りったの誕生日
今日は唯の所属する軽音部の部長である律の誕生日だ。
夏休みだが軽音部のメンバーは学校の部室に集まり誕生日パーティーを始めていた。
澪紬梓「ハッピーバースデー!!」
律「あはは照れるなー」
おやっ?軽音部のメンバーが一人足りない?
そう唯がいないのだ。
実はこの4人は事前に打ち合わせをしてパーティに唯を呼ばないことにした。
というのも軽音部のメンバーは唯の自分勝手な池沼っぷりにいつも迷惑を被っていたからである。
文化祭のライブなどの行事では唯をはぶると顧問のさわこや唯の保護者の憂に苦情をいわれる。
しかしこのような場ではわざわざ池沼を呼ぶ必要はない。
もともと数合わせのための存在である。
唯はろくに練習もせずに一人前にケーキだけ食べていく。
紬が無理をして値切った25万のギターも今やただの着せ替え人形である。
梓も入った今、唯は誰からも軽音部の一員と認められていなく今日ははぶられてしまった。
ああ哀れなり池沼唯・・・。
紬「今日は特別にケーキを奮発したの~♪」
澪「うわー凄い高そうじゃないか」
紬「りっちゃんの誕生日ですもの」
律「おおムギ!おまえってやつは」ウルウル
豪華なケーキも登場しみんなのテンションも高まってきた時。
突然バタンと音をたて部室のドアが開いた。
唯「あうーwwww(^p^)」
何と今日ここには来る筈もない池沼さんが登場した。
これにはその場にいた全員が驚く。
澪「ゲ・・・唯」
梓「ゆ、唯先輩、どうして」
困惑するなか唯の後ろから憂が現れる。
憂「あら皆さんこんにちは」
紬「う・・憂ちゃん(そうか、この子に聞かれたのね・・・)」
梓「う、憂こんにちは(こいつの仕業ですか)」
憂「皆さん楽しそうですね、あ、律さんおめでとうございます」ニコッ
律「あ、ありがと・・・あの唯にパーティのこと知らせるの忘れちゃって・・あはは~(やべー・・)」
憂「・・・何のことですか・・お姉ちゃんはパーティの知らせをうけてここにきたんですよ・・・」ニコッ
律「・・・ああ、そうだったかな~ははは(嘘だ・・誰も言ってないはず)」
梓「・・・(嘘までいって強引にパーティに参加させようと・・・憂・・怖い・・・)」
澪「・・・(うう・・・雰囲気が重いよー・・・)」
予期せぬ来客にその場の空気が固まる。
迷惑の元凶である唯に加え憂まで登場し唯をはぶっていた為に気まずいものであろう。
先ほどの笑顔は消え皆引きつった表情で無理して笑う。
憂「そうだ!プレゼントを持ってきたんです!ね、お姉ちゃん!」
唯「あうあうー(^p^)/」
律「ああ・・・ありがとな唯」
律が受け取ったのは一枚の画用紙。
そこには何が書いてあるのかも分からない酷い絵が描かれていた。
これは幼稚園児の落書きだろうか。
唯「りった!りった!(^p^)」キャキャキャ
憂「律さんの似顔絵を描いたんですよ」
律「そうかー唯うれしいよ(うわー涎が沢山ついてる汚ねー・・後で捨てっか)」
憂「まだあるんですよ」
唯「あうあうあー!(^p^)」
そう言うと唯は手に持った袋を律に渡す。
律が袋を開けるとそこには何やら奇妙な物体が入っていた。
律「こ・これは・・パン?」
憂「そう!お姉ちゃんが作ったんですよー」
全員の顔が凍りつく。
唯が作ったパンとなれば鼻水や涎などもろもろの汚物が混入しているに違いない。
しかも唯はよくウンチを漏らすのでもしかしたらウンチも混入しているかもしれない。
そんなものを誰が好んで食べようか。
憂「さあどうぞ召し上がれ♪」
律「え・・・これはちょっと・・・」
憂「遠慮しないで下さい、それともなんですか!!!!!お姉ちゃんが作ったパンが食べられないとでも言うのですか!!」
憂がヒステリックにギャーギャー叫ぶ。
律「いや・・・そういうわけじゃ・・」
憂「ではどうぞ召し上がれ♪」
梓「・・・(憂、池沼先輩をはぶったことに怒ってるのかな・・・?)」
憂の何ともいえぬ迫力に負けパンを食べる律。
律「うう・・・おエッ」パクパク
憂「どうですか」ニコニコ
律「ははは・・おいしいよ・・・ありがとうな・・・(しょっぱいし変な味がするよー)」シクシク
唯「あうー(^p^)」キャキャキャ
だらしなく涎をたらし喜ぶ唯。
その涎を自分が今、口にしていると思うと吐き気がこみ上げてくる。
憂「皆さんの分もありますよ」ニコニコ
澪紬梓「え・・・!!」
憂の言葉に全員が凍りつく。
梓「・・・うっぷ(冗談じゃありません!!)」
澪「・・・おぇえ(いやだームギ何とかしてくれー)」
紬「そうだケーキがあるのそっちを食べなきゃ・・・」
唯「あう!けーき!?(^p^)」
紬のケーキという言葉に唯は反応をする。
唯はケーキはどこだと辺りを一生懸命に見渡す。
そして先ほど紬が持ってきた机の上にのっているケーキを発見した。
ケーキを見つけた唯は本能のままにケーキに向かって走る。
食べ物のことしか考えられない池沼はまるで獣のようだ。
唯「あうー!!けーきたべたいのー(@p@)」
ケーキに突進する唯は机にぶつかってしまう。
みんな「ああ!!!」
そしてケーキは唯がぶつかったため机から落ちてしまう。
唯「あうーけーきベーロベーロ(^p^)」
床に落ちたケーキを四つん這いになり舐めまわす唯。
せっかく紬が用意したケーキは台無しになってしまった。
律「この池沼!!何てことすんだ!!」
これには律も我慢できずに激昂する。
ゴチーン!!
律は唯の頭を思いっきりブッ叩く。
唯「うえーん!りったぶったー("p")」
間抜けな泣き声で叫ぶ唯。
この一部始終を見ていた憂は顔を真っ赤にして叫びだす。
憂「なんてことをするんですかくぁwせdfrtgyふじこ!!!!!!お姉ちゃん大丈夫?」ワナワナ
唯「びえーん!!びえーん!!ゆいいたいー!!("p")」
憂「今日の件は学校に訴えさせてもらいます!!」
憂「行きましょうお姉ちゃん!!」
そう叫ぶと憂は泣き喚く唯の手を引っ張って部室から出て行ってしまった。
後に残された四人は呆然としている。
誕生日として最高の一日であるはずが最悪の一日になってしまった。
嗚呼・・・こんな池沼に誕生会を台無しにされてしまうとは・・・何とも哀れである。
律はただ池沼にグチャグチャにされたケーキを眺めるだけであった。
最終更新:2016年12月23日 13:59