シン・池沼唯のフルボッコ (その2)
*
唯「うーい!いってくるでつ!(^q^)」
憂「寄り道しちゃだめだからねー」
全身に鞭によるミミズ腫れを作り「ロマンス ♥」Tシャツも味噌汁まみれだったが、
時間がないので憂はそのまま唯を送り出した。
唯「むふぅ~、むふぅ~、あ゛ーあ゛ーキャキャキャ(^q^)」ドスドス
気持ちの悪い唸り声を上げながら、唯が通学路を闊歩する。
すれ違う人は皆、池沼特有の気持ち悪さと何をされるかわからないという恐怖感から、そさくさと道をあける。
デブで汚く、全身から悪臭を漂わせている唯ならなおさらだ。
しかし唯は他の人が道をあけるのは自分が偉いからだと勘違いをし、増長してますまそ大声を張り上げるのだった。
唯「あーう!なかよしがっこうすみれぐみ、ひらさわゆいでつ!(^q^)」パチパチパチ
図に乗った唯は得意の「じこしょうかい」を披露して回る。
絡まれた人間は災難にあったとしか言いようがなく、悲鳴を上げて逃げてゆく。
周りからは舌打ちや「池沼死ねよ」という台詞もあちこちから上がったが、唯は自分に向けられた悪意などを感じ取ることはできない。
「じこしょうかい」によって悦に入っていた唯が街の中心を流れる河川に掛かる橋の上に来たときであった。
唯「あーう!なかよしがっこうの…あう?(゚q゚)」
唐突に唯の「じこしょうかい」が止まった。
唯「なかよしがっこう…あーう…('q')」
あまりにも調子に乗りすぎた唯は、ついに得意の「じこしょうかい」すら忘れてしまったのだ。
唯「なかよしがっこう…(TqT)」
何度も同じフレーズを繰り返してその先を思いだそうとする池沼に対し、周りから注がれていた悪意は哀れみと蔑みに変わっていった。
やがて「じこしょうかい」をあきらめた唯は不機嫌になり、地面に座り込んだ。
唯「う゛ーう゛!(`q´)」
地面を転がりながら唯は唸り声をあげ、周りを威嚇しはじめた。
唯「ゆい、ぽんぽすいたでつ!(`q´)」
どうやら興奮状態から冷めたことで自分が空腹だということを思い出したらしい。
唯は「じこしょうかい」を忘れたことも忘れ、通行人に向かって空腹を訴え始めた。
そのとき唯が何かをみつけたようだ。
唯「あーう?(゚q゚)」
向こうからランドセルを背負った小学校高学年の男子児童が2人歩いてくる。
その手にはそれぞれガリガリ君の梨味が握られていた。
唯「むふぅ!あいすでつ!キャキャキャ(^q^)」ドスドス
唯はアイスめがけて全力疾走するのであった。
唯「あいす~(^q^)」
小学生AB「げっ!」
ドスドスドスドス…ビターン!
唯「あう("q")」
デブな唯は身体のバランスが悪いため、アイスを目の前にして勢い余って転んでしまった。
唯「むひぃ、むひぃ。あ~う…いたいでつ…おええええええゲロゲロゲロゲロ("q")」ビシャー
全力疾走の疲労と転倒の衝撃で、唯は歩道にゲロをぶちまける。
唯「おげえええ!げー!げー!あ~う("q")」
小学生A「おい…なんだよこいつ…」
小学生B「汚ねえぇ」
小学生2人はガリガリ君梨味を手に、無様に歩道に転がっている唯を汚物を見るような目で見下ろしている。
唯は2人が手に持っているアイスを見て、力を振り絞り立ち上がった。
唯「ぜーぜー。あーう!('q')なかよしがっこうすみれぐみ、ひらさわゆいでつ!(^q^)」ふんす
唯は目先のアイスのために先ほどまで忘れていた「じこしょうかい」を思い出したようだ。欲望というのは恐ろしいものである。
だがもちろん突然自己紹介などされても、小学生たちにとっては意味不明である。池沼の思考や行動など、理解しようとするだけ無駄だから。
小学生B「おい、やばいよ」
小学生A「なんなんだよ」
唯「あいすくだちゃい!(^Q^)/」
小学生AB「はあ!?」
唯は得意な「じこしょうかい」を見せれば、きっとご褒美にガリガリ君梨味をもらえると思っているのだ。
