池沼唯とロールパンナ

「あんぱんまん!あんぱんまん!(^q^)」キャッキャ

朝から唯は上機嫌です。平日朝にやっている「それいけ!アンパンマンくらぶ」を見ているのです。
22歳にもなって幼児向けのアンパンマンを見てはしゃいでいるなど情けない…のですが、頭の中が三歳児以下の池沼であるがゆえです。
朝から大学に行って勉強に励まなくてはならない憂とのこの差は悲しすぎる。

でも、アンパンマンを見せておけば大人しいので邪魔されて遅刻したくない憂としては大助かりです。

と、突如唯のはしゃぎが止まり、テレビ画面を凝視しました。
そこに映っているのは覆面をし、胸に二つのハートを持ち、リボンを使って戦う強いパン戦士。
そのかっこよさに唯の目は釘付けになり、開けっ放しの口からは「あーあー (゚q゚) 」と間抜けな音が漏れ、涎がぽとぽとと大量に落ちます。

「うーいー、かっこいいでつ(^q^)、こえなんれすか? (゚q゚) 」

「え?」

無視して騒がれても面倒なので憂は唯に呼ばれるままにテレビの前に来て、そして明らかに不機嫌な様子で声のトーンを落として言いました。

「ああ、ロールパンナちゃんね」

「ろるぱんなたん? (゚q゚) 」

テレビに夢中でしかも空気の読めない池沼唯は憂の不機嫌さには気付きません。

「そ、いい心と悪い心を持っている、メロンパンナちゃんのお姉ちゃんなの」

『お姉ちゃん』という言葉はこの間抜け極まる池沼にも分かります。何と言っても毎日憂にそう呼ばれているのですから。

「おねーちゃ、ゆいとおなじ? (゚q゚) 」

「そうよ」

実のところ、この醜悪な池沼と大人のファンも多い(余談であるが、中の人もロールパンナ大好きである)ロールパンナを一緒にするなど冒涜に等しい事なのですが、一応姉と言うのは共通しているので憂はうなずきました。

画面内では、メロンパンナの呼びかけとメロンジュースでよい心に戻ったロールパンナが妹を助けていました。その様子を憂は忌々しげに見ます。

それにしても、なぜ憂はこんなにも不機嫌なのでしょう。それは幼い頃、母にアンパンマンのロールパンナが出てくるビデオを見せられ、そしてこう言われたからです。

「姉妹で助け合うっていいわね。ほら、憂もロールパンナちゃんみたいに、お姉ちゃんを助けてあげるのよ」

池沼唯のお世話係養成の一環、すなわち洗脳です。気が付くと両親は憂に唯の世話を全面的に任せて海外逃亡してしまい、洗脳に気づいたのはそれからずっと後でした。

メロンパンナの姉として妹より後から作られたロールパンナ。池沼唯のお世話係として作られた平沢憂。

『いつか、ロールパンナお姉ちゃんと一緒にパン工場で暮らしたいなあ』

(贅沢ね…私もお姉ちゃんと離れて暮らせたらいいのに)

そんな八つ当たりめいた憂の心情を知らず、アンパンマンを見終わった唯は宣言しました。

「ゆい、ろるぱんなたんになるでつ!(^q^)」

「えっ」

「うーいがめろぱんなたんでつ!(^q^)」

姉妹という関係性から憂は勝手にメロンパンナ役に決定されました。

言うが早いか唯は一目散にトイレに駆けだしていきます。
唯がブブブーする前にトイレに行くなど普通では考えられない奇跡であり、本来なら泣いて喜ぶところですが、ロールパンナになるという意味不明な宣言をした後なのでそんな気にはなれません。
しばらくして唯は戻ってきました。顔じゅうにトイレットペーパーを巻き、手にもトイレットペーパーを持ちながら。
本人的にはロールパンナに変装しているらしいのですが、いかんせんデブったミイラにしか見えません。

「ロォー――――――――――、リボンッ!!(`q´)」

叫びながら唯はトイレットペーパーを引き出して放り投げます。
おそらく脳内ではかっこいいロールパンナの姿のイメージで、リボンを華麗に操っているのでしょうが当然ながらトイレットペーパーはパサッと床に落ちました。
しかもそれだけでなくトイレットペーパー本体をもぶん投げてしまい、勢い余って憂の身体に当たります。憂はぶるぶると震えていました。

