池沼唯と動物園
今日は日曜日。唯ちゃんが大好きなうーいと一日中一緒にいられる数少ない日です。
そんな唯ちゃんは朝から子供向けの動物番組を見てご機嫌です。
唯「きゃっきゃっ、らーおんさんでつ!ガーガーガオーーーーー(^Q^)/!!!」
憂「ちょっとお姉ちゃん!朝から騒がないでよ!私が苦情言われるのよ!」
唯「あう??」
憂「言い方が難しすぎたか……」
唯「うーい、うーい、ガーーーオーーーーー!!!」
憂「いい加減にしなさい!!」
唯「ガォ……ごめんなたい」
憂「いいわよ、どうせ何も反省してないんだから」
唯ちゃんは、うーいの言っていることは理解出来ませんが、明らかに自分をバカにしていることは感じ取れました。しかし、これ以上騒ぐとうーいにお仕置きされるので静かにせざるをえません。
唯「む゛~~……!」
憂「何よその態度は」
不機嫌な池沼の様子を見て憂がイラッとした時、池沼がテレビを見て何かを見つけました。
唯「あう!うーい、うーい、ぶーぶーでつ!ぶーぶーでつ!ぶーぶーでつよ!!!」
憂「ちょっとお姉ちゃん!うるさい!!」
ぶーぶーぶーぶー♪
ぶーぶーぶーぶー♪
憂「わかったから静かにして!お仕置きするわよ!」
ぶーぶーぶーぶー♪♪
ぶーぶーぶーぶー♪♪
そんなうーいの言葉も、ぶーぶーを見て興奮している唯ちゃんには届きません。それどころか、ぶーぶーの真似をして、興奮は最高潮です。
唯「あう!うーい、ゆいみんなにぶーぶーみせてくるでつ!こーえんいくでつ!」
憂「えっ、ちょっと何言ってるの!だめよお姉ちゃん!どうせまたいじめられるんだから、ブタさんは家の中だけにしなさい!」
唯「う゛ー!ゆいぶたさんじょーず。みんなゆいほめるでつ!!」
唯ちゃんの頭の中は、今日は一日中大きな声でぶーぶー言うことで一杯です。
池沼がこうなったら言うことを聞かないことは、憂が一番よく知っている。
だからといって、このまま池沼を外に出したところで、どうせいじめられて帰ってくるに違いない。
しかも、服はボロボロ、顔はぐしゃぐしゃな姿で。そして近所からはまた冷たい目で見られるのだ。
そこで憂は、池沼の興味を公園にからそらすには何か考えます。
憂「うーん。そうだ、今日は天気もいいし、二人で公園以外にお出かけしましょ?」
唯「?」
憂「難しすぎたか…。お姉ちゃんは公園以外でどこに行きたい?」
唯「あう~~~。あう!ゆいこうえんいくでつ(o^∀^o)」
当然の答えだろう。唯ちゃんは基本的に学校か公園しかいかないのだから。
憂「めっ!!公園はだめよ。」
唯「ぁぅ~~~~あ゛ーーう、あ゛ー、あうっ!ゆいぶたさんみたい!!」
憂「ブタさん?」
唯「ゆいぶたさんすき!ぶたさんとあそぶ!」
憂「そうねぇ……。じゃあ動物園にいこうか」
唯「どーつえん?」
憂「うん。動物園に行けばブタさんだけじゃなくてたくさん動物さんに会えるのよ」
唯「どーつたくさん?……どーつえんたのちい?」
憂「もちろん楽しいわよ。おさるさんやライオンさんもいるからお姉ちゃんもきっと満足するわよ」
唯「あう!ゆいどーつえんいく!うーい、はやくいく!はやくいく!」
そうして二人は動物園に行きくことにしました。
~動物園~
唯「きゃっきゃっ、どーつえんどーつえん」
唯ちゃんは動物園に来るのは初めてなので、とても興奮しています。また、動物園まではタクシーで来ましたが、車内で騒ぎまくって今後は乗車拒否されることが決まりました。
憂「急がないでお姉ちゃん。あっ、あそこにあさるさんがいるよ」
