池沼唯の海水浴(その5)
唯「ああぁぁ~・・・がぁ~~があぁ~~(TqT)」
目を開くと、そこには数えきれない程の黄色いクズしかない。
黄色いクズの中に赤色のクズも見える。
アヒルさんの口ばしだろう。
唯「なーで、がーが・・・げーきならないでつか・・・ちったいままれす(TqT)」
お「ほらよ。大切な友達の目ん玉だ。」
おじさんはクズの上にアヒルさんの右目を置いた。
唯「おめめ・・・・あいるたんのおめめ・・・あうっ!おめめ!!(゚q゚)」
唯は何かを思いついたように顔を上げた。
唯「おめめとがーが、くつける!!・・・がーが、げーきなる!!(゚q゚)」
どうやら、この右目があればアヒルさんが復活すると思っているようだ。
そんな事をしてもアヒルさんは元に戻らないのに。
だが、唯はアヒルさんの右目に望みを託す。
アヒルさんが元に戻るよう、もう一度手を握り締めようとした瞬間!
ビュー!!
急に強風が吹き、唯の手の中にあったアヒルさんのかけらが全て吹き飛ばされた!
唯「ぎゃあああああああああああああああああ!!!!やああぁぁぁ、やあああああーーーー!!だめええ、だめええええぇぇぇ!がーが、もどてくる!!ああああ!!!("q")」
唯の叫びもむなしく、跡形もなくアヒルさんのかけらは唯の手の中から消え去った。
かけらは宙を舞い、海へ飛ばされていった。
唯「ぐううううぅぅわああああーーーーーーーーがああああああああああああああ!!!!!わ”あ゛あ゛あ゛ああああああああああああ!!("Q")」
アヒルさんを追い海へ飛び込もうとした唯だが、海で溺れたことを思い出し寸前で飛び込むのを止める。
唯「あううううううううううう・・・・・("q")うーみごあい~~~(TqT)」
お風呂で一緒にチャプチャプして遊んだアヒルさん。
水の中に沈めて浮かんでくる瞬間、チャポンという音と共に現れるカワイイお顔。
もう、あのアヒルさんと会うことは絶対にない。
唯は初めて別れを知った。
唯「あいるたーーーーんーーー・・・・・・・・・がーが・・・・・・あああああ(TqT)」
唯はずっと海を見つめ、アヒルさんの名前を呼び続けた。
お「次はこいつだな。」
おじさんは容赦なく、次の獲物『豚の浮輪』を掴む。
と、同時に唯も豚の浮輪の事を思い出す。
唯「あう!ぶーぶー!?ぶたさん!!(゚q゚)」
唯が振り返ると、暗黒面に堕ちたおじさんが豚の浮輪を片手に立っている。
また、大切なお友達が殺される。
お友達がいなくなるのはもうたくさんだ。
唯「やめちぇ・・・・ぶたさん、ころたないで・・・・ぶーぶーはだめぇ~(TqT)」
お「今度はどう殺るかな~。」
おじさんはわざと無視しているのか、それとも本当に唯の声が聞こえていないのか。
唯「おねがいれす("q")ぶーぶーはだめれす・・・・ゆいのたいせつなおともらち(TqT)」
お「ハサミでいくか。」
着ているベストに引っ掛けている、糸切り用のハサミを取り外す。
唯「ひいいいいいぃぃぃぃぃ!!!!はたみ、だめ!!!はたみ、しまうううう!はやく、はたみつてるでつ!!!!!("q")」
ダース・オジサンにはもう何も聞こえない。
唯「やめちぇれす!ぶーぶー、やめる!!ゆい、あやまる!!!ごめんなたいごめんなたいごめんなたい゛い゛い゛いいいい!!(>q<)」
おじさんは唯を見ることなく、豚の浮輪にハサミを突き付ける。
唯「やぁぁーやああああぁぁーーー!!だめ、やめちぇ!!!ゆい、わるいこ・・・あやまるでつ・・・・・ぶーぶー、ころたないでくだちゃい!!("q")
