池沼唯のダイブ

池沼唯のダイブ


ある休日、憂は久しぶりに繁華街に出て買い物をしていた。

と言っても簡単に日帰り出来る距離にあるのだが、滅多に来る事が出来ないのは、池沼さんがいるからである。
平日は学校だから出掛けられないのは皆と同じだが、憂の場合は休日も池沼さんの世話がある。
むしろ休日の方が朝から晩まで池沼さんの世話に追われるから、学校に行っている平日の方が気楽なのだ。

しかし、すべての休日を池沼さんのために割くわけにもいかない。
と言う訳で、休日に遠出をせざるを得ない時は、仕方なく池沼さんを連れて行く。
激しく足手まといだが、池沼さんを一日中一人にさせる方が気が気でならない。消去法で池沼さんを連れて行くのである。
ああ…まさに憂と言う名に相応しい、憂鬱な休日である。

そんな休日だが、繁華街に来たこの日も、池沼さんに振り回されつつも、適度にアイスを与えて何とか目的の買い物が済んだ。

憂「ふぅ~、やっと終わったわね…」

憂は買い物リストを記したメモを見ながら言った。

唯「あ~う~(^q^)」

憂の隣で池沼の唯が憂の溜息を真似た。
唯は重度の池沼なので、憂がどうして溜息をついたのか分からない。
そもそも、溜息が何かも分からない全く能天気な池沼である。

憂はそんな唯にイラっとするが、もはや怒る気力も無い程疲れていた。

憂「さあ、お姉ちゃん、帰るわよ!」

憂はようやく帰る事が出来、あと一踏ん張りと自分に言い聞かせる。
が…


唯「やー!ゆい、まだいるー!(^q^)/」

相変わらず我儘な池沼だが、繁華街で大人しくさせるために憂は唯にアイスを3つも買って与えて居たから、唯が帰るのを嫌がるのも無理は無い。
家に帰ったら3つもアイスは食べられないし、その前に激しいお仕置きを受ける。
池沼のくせに、食べ物に関しては多少の知恵が働く様である。
全く現金な池沼だ。

しかし、もう帰るだけとなった憂は今までの様に甘くはない。

憂「お姉ちゃん!我儘言うと、お仕置するわよ!」
唯「あ~う~ ('q')」

唯は先程までの優しい憂で無くて「話が違う」とでも言いたそうである。もちろん、池沼の唯にそんな会話能力は無い。

憂「お姉ちゃん!帰るわよ!」

憂はまた駄々を捏ねだした唯を牽制しつつ、唯の腕を引っ張る。
しかし、池沼さんは偉く不服である。

唯「やー!ゆい、もっとアイス!!:(`q´)」

唯はアイス欲しさに帰るのを必死に拒む。
しかし、目的の買い物が終った今、憂は唯のご機嫌など取る必要も無い。

憂「あっそう…お姉ちゃんはそんなにお仕置が好きなんだ…」

気がついたらいつものお仕置モードに入っていた。
こうなると、唯が騒げば騒ぐ程ド壺に嵌まってしまう…


唯「やー、ゆい、おしおき、やー!(>q<;)」

と言った瞬間、

パシーン!

唯は憂にビンタされた。
憂は今まで溜まった唯へのストレスを吐き出すかの様に、唯を引っぱたいた!

唯「うぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーん ("q")」

ああ、唯はまたしても池沼泣きを始めた。しかも、繁華街で大勢の人が居ると言うのに…

だが、大勢人がいる繁華街だけに、誰も池沼唯のお仕置など気にも留めなかった。

これは誤算だった!
唯が池沼泣きをするのは、誰かに気付いて貰い、同情し助けを求めるためである。
もっともそれが成功したのは3歳位の頃であり、この10年近くはその同情が成功した試しが無い。
しかしそこは永遠の3歳児である池沼唯のこと。学習能力が無く、毎度同じ事を繰り返す。

もちろん、憂はそんな池沼の浅知恵などとっくにお見通し。
そんな池沼に頭に来て2発目を繰り出そうとしたとき……


ゴーーーーーーーーール!!

突然、繁華街のあちこちから「ゴール」という絶叫が響き、その直後、どこからともなく大勢の人が溢れ出てきた!

そう!
この時、サッカーの日本代表戦が行なわれており、正にこの瞬間日本がロスタイムに決勝のゴールを決めて勝ったのであった!

憂は繁華街の騒ぎの原因が直ぐに分かり咄嗟に道の端に避けたが、池沼の唯は何が何だかサッパリ分からずボケ~っとしていた。
そのため、唯は溢れ出した人に押され揉みくちゃにされてしまい、思わぬとばっちりを受けてしまう。中にはドサクサに紛れて殴る輩もいる!

唯「あう!('q')」

しかし、大勢の人が居てはどうにもならない。
しかも、一部が暴徒と化し、路上の邪魔になった唯が殴られたり蹴られたりしてしまう。

唯「あうっ!あうっ!("q")」

唯はその度にマヌケな声を上げるがどうにもならない。
とうとう唯は道に倒れてしまい、それに気付かない人達に次々と踏み付けられてしまう。

唯「んぃ!んぃぃぃ… ("q")」

しかし、誰も唯のことなどに気付かない。
ああ、哀れ池沼唯…


暫くしたら暴徒と化した群集は方々に散らばって行った。

憂「お、お姉ちゃん、大丈夫?」

先程までお仕置きをしていた憂も流石に唯の哀れな一部始終を見ていたので、心配になって声を掛ける。
憂は道端に避けていたから暴徒の被害には遭わなかったが、唯を助け出すことまでは出来なかった。
憂は多少自責の念を感じつつも、これは仕方ないと割り切って唯に帰るように即した。

憂「お姉ちゃん、もう帰ろう?」
唯「ぁ~ぅ~ ('q')」

流石の池沼唯もこれに懲りたようだ。
返事もいつもより弱々しい。

唯は憂が差し出した手を掴んで立ち上がったとき、唯の視界に橋が見えたが、なんと人が次々に川に飛び込んで行くではないか!

ドボーン!ドボーン!

唯は驚いたが、見ているとどうも飛び込んでいる人達はとても楽しそうだった!
それを見ていた池沼さんは居ても立ってもいられず、

唯「あうー!ゆいもやるー!(^q^)/」

と言って、急に橋の方へ走っていった。
つい先程までへたばってダウンしていたというのに…

(しかも、その原因はあの暴徒の一部に踏みつけらたというに…)

憂は余りにもマヌケな唯の行動に唖然としつつも、

憂「お姉ちゃん!だめー!」

と叫んだが、そんな忠告など池沼の唯が聞く筈がない!

唯「あう~あう~!キャキャキャキャ…… (^q^)/」

唯は奇声をあげ涎を垂らしながら、橋へ向かって一目散に走って行き、そのままの勢いで、頭から川へダイブした!

ドッボーン!!

今までよりも一際大きな音が響いた。

突如現れたと思ったデブがいきなり頭から川に飛び込んだとあって、周りで飛び込んでいた連中は驚くよりも、引いてしまった!
彼らは怪我しない程度に飛び込み方というのを心得て、皆脚から飛び込んでいた。

しかし、いきなりやって来たデブは、頭から思いっきり飛び込んだのだ!
しかも、暫くしても飛び込んだデブは浮き上がってて来ない!

その有様に辺りは急に静まり帰り、皆そそくさと橋から去ていった。

ふと気が付いた時には、橋には憂しか残って居なかった。

 ==おわり==

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最終更新:2017年03月15日 23:25
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