なにしろ唯はなかよし学校に入るときに「じこしょうかい」を猛練習し、苦労の末に身につけたのだ。毎日毎日、憂の鞭を身体に受けながら何度も何度も「じこしょうかい」を繰り返した。
目の前の二人はきっと唯の「じこしょうかい」に感動しているに違いない。そう信じていた。
唯「なかよしがっこうすみれぐみ、ひらさわゆいでつ!あいすくだちゃい!(^Q^)/」ふんす
小学生A「こいつ、池沼だぜ」
小学生B「…ああ、そうだな」
小学生A「でも、ここまでやばい池沼なんて初めて見たぞ」
小中学校は基本的に学区制なので、この二人は当然唯が卒業した小学校に通っている。
小学校には唯が在籍していたなかよし学級があるため、2人は池沼がどういうものであるかはよくわかっていた。
しかし目の前にいる唯は2人が初めて目にするほどの強烈な池沼だった。
人間の常識が一切通用しない。池沼の中の池沼であった。
まだ幼い少年たちは、ここまでひどい池沼の存在に少なからずショックを受けたようだ。
唯「むふぅ~('q')」
何度も「じこしょうかい」を繰り返した唯だったが、2人にはいまいち感動が足りないと判断したのだろう。
唯は自分が持っている「とっておき」を出すことにした。
小学生B「おい、さっさと行こうぜ」
小学生A「ああ…」
唯「あーう!!!!(`q´)」
アイスを持って立ち去ろうとする2人を見て、唯が奇声をあげる。
2人は思わず振り返ってしまう。
小学生B「なんなんだよぉ!」
彼らの苛立ちは最高潮に達していた。
しかし唯は他人の感情を読み取ることなどできないため、意に介さずに鞄の中から「とっておき」を取り出す。
唯「なかよしがっこうすみれぐみ、ひらさわゆいでつ!(^q^)」
小学生A「っんだよ、またそれかよ!」
しかし今度の「じこしょうかい」には続きがあった。
唯「とくいなのは、うんたん♪でつ!(^q^)/」
小学生AB「ハアァ??」
何のことかわからず、あっけにとられている2人を尻目に唯は自分の「とっておき」であるうんたん♪を始めた。
唯「うんたん!うんたん!うんたん!\(^q^\))三((/^p^)/」キャキャキャ
唯は醜い身体を大きく左右に振りながら、使い古した赤と青の汚いカスタネットをひたすら叩く。
唯「うんたん!うんたん!うんたん!あーう!ゆい、うんたんじょうず、じょうず!ほめる!(^q^)/」
最初は唯の行動に苛立っていた2人だったが、ガリガリ君梨味ほしさに狂ったようにカスタネットを叩き続ける唯を見ていると、やがてその苛立ちは笑いに変わっていった。
小学生A「…ぶっwwww!」
小学生B「げらげらげらwwwwww!!」
小学生A「おいwwwなんだよこいつwwww」
小学生B「本当に人間かよwwwwww」
事実、唯のうんたん♪は人間の行動とは思えないほど幼稚で滑稽だった。
唯「うんたん♪うんたん♪むひい、むひい("q")」ゼエゼエ
小学生AB「げらげらげらwwwww」
唯「あう?(゚q゚)あーう!(^q^)ゆいおりこーさん!おりこーさん!あいすよこすでつ!(^q^)」
唯は爆笑している小学生たちが自分のうんたん♪に感動していると思い込み、ご褒美のアイスをねだった。
小学生A「やるわけねえだろwwww」
小学生B「死ねよ池沼wwww」
唯「むぅ~。むふぅ~。あいすよこすでつ!(`q´)」
アイスを目の前にしてなかなか手に入れることのできない唯は苛立ち、ついに我慢の限界に達した。
「じこしょうかい」もうんたん♪も忘れ、猛獣のように2人に突進する。
唯「むふううううぅぅぅぅーーーーーーー!!!(`q´)」ドスドスドス
小学生A「うおっ!きたねえ!!!」ドゴッ!
唯「ぎゃ(>q<)」
ごろん
小学生Aの放った蹴りはカウンターのように唯の鳩尾にクリーンヒットした。
衝撃で唯は道路に転がってしまう。
唯「んひいい("q")」
小学生A「wwwwwwよええええええ!!!」
小学生B「ちょ、俺にも蹴らせろ」
そう言うと小学生Bも、道路にうずくまっている唯の顔面をサッカーボールのように蹴り上げた。
ドゴオ!