おじさんはピタッと豚の浮輪の顔の部分、ちょうど豚の鼻の所にハサミを突き付けたまま唯に問いかける。
お「何だって?」
唯「ごめんなたいつる!ゆい、ごめんなたいつるでつ!!!ぶーぶーはやーの・・・(TqT)」
お「俺の友達が殺された気持ちがわかったか?」
唯「わかた!!!わかたでつ!!!ゆい、もうちないでつ!!(>q<)はんせー!('q')」
お「そうか。わかってくれたか。」
おじさんは豚の浮輪からハサミを遠ざけ、唯に差し出した。
唯「あう~♪キャキャキャ♪ぶーぶー!!よかたーー!おりこーでつ!(^q^)」
唯も差し出されたのを見て、今度こそは返してくれると確信した。
アヒルさんを殺された今の唯にはもう豚さんしかいないのだ。
もし、豚さんまでも殺されたら・・・。
想像も出来ない苦しさだろう。
唯は安堵し、差し出された豚の浮輪を両手で大事そうに掴む。
唯「ぶーぶー、ゆいのとこおいで~♪おかえりなた~い♪(^q^)/」
唯は豚の浮輪を両手で引っ張るが、おじさんは手を放さない。
唯「あうっ!てはなつれす!ぶーぶーゆいのでつ!!はやくかえつ!(`q´)」
そう言いながら何度も引っ張るがビクともしない。
お「最後に聞くが、何がわかったんだ?」
唯「あい?('q')」
お「さっき、わかったって言ったよな?」
唯「あう(^q^)ゆい、わかた(^q^)」
お「だから、何がわかったんだ?」
唯「あ~う?('q')」
お「それと、何にごめんなさいしたんだ?」
唯「あう゛う゛ぅぅぅ("q")」
唯は謝ったことは覚えている。
気絶はしてないし、ほんの少し前の出来事だ。
まだ覚えている。
だが、何に謝ったかはわからない。
頭では何となくわかっている。
喉のすぐそこまで来ているのだが、言葉が出ない。
何と説明したらいいのかわからない。
唯「あ゛―――――あ゛あ゛―――――――ゆい、ゆいが~~えと、、、あう~~~~("q")」
お「わかってないんだな?」
唯「ちがーう!!ゆい、わかてる!あう、ゆいの・・・ゆいが・・・・うぅぅ(TqT)」
唯は焦って思うように考えがまとまらない。
言いたい事も言えないこの状況に唯はたまらず泣き出す。
お「また嘘か・・・。」
おじさんが深い溜め息をつくと、唯は慌てた様子で否定する。
唯「ちがーうの!!わかてるの!ゆいがぁーー!・・・・あぅぅ・・(TqT)」
「唯が」の後が出て来ない。
「唯があなたの友達を殺した!ごめんなさい!アヒルさん殺されてわかった!もうこんな思いはたくさん!もう絶対に皆の友達殺さない!だから、豚さんは返して!」
これが言いたいのだ。
唯が今まで生きてきた18年間の中で一番の成長だろう。
他人の気持ちがわかったのだから。
他人から見れば些細な事かもしれないが、唯からすれば大した成長だ。
他人の気持ちがわかったのはちょっぴりかもしれないが全くわからなかった唯が、ようやくスタートを切れたのだ。
だが、それを上手く説明する知識が無い。
そういう気持ちを経験した事もないのだ。
唯「ぶたさん、ころたないで!ゆい、わかたの!!ぶーぶー、かえちて!!はやく、かえつ!!("q")」
気持ちばかり先走りし、豚さんを返してもらうほうが強く出てしまった。
おじさんは唯の言葉を「また嘘ついて、この場を乗り切ろうと思っている」と解釈した。
唯「ほーとわかてる!!!!あうっ・・・・えううううう・・・・・わかてるのおおおおおお!!("q")」
お「もう返さない。こいつはお終いだ。」
次の瞬間、おじさんの持っていたハサミが豚の顔に突き刺さった!