唯「あうっ、おさーさん?おさーさん!!」
今までテレビや動物図鑑などでしか見ていなかった猿を間近で見ることができ、ゆいちゃんはおおはしゃぎです。
猿「キキキキキ」
唯「おさーたーん!!ゆいでつよ~~~\(^O^)/」
ガシャガシャガシャガシャ
憂「そんなことしたらダメよお姉ちゃん」
猿「キーーー」
猿はいきなり檻をガシャガシャさせられびっくりして奥に逃げていきました
唯「あーーーおさーさんだめ、だめ、だめ」
ガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャ
憂「お姉ちゃんだめ、何やってるの!離れなさい!」
唯「やーの。おさーたんゆいからにげた!だめなの!!」
ガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャ
「おかーさん、あのひとなに?」
「だめよ見ちゃ、早く行きましょ」
「うるせーな、早くあの池沼黙らせろよ」
「楽しい気分が台無しじゃない」
ザワザワザワザワザワザワ
ザワザワザワザワザワザワ
憂「………。お姉ちゃん、めっ!!おしおきよ!!」
唯「あうっ!………あぅ~」
さすがにここではおしおきできませんが、池沼にはこの言葉だけで十分です。
憂「もうお猿さんは終わり!行くよお姉ちゃん」
そう言うと、まだザワザワしている群衆の中を少し下を向きながら二人は立ち去ります。
猿から少し離れた場所で、唯ちゃんは何かを見つけました。
唯「うーい、あれなに?」
憂「あれはライオンさんよ」
唯「らーおんさん?ゆいらーおんさんみたい!」
憂「じゃあさっきみたいにうるさくしない?」
唯「はい!ゆいうるさくしない!」
檻の中ではライオンが昼寝をしています
唯「うーい、らーおんさんうごかない」
憂「そうね、静かにライオンさんを見てましょ」
『静かに』など元気な唯ちゃんに出来るわけありません。
唯「う゛ーう゛ーう゛ーう゛ー」
憂「だめよお姉ちゃん。さっき静かにするって言ったでしょ」
唯「あぅ、ごめんなたい」
そう返事をしたものの、唯ちゃんはいつも朝起きるのが遅いと憂に怒られているので、ライオンさんも早く起きないと誰かに怒られると思っています
憂「じゃあライオンさんを起こさないように静か…」
唯「らーおんさん!!おきてくだたい!!おひるでつよ!!」
憂「ちょ…何やってんの!」
唯「らーーおんさーーーん!!」
「何あれ」
「おいおい、やめてくれよ」
「あいつが動物じゃん(笑)」
憂「!!姉は動物なんかじゃありません!!お姉ちゃんも黙りなさい!!」
唯「でもらーおんさんずっとねてる!ゆいおこしてあげる!!」
そう言って池沼は騒ぎ続け、まわりに人が集まりはじめました。そこに、騒ぎを聞きつけた職員が何かあったのかとやってきます。
職員「これは何の騒ぎですか?」
その間にも、唯ちゃんはらーおんさんおきるおきると騒いでいるので、職員もこれが元凶だとすぐに気付き、唯ちゃんをなだめていた憂に言います
職員「障害者だからといって無下に入園拒否にはしませんが、他のお客さまのこともありますので、今後度がすぎたら強制的に出ていってもらいますよ」
唯「らーおんさんおひるでつ!!おきてくだたい!!」
ライオン「……ガゥ……」
唯「あうっ、おきたでつね。あさねぼうはだめでつよ(*´∀`*)!!」
唯ちゃんなりの親切心からした行動でしたが、ライオンはせっかくの昼寝を邪魔され不機嫌です
ライオン「ガーーーーー!!!」ガシャン!!!
