池沼唯vsオレオレ詐欺
とある休日の午前。
平沢家では唯が一人で涎を垂らしながら眠っていた。
どうやら憂は池沼が寝ている間に買い物をすませようと出かけたみたいである。
どうせ近所のスーパーですぐに戻るから特に問題はないと考えたのであろう。
唯はいびきをかいて呑気に眠っている。
とその時、突然家の電話が鳴り始めた。
prrrrrrrrr!!
唯「あう?('p')」
電話の着信音に驚き唯は目覚めてしまった。
気持ちよく眠っていたため池沼さんはどうにも不機嫌である。
唯「むうぅ~むうぅ~('p')」
唯は奇妙なうなり声を上げ音の発生源を探し回る。
そしてついに着信音が鳴り響く電話機の前まで辿り着いた。
prrrrrrrrr!!
唯「うー!!('p')」
唯「こらー!だめー!ゆいおこす!うるさい!だめー!('p')」
電話に向かって唯を起こしたことを謝らせようと電話に向かって怒り出す池沼さん。
しかし当然電話は機械であり唯に謝るはずもない。
そんな馬鹿な姿の唯にかまわず電話はなおも鳴り続ける。
prrrrrrrrr!!
唯「むふぅ~!!('p')」
気持ちいい睡眠を邪魔されたことと無視されたことで池沼さんはかなりお怒りの様子である。
怒りに身をまかせ唯は電話機に向かって体当たりをかます。
ドーン!!
唯「あう!!("p")」
体当たりの衝撃で思わず自分まで吹き飛んでしまう唯。
だが、この衝撃で偶然にも電話機の受話器が外れたため電話が繋がった。
???「もしもーし」
外れた受話器からなにやら音が聞こえる。
唯は電話を使う憂の姿を見たことがあるがその使い方や仕組みがわからないでいた。
唯は不思議に思い音の聞こえる受話器に近づいていく。
???「もしもし!」
唯「あうっ!?」
なんと受話器から人の声が聞こえるではないか。
唯はなんでこんなところから人の声が?と吃驚しながらも受話器に恐る恐る話しかける。
唯「あ、あう~?」
???「もしもし?オレだよオレ」
なんとこの電話の正体はオレオレ詐欺であった。
未だにこんなベタベタの手口に引っかかるとは思わないが・・・。
しかも相手は言葉が通じるかどうかの池沼さんである。
全くわざわざご苦労なことである。
男「オレだよ、オレ」
唯「わたしはなかよし学校のひらさわゆいでつ、18さいでつ(^p^)」
唯「あなたはだれでつか?(^p^)」
唯は電話の声に話しかける。
しかし、いきなりオレオレ詐欺の相手に丁寧に自己紹介をはじめるとは・・・。
この池沼は状況を把握する能力が0である。
男はこの間抜けなやり取りに少しうろたえたが、いつもの手口どおりに事を進める。
男「だからオレだって!忘れちゃったの?」
唯「・・・あーう?」
唯「・・・うーいでつか?(^p^)」
これといった知り合いがいない唯はとっさに憂の名前をあげる。
しかしどう考えても俺という言葉遣いや声色から男だとすぐにわかるのに・・・。
本当におつむの足りない池沼である。
男「そうそう!ゆい!うーいだよ!(うーい?変な名前だな?こいつの父親のニックネームか?)」
唯「うーい!!うーい!!(^p^)」キャキャキャ
そういえば家に憂が居ないことに気付く唯。
唯はもう電話の相手が憂だと信じこんでいる。
しかし唯にはなんでこんな所から憂の声が聞こえてくるのか不思議でしかたなかった。
唯「うーい!どちたの?」
唯は疑問を話しかけるが男は少し考える。
男(・・・なんかこいつ声とか喋り方が間抜けだな・・・大丈夫か?)