唯「あ”あ”あ”あ”あ”あ”ん”ん”ん”ん”ん”む”ひい”い”い”い”い”い゛い゛い゛い゛いいいいぃぃぃぃぃいいい!!!!!("Q")」
そして、突き刺したハサミを刺さったまま真っ直ぐ下ろす。
唯「ぐうぐぐうううぐぐぐぐぐううううぐぐ!!!!!も”お”お”お”お”お”も”も”も”も”も”も”も”も”も”も”も”も”!! ("q")」
豚さんの顔が真一文字に切られ、プシューと空気が抜ける音が聞こえる。
唯「あ゛ががっがっがががあ゛がっがあ゛っがあ゛っががが!!!!!ぼぼぼぼぼうぅーーうううぅぅぶばばばあああうううぅぅうううーーーうううぅぅ!!!!!(×Q×)」
豚さんを切られたショックで息遣いがおかしくなっている。
唯「ぎぎぃいぃぃぃああう゛う゛ぇぇぇぇああがざぽいついああきががああああばばあわわだらあだたあわずふぎゃふふぎぎいいいもももももも!!!!! /("Q")\」
どう言葉に表していいかもわからず、頭をガリガリと掻きむしりながら自分の中の苦しさを解放する。
気持ちを抑えることが出来ない池沼は、その気持ちをどこにぶつけていいかもわからない。
おじさんに殴りかかればいいが、唯は豚さんが切られたことしかわかっていない。
それしか見えていないので、相手がいないので自分でうっ憤を晴らすのだ。
頭を力いっぱい掻きむしっているので頭からは血が垂れ、まるで血の涙を流しているようだ。
だが、血が出ても頭を掻くのを止めない。
襲ってくるストレスが唯の行動に拍車を掛ける
唯「あ゛ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!!ぶだあああ゛あ゛あ゛あざあ゛あ゛あ゛ああああ゛ああ゛ん゛ん゛ん!!お”ぼぼぼぼぼぼ!!!ぢん゛じゃ・・・・ううううう!!!や゛ああめ゛でえええ!!("q")」
おじさんは唯の状態にビックリし、ハサミを抜く。
お「・・・・・・・!!」
唯「ばああああああ!!ぶふううううううううううう!!("q")」
唯は少しずつ息を整え、なんとか自分を失わずに済んだ。
唯「はあぁぁぁふぅぅぅぅ(~Q~)」
息が整ったのを確認し、おじさんはまた豚の浮輪を痛めつける。
また唯がおかしくなるといけないので、ハサミは使わずに手で破こうとしている。
ここまで唯が追い詰められていても手を休めないおじさんには狂気を感じる。
堕ちる所まで堕ちたか。
唯「はひいいいいいいいい!?ぶうううーーーーぶぅぅ、だめえええええええーーーーー!!!ぶぶーーーーーはころたないれええええええ!!!("q")」
唯は理性を失わなかったが、それでも豚さんを傷つけられパニック状態だ。
足の力は抜け、上手く立つことが出来ない。
唯「ぶたさん、やぶくだめええええええええ!!!ぶたたああああーーーーーーーーーんん!!ぶうううぶうううう、いぢゃいからーーーー!!("q")」
それでも、おじさんは破き続ける。
唯「む”ひいいい゛い゛い゛いいいい!!!もうやめちぇええ!!ゆい、わかてる!!!ゆい、わるいこれすうううう!!!ぶーぶー、いじめないれええええ!!("q")」
ビニールなので破れにくく、おじさんは千切るように豚さんを解体していく。
豚さんの顔が限界まで伸び、耐えきれなくなったところで破れる。
唯「やああああああああああ!!!!ゆいのぶたさんーーー!!!うーいかてくれた!!!!かてくれたのおおおお!!!!ぶーぶううう、くれたああああ!!("q")」
せっかく、憂が買ってくれた豚の浮輪が・・・。
いつもは怒りながら買ってくれるが、豚の浮輪を買ってくれる時の憂は珍しく笑っていた。
唯「だべええええええええ!!!う゛-い゛、ゆ゛いにぐれた!!!う”~いゆ゛い゛にくれ”だぶううぅううーーーーぶううううわああああああああ!!!!!("Q")」
唯はいつもと違う憂の顔が頭に残っており、この浮輪を見る度にあの憂の笑顔を思い出していたのだ。
憂の笑っている顔を見ると唯もなんだか嬉しくなる。
憂も唯が喜んでいる顔を見ると嬉しくなる。
