ハゲ唯と憂のクリスマス
ジングルベ~ル♪ジングルベ~ル♪
今週末はいよいよクリスマス。
平沢家でもクリスマスツリーの飾り付けをやっている。
最近は LED照明の普及に伴い、クリスマスツリーも明るくて鮮やかなライトアップが出来るようになった。
平沢家のクリスマスツリーも今年からLED電球に代わり、とても鮮やかになった。
もっとも、LED電球を買ったきっかけは、例によって池沼唯の我侭だった……
ピカピカ、ピカピカ
光の見事な競演だ。
池沼唯ちゃんも色鮮やかに光るLED電球の光にとても嬉しそうだ。
唯「キャッキャッキャッキャ… (^q^)/」
憂「お姉ちゃん、嬉しい?」
唯「うれちー、うれちー (^q^)」
憂「良かったね」
「う~ん、お姉ちゃんにねだられて買ったけど、電気代が殆んど掛からないというのは驚きね~」
「怪我の功名というのかな?でも、ここでお姉ちゃんを甘やかしちゃうと調子に乗ってくるから、きちんと引き締めないと!」
だが、そうは思っていても、やはり憂は姉・唯の喜んでいる姿を見るのは嬉しいものである。
憂「お姉ちゃんも喜んでいるし、今年は良いクリスマスになりそうね……」
憂は希望を込めて言った。
憂は現在高校生だが、小さい頃に両親に逃げられて以来ずっと池沼な姉との2人暮らしをしてきた。
そのため、憂は勉学以外にも家計の切り盛りもしなくてはならず、いつも生活費を気にした生活をしていた。
しかし、今年は思わぬ形で電気代が節約できてツリーも鮮やかに光ってと二兎を得ることができて、
とても満足な気持ちでクリスマスツリーを眺めていた。
憂はもう立派な主婦である。
ツリーから光がピカピカと点滅するたびに、それに呼応して唯の禿げ上がった頭がピカピカ光る。
憂は思わず笑ってしまった…
憂「クスクス…」
唯「うーい!どーちたの? (^q^)」
唯は突然憂が笑い出した理由が分からず問いかける。
憂はピカピカ光る唯のハゲた頭を見て昔の事を思い出していたのであった……
もう10年ほど前のクリスマスのこと……
ジングルベール♪ジングルベール♪
小学1年生の唯と幼稚園の年長組の憂がクリスマスツリーに飾り付けを行っていた。
クリスマスツリーの頂点に星型の飾りを付けようとしていたが、子供の背丈では届かなかった。
そこで、姉である唯が椅子に乗りそこから星型の飾りを付けることにした。
憂は椅子が動かないように抑える役目である。
唯「うんしょっ、うんしょっと ('q')」
憂「お、おねーちゃんだいじょーぶ?」
唯「あ゛ーあ゛ー ('q')」
唯は背伸びして精一杯手を伸ばした。
唯「あう!できた~! (^q^)/」
「あう~~」ドテッ
バランスを崩した唯は、床に顔をモロに打ち付けてしまった。
唯は運動音痴のため、家や学校で良く転んだり落ちたりして痛い目に遭っているのだが、全く懲りない。
だから、唯の体はコブやアザだらけであった。
唯「うぇーーーーーん (TqT)」
この頃の唯はもう立派な池沼(発達障害)だから、小さくても煩い池沼泣きを所構わずしてしまっていた。
しかし、この場には幼稚園の憂しか居らず、その憂に慰められる始末であった。
憂「おねーちゃん、だいじょーぶ?」
唯「あう!ゆい、おつむいたーい ("q")」
憂「も~、また~」
「そんな悪い事していると、サンタさんが来ないよ」
唯「あう!?」
唯はびっくり仰天!?