唯「!!!びぇーーーー(><)」
職員「……。とりあえず早く静かにさせてください」
憂「お姉ちゃん!!めっ!!!!」
唯「あぅ、ひっぐひっぐ、ごめんなたい……」
職員「とにかく、次はありませんよ」
憂「はい、すいませんでした。行きましょ、お姉ちゃん」
唯「あい」
泣いている池沼の手を引いて二人は休める場所に移動しました。
憂「お姉ちゃん、静かにするって言ったでしょ」
唯「でも、らーおんさんねてたからゆいおこちた(o^∀^o)」
憂「ライオンさんは動物だから寝ててもいいの。私やお姉ちゃんは人でしょ。ライオンさんは動物なの!」
唯「ぁぅ??」
唯ちゃんには難しすぎて理解ができません
憂「あーそう、そんなに我儘言うならもう帰るわよ」
唯「あ゛ー、ゆいわがままいわない、どーつまだみる、ぶたさんあそぶ」
憂「約束よ、じゃあ今度こそ静かにブタさん見るのよ」
唯「あい(^Q^)/」
そうして、二人は幼稚園の子が対象のふれあい動物コーナーに向かいます
ふれあい動物コーナーは、子犬・子猫・ウサギ・コブタのブースに分かれており、唯ちゃんは勿論コブタのブースに入っていきます。
憂「ほらお姉ちゃんが大好きなぶーぶーがたくさんいるわよ。いい、絶対絶対騒いじゃだめだからね!!」
唯「あ゛~~~う゛~~~~(@゜▽゜@)」
唯ちゃんはこんなにたくさんのぶーぶーを見たことがなく、目が輝いています。当然、うーいの言葉など耳に入っていません。
唯「ぶーぶーでつ!!うーい、うーい、ぶーぶーでつよ!!」
唯「ぶーぶーさーーーん!!ゆいもぶーぶーでつよ~~!!」
そう言ってコブタに混ざって一緒にぶーぶー♪言いながらはしゃいでいます。
池沼の周りにもコブタと遊んでいる幼稚園位の子が何人かいます。その子の親たちは池沼から距離をとり、注意しながら子供たちを遊ばせているようです。なので、池沼の被害は受けていません。
憂は一応周りに迷惑をかけずに楽しんでいる池沼を見てようやく安心し、一息入れようとその場から離れてしまいました。
唯「ぶーぶーさんいいこでつよ~(*´∀`*)でもゆ
いもいいこでつよ\(^O^)/!!」
唯ちゃんはすっかり自分の世界に入り込んでしまい、うーいがいなくなったことにも気付きません。
また、少し離れた子供たちも、まだ池沼が何かわかっていないので、気にせず遊び、コブタを抱えて頭をなでてとても楽しそうです。
唯「あう?」
すると唯ちゃん、子供たちがぶーぶーの頭をなでているのを見て、ぶーぶーがお仕置きされていると思い込み、大激怒です。
唯「こらっ!ぶーぶーさんをいじめるわるいこでつ!!!」
ドシーーーーーーーン!!!
ドシーーーーーーーン!!!
唯「ぶーぶーさん!!だいじょぶでつか!!!ぶーぶーさん!!!」
ぶーぶーがいじめられているとすっかり思い込んでいる唯ちゃんの怒りは頂点です。
唯「ぶーぶーさんいじめるだめーーーーー!!!!」
ドシーーーーーーン!!!!
唯「わるいこまつでつーーーー!!!」
ドシーーーーーーン!!!!
唯ちゃんは周囲も巻き込みやりたい放題です。
ちょうどそこへ一息入れて帰ってきた憂は、その哀れな姉の姿を見て何とも言えない気持ちになりました。そして、池沼がぶーぶー騒いでいる隙に、その場を立ち去ります。
騒ぎ疲れた唯ちゃんが、ぶーぶーを守ったことをうーいにほめてもらおうと辺りを見渡しますが、うーいの姿が見えません。
唯「あぅ???うーい?どこでつか?うーい?うーい?うーい?」
唯「…………………………………………」
唯「……………びぇーーーーーん!!!う゛ーい、う゛ーい、う゛ーい、う゛ーい!!!!」
そこへ、騒ぎを聞きつけた職員がやってきました。
「こらっ静かにしないか!!何やってるんだこいつの保護者は!!」
唯「や゛ーーーーーーーーーー!!!」
「こいつ、静かにしろ!!」
バキッ
「こっちに来い!!!」
バキッ
唯「びゃぁぁーーーーーーーーーーー!!!」
唯ちゃんは何がなんだかわかりません。何故泣いているのか、何故ここにいるのか。何故うーいはいないのか。
でも、目の前の人が殴ってくるので、動物園中をう゛ーい、う゛ーいと鳴きながらひたすら逃げるしかありません。その動物を、職員は総出でなんとか動物園から追い払いました。
その後、家からも離れた場所で行き場を失った池沼は、昼間はいじめられるので草むらなどで寝てすごし、人がいなくなった深夜に徘徊しているようです。
県内各地でう゛ーいーーと叫ぶ姿があちこちで確認されています。皆さんも夜道にはぜひ気をつけてください。
=おわり=
最終更新:2016年12月23日 14:03