唯「ぎゃ(>q<)」
短い悲鳴を上げた唯の鼻から鼻血が吹き出した。
小学生AB「げらげらげらwwww」
唯「あーう…いたいでつ("q")」
唯は苦痛に耐えかねて道路をごろごろ転がる。
小学生B「行こうぜwww」
小学生A「ああ。遅刻しちまうwwじゃあな、池沼ちゃんwwww」
2人が立ち去ろうとしたその時だった。
ボトッ
暑さで溶けてしまったガリガリ君梨味が、小学生Bの手から落ちてしまう。
小学生B「ちっ。池沼にかまっている間に溶けちまったじゃねえか」
唯「あう?(゚q゚)」
その時、地面を転がっていた唯が痛みも忘れて目を輝かせた。
唯「あーう!あいすでつ!!(^q^)」ドスドス
小学生AB「へ?」
唯は地面に落ちた溶けかけのガリガリ君梨味をめがけ、豚のように突進した。
そして豚のように、それにむしゃぶりついた。
唯「あーう!あーう!あいすおいしいでつ!(^q^)」ペロペロガツガツ
小学生AB「ちょwwwwwww」
落ちたガリガリ君梨味を食べ尽くし、なおも地面を舐め続ける唯は豚そのものだった。
小学生A「やwwべwwえww」
小学生B「池沼やべえww」
小学生A「ちょ、おい、この鞄w」
小学生Aは笑いながら地面に転がっている汚い鞄を拾い上げた。
平仮名で大きく「なかよしがっこう ひらさわゆい」と書かれている。
小学生B「こいつ、いくつだよww」
小学生A「平仮名しか読めないのかよww」
小学生Aの台詞は間違いである。唯は平仮名が読めなかったし、もちろん書けなかった。
小学生B「中は何が入ってるんだ?」
小学生たちは唯の鞄を漁りはじめた。
小学生A「ガラクタばっかりだな」
小学生B「ちょwwこの弁当箱ww」
小学生AB「豚wwww」
2人は唯と豚のイラストが描かれたお弁当箱を見比べ、再び爆笑した。
唯がその爆笑に気づいて顔を上げる。
憂が作ってくれたまんまが入った、大切なお友達である豚さんのお弁当箱が小学生Bの手にあった。
唯は地面を舐めることをやめ再び2人に向けて突進した。
唯「むふぅうう!!!かえすでつ!!(`q´)」ドスドス
小学生B「うるせえww」ドゴオ!
唯「んひいい("q")」
デブで鈍い池沼の唯は先ほどと全く同じ状況で鳩尾に蹴りを食らうと、同じように地面に転がった。
しかし今度はすぐに立ち上がり、大切なお友達を取り返すために奇声を上げながら小学生Bに立ち向かう。
唯「あーう!!(`q´)」ドスドス
小学生A「ばーかww」ドゴオ!
唯「ぎゃ("q")」
脇腹に小学生Aの蹴りを食らった唯は、こらえきれずにその場にうずくまる。
唯「あーう…かえす…ゆいのぶたさんかえすでつ…(TqT)」
小学生B「あーわかったわかった、返す、返すよ」
顔中池沼汁まみれにして泣きながら懇願する池沼を見ていると、さすがの小学生たちも哀れに思えてきたようだ。
小学生B「ほらよ!どっかああんwwwwwww!!」
ドグシャアア!!!!!
唯「んひいいいいいいいいいいいいい!!!("q")」
小学生A「ちょwwwwwwwwwwwwww」
小学生Bによって地面に叩きつけられた豚のお弁当箱は、砕けて中身が道路に散らばってしまった。
唯「あああああ!!!ぶたさん!!ぶたさんーーー!!("q")」
痛みも忘れ、唯が砕けた豚のお弁当箱に駆け寄ろうとする。
が
小学生A「どっかあんwwwww」ガスッ
小学生Aの蹴りが顔面に入り、唯は吹っ飛ばされる。
その間に小学生Bが何度も何度も弁当箱の残骸を踏みつけ、粉々にしていった。
唯「だめーーーーーー!!!ぶたさん!!!ああああああ!!!("q")」
小学生AB「wwwww」
小学生Bが足を上げると、そこには原型を留めていないプラスチックの破片と、ぐちゃぐちゃになったまんまが散乱しているだけだった。
唯「ああぁぁぁぁ……ぶたさん…ゆいのぶたさん…(TqT)」
唯はその場にうずくまり、粉々になったお友達を拾い集める。
その時だった。
小学生A「きったねえカスタネットww」
唯「あう?(TqT)」
顔を上げた唯が見たものは、大切な大切な宝物であるうんたん♪を拾い上げる小学生Aの姿だった。
唯「あああああああ!!!!!!だめーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!("Q")」
小学生B「お、まだやる気かよw」ドゴッ
唯「だめーーーーーーー!!ゆいのうんたんだめーーーーーーーー!!!かえす、かえす!!!("Q")」
小学生A「www」ドゴッ
唯はうんたん♪を取り戻そうと、蹴られても蹴られても何度も立ち上がった。
唯「あーーーーーーーーう!!ゆいのうんたんかえすーーーーーー!!!!("Q")」