豚の浮輪を殺されると憂の笑顔も失いそうで恐いのだ。
唯「あああああああ、ゆいのぶたさん・・・・・うーい・・ゆいにくれた・・・・・うーい、うぅぅーーーいぃぃぃーーーー(TqT)」
おじさんは破るのに疲れ、ハァハァと息が荒く、その場に座りこんだ。
豚の浮輪はおじさんの怪力によって見るも無残な姿になっている。
テープでくっ付けても浮輪としては使えないだろう。
豚の鼻や目や耳は切り裂かれて、どの部分がわからない。
破かれた豚の浮輪を悲しそうに見下ろしている唯の背中を見て、黙っている。
唯「ううっ・・・ぶーぶぅー・・・がーがもぶーぶーもちんじゃた・・・・・うーい・・・うーい、ゆいに~~(TqT)」
唯は破れた豚の浮輪を拾い集め、今度は飛ばされないようにしっかり抱きしめる。
唯「・・・・・・・・ぶーぶー・・・・がーが・・・・みんな・・・なかよち・・・・おともらちれす(TqT)」
そんな唯を見つめていたおじさんが立ち上がり、唯の前に立つ。
唯はおじさんを見上げると、おじさんが口を開いた。
お「・・・・本当に済まなかった!お前の大切な友達を殺してしまって、申し訳ない!」
おじさんは唯の目の前で土下座をし、唯に謝った。
唯「あう~?('q')」
お「(難しかったか・・・。)俺がぶーぶーとがーがを殺したんだ!ごめんなさい!」
唯にわかるように言い直し、もう一度土下座をした。
額をコンクリートの地面に擦りつけるように。
唯「あう!!(゚q゚)ぶうぅーぶううーーーーとがああああーがあああ、ころちたああああああ!!!ぼがああああああああ!!ゆ゛るたないれ゛すうううううーーーーー!!(`q´)」
唯はおじさんの言葉を理解し、おじさんに殴りかかった。
お「ごめんなさい。もう二度とお友達を殺さない。お友達を殺されると悲しい。もう絶対にしない。ごめんなさい。」
おじさんは殴られている間も謝り続け、反撃はしなかった。
唯「だあ゛あ゛あ゛ああああああああ!!!!ぶたさんとあいるたん!!!!いちゃいいちゃいだた!!!(`q´)」
唯は拳を作り、土下座をしているおじさんの背中目掛けて振り下ろしている。
振り下ろす拳は角度がおかしく、猫パンチみたいになっている。
唯の打撃なので威力は無いが、おじさんは叩かれる度に胸が痛んだ。
お「ごめんなさい・・・・・。ごめんなさい・・・・。」
おじさんは唯の気が済むまで頭を下げ続けた。
唯「ぶふうううぅぅぅぅ!!ぶふふううううううっぅぅぅぅぅ!!!(`q´)」
唯の拳が止まった頃、おじさんはゆっくりと顔を上げた。
おじさんが見た唯の顔は怒っておらず、寂しい顔をしていた。
唯「はやく、どこかいく!!!おしおきつるでつよ!!いなくなる!!(`q´)」
唯はおじさんの顔を見たくなかった。
もうウンザリだ。
お「わかった。本当にごめんなさい。」
おじさんはもう一度頭を下げ、立ち上がり去って行く。
お「済まない、もう一つだけ言わせてくれ。」
おじさんは何かを思い出し立ち止まった。
唯「はやく、いく!!!ゆい、おこてるでつよ!!(`Д´#)」
お「お前が分かってくれたかはわからない。・・・お前の中で一番大切なのは何だ?」
唯「・・・・・・・・・・(`q´#)」
お「さっきの豚さんかアヒルさんかもしれないな。ごめんな。でもな、お前を一番大切に思ってくれているのはさっきのお嬢ちゃんだぞ。」
唯「・・・(`q´)・・・・・・・・うーい?('q')」
お「(お嬢ちゃんの名前か?)そう、うーいだ。誰がお前にご飯を作ってくれる?いつもお前の近くにいるのは誰だ?」
唯「うーい('q')」
お「うーいはお前が大好きだから、いつも近くにいてご飯を作ってくれるんだ。お友達はご飯を作ってくれるか?」
唯「おともらち、まんまつくらないれす('q')」
お「うーいはお前といると嬉しいんだよ。うーいの笑っているの好きだろ?」
唯は豚の浮輪は無いが憂の笑顔が頭に浮かんだ。
唯「うーい(^q^)」
自然と笑みがこぼれる。
お「(わかったかな・・・。)うーいはともだちじゃないんだぞ。たいせつなかぞくだ。」
