「!!!…」 雛父「うるせぇよ!殴るぞこのやろう」 雛苺「やめるなの!これ以上お母さんを苛めるのは雛が許さないの!」 雛父「な、なんだよなんだよ!オレだけが悪者かよ」 雛父「もうこんな家出てったらぁ!(/□≦、)」 雛母「ありがとう、雛苺」 雛苺「お母さん…雛の受験のためにお洋服を売ってまでお金を集めてくれたのね?」 雛母「国立1本だけしか受けられないお金だけど、あなたならきっとやれるわ頑張るのよ」 雛苺「(>_<;)ウゥ…グスッ…ありがとうなの、お母さん」 ~~ 雛「それから雛は一生懸命勉強したのよ。もう夏だったからギリギリだったけど頑張れば絶対に合格するのよ」 雛「だからA君も頑張るのよ」 A「・・・・・・(*ノ-;*)グスッ・・・はい・・・」
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