サンタさんが来ないということは、プレゼントが貰えないということである。
唯はプレゼントが貰えるからクリスマスが好きなのであって、飾り付けなどはどうでも良かった。
この頃から現金な池沼さんだったのである。
それにしても、これではどちらが姉か分からない。否、どちらが親か分からないw
しかし現実は残酷で、重度な障害を持った唯にはこれが精一杯である。
それでも、現在と比べたら、まだ障害の程度は軽かったのかもしれない。
というのも、唯は池沼のくせに怠惰だから、僅かに宿された発達可能な能力も自らの手で摘み取ってしまっていた。
それが積み重なってしまい、18歳になった今でも平仮名が読めず、10までの数も数えられない重度な池沼になってしまったのである。
唯自身は自分が怠惰であることを全く自覚していないが、憂が唯の一部始終を記憶しており、次第に唯の怠惰を語る生き証人となった。そして、気がついた時には唯は既に手遅れで、池沼の坂を転げ落ちるような生活が続いた。そのため何時しか、姉・唯は妹・憂に全く歯が立たなくなっており、更に、唯はもはや一人では生活不可能なレベルとなってしまった。
現在では、唯の身の回りのことは皆憂の世話になって居り、憂無しでは生きていくことが出来なくなってしまった。
では、具体的に何時からか?と問われると憂も覚えていないようであるが、少なくとも幼稚園時代で既に手遅れだったようである。
それでも血の繋がった唯一の姉妹であり、また両親に逃げられて以来ずっと2人で一緒に暮らしているから、憂の姉・唯を想う気持ちは並々ならぬ物がある。
「過剰すぎるのでは?」と疑われることも多々あるが、このような生活を送ってきた憂が姉を激しく慕う気持ちが多少歪んでもやむを得ないであろう。例え唯の躾のためのお仕置きが行き過ぎて、唯が病院送りとなっても……
さて、サンタさんが来ないかもしれないと知った唯は大慌て!
すぐに、クリスマスツリーの頂点にある星に向って手を合わせて、必死に祈る。
唯「さんたたん、きますよーに!('q')」
憂「もー、おねーちゃん…」
「ちゃんとしないと、サンタさん来ないよ!」
唯「あう! ("q")」
唯ちゃんは、幼稚園児の妹・憂に叱られてしまった。
唯「ゆい、おりこーさんします!」
「さんたたん、ぷれぜんと、くらさい! ('q')」
憂「おねえちゃん、おりこうさんじゃないよー」
唯「あーう!! ゆい、おりこーさん!(`q')」
唯は憂に図星を突かれ、ムキになって憂の言うことを否定する。
しかし、この様な行動が「おりこーさん」では無いことを、小学1年生の唯も分かっていなかった。
今なら憂の言うことを否定すると唯は激しいお仕置きをされてしまうが、この頃はまだ憂も幼く姉はお仕置きしないとダメなんだ、という認識はなかった。
なにせ5歳の幼稚園児である。しかし、薄々「お姉ちゃんは池沼だなぁ…」とは既に気が付いていた。
唯「うーいも、さんたたん、おねがいする! (`q')」
なんと、池沼さんはサンタさんが来るように憂も一緒に祈れというではないか!
悪いのは全て自分自身なのに、妹の憂も巻き込むとは……
典型的な池沼的行動の現われである。
しかし、憂は唯に言われた通りにお願いする。
憂自身もサンタさんからプレゼントが欲しいが、それが、池沼な姉の巻き添えを食らって自分も貰い損ねる危険性を察知したからであろう。
このとき憂はまだ5歳なので、サンタさんを真面目に信じていても仕方なかろう。
むしろ、18歳になる今でもサンタさんを頑なに信じている唯の方が異常である。
万が一信じていたとしても、妹の憂はとっくにサンタさんが居ないことを悟り、姉の夢を壊さずに毎年クリスマスイブの夜に、唯の枕元にプレゼントを置いていた憂の行為の方が遥かに素晴らしい。
もちろん、池沼の唯はそんな憂の心優しい想いなど知る善しも無い。
唯に「憂もお願いしろ!」と言われた憂であるが、何をお願いして良いのか分からない。
憂「おねーちゃん、サンタさんに何お願いするの?」
当然の質問であるが、唯は既にそのことを忘れ、自分のプレゼントのことをお願いすることで頭が一杯であった。
唯「さんたたん、ゆい、あいすいぱい! (^q^)/」
なんと!この時から唯の願いは「アイスを一杯貰うこと」だったのか……
やはり池沼の中の池沼、10年間全く進歩が無い。非常に残念な子である。
幼稚園児であった憂も、姉・唯の願いが余りにも下らなく、情けないことに顎然とした。