余談ですがこのほかにも影響されやすい池沼の唯は「いたずらはゆるたないでつ!あんぱーんち!」とやって返り討ちでフルボッコにされたこと多数です。
それはそうでしょう、池沼唯の実態はばいきんまんよりもはるかに汚らしい迷惑者なのですから!(自覚がないのだから救いようがないですね)

「おバカー!!!」

ドキンちゃんのような怒号が平沢家に響き渡り、憂が出かけて行ったあとボコボコにされた唯がトイレットペーパーまみれで倒れているのでした。

「ただいま」
帰って来た憂に相変わらずトイレットペーパーを付けた唯がとてとてと近づいてきます。
「ごめなたい、ゆい、ろるぱんなたんじゃないでつ('q')」
非常に珍しく神妙な顔つきで謝ったので、憂は非常にびっくりしました。
「そう…」
「うーいがろるぱんなたんでつ!(^q^)」
「えっ」
「ゆいはめろぱんなたんでつ!うーいはゆいをたすけるでつ(^q^)」
「私がロールパンナ…お姉ちゃんを助ける…」
勉強が大変ながらも友達と話したりして唯のいない時間をリフレッシュして帰って来たばかりの憂に、親の洗脳という忌まわしい記憶が蘇って来ます。
唯はそんな憂の気も知らず芝居がかった高い声で呼びかけました。
「たちゅけてー、ろるぱんなおねーちゃー(>q<)」
癪に障ることこの上ないですが、憂はそれでもぐっとこらえました。
「馬鹿言ってないで、早くトイレットペーパー片づけて夕食にするわよ」
「あう、ゆいあいすほしいでつ(^q^)」
「アイス?夕食前なのに駄目に決まってるじゃない」
「やー!ゆいあいすたべるのー!(>q<)」
「我儘言ったらお仕置きするわよ!」
いつもならここですくみあがるところですが、今日の唯は違いました。
「うーい、わるいこころでつ!ゆいがもとにもどすでつ!(`q´)」
と、唯は思いっ切り変顔をすると、ブッ、ベチャリ!と憂の顔に唾を吐きかけました。常人の十倍ほど雑菌のある唯の汚らしく臭い涎に、世話に慣れている憂も「ひっ」と悲鳴を上げます。
「きゃきゃきゃ!うーい、いいこころにもどたでつ!あいすよこすでつ!(^q^)」
どうやら唯の中では、メロンジュースを掛けて悪い心のロールパンナをいい心にしてあげているメロンパンナちゃんのつもりらしいです。
『いい心に戻ったら、憂は優しくなってアイスをたくさんくれるはず!』
と、なんて自分勝手で安直で池沼唯らしい考えでしょう。
憂の堪忍袋の緒が切れました。



「ロォォ―――ッル、リボンッ!!」
「ぎゃー!(##゚q゚##)いちゃいいちゃいやめちぇー(>q<)」
「rrrrrルォー――ラァ――――!」
富○みーなさんもびっくりの見事な巻き舌のあと、リボンでぐるぐる巻きに縛られた唯がそこにはいました。ぶよぶよと脂肪で膨れた巨体にリボンが食い込みます。痛みで悲鳴を上げる唯を無視して憂は鼻歌を歌いながら夕食の準備に取り掛かりました。

おまけの作文



ういはロールパンナちゃん

ゆいにはいもうとのういがいます。

ういはいもうとだけど、おねえちゃんのロールパンナちゃんみたいです。

なぜなら、いつもゆいをたすけてくれるからです。

ときどきわるいこころになって、ゆいにおしおきしたり、わるいひとたちにいわれてゆいをいじめたりします。

でも、かならずいいこころにもどってゆいにあいすをくれたり、ゆいをいじめるわるいひとたちとたたかってくれます。

『おねえちゃんはてんしなんです、しょうがいしゃをいじめるんですか、さべつです』って。

ゆいは、そんなういがだいすきです。



なかよしがっこうすみれぐみ ひらさわゆい


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最終更新:2016年12月23日 13:08
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