平沢唯(18歳)はじめてのおつかい

平沢唯(18歳)はじめてのおつかい


ナレ「次のはじめてのおつかいは京都府から。平沢唯ちゃん18歳です。しっかり者の妹の憂ちゃんに比べるとちょっと頼りないお姉ちゃんの唯ちゃん。果たして無事おつかいができるのでしょうか。」

憂「おねえちゃ~ん!おねえちゃ~ん!」
唯「な~に~?」
憂「ちょっとおつかいたのんでもいいかな?おしょうゆ切らしちゃって」
唯「いいよ!近くのスーパーでしょ?」
憂「それがね、あのスーパー今日はお休みだから駅前のスーパーまでいってほしいんだけど・・・」
唯「えっ?駅前のスーパー?」

ナレ「実は唯ちゃん、駅前のスーパーまで一人でいったことがないんです。買い物はいつも妹の憂ちゃんと一緒。」

憂「無理・・・かな?」
唯「まっかせなさい」フンス

ナレ「唯ちゃん、ここはお姉ちゃんらしくはりきっています。」

憂「じゃあおねがいね。キッ○ーマンのおしょうゆ、ブロッコリーと豚肉だよ。」
唯「うん。わかった。」
憂「お財布に2000円はいっているからね」
唯「じゃあいってきま~す」バタン
憂「お姉ちゃん大丈夫かな・・・」

ナレ「妹の憂ちゃんが心配するのも無理はありません。実は唯ちゃん、以前マラソン大会で迷子になったことがあるんです。でも今回は大丈夫です。迷子にならないようにちゃんとスタッフがついてます。」

唯「おしょうゆおしょうゆ~♪砂糖じゃないよしょうゆだよ~お塩じゃないよしょうゆだよ~」だ~れにも~ないしょで~♪

ナレ「おやおや唯ちゃん、歌なんか歌ちゃってご機嫌です。転ばないようにね。・・・危ないっ・・・言ってるそばから転んじゃいました。一人で起きあがれるでしょうか?唯ちゃん、大丈夫?」

唯「痛いよ~」グスッ
唯「う~い~」シクシク

とみ「あらあら唯ちゃん、だいじょうぶ?」
唯「おばあちゃん・・・転んじゃったの・・・」

ナレ「おとなりのおばあちゃんが心配して見にきてくれたみたいです。」

唯「あのね、駅前のスーパーまでお使いにいくの」
とみ「あらそうなの?なら言ってくれれば良かったのに。おしょうゆとブロッコリーと豚肉ね。ちょっと待ってて」

ナレ「おとなりのおばあちゃんがおすそ分けしてくれるみたいです。でも今回はちゃんとおつかいにいかないと意味がありません。」

唯「あのねおばあちゃん、わたしちゃんと行けるから大丈夫だよ。」
おばあちゃん「あらそう?じゃあがんばってね。」

ナレ「唯ちゃん、ちゃんと断れました。ちゃんとおつかい行ってたまにはお姉ちゃんらしいとこみせないとね!」だ~れにも~ないしょで~♪


唯「しょうゆ~しょうゆ~♪」

ナレ「駅前のスーパーに行くにはこの歩道橋をわたらないと行けません。でも実は唯ちゃん、一人で渡ったことがないんです。いつもはお友達や憂ちゃんと一緒。果たしてちゃんと渡れるでしょうか」

唯「えっと、ここを渡るんだよね・・・怖いよ~」

ナレ「あらあら唯ちゃん、しり込みしちゃいました。がんばって!!」

梓「唯先輩?何してるんですか?」
唯「あっ!あずにゃん!!」

ナレ「学校のお友達の梓ちゃんです。どうやら梓ちゃんはおつかいの帰りみたいですね。」

梓「もうっくっつかないでくださいっ!!」
唯「あずにゃ~ん」スリスリ

ナレ「おやおや唯ちゃん、梓ちゃんと出会って安心したんでしょうか。くっついてはなれません」

唯「憂に頼まれておつかいにいくんだけど・・・」
梓「ああ、歩道橋ですね。じゃ、一緒に渡りましょうか」
唯「えっ!?いいの!?」
梓「はい。わたしんちこっちですし」