小学生B「ww」ドゴッ
小学生B「おいwwwうっとおしいwwwかえしてやれよwwよっぽど大切な物なんだろww」ドゴッ
小学生A「そうだな。ほら返すよw」
唯「あーう…うんたん…ゆいのうんたん…(TqT)」
小学生A「ほらよ、どっかああんwwww!」バシッ
唯「ぎゃ(>q<)」
小学生B「wwwwwww」
小学生Aは、持っていたうんたん♪を唯の顔面に叩きつけた。
唯「あーう…ゆいのうんたん…(TqT)」
小学生A「ちゃんと受け取らなきゃだめだよww」
唯「あう?(TqT)」
唯がうんたん♪に駆け寄ろうとする前に、小学生Aが再び拾い上げる。
唯「あう!?(TqT)かえす!かえすでつ!!!("q")」
小学生A「だから返したじゃねえかwwwちゃんと受け取れよ池沼www」
唯「かえす!!!!("q")」
小学生A「あー、はいはい…どっかああんwww!」バシッ
唯「ぎゃ(>q<)」
小学生B「wwwww」
小学生Aは、何度も唯の顔にうんたん♪を叩きつけた。
唯「あーう…かえす…ゆいのうんたん…うんたんかえすでつ…(TqT)」
小学生B「おいそろそろ行かないと遅刻しちまうよ」
小学生A「ああ、そうだな。じゃあな、池沼ちゃん。…どっかあああんwww!」
小学生Aは今まで唯の顔面に叩きつけていたうんたん♪を、とどめとばかりに思いっきり地面に叩きつけた。
パコーン
唯「んひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ("Q")」
小学生B「わwwれwwたwww」
唯のうんたん♪は最後の最後にとても澄んだ音を響かせ、真っ二つに割れてしまった。
唯「ああああああああああああ!!!!!!うんたん!!!!!うんたん!!!!!ああああああ…("q")」
割れてしまったうんたん♪を前に唯が泣き崩れる。
唯「うんたん…ゆいのうんたん…ああああぁぁっぁぁぁ…(TqT)」
小学生Bが唯の目の前から、割れてしまったうんたん♪を拾いあげた。
唯「あーう…かえす、かえす、かえす…(TqT)」
小学生B「割れちゃったから、もうゴミだろww」
唯「ゆいのうんたん…(TqT)」
小学生B「うぜえwwwあー、返すよ返すって…ほら、ぼっちゃあああんwwww!」
小学生Bは笑いながら、橋の下を流れる川にうんたん♪を放り投げた。
ポチャ
唯「んひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい("Q")」
小学生B「じゃあなwww」
小学生A「www」
唯「あう、あう、うんたん!!うんたん!!("q")」
橋の欄干から必死に川をのぞき込む唯を尻目に、小学生たちは行ってしまった。
唯「うんたん…うんたん…どこでつか!?ゆいのうんたん!("q")」
そのとき唯の動物的な視力は、沈んでいたうんたん♪が下流で浮き上がってくるのを見つけた。
唯「あーう!うんたん!うんたんいたでつ!あうあうあうあう("q")」ドスドスドス
下流を流れるうんたん♪を発見した唯は三段腹をブヨブヨと揺らし、川沿いの道を必死に走って追いかける。
川の流れは穏やかだが唯の運動神経は皆無に等しいので、追いつくことなど出来ずにうんたん♪はどんどん遠ざかってしまう。
唯「むひぃ~、むひぃ~。あう、ま、まつでつ!うんたん!まつでつ!("q")」ドスドスドス
普段の唯なら、ここまで激しい運動をしたらすぐにゲロをぶちまけてへばってしまうだろうが、今追いかけているのは大切な大切な宝物であるうんたん♪だ。
力を振り絞り、唯は追い続ける。
唯「あう("q")」
ゴロゴロゴロゴロ…ドッシーン
川沿いの道路から土手を駆け下りようとして、鈍い唯は足をもつらせて転がってしまう。身体のあちこちを打ち傷だらけになってしまったが、それでも唯は顔中を涙と涎と鼻水といった池沼汁まみれにしながら必死に立ち上がり、走りだす。
唯「むふぅ~。まつでつ!うんたんまつでつ!("q")」
バシャバシャバシャ
唯はもう見えなくなってしまったうんたん♪を追い、川の中へ入っていった。
唯「あう("q")」
バシャーン!
唯「がぼっごぼぼ("q")」
とっくに体力が限界にきていた唯は水の流れに足をすくわれ、転倒してしまった。
晴天続きで川は穏やかに流れて水位もくるぶしの上くらいまでしかなかったが、唯は重度の池沼である。
健常者なら何事もなかったように立ち上がることの出来る水位でも、唯にとっては致命的だった。
転んだ拍子にどちらが上か下かも忘れ、パニックになり、もがいているうちに水をどんどん飲んでしまう。
ブブブー!