唯「かじょく・・・('q')」
お「それじゃあな。友達殺して済まなかった。最後にもう一度『ごめんなさい。』」
おじさんはそう言うと、今度は振り返らずに去って行った。
唯「うーい・・・('q')」
唯は切り刻まれた豚の浮輪を抱き締め、大好きな名前を呟いた。
磯ゾーンの出入り口付近で歩き回りながら、憂は考えていた。
唯との今後についてだ。
唯が迷惑を掛けずにお利口にした日は一日もない。
何度も学校に呼び出され、何時間と苦情の電話を聞き、何回警察のお世話になったか。
唯は存在するだけで周りを不幸にする疫病神なのだ。
自分の欲望を満たす以外の事はせず、他人がどうなろうが知ったことではない。
憂は365日休みもなく介護をしているが、果たして自分の為に使える時間は何時間あるだろうか。
唯がいなくなれば、梓や純と毎日のように遊び、オシャレをしてお出かけ、もしかしたら彼氏が出来たり・・・。
憂がいなくても唯は生きていける。
たまに施設に顔を出し、面会することも出来る。
そんな事を考えていくうちに自分の人生と唯を天秤にかけていた。
この先、何十年この生活を続けないといけないのだろう。
いや、辛いことばかりではない。
時には喜ばしい事もある。
しかし・・・。
そんな事を考えていると、遠くから「ああああああああああ!」と叫び声が聞こえた。
憂は防波堤の先を見たい衝動に駆られたが、目を逸らして我慢する。
きっと見たら我慢出来ずに走り出すだろう。
何回かの叫び声が聞こえた後、おじさんがこちらへ歩いて来た。
憂は自分の中で答えを出せないまま、おじさんに駆け寄った。
憂「終わりました!?」
お「あぁ終わったよ。」
おじさんはさっきまでとは別人のようにやつれており、疲れきっている。
お「あいつには本当に悪い事をしてしまったよ。お嬢ちゃんにもな。本当に申し訳ない。見ず知らずのおっさんが出しゃばってしまって。」
おじさんは憂にも頭を下げる。
憂「い、いえ、こちらもお願いした立場なんで。」
お「今後の事を決めるのはお嬢ちゃんの自由だ。二人で歩んで行くか、別々に生きて行くか。」
その言葉に憂は胸が痛んだ。
今、まさにその事について考えていたのだ。
憂「そうですね・・・。」
お「すまん、俺が言う事じゃないな。それじゃあ、俺はこれで失礼するよ。」
憂「釣竿の件は申し訳ありませんでした!」
お「いいよ。俺がチャラでいいって言ったんだ。それより、早くあいつの元に行ってやりな。」
憂「はい。それでは!」
憂はペコリと頭を下げ、防波堤の先に走り出した。
お「あの二人はどうなるかな。上手くやれるといいな。」
おじさんはダークサイドから抜け出したのか、ニヤニヤしながら手ぶらで帰って行った。憂は走り出したが、すぐに走るのを止め、立ち止まった。
おじさんは唯に思い切りぶつかってくれたが、正直言うと自分の中では一人で生きる、という方に傾きかけていた。
おじさんに言われるまでは気付かない、いや気付きたくないのか逃げていた。
しかし、おじさんにはっきり告げられて唯との今後に答えを出したくなったのだ。二人で生きるか、一人で生きるか。
ふと視線に唯が入ってきたので憂は歩き出す。
頭の中は完全に話がまとまっていないが、唯が見えたので足が動きだしたのだ。
憂は無意識のうちに唯の元へ来ており、唯が話しかけてきた。
唯「うーい('q')」
憂「お姉ちゃん・・・。」
憂は未だに答えが見つからず、唯の顔を見ることが出来なかった。
唯「・・・・・・・('q')」
いつもは「あう~あう~(^q^)」と言うのに、今は何も喋らない。
この空気に押し潰されそうになった憂は唯の手を引いた。
憂「お姉ちゃん、帰るよ。」
唯「あう(^q^)」
唯は笑うと腰を上げ、憂と一緒にロッカールームへ向かった。
早く帰りたいのか憂は知らず知らずに早歩きになっていた。
なんとか後ろをついてくる唯は「はぁはぁ("q")」とキツそうに憂についていく。
唯「・・・・・!・・!!・・・・・・・!(^q^)」
唯は何か叫んでいたが憂の耳には届いていない。