男(まあ何ちゃら学校で18歳とか言っていたから高校生だろうし・・・)
男(それにアホの方が騙されやすいかもしれん・・・)
やや不安を感じたが男は答える。
男「ああ・・・実は大変なことになっちゃってさ・・・」
男「車で事故を起こしてさー道路で妊婦をひいちゃったんだよ・・・」
男はいつもの手順どおりに話を進める。
一方で唯は示談金や裁判など難しい言葉が出てきて全然状況を理解できずにいた。
ただ口を開けて涎を垂らしながらボケーっと男の話を聞いているだけである。
しかし次の男の一言でようやく反応を示す。
男「・・・というわけなんだ!ゆい!お願い助けて!!」
唯「あう!?」
唯は『助けて!!』という言葉を聞き取り理解することが出来たみたいである。
どうやら憂が今ピンチで助けを求めているらしい。
唯にはかろうじてそれだけは理解することが出来た。
しかし、わかったのはそれだけであり今の憂の状況や唯がどうすればいいのかはわからずにいた。
唯「うーい!ゆい!どうちたらいいの!("p")」
男「すぐにお金を振り込んで欲しいんだ!口座は・・・」
唯には男が何を言っているのか全く理解できずにいた。
だが唯は大好きな憂の為に必死で容量の小さい脳みそで考えた。
結果はどうあれ憂の為にここまで必死になる唯の姿は憂にとっては感動物であろう。
・・・が実際はただ憂がいなくなればアイスが貰えなくなるのが嫌なので必死なのである。
所詮は現金な池沼のままであった。
唯「あ~う・・・("p")」
唯「・・・あう!!(^p^)」
しばらくして池沼さん何やら状況を整理できたみたいである。
唯(憂はこの機械(電話)の中に閉じ込められてしまったに違いない!!)
唯(だから突然いなくなったし、この機械(電話)から憂の声が聞こえるんだ!!)
残念ながらそれは全然的外れである。
しかし池沼さんなりに必死に答えをだしたのだし一応褒めておきたい。
だが結局は唯はどうすれば憂を助けられるのかの答えはわからないままであった。
唯「あうー!!("p")」
唯はこの状況に今にも泣き出しそうである。
男「・・・わかった!?頼んだぞ!はやく助けてくれ!!」
ガチャ、ツーツー
男は要件をいい終え電話を切ってしまった。
唯は早く助けてという言葉に急かされますます焦りだした。
そして受話器からもう憂の声が聞こえなくなると遂に泣き叫んでしまった。
唯「うわーん!!うわーん!!うーい!!うーい!!("p")」
もう唯の顔は涙と涎と鼻水でぐしゃぐしゃである。
いつもなら憂がすぐに駆けつけてくれるのだがあいにく買い物中の憂はでてくるはずはない。
そのことはますます唯に唯の考えた説を確信させた。
はやく何とかしないと憂を助けられなくなってしまう。
唯はしばらく泣き叫び続けたが、ふとあることを閃いた。
それは唯が病気や怪我をするたび憂に連れて行ってもらう場所である。
そう『病院』である。
憂は以前病院は何でも治してくれる場所だと言っていた。
唯は病院なら憂をきっと治してくれるに違いないと考えた。唯は大急ぎで電話を抱え上げた。
電話はコンセントや電話線が抜けてしまったが唯はもう構わない。
病院の場所も定かではないがそれも構わない。
とにかくこの電話を一刻も早く病院に持って行かなければ!!
唯は電話を抱えたまま大急ぎで玄関の鍵を開け外へ駆け出した。
唯(憂!待っててね!唯が今助けてあげるよ!!)
と、その時、道路にでた唯に向かって何かが突っ込んでくる。
ダンプカーである!!
突然道路に飛び出した唯に驚いてダンプカーの運転手は急ブレーキをかける。
しかし勢いは衰えずに猛スピードで唯に向かって突撃する。
唯「・・・あう」
キキーーッ!!ドーーーーン!!!!
大きな音をたてると同時に唯の体は何メートルも遠くに吹き飛ばされる。
全身から沢山の血を流しながら唯の体はピクピクと痙攣を始めた。
だがやがて動かなくなった・・・。
・・・数分後、憂は買い物を終えもうすぐ家の前まで着くところにいた。
憂「遅くなっちゃった・・・お姉ちゃん起きてるかな」
何やら嫌な胸騒ぎがし、つい駆け足になる。
そして家の前まで来ると人ごみを見つけ何やら騒がしいことに気付く。
憂「やだ・・何か事件かしら・・・?・・って家の前じゃない!」
憂は人混みをわって覗くとそこには無残な肉塊と化した唯の姿があった。
憂「お姉ちゃーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!」
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憂「良い子のみんな!お姉ちゃんみたくならないようにオレオレ詐欺と交通事故には注意しましょうね♪」
唯「あう♪あ~う♪(^p^)/」
=おしまい=
最終更新:2016年12月25日 18:52