唯は極限状態でウンチを漏らしてしまったが、もちろんそんなことに構っている場合ではない。
唯「あう、あう、ゴボゴボゴボ(>q<)たちゅけて、ぅーぃ…」
声にならない叫びを上げ、妹の名を呼びながら唯の意識は遠ざかっていくのだった。
唯が川で溺れて搬送されたという知らせを憂が聞いたのは、昼休みに入ってからだった。
普通の人間ならば溺れようのない浅い川で、うつぶせになり顔を水につけてバシャバシャもがいている唯は比較的早く通行人に発見された。
だが一目でわかる池沼特有の気持ち悪さと、パニックによって漏らしてしまったウンチの凄まじい悪臭から誰も近寄ることができず、結局消防隊員の到着を待つことになった。
*
平沢家からしばらく歩いたところにある公園では僅かに色づき始めた木々が薄闇に染りつつあった。
その公園の奥にある林の中から2人の少年が姿を現した。
小学生A「ちぇ、みつからねえな」
小学生B「もうあきらめようぜ」
小学生A「買ったばかりのニューボールだぜ!」
小学生B「これだけ草が生えてたらみつからねえよ」
小学生A「はあ、しょうがない。帰るか」
この2人、先ほどまで公園の隅のほうで野球の練習をしていたのだが、飛びすぎた打球が林の中へ入ってしまい、ボールをなくしてしまったらしい。
林の奥にはほとんど人が立ち入らないために雑草などが生い茂っており、なくしたボールを探し出すことなど不可能に近かった。
少年達はぼやきながらバットを肩に乗せて自転車のある方へ向かう。
その時だった。
唯「あーう!(^q^)」
小学生AB「!?」
後方から醜い奇声が聞こえた。
2人が何事かと振り返ると、公園の反対側の入り口から豚のような生物が二足歩行でこちらに向かって突進してくる。
小学生AB「げっ!!」
よく見るとそれはなぜかギターを肩からぶら下げた、肥え太った池沼だった。
ただでさえ気持ちが悪いのに「ロマンス♥」というびりびりに破れたTシャツが醜悪さに磨きをかけている。
唯「むひぃ~、むひぃ~("q")」ゲロゲロゲロビッチャー
ただでさえ怠惰で運動神経が皆無な唯だったが、さらに重いギターを持っていたために、
全力疾走することにより体力が限界に達してその場に嘔吐してしまう。
唯「げーげー、あ゛ーあ゛ー("q")」
小学生B「おい、この池沼…」
小学生A「っんだよ、またテメエかよ!!!」
そう、この2人は数ヶ月前に通学途中の唯に絡まれ、唯のお友達の豚さんのお弁当箱と、大切な大切な宝物だったあるうんたん♪を破壊した少年達だった。
が、もちろん唯の頭が一度会っただけの人間の顔を記憶しているはずがない。
では唯はなぜこの少年達をめがけて突進してきたのだろうか。
唯「むひぃ~、むひぃ~("q")」
小学生B「汚ねえなあ。放っておいて帰ろうぜ」
小学生A「ああ」
2人は野球の練習とボールの捜索で疲れていたので、おっくうで唯の相手などしていられなかった。
だるそうにその場を立ち去ろうとする。
唯「あーう!(`q´)」
自分を無視して行ってしまいそうになる2人を見て、唯が奇声をあげた。
力を振り絞り立ち上がる。
実は、唯は先ほど頑張って覚えたCっぽいコードを誰かにほめて貰いたくて、わざわざ公園まで来たのだった。
あんなに頑張ったのだ。披露すれば皆、感動して褒めてくれるに違いない。
うまくすればご褒美にアイスが貰えるかもしれない。
だから唯はギターのネックをしっかりと握りしめる。
小学生A「てめえ、またボコられてえのかよ!」
小学生Aがすごんだが、唯は怯まなかった。
目やにだらけの汚い目でしっかりと2人を見据え、高らかに宣言する。
唯「なかよしがっこうすみれぐみ、ひらさわゆいでつ!(^q^)」ふんす
唯が「じこしょうかい」を始めた。
小学生B「てめえはそれしかできねえのか!!」
小学生Bも怒鳴ったが、唯は構わず先を続ける。
唯「とくいなのは…」
昨日までの唯なら、この後に「とくいなのは、うんたんでつ!(^q^)」と叫んだ後、奇声を上げて身体をゆすり、うんたん♪をしただろう。
しかし、今ここにいる唯はそんな情けない唯ではなかった。
何度も憂に叩かれながらも、繰り返し繰り返し練習をしてギターの弾き方を覚えた。
まだ小さな一歩だったが、この先には見渡す限り希望に溢れた未来が広がっている。
だから唯は相棒のぎいたをしっかりと抱き寄せ、自分が出せる限りの声を振り絞って叫ぶ。
唯「とくいなのは、うんたん♪でつ!(^q^)」
人気のない公園に唯の絶叫が響く。
そして唯はギターのボディを狂ったように叩きながらうんたん♪を始めた。
唯「うんたん!うんたん!\(^q^\))三((/^p^)/」バシバシバシバシ
小学生AB「…え?????」
唯の三段腹がそれに合わせて不規則なリズムでブヨンブヨンと揺れる。
小学生は激しく身体を揺すりながらギターをバシバシ叩いている唯を信じられないという目で見ていたが、すぐにそれは笑いに変わった。
唯「うんたん!うんたん!\(^q^\))三((/^p^)/」バシバシバシバシ
小学生B「…ぷっ!いやいやいやいやwwwww」
小学生A「それはおかしいだろwwwww」
小学生たちは爆笑するが、唯は自分に陶酔しながらますます激しく身体を振っている。
ピキーン
一番細い1弦が切れた。
唯はボディーだろうとブリッジだろうと関係なく叩きまくっているのだから無理はない。
続けて2弦と3弦も切れる。