唯「・・・・-い。・・・うーい!!('q')」
憂「ん?何?」
唯「うーい、どしたでつか?ぽんぽんいちゃいれす?('q')」
憂「ううん、何でもないよ。考え事してたの、ごめんね。」
唯は何を言っても無反応な憂を心配しているのだ。
唯「うーい、ゆいね・・・あう('q')」
憂「ごめん、お姉ちゃん。考え事してるから、ちょっと静かにしてくれる?」
唯「うーい、うーい!ゆい、('q')」
憂「お願いだから、静かにして!」
憂は自分が思っている以上の大声にビックリした。
もちろん、唯も突然の大声に戸惑っている。
唯「あう・・・(TqT)」
憂「ごめんね・・・。もう遅いし帰ろうか。」
唯「あう("q")」
それから唯は「あう~あう~」と言っていたが、憂に話しかけることはなかった。
二人はシャワーを浴び、ロッカーの前で洋服に着替える。
唯は着替える前に、大事に持っていた豚の浮輪の残骸を豚のバッグに入れる。
唯「ぶーぶー・・・・・("q")」
豚の浮輪の残骸の上にうんたん♪をそっと載せる。
唯「ぶーぶー、うんたん♪といしょ(^q^)」
しばらく見つめた後、唯はチャックを締めた。
その頃の憂はまだ考えているのか目の焦点は合っておらず、着替えるのも時間がかかった。
ドスッドスッ。
唯「うーい、おむつ(^q^)」
唯は裸のまま憂の着替えが終わるのを待っていた。
声をかけても気付かない憂に力加減を知らない唯が力強く肩を叩いたのだ。
憂「あっ、オムツね。はいはい、横になって。」
唯「ゆい、おむつはくでつ(^q^)」
憂は若干、焦った様子で唯にオムツと洋服を着せてあげた。
唯の夏のスタイルは短パンとTシャツがほとんどだ。
短パンは部屋着と併用しているジャージ生地の黒色に横に赤色のラインが入っている。
そして、今日の池沼Tシャツには『ゆうぐれ』と書いてある。
何回も洗濯しているのだろう、オレンジ色のTシャツは色が落ち、所々ゲロや涎の染みがある。
唯「あう~♪(^q^)/」
その色あせた洋服を着せてもらい唯は嬉しそうに笑う。
憂「はい、おしまい。じゃあ、帰るよ。」
唯「あい(^q^)・・・・・あうっ!(>q<)」
ブブブブブー!
二人が帰ろうと荷物を持った時、大きな破裂音が聞こえた。
おやつのクッキーが消化され、唯は気持ち良くお漏らしをしたのだ。
唯の短パンがモリモリと膨れる。
せっかくシャワーを浴びたのに、オムツからウンチが漏れ、唯の太ももには茶色の液体が流れている。
ロッカールームは唯のうんちの悪臭で満たされ、利用客が次々と出て行く。
時折、「池沼、死ねよ」「くっせー、マジありえない」などの声が聞こえた。
憂は聞こえていたが、言い返す気力もなく項垂れている。
唯「あう~ゆい、ぶぶぶーでたでつ("q")」
憂「はぁ。着替えたと思ったらお漏らしか。」
唯「あう~うーい、おむつかえて("q")」
252 :
池沼唯の海水浴:2011/09/09(金) 22:59:12.44 ID:u/pVTHmX0
いつも、お漏らしをした後は悪い事をしたと思っていない笑顔でオムツ交換を要求する。
しかし、今の唯は本当に悲しそうな顔をし、目に涙を溜めている。
唯がこんな顔をするのは見た事無いが憂は顔を見ないで言う。
憂「・・・。オムツ交換するから寝なさい。」
唯「うーい、ごめんなたい("q")ゆい、わるいこ(TqT)」
憂「いいわよ。慣れてるし。」
唯「ヒグッ、エグッ(TqT)ごめん・・なだい(TqT)」
唯の泣き声も憂には届いていない。
憂はずっと考えていたのだ。
唯を施設に預け自分の人生を取るか、自分の人生を捨て唯と生活をするか。
一人で生きる、天秤は少しそっちに傾いていたが、まだシーソーにように交互に上下していた。
しかし、唯がお漏らしをした瞬間、カクンと傾いたのだ。
唯を施設に預ける、と。
憂は唯の顔を見ることも出来ず、唯の声色が変わったことにも気づいてあげられなかった。
オムツ交換も終わり外へ出た時には日も傾いており、時刻は18時前。
歩いていた唯は何かに気付き、歩くのを止めた。
唯「ほげ~~~~('q')」
