池沼唯の学園祭

池沼唯の学園祭



夏の暑さも消え秋の訪れを感じる今日この頃。
桜ヶ丘高校では貴重な青春の1ページを飾る重要なイベントに桜高の生徒は嬉々とした表情で胸を躍らせていた。
そう、もうすぐ学園祭が行われるのである。
学園祭は大会のない文化部では自分達の今までの練習の集大成を披露する場である。
特に引退を控えた3年生にとっては最後の晴れ舞台である。
ここ軽音部も例外ではない。
しかし部長である律はある悩みに頭を抱えていた。

律「はぁ・・・」

律の悩みの原因は他でもない池沼唯のことである。
律が顧問のさわ子から衝撃の事柄を言い聞かされたのはつい昨日のことである。

さわ子「今年の学園祭の軽音部のライブは唯ちゃんをメインでやって欲しいの」
律「ええ!?無理ですよ!あんな池沼には!」
さわ子「田井中さん!そんな言い方ないでしょう!」
律「すみません、でも・・・」
さわ子「唯ちゃんだって軽音部の一員なんだし頑張れば大丈夫よ」
律「・・・」

詳しく聞けばどうやらこのことは学校の意向であるらしい。
桜ヶ丘高校は高校としては珍しく特別支援学級である「なかよし学級」を設置してあり、もともと障害者に甘い学校方針をとっている。
どうやら校長は24時間テレビに影響され、桜高でも障害者の活躍をみて学園祭に来てくれる方々に感動を与えたいという考えをお持ちのようだ。

そこでその立役者として重度の池沼である唯に白羽の矢が立ったのだ。
可能ならばこんな無理な要求は断りたいのだが、顧問が発言権の弱い新人教師のさわ子であること。
また軽音部は人数が少なく大所帯のジャズ研に見劣りし弱い立場にあったので無理なことであった。
そう、唯の所属する軽音部は犠牲になったのだ・・・。

澪「くそー!だいたいあの池沼はお菓子ばっか食うだけで練習は全然してないじゃないか!」
梓「せっかく先輩達と高校で演奏できる最後のライブを楽しみにしていましたのに!」
律「私だってよー今年も唯には去年みたくギターを隠してライブを不参加にさせるつもりだったよ!」
律「でも学校の意向らしいし、さわちゃんにここまで言われちゃ参加させないわけにはいかねーしな・・・」
紬「・・・はぁ」

軽音部の皆も怒るのは仕方が無いことだ。
しかしもうこれは決定事項である。
こんなことならば唯の入部を断り別の部員を根気良く探せば良かったと後悔する一同。

律「こうなったら仕方ないさ、残りの時間は唯を特訓させよう」
紬「私たちも出来る限りカバーしましょう」
律「ああ、ギターなら梓もいるし、ボーカルもあの池沼でも訓練で何とかなるだろう」
梓「最後のライブになるかもしれませんしね!やってやるです!」
皆「オー!!」

やや自棄になりながらも気合をいれる一同。

澪「で・・・当の池沼はどこにいるんだよ・・・」
梓「池沼先輩ならそういえば、さっきなかよし学級でウンチ漏らして先生に怒られているところを見ましたが・・・」
律澪紬「・・・」

早速唯の池沼っぷりを聞かされ先行き不安になる一同であった。

それからというもの軽音部一同は唯を入れての特訓に励んだ。
しかし唯はいっこうに真面目に練習に取り組もうとしない。

律「おい!池沼!さぼるな!!」
唯「やー!ゆい、けーきたべたいのー("p")」
律「てめっ・・いいかげんにしろー!!」
唯「あうー("p")」
紬「唯ちゃん、ケーキはライブが成功したら食べましょう」
唯「はーい!ゆいおりこーさん!けーきたべるの(^p^)/」
澪「やれやれ・・・」

付きっ切りで唯の訓練にあたるメンバー達。
しかし池沼の唯は歌詞も覚えられない。
おまけに怠惰な性格のため練習はすぐ飽きる。
卑しい池沼の性格を利用し食べ物で何とか釣るが唯の子守に苦労していた。

そして練習もグダグダなままで不安を抱えつつ本番当日を迎えた。

舞台裏で出番を待つ5人。

澪「結局唯を入れてのリハは一度も成功しなかったな」
梓「これじゃあ、お遊戯以下の出来ですね・・・トホホ」
紬「まあ・・・お遊戯でもやり通すことが大事よ、下手でもここまでやったし頑張りましょう」
律「そうだな!!いくぜ!みんな!!(どうせ受験後にでも唯抜きで卒業ライブすればいいさ)」
唯「あうーおわったらけーきなのー(^p^)」
律澪紬梓「・・・」

ここまできても空気の読めない唯の現金な池沼っぷりに呆れる唯以外のメンバー達。
しかし苦労して特訓してきたのだし律たちにとっては高校3年最後の晴れ舞台。
例え下手糞でもやり通そうと気合を入れる。
そしてとうとう出番が来た。


  (2010. -)

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最終更新:2016年07月31日 16:01