小学生A「はらいてえwwwww」
小学生B「呼吸がwwww」
唯「うんたん!うんたん!\(^q^\))三((/^p^)/」バシバシバシバシ
小学生A「はらいてえwwwww」
小学生B「呼吸がwwww」
唯「うんたん!うんたん!\(^q^\))三((/^p^)/」バシバシバシバシ
小学生たちが爆笑しているのを見た唯は彼らが自分のうんたん♪に感動しているものと思い込み、ますます激しくギターを叩く。
唯「うんたん!うんたん!\(^q^\))三((/^p^)/」バシバシバシバシ
バッチーン
ついに一番太い6弦まで切れてしまった。
小学生AB「ギターwwwwwww」
唯「うんたん…うんたん…むひぃ、むひぃ("q")」
カスタネットよりはるかに重いギターでうんたん♪をしているのだ。
デブな唯の体力は限界に近づいていたが、力を振り絞ってうんたん♪を続ける。
大好きなぎいたが一緒なのだ。もう何も恐くない。
小学生B「おい、………な?wwww」
小学生A「やっちまうかwwww」
小学生たちは数ヶ月前、唯の大切なうんたん♪を壊したときの発狂を思い出し、また悪巧みを思いついたようだ。
小学生B「池沼ちゃ~ん」
唯「うんたん!うn…あう?(゚q゚)」
小学生Bに呼びかけられ唯のうんたん♪が止まった。
悦に入っていた唯だったが、彼らからご褒美のアイスを貰えるとでも思ったのだろう。
小学生A「ギターの弦、切れちゃったよ。僕たちが交換してあげるから貸してごらん」
唯「むふぅ~!ゆいのぎいたでつ!さわる、だめー!(`q´)」
当然だった。唯にとってぎいたは大切な大切な大切な宝物だからだ。
あんなに好きだったうんたん♪を失ったことを忘れるくらいの。
小学生B「でも、それじゃあギターがかわいそうだよ」
確かにこんな池沼におもちゃにされたギターは、いくら安物とはいえ哀れである。
ネックからは切れた弦がぶら下がったままだ。
唯「むふぅ~!ぎいた、いいこ!ゆいのともだちでつ!(`q´)」
小学生B「あー、めんどくせえ」
小学生A「いいから貸せよ!」ドガッ
唯「あう(>q<)」ゴチン
小学生Aの蹴りをまともに受け、唯は吹っ飛んだ。池沼なので受け身を取ることもできず、後頭部をまともに地面に強打する。
その拍子に、しっかり握っていたぎいたを離してしまった。
小学生B「オラァ!」ドスッ
唯「ぎゃ(>q<)」
小学生Bが全力で、倒れている唯の顔を踏みつける。
その隙に、小学生Aが唯のぎいたをストラップごと剥ぎ取った。
小学生A「もーらった!」
唯「あーう!ゆいのぎいたかえす!("q")」
大切なぎいたを奪われた唯は痛む身体を気遣うこともせず、立ち上がって奪い返そうとする。
だが、唯は鈍い池沼である。小学生Aはひらりと躱し、公園の奥の茂みに逃げ込んだ。
唯「あーーーう!ゆいのぎいた!かえす!かえすでつ!!!!("Q")」ドスドスドス
唯が三段腹を揺らしながら追いかけてくる。
本人は全力で走っているつもりなのだが、そのスピードは健常者の歩く速度よりも遅い。
小学生B「こっちだよ~池沼ちゃんww」
小学生A「大切なギターが逃げちゃうよ~ww」
小学生たちは唯が見失わないようにわざと緩急をつけて林の奥へ誘い込む。
唯「あーーう!まつでつ!ゆいのぎいた!!("Q")」ドスドスドス
体力のない鈍い唯だったが、必死で2人の後を追いかける。
やがて林の奥の少し開けた場所についた。
この場所は彼らのようなやんちゃな子供達以外は、昼間でも滅多に人が立ち入らない場所だ。
ましてや夕方になるとなおさらである。
小学生B「ここらでいいんじゃね?」
小学生A「そうだなw」
そう言って彼らはその場に立ち止まった。
後ろからは唯が、顔中から涙と涎、鼻水といった池沼汁を噴き出しながら追いかけてくる。
唯「あーーーーう!!!!("q")」
2人が立ち止まったのを見て唯がラストスパートをかける。
あと少しでぎいたに手が届く、その時だった。
小学生A「ほーむらん!wwwwwwwwww」
グシャ
唯「あんぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
小学生B「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
小学生Aがバットのようにフルスイングしたぎいたは唯の顔面を直撃した。
折れた前歯が宙に舞う。
唯の身体も打球のように綺麗に吹き飛び、地面を転がった。
唯「あーう…かえす…ゆいのぎいた…ぎいた…ぎいた」
それでも唯は大切なぎいたを取り戻すために、けなげに立ち上がろうとする。
だが脳震盪を起こしているためにうまく立てない。
立ち上がろうとしては転がり、立ち上がろうとしては転がり、その繰り返し。
もちろん生まれたての仔牛などという言葉はこのような池沼には似つかわしくない。
この世にこんなにも醜い生物が他にいるだろうか。
唯「ぎいた、ぎいた…」ゴロンゴロン
小学生AB「ぶははははははwwwwwwww」
小学生たちは爆笑しながらその光景を眺めていた。
やがて症状が治まってきたのか、唯が四つん這いのまま彼らのほうへ豚のように這ってきた。
唯「ゆいのぎいた、かえす…かえす…ぎいた…」
そんな唯を見て、2人は頷きあう。
小学生A「ごめんごめん、返すよ。ちょっとふざけただけだって」
唯「あーう」
小学生A「どっかーん!!wwwww」
バキッ!