ナレ「どうやら梓ちゃんが一緒に歩道橋を渡ってくれるみたいです。よかったね唯ちゃん」

唯「ばいば~い」

ナレ「歩道橋を渡ればスーパーまであとは一本道です。あと少し!!」

~スーパー~

ナレ「やっとスーパーに到着です。唯ちゃん、おしょうゆとブロッコリーと豚肉ですよ」
唯「えっと、おしょうゆとブロッコリーと・・・」

スーパーのBGM「本日はアイス全品3割引!アイス全品3割引です!」

唯「え!?アイス!?」

ナレ「あっ!!唯ちゃん!青果コーナーはそっちじゃないよ~」

唯「どれがいいかな~♪」

ナレ「おやおや唯ちゃん、大好物のアイスコーナーに来てしまいました。」

唯「2千円あるから~、ハーゲ○ダッツが1、2、3、4・・・わかんないや」

ナレ「唯ちゃん、算数は苦手みたいです。お店の人に聞きました。」

唯「あの、2千円でハーゲ○ダッツ何個買えますか?」

店員「え~っと定価300円が3割引だから9個買えますよ。」

唯「え!?9個も?」ワクワク~

ナレ「唯ちゃん、すっかりおつかいを忘れてアイスに夢中です。唯ちゃん、おしょうゆだよ!おしょうゆ!」

唯「ハーゲ○ダッツ~♪」

スーパーのBGM「アイス全品3割引です!そのほか青果コーナーにてキャベツ、レタス、 ブロッコリーなど100円でご奉仕させていただきます!」

唯「はっ!!ブロッコリー!!」

ナレ「どうやら唯ちゃん、おつかいを思い出したみたいです。その調子!がんばれがんばれ!」

唯「ブロッコリーと豚肉と・・・あとなんだっけ?」

ナレ「唯ちゃん、おしょうゆおしょうゆ!」


唯「・・・お砂糖だ!!」

店員「1863円になります。」

ナレ「唯ちゃん、まちがってお砂糖買っちゃいました。でも、きっと憂ちゃん笑って許してくれるよね」

唯「早く帰らないとアイスとけちゃう~」


ナレ「唯ちゃん、また走りはじめました。今度は転ばないようにね。」

唯「ちっかみちちっかみち~♪」だ~れにも~ないしょで~♪

ナレ「おや、唯ちゃん近道を知っているようです。でも迷子にならないようにね」

唯「ここどこ~?」

ナレ「言わんこっちゃありません。迷子になっちゃいました。スタッフも心配そうです。唯ちゃん、こういうときはどうするんだっけ?」

唯「こういうときは・・・元の道をたどって・・・」

ナレ「そうそう、こういうときはスーパーに戻るのが一番です。」

唯「あれ~?おかしいな~」

ナレ「唯ちゃん、さっきの魚屋さんの角を左に曲がってしまいました。これで本当に迷子です。」

唯「う~い~ここどこ~」シクシク

ナレ「唯ちゃん、妹の憂ちゃんに電話しています。」

憂「おねえちゃん?迷子になっちゃったの?スーパーはもうでたの?」
唯「うん」シクシク
憂「周りに何か目立ちそうなものない?」
唯「・・・ポストと郵便局がある・・・」
憂「それだけじゃわかんないな~他に何かない?」
唯「おっきい坂道がある・・・」
憂「おっきい坂?・・・4丁目の坂ね。そこたぶん4丁目の郵便局だからその角を左に曲がって3本目の角を右に曲がって交差点があるからそこを渡ればいつもの公園があるからそこまで迎えに行くね。」
唯「うん!!あのさ・・・憂?」
憂「なに?」
唯「右ってお箸持つ手だよね?」
憂「そうだよ」
唯「わかった!じゃあね」

ナレ「どうやら妹の憂ちゃんが近くまで迎えにきてくれるみたいです。あとちょっとだよ!がんばって!」

唯「えっとここを左に曲がって・・・」しょげないでよBaby~

ナレ「もう辺りも暗くなって来ました。アイスも半分溶けちゃってます。唯ちゃん!泣かないで!」

唯「なん…でなんだろ…気になる夜きみっへの…」グスッ

ナレ「唯ちゃん、大好きな歌を歌い始めました。こういうときは歌って元気を出すのが一番!」

唯「ここの交差点をまがって・・・」

ナレ「あっ!唯ちゃんそこ曲がっちゃだめ!!そこは真っ直ぐだよ!!」

唯「きらきら・・・ひか・・・る願い事も・・・」

ナレ「唯ちゃん、そっちじゃないよ!!こっちこっち!!」

犬「ワンッ!!ワンッ!!」
唯「あっ!ワンちゃんだ!!えへへ~」

ナレ「唯ちゃん、散歩中の犬についていっちゃいました。憂ちゃんが心配して待ってるよ~!」

唯「かわいい~」
犬「ワンッ!!ワンッ!!」
唯「わしゃしゃしゃしゃ」
犬「ペロペロ」

梓「あっ!!唯先輩、おつかいの帰りですか?」
唯「ほぇ?」
梓「えっ?て・・・」

ナレ「先ほども歩道橋で会ったお友達の梓ちゃんです。梓ちゃんがいっしょならもう安心だね、唯ちゃん」

梓「憂が心配してますよ、きっと」
唯「あっ!そうだった」
唯「わたし迷子になっちゃって・・・」
梓「・・・もう仕方ありませんねぇ。家まで送って行きますよ。」
唯「うんっ!!」

ナレ「おやおや唯ちゃん、梓ちゃんと仲良く手なんか繋いじゃってます。」

唯「♪あるこ~あるこ~」
唯「ほら、あずにゃんも歌って!」
梓「えっ?・・・♪歩こ~歩こ~」///

ナレ「仲良く二人で歌い始めました。二人でいればこわくないもん!!」

~公園~

憂「おねえちゃ~ん!!」

ナレ「妹の憂ちゃん,心配で隣のおばあちゃんと一緒に公園まで迎えにきてくれました。」

唯「う~い~」グスッ
憂「もう、こんなに顔グチョグチョにしちゃって。さ、帰ってご飯にしよ!」
とみ「唯ちゃんえらいわね~。ごほうびの肉じゃがコロッケもあるわよ」

ナレ「唯ちゃんよかったね。まちがえちゃったけど、憂ちゃんなら許してくれるよ。」


==おわり==

  (2010.07.20)

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最終更新:2016年06月25日 16:27