俯きながら歩いている憂はそんな事に気付かずに、前にいた唯の背中にぶつかった。
憂「ちょっと、お姉ちゃん。早く行ってよ。」
唯「うーい、あえあえ(^q^)/」
唯は左手を上げ、人差し指で海を指している。
憂は唯が指さした方を見た。
憂「あれって何よ?うん?・・・・・わぁ・・・。」
夕陽が砂浜をオレンジ色に染め、海はキラキラと宝石のように輝き、その先にある地平線に沈んでいく大きな太陽が二人を照らしていた。
唯「きえー!たいよー、きえー(^q^)」
憂「うん、キレイねー!」
憂はその景色を見ていると、唯から見つめられているのに気付いた。
唯「うーい!ゆい、うーいにいうことあるれす!(^q^)」
憂「何?」
唯「あう~~ゆい、おともらちころたない('q')」
憂「えっ!?」
唯「ゆいのぶーぶーとがーがちんだれす("q")」
唯は今にも泣き出しそうな顔をしている。
憂「そうだね・・・。」
唯「ゆい、かなしいれす("q")」
憂「お友達いないのは悲しいね。もう他の子のお友達を取ったらダメだよ!」
唯「ゆい、おりこー!おりこーたん、とらないれす(^q^)」
憂「そうだね!(明日になって忘れてないといいけど・・・。)」
唯「もいっこ、いうことあるれす!(^q^)」
憂「もう一個?」
唯「あう、うーいにれす(^q^)」
憂「私に?」
唯「あう(^q^)」
憂「言いたいことって何?」
唯「うーい、ゆいのことつきれすか?(^q^)」
憂「好きかって?うーん・・・。」
憂は痛い所を突かれ、すぐに返答出来なかった。
唯「ゆい、うーいつきれす!まんま、あいすおいちー♪(^q^)」
憂「えっ?」
唯「あうっ、あ、・・・あう~あ゛~("q")」
唯は他にも何か言いたそうだが、考えている事が言葉に出来ずにいる。
唯「あう~("q")・・・あうっ、うーい、あがと!ゆい、だいつきれすよ!(^q^)」
その言葉を聞いた瞬間、憂の中の天秤が音を立てながら崩れていった。
唯には憂しかいないのだ。
憂がいなくなると、唯を褒めて怒って心配して笑ってくれる人がいないのだ。
ギ―太やうんたん♪、学校の先生がいるがいつも一緒にいるのは憂だ。
唯を一番分かっているのは自分だ。
一番見てきたのも自分。
そして、憂を一番見てきたのも唯。
『・・・もう少し、この関係を続けても罰は当たらないかな。』
憂「お姉ちゃん、私もう少し頑張るよ・・・。」ボソッ
憂は唯に顔を見られないように俯きながら笑った。
他の人のお友達を取らないと約束したが、明日には忘れてまた人の物を奪い取るかもしれない。
しかし、唯はゆっくり、かたつむりが進むスピードよりも遅いが成長している可能性もある。
今日、唯の豚さんとアヒルさんを殺され唯の心にほんの少しでも成長があれば望みはある。
憂は唯の言葉を信じ、もう一度唯と頑張ると決めた。
唯「あう?うーい、なーかいったでつか?('q')」
憂「私もお姉ちゃんのこと大好きよ!」
唯「ほんとでつか!?わーい♪うーい、ゆいつき(^q^)/」
憂「そんなに喜ばないでよ!恥ずかしいじゃない!」
唯「いつものうーいだー!うーい、うーいー♪(^q^)/」ダキッ
憂「ふふふっ♪・・・ゴメンね。」
憂は唯に聞こえないように謝ると抱きついてきた唯の頭を撫でた。
その間も太陽は二人を照らし続けていた。
そして、二人は手をつないで駅まで歩き、電車に乗った。
二人とも疲れていたのか憂は唯の肩にもたれてスースーと寝息をたて、唯は「ぐごぉぐごぉ」といびきをかきながら寝ている。
唯の涎かけはベチャベチャで憂にも涎がついていたが憂の寝顔は嬉しそうだ。
家の最寄り駅まで着くと憂は唯を起こし、寝むそうにフラフラしている唯を支え、帰宅した。
唯「うーい、ゆいねむたいれす(~q~)」
憂「疲れたでしょ?今日はもう寝なさい。」
唯「あう、ゆいねゆ(~q~)」
憂「おやすみなさい。ちゃんとパジャマに着替えるのよ!」
唯「おやつみなたい(=q=)」
唯は豚のバッグを持ち、階段を登っていく。
憂は階段下から唯を見守っていた。
