池沼唯と電車男
仕事帰りに空いている電車に乗っていると、ある駅から女子高生が乗ってきて俺の前の席に座った。
女子高生は鞄の中から小さな袋を取り出して、中のチョコレートを食べはじめた。
今日はバレンタイン。友達からもらったいわゆる友チョコだろう。
電車の中でものを食うのはあんまり感心しないなーと思いつつ、仕事帰りで疲れてたから俺は寝た。
「あう!ゆいにチョコよこすでつ!(`q´)」
突然でかい声に起こされた。
「やめてよ!」
「ゆいおなかぐーぐーなってまつ!よこつでつ!(^q^)ノ」
どうやら先ほどの女子高生に、胸元にろまんすとかかれたセンスの悪い服をきた太った女が絡んでいるようだ。
「あう!よこたないとわういこ!(`q´)」
呂律の回らない口調、だらしなくたれている鼻水と涎、染みだらけの汚らしい服。
どうやら太った女は頭に障害があるようだ。
「あっちいってよ!」
太った女は女子高生の持っているチョコに手を伸ばそうとするが、女子高生はそれを手で払う。
女子高生は黙って立ち上がる、そのとき
「う"ーう"ー!(`q´)」
自分の思い通りにならないとわかった太った女は女子高生に抱きかかった。
「放してよ!」
女子高生は必死に抵抗するが、太った女の方が力が強いようで、張りついて離れない。
周りは見てみぬフリ。俺もだけど。
「ちょこくれないとゆるたない!(´q´)」
「いやあああ!」
女子高生の悲痛な叫びをきいて、俺は自分の鞄の中を探る。
あった。
だいぶ前に買ったポッ●ーが入っていた。
「可愛い子ちゃん、こっちだよ!」
●ッキーを右手にちらつかせて、太った女の気を引く。
太った女はとても可愛いとは言い難いが、自分を可愛いとを思い込んでいるようで
「なんでつか!?(^q^)」
と女子高生を放して振り向いた。
「これをあげるよ!」
ポ●キーをみた太った女は、目を輝かせて喜ぶ。
「いいこでつ!はやくよこつでつ(^q^)ノ」
俺の手にあるポッ●ーに向かってふらふらと近づいてきた。
駅につき、ドアが開く。
俺はドアが開くと同時に、●ッキーをホームへ放り投げた。
すると、太った女は、犬のようにどたばたとホームへ飛び出てポッ●キーを追い掛けた。
太った女が電車から飛び出ると同時に、ドアが閉まる。
電車が出発した。窓から見える太った女はだんだん小さくなっていった。女はポッキ●が手に入って幸せそうだった。
車内に鳴り響く拍手と歓声。
得意げになっていた俺に声をかけたのは、太った女に絡まれていた女子高生だった。
「あの…ありがとうございました…」
女子高生は小さく頭を下げた。
「これ…もらってください。」
バレンタインのあまりでもくれるのかな、と期待していたら女子高生がくれたのは未開封の十六茶だった。
……………
平沢家
駅で迷子になった唯ちゃんは、憂ちゃんの必死の捜索でなんとか帰ってこれました^q^。
唯「う"ーう"ー!うーい!これあかない!(`q´)」
唯ちゃんはどうやらポ●キーの箱の開け方がわからないようです。
憂「お姉ちゃん!?どうしたのそれ!?」
憂ちゃんは自分は買ってないはずのポッ●ーを唯が持っているので不思議に思いました。
まさか唯ちゃんがちゃんと一人で●ッキーを買ったとは思えません。
唯「あう!おとこのひとからもらった!(^q^)ノ」
憂ちゃんの疑問は深まるばかり。
唯ちゃんが男の人からお菓子をもらうなんて信じられません。
憂ちゃんは、きっとどこかで盗んできたのだろう、と考えました。
憂「お姉ちゃん!嘘ばっかりついてるとお仕置きするからね!」
唯「う"ーう"ー!ゆいうそついてない!ゆいいいこ!うーいしーね!しーね!(`q´)」
ぶちん
唯ちゃんの間抜けな死ね死ねコールを受けた憂ちゃんの堪忍袋の尾がきれたようです。
ばしーん!ばしーん!
●ッキーは没収され、憂ちゃんのお仕置きが始まりました。
唯「ぎゃぴーーっ!(″q ″)」
バレンタインの聖夜に、唯ちゃんの間抜けな悲鳴が平沢家から鳴り響いたそうです。
終わり
最終更新:2016年12月25日 18:56