お前はもっと他にお願いすることがあるだろうが!と憂は幼心に思ったが、幼い憂にはまだ反論が出来なかった。
実際、憂が思った様に、唯は他の子よりも発達が遅れていた。
言語能力や身体能力はこれまで見てきただけでも十分に遅れていることが分かるが、ここに現われているのはそのほんの一部であり、その実態は実に嘆かわしいレベルである。
知能や身体能力以外にも、体の発育も遅れていた。その一つに、唯の髪の毛はまだ全部生え揃っておらず、頭のてっぺんは産毛が少し生える程度であった。普通に見れば、ハゲているようにしか見えない。
そのために、ハゲ唯とかアホ唯とか言われ、クラスの子以外からも色々なイジメや嫌がらせを受けてきたのである。唯自身はもうイジメに慣れてしまったので、イジメられているという認識が無いが、憂が見たら明らかに姉はイジメられていた。
しかし、イジメられていても池沼泣きして直ぐに忘れてしまう姉が残念でならなかった。
そのため、憂は姉が少しでもイジメられないように心から思った。
憂「おねーちゃん、髪の毛を貰えるように、お願いしなよ!」
憂の気が利いた配慮であったが、残念ながら唯にはアイスの方が大事であった。
唯「やー!ゆい、あいすもらうの!!(`q')」
残念極まりない…
憂はもはやこれ以上は無駄だと思ったのか、自らの願いを抑えて姉のことを祈った。
憂「サンタさん、おねーちゃんの髪の毛が生えますよーに!」
ああ…なんという姉想いの妹か!
しかし、生まれた環境が悪すぎた。憂のこの配慮を理解してくれる人は誰も居なかった。
やはり、名は体を表すというが、憂の文字通り憂(うれ)うべき人生である。
こうして、2人のサンタさんへのプレゼント(願い?)が出揃った。
姉・唯「あいすいぱい」w
妹・憂「姉の髪の毛が生えるますように!」
そして、夜になり唯と憂は2段ベッドに入り、クリスマスイブの眠りに付く。
なお、2段ベッドの上段に寝るのは妹の憂であった。通常は姉妹の場合、姉が上に寝る物であろうが、姉の唯は梯子が旨く登れないことがあるため、安全を喫して唯が下段に寝ていた。
上段に寝る憂が下段に寝ている唯を見ると、頭のてっぺんがハゲている様子が良く分かる。
そんなこともあって、憂はサンタさんに姉の髪の毛をお願いしたのであろう…
翌朝
いよいよクリスマス当日。最初に目が醒めたのは、憂である。
下段からは激しいイビキが聞こえてくる。それは唯のイビキだが、唯は常に鼻が詰まっているため、イビキが激しい。本人は苦しく無いのだろうか?また、煩くないのであろうか?
そんな心配まで5歳の憂はしている。
クリスマスの朝だが、残念ながら唯の枕元にサンタさんからのプレゼントは無い。当然だろう…。
そして、唯の髪の毛も昨日と変わらず、ハゲたままである。つまり、2人ともサンタさんからのプレゼント(願い)は叶わなかったのである。
憂「あ~あ、またお姉ちゃん、サンタさんからプレゼントが貰えなかったのか…」
と自分のことは置いておいて、姉の悪事を残念に思ったのである。
そのとき、憂は約2時間後に、唯が池沼泣きする様子が目に浮かんだ。池沼泣きするのは勝手だが、喚き声を聞く憂はたまった物ではない。
そこで憂は考えた!
サンタさんの代わりに、自分が姉・唯の枕元にアイスを置いておけば、池沼泣きせずに済むだろう……
それはそうだが、憂はまさかこれが毎年続く羽目になるとは、この時は知る善しもなかった。
憂は下段で寝ている姉・唯の目を醒まさない様に静かにベッドの梯子を降りて、台所へ向かった。そして、冷凍庫からアイスのボックスを1つ取り出した。このボックスにはアイスが6本入っている、いわゆる、お得用タイプである。
憂は今取り出したアイスのボックスを持って部屋に戻った。
ベッドではまだ唯は激しいイビキをかいたまま眠っていた。
憂は持って来たボックスのアイスを唯の枕元に置き、簡単な手紙を書いて添えた。
手紙はサンタさんからの積もりだが、流石にまだ憂は幼稚園児なので文面は平仮名だけの簡単な物である。
もっとも、その姉の唯は平仮名すら読めない池沼なのだが……
とにかく、憂の作戦の仕込みは出来た。あとはアイスが溶けない内に唯が目を醒ませば良い。
憂は姉・唯の喜ぶ姿を楽しみにしつつ、再びベッドに入った。憂は姉が起きて喜ぶのを見届けようとしたが、そこはまだ幼稚園児。直ぐに寝てしまった……
しばらくして……
唯「ふぁ~~あ~う~(-q-)」
池沼さんが目を醒ました!