眠気と闘っている唯は豚のバッグを落としても気付かずに登る。
目が開いてないのか今にも踏み外しそうだ。
憂「お姉ちゃん、危ないよ!部屋まで連れてってあげるから。」
唯「あう~ゆいねむ~(=q=)」
唯は目をこすりながら、あくびをした。
唯を部屋まで連れてきた憂はパジャマに着替えさせるが、眠い唯は立っていられなくなりベッドに倒れた。
憂「パジャマに着替えるよ!」
唯「や~(=q=)」
憂「汚いからダメ!ほら、脱がせてあげるからバンザーイして。」
唯「ばじゃーい(=q=)」
唯は目を完全につぶり、両手を上げている。
もう目を明けるのも辛いようだ。
憂「はい、次はズボンね。足あげて。」
唯「あし、ばじゃーい(=q=)」
憂「ウンチは・・・うん、してないみたいね。」
憂はズボンを脱がしオムツを嗅いだが、異臭はしない。
はずれかけていたオムツのマジックテープをしっかりつけ直し、パジャマを着せた。
パジャマには『しゃもじ』と書いてある。
憂「よし、おしまい!お姉ちゃん、寝ていいよ!」
唯「・・・んががががーーー、ずぺぺぺぺぺーーー(=q=)」
どうやらパジャマを着せてもらっている間に眠ってしまったようだ。
憂「もう寝ちゃったか。・・・おやすみ。」
憂は唯の寝顔をしばらく見つめた後、電気を消し部屋を出た。
憂「私も片付けして寝ようかな。」
憂も眠たそうに目をこすりながら片付けを始める。
憂は今朝、出したままにしていた食器を洗っていると転がっている扇風機を見つけた。
憂「これも直さないとね。」
食器を洗い終わると憂は飛んでいったカバーをネジで留め、ポンっと手を置く。
憂「これでよし!眠たいしシャワー浴びて寝よ。」
憂はウトウトなりながらもシャワーを浴び、ベッドへ潜った。
ベッドは入るとすぐに憂は眠りについた。
憂「・・・お姉ちゃん。」
夢を見ているのか寝言を言っている。
そんな憂の顔は幸せそうだ。
翌朝。
ピピピピピピピピピピピピピ!
憂はセットしていたアラームの音で目が覚めた。
憂「ふあぁ~。もう朝かぁ。」
カーテンを開けると空には雲一つなく、太陽がギラギラと輝いている。
憂「今日も暑くなりそうだなぁ。さて、洗濯物干して、朝ご飯作らないと!」
そう言うと、憂は昨日の水着やゆうぐれTシャツを洗濯し、物干し竿に吊るした。
休む暇もなく、台所へ行き扇風機のスイッチを入れる。
扇風機の心地良い風を肌に感じ、憂は朝ご飯を作り始めた。
トントントン。
コトコトコト。
ジュージュージュー。
二人分の朝ご飯を作り終えた憂は時計を見て呟く。
憂「やっぱり二日連続では無理か~。昨日のはまぐれだったのかな~。」
起きてこない唯を起こそうと台所を出ようとする。
憂「あっ、これも持って行かないと!」
憂はコップにお茶を注ぎ、唯の部屋へ向かった。
唯の部屋に近づくと、豚の鳴き声に似た唯のいびきが聞こえた。
憂「お姉ちゃーん、朝だよ!起きてー!」
唯「ぐごごごおおおおおお!ちゅぴぴぴぴぴぴぴーー!!(=q=)」
憂「臭っ!またお漏らししたわねー!」
憂はお茶の入ったコップをテーブルに置き、唯に叫ぶ。
憂「起きなさーい!!・・って、あれ?こんなの昨日あったっけ?」
憂は唯の顔の下に昨日の夜までなかった物を見つけた。
唯の顔をずらし、憂はそれを手にした。
憂「これは。・・・お姉ちゃんったら♪」
憂はそれが何かすぐにわかった。
そして、それを唯の散らかった学習机にそっと置いた。
憂「起きろー!起きないとお仕置きだよー!」
唯「う゛ぅ~ん・・・・ごがああああああーー(=q=)」
机に置かれた物はクレヨンで塗られた画用紙だった。
唯が一度起きて描いたのだろう。
その画用紙は全体を青で塗っており、所々に様々な色で塗り潰してある。
青や緑、黄色などに混ざって、二つの肌色が大きく塗ってあった。
(^q^)おわり(^q^)
(2011.09.09--2011.09.10)
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最終更新:2018年01月27日 21:58