唯「(゚q゚)」
小学生がぎいたを思いっきり地面に叩きつけると、ネックが真っ二つに折れてしまった。
唯「あ、ああ、あ、あああああああああ!!!!!ぎいいいーーーーいたあぁぁ!!!!!!」
小学生AB「wwwwwwwww」
唯が絶叫する。
唯「ぎいたああああ!!!あああぅぅぅああああ!!だめええええええ!!」
小学生A「どっかーん!!wwww」グシャッ
四つん這いのままものすごい勢いでぎいたに駆け寄ろうとする唯の豚のような醜い鼻を、小学生Aがカウンターのように蹴りつける。
鼻骨が骨折して潰れ鼻血が滝のように流れ落ちるが唯はかまわず起き上がろうとする。
しかし
ガスッガスッ
唯が起き上がろうとするたびに小学生Aが蹴りを入れて地面に転がす。
小学生Bはそれを見て笑いながらぎいたを思い切り踏みつけた。
バキッ!
ぎいたのボディーが割れた。
唯「だめええええ!!!!ぎいたあああ!!ぎいたあああ!!あああああ!!」
ガスッガスッ
唯はぎいたをなんとか助けようとするが、小学生Aに阻まれてたどり着くことができない。
その間に小学生Bは持っていたバットで何度もぎいたを殴り、蹴りつけ、粉々といってもいいくらいに破壊していった。
もはやそれは原型を留めない木片であった。
小学生B「どっかーん!どっかーん!www」バキッバキッ
唯「むふううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」
小学生A「おっ」
唯は持てる力をすべて振り絞ってぎいたの元へ突進した。
唯のあまりの勢いに、蹴りを入れようとした小学生Aばバランスを崩してしまう。
その隙に唯は豚のように四本足で走り、油断していた小学生Bの、半ズボンで露出している脚に噛みついた。
ガブ
小学生B「いてえええええ!!!!」
小学生Bが悲鳴を上げる。
先程ぎいたで殴られた拍子に唯の前歯は半分以上折れてしまったが、それでも他に攻撃の手段を持たない池沼の噛みつきは強烈であった。
小学生B「ってえ!!おらっ!離せ、離せこの池沼!!!」
唯「んふうううぅぅぅぅぅ、んふぅうぅううぅうぅ!!!!」
小学生Bは唯を振りほどこうとするが、唯は怯まない。
虫歯だらけの前歯がさらに2本ほど折れたが、唯はそれでも力を緩めなかった。
だが、小学生Bの手にはバットがあった。
小学生B「離せって言ってんだろうがああああああ!!!」
ドゴオ!
唯「ぎょごおおおお!!」
脳天に強烈な一撃を食らい、唯の顎の力が緩んだ。
その隙に小学生Bが唯を振りほどく。
唯「あーう…」
小学生B「こんの池沼があああ!!なめんなあああ!!」
ドゴッドゴッドゴッドゴッドゴッドゴッドゴッドゴッ
小学生B「ああああああああああああ!!!!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!」
ドゴッドゴッドゴッドゴッドゴッドゴッドゴッドゴッ
唯「ぎょ…ご…やめ…」
小学生A「wwwwwwwwwwwwwwwww」
小学生Bは怒りに身をまかせ、倒れている唯の頭をバットで何度も殴りつける。
バットが凹んでも、曲がってもその猛攻は止むことがなかった。
グシャッグシャッグシャッグシャッグシャッグシャッグシャッグシャッ
やがて小学生Bがバットを振り下ろすたびに血が飛び散るようになった。
それでも小学生Bは殴るのをやめない。
やがて血に混じり、透明な液体が流れ出した。唯の脳漿である。
唯の頭は無残に潰れ、もはや原型を留めていない。
それを見てやっと小学生Bが殴る手を止めた。
小学生B「はあ、はあ…」
小学生A「おいおいwwwwやりすぎじゃねえの??wwwwww」
小学生B「ふー…死んだかな?」
小学生A「どうかな…おーい」
ガス
小学生Aが確認のために唯の脇腹を小突く。
唯「ん…ひ…ぃ…」ピクッピクッ
小学生AB「生きてるwwwwwwwwww」
驚くべきことに脳のほとんどを破壊されてもなお、唯は生きていた。
小学生B「ったく、なめやがって」
小学生A「そろそろ帰ろうぜ。真っ暗になる。それにお前、ちゃんと消毒しないと変な病気を感染されるぞ」
小学生B「しょうがないな。行くか」
まだ殴り足りなかったが、池沼がどんな病気をもっているかわかったものではない。
小学生Bは素直にそれに従う。
小学生A「じゃあな、池沼ちゃん。ちゃんと成仏しろよwww」
小学生B「wwwwww」
2人は笑いながら林の向こうへ消えていった。
唯「う…んた…うん…」ピクピク
夜の闇に覆われた木々に唯のうんたん♪が飲み込まれてゆく。
唯「うんた…う…ん…」ピクピク
静寂を支配する虫たちの鳴き声よりもかすかなうんたん♪だが、それは唯の命の叫びだった。
唯「う……た……んう」ピクピク
唯は残された命の炎をすべて燃やし、うんたん♪を続けた。
しかしそれもやがて静寂に呑まれてゆき
唯「う…tブブブーーーーーーー!!!!!!