それにしても、酷い寝顔だ!涎はもちろん、鼻水も垂れている。しかも、万年鼻詰りが苦しいのか、無意識に鼻をほじくった跡まである……
唯の寝顔はこの頃から既に酷かったのだ。
寝起きの池沼さんも、だんだん目が醒め辺りの様子が分かってきた。
唯「あう!?(゚q゚)」
どうやら池沼さん、枕元にあるアイスのボックスに気が付いたようだ!!
唯「あ~、さんたたんだー!!(^q^)/」
「キャッキャッキャッキャ……(^q^)/」
唯はサンタさんから待望のアイスをいっぱい貰ったのである。この池沼にとって人生で最大の喜びであった!
まあ、無理も無い。両親に逃げられ、しかも、物心着いたら既に池沼でどこへ行っても怒られまくっている人生だ。
唯は初めてのプレゼントにキャッキャキャッキャと激しい奇声をあげて、すっかり興奮していた。
一方の二度寝した憂だが、この騒ぎで否応なく起こされた。
しかし、目を開けても布団から出ずに、2段ベッドの上段からそっと姉・唯の人生最大の歓喜を見届けいた。
姉の余りの喜び様に、サンタさんのプレゼントではなく、自分が冷凍庫から持って来たという事実がバレたらどうしよう……などと、別の心配をしていた。
まったく、これが幼稚園児の妹が心配することなのであろうか?
もっとも、その心配は杞憂であった。
唯は自分が「おりこーさん」だから、サンタさんがアイスをくれたと信じて疑わない。それどころか、
「自分はサンタさんからアイスのボックスを貰った!」
と、会う人に対して自慢する始末。この池沼ぶりには、幼稚園児の憂も呆れた。
結果的には、この自慢により唯は学校で更にバカにされ、イジメられる新たなネタになるとは、流石の憂も読めなかった。
一方、憂は2段ベッドの上段から姉・唯の大はしゃぎ振り見ていたが、余りにもマヌケな様子にすっかり呆れれていた。しかも二段ベッドの上からだと、唯の禿げた頭が否応にも目立つので余計に哀れな姿み見える。
憂は幼心にも、これが自分と実の姉なのか……と思い絶望的な気持ちになっていた。
自分が冷凍庫から持って来たアイスにこれ程のバカ騒ぎとは……
残念でならない。
憂がため息をついて落胆していたら、池沼が自分の名を叫んでいた。
唯「うーい!うーい!」
唯「ゆい、さんたたん、あいすもらったー! (^q^)/」
「キャキャキャキャ……(^q^)/ 」
唯「ゆい、おりこーさん♪」
憂「……」
唯は勝ち誇ったように自慢していたが、憂はもうバカバカしくて返事をする気力も無い。これほど苦労し、姉に絶望する幼稚園児も居ないであろう。
憂が返事をせずに黙っていたら、唯が二段ベッドの梯子を登ってきたではないか!
これには憂も慌てた!
というのも、唯は梯子が登れないから下段に寝ていたのに、アイスを抱えながらでは登れる筈が無い。
憂「お、お姉ちゃーん!だめだよー!」
唯「あーう!だいじょーb」
と言いかけるや否や、唯は梯子から見事に落っこちた。
ドッシーン!!
唯「びぇーーーーーーん!! (TqT)」
また池沼泣きが始まった。
しかも、梯子を2,3段程度しか登っていないのに、何故か頭を床に強打してしまう運動音痴ぶり。しかし、池沼泣きをしていても、唯はアイスのボックスを離さずしっかりと握り締めていた。
まったく……何とも卑しい池沼だ。
憂「もう…」
憂は仕方なしにベッドから降りて、池沼泣きをする唯を慰める。それにしても、どっちが姉だか分からない。
(2010.12.19-12.20)
カウンター
今日: -
昨日: -
合計: -
最終更新:2016年07月09日 17:32