唯!散歩に行くよ!
2010年4月、憂は高校3年生となり、否応でも卒業後の進路を考えざるを得ない年になった。
一方、一学年上の唯は養護学校を出たが……やることは無いw
いわゆるニートだが、このご時世では重度の池沼である唯の進路など見つかるはずもない。
もっとも、同じ養護学校に通っていた人でも、やる気のある人は自分なりの進路を見つけ、
就職したり、専門学校に通い始めた人も少なくない。
唯の進路が無いのは、唯が池沼というより、唯自信の怠惰の結果であった。
それに憂は余りに怠惰な唯に愛想が尽きて、普段の面倒を見るのを殆ど放棄した。
具体的には、唯をもう人間扱いをせず、犬の様に扱かった。
部屋に居るだけで激しい悪臭を放ち、わーわー騒ぐだけなので、
思い切りって首輪を掛けて、外で生活させた。
まさに犬だ!!
いや、これはお犬様に失礼だ。豚のような家畜とでも言おうか。
とにかく、外にある犬小屋が、唯の新しい住み家である。
日頃からゴロゴロしている唯には、これで十分かもしれない。
餌も残り物のご飯に、時々ご機嫌取りに安物のアイスを与えるだけで十分である。
憂は家から池沼が居なくなって、余計な気苦労をすること無く、
今までに味わったことの無い充実感で一杯である。
憂にもようやく自由が訪れた。
憂「こんな事ならもっと早くやれば良かった!」
「でも、高校最後の年だから、思い切り充実出来るわね!」
一方、唯は最初は騒いで抵抗したが、根は怠惰なので、抵抗する気力もすっかり消え、
犬小屋生活に違和感を感じなくなり、こちらも満足な生活を送っていた。
「住めば都」とは良く言った物である。
そんな生活が1ヶ月ほどしたある日曜日の事である。
憂は忙しくてここ2、3日ほど、唯に餌を与えるのを忘れていた。
唯はさすがに空腹で、小屋の中でぐったりしていた。
憂「ああ、ゴメン、ゴメン!餌をあげるのを忘れていたわ…」
しかし、唯の反応は無く、ぐったりしたままだった。
憂「コラ!唯豚!起きろ!」
と言って、憂はぐったりしている唯を蹴飛ばす。
唯「あぅ!」
唯は蹴られた痛みで声を上げる。
3日振りに見る憂と餌であった。
唯「うーい!うーい!まんま!まんま! (^oo^)」
唯豚は久しぶりのご飯のために、小屋から出てきた。
唯豚の家
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/唯 豚 の 家_、_(_ {
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そして、憂の持ってきた餌に飛びつこうとしたが、首輪に繋がれているため、
それ以上遠くに行くことはできない。
しかし、唯は再び憂に飛びついこうとしたて、首輪で思いっきり喉を絞めらて、喉を痛めた。
唯「あぅー!!ゲホッ!ゲホッ!」
涙を流しながら苦しがる。
まったく、どこまでもアホな唯豚である。
憂も呆れて、やはり人間と同じ生活をさせずに、外で家畜のように飼うのが良いということに、
改めて認識させられた。
(2010.01.18-)
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最終更新:2016年07月09日 17:45