唯の最後のうんたん♪は、自らが漏らしたウンチの爆音でかき消された。
それを最後に、唯はただの汚くて醜い肉塊に変わる。
ブブブーーモリッモリッビチビチビチブバチュウ!!!
死してもなお、弛緩した肛門からは大量のウンチが放出される。
その勢いは留まることを知らなかった。
夜の闇とウンチの悪臭に包まれながら、唯の身体は冷たくなってゆくのだった。
憂「お姉ちゃんたら、どこへ行ったのよ…」
暗くなっても戻らない唯を心配し、憂も家を出た。
おそらく他人にぎいたを見せびらかして褒めてもらうためにどこかへ行ったのだろうが、それにしても帰りが遅すぎる。
唯は池沼なので外出先で様々なトラブルを起こす。コンビニでアイスを万引きしたり、小さい子供からおもちゃを取り上げたりして袋だたきに遭うことも珍しくはなかった。
夜になると気温も下がり、どこかで行き倒れていたりすると命に関わる。
憂「お姉ちゃーん!」
池沼である唯の行動範囲はそれほど広くはない。
おそらく家からなかよし学校程度の距離であろう。
そう推理し憂はそちらの方向へと歩みを進めた。
少し歩くと右手に大きな公園の見えてくる。
と、公園の入り口から2人の少年が自転車で出てきた。
唯が公園へ行った可能性もある。彼らに話を聞こうと近づいたときだった。
小学生A「おいB。お前大丈夫か。池沼って絶対やばい病気とか持ってるぞ」
小学生B「ち、あの豚、トドメさしておくべきだったな。ちょっとAの家で救急箱貸してくれよ。さっさと消毒したいわ」
憂は彼らの話す「池沼」という言葉を聞き逃さなかった。
憂(やっぱりお姉ちゃんは公園にいる!)
憂は駆けだした。
憂「お姉ちゃーん!どこー!?」
必死に叫び、唯を探す。しかし唯の姿はどこにも見当たらない。
と、公園の奥の林の前に来たときだった。
憂「臭い!」
林の向こうから、すさまじい悪臭が漂ってきている。
憂(これは…お姉ちゃんのウンチの臭いだ!)
人生のほとんどを唯の介護に当てている憂である。
オムツも数え切れないほど交換しており、唯のウンチの臭いを嗅ぎ間違うことなどありえなかった。
憂「お姉ちゃーん!」
憂は唯を探して林の中へ入って行く。
暗闇で何度も足を取られながらウンチの臭いをたどって懸命に走る。
憂「きゃっ」
やがて大きく張り出した木の根に躓き、派手に転んでしまった。
憂「痛ーい…」
顔を上げると木々がとぎれて視界が開けた場所に出ていることに気づく。
ウンチの臭いは間違いなくこの辺りから漂ってきていた。
が、唯の姿は見当たらない。
憂「どこにいるのー!でてこないとお仕置きするよー!」
そのとき空を覆っていた雲が切れて月が姿を現し、辺りを明るく照らす。
憂「…え」
憂の視線の先に大きく汚い、悪臭を放つ肉塊が落ちていた。
憂「お姉ちゃん!!!」
仰向けに倒れている肉塊は頭が潰れ、纏っているTシャツはビリビリに破けているが、かろうじて「ロマンス♥」という文字が読み取れる。
憂はその肉塊に駆け寄り、服が汚れるのも構わずに抱き上げる。
肉塊はピクリとも動かなかった。
憂「お姉ちゃん!お姉ちゃん!お姉ちゃん!お姉ちゃん!お姉ちゃん!お姉ちゃん!お姉ちゃん!」
憂は半狂乱になりながら肉塊に呼びかけ、何度も揺さぶった。
肉塊の頭は無残に潰れて原型を留めていない。
辺りの地面には粉々になったギターの破片に混じり、頭蓋骨や脳の一部が散乱している。
憂「うああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
月明かりに照らされ木々に憂の絶叫が響くのだった。
[[]] に続く
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最終更新:2021年08月17日 03:29