唯「うわっうわったあ~む♪(^q^)/」
1 : 代行 : 2011/07/14(木) 22:35:47.41 ID:JDa4iDA30 [1回発言]
唯「うわっうわったあ~む♪(^q^)/」
ある晴れた日の昼下がり、唯が太陽の光を一身に浴び、調子外れの歌らしきものを大声で叫んでいる。ご機嫌である。
池沼の歌など、他人にはただの気持ちの悪い唸り声にしか聞こえない。
道行く人は汚物を見るような目を向けるが、池沼と目があってしまうと面倒なので、すぐに目を逸らす。
それでも唯はそれを注目を浴びているものと勘違いし、ますます大きな唸り声を張り上げるのだった。
唯「わっわったああああ♪(^q^)/」
もはや音程も何もない、ただのおぞましい騒音である。
唯から発せられる断末魔のような唸り声と強烈な池沼臭で、平和だった昼下がりが地獄絵図さながらになっている。
唯「うあ~うあ~ああ~~~~♪(^Q^)」
ブブブー唯「うあ~うあ~ああ~~~~\(^Q^)/」
ブリブリモリッモリッ
自己顕示欲が満たされることで唯のテンションはMAXに達し、あまりの快感にウンチを漏らしてしまった。普段なら、
唯「うーいーーーうんちでたーーーー(^q^)/おむつきちゃなーいー(^q^)」
と騒ぎ出すのだが、テンションの上がった唯は自分が脱糞したことにすら気づかず、オムツをこんもりさせたまま、悪夢のような騒音と悪臭を撒き散らしながら意気揚々と歩いて行く。
れにしても、これほど重度の池沼がなぜ保護者もつけずに、好き勝手に歩き回っているのだろうか?
それは近頃、唯の事実上の保護者である妹の憂の帰りが遅く、家に居ない時間が多いため、その間は何をしてもお仕置きされることもなく、思う存分迷惑と糞尿を撒き散らすことができるからであった。
もともと、唯の通うなかよし学校は健常者の通う普通の高校よりも終わるのが早かったが、憂が3年になってからは帰りがそれまでよりもかなり遅くなり、その分唯が羽を伸ばせる時間が多くなったのだった。
ただし、唯が羽を伸ばせるというのは、健常者にとって迷惑この上ないのは言うまでもない。
この日もなかよし学校の送迎バスを降りてすぐに、唯は家に帰らずに商店街へ向かうことにした。
覚えたての歌をできるだけ多くの人に聞かせるためだった。
しかし、普段なら笑い声で活気あふれるこの商店街も、池沼が現れたことで、犬は吠え、子供は泣き、大人ですら逃げ出すような殺伐とした空間になってしまった。
唯「うあ~うあ~ああ~~~~(^Q^)ふんす(^oo^)」
お気に入りの曲の、サビの一番最後のフレーズ。豚並みの脳みそしか持たない唯が覚えているのは、その部分だけだった。世の中にあふれる膨大な歌のなかで、唯一歌えるフレーズなのである。
池沼というのは、何か一つできるようになると、それを他人に見てもらいたくてしょうがなくなるのだ。
たとえ、それが普通の人間には当たり前にできることであっても。
したがってこの池沼の中の池沼といえる唯は、自分の宝物であるこの歌をみんなに聴いてもらいたくてしょうがなかったのである。
唯「うあ~うあ~…はあ、はあ、むひぃ、むひぃ~…("p")」
唯「くるちい…んひぃ("p")」
調子に乗りすぎていた唯だったが、バス停から商店街まで大声を上げながら歩いてきた為、体力が尽きてしまった。
住宅街にあるなかよし学校のバス停からここまでの距離はたったの300m足らず。
普通の人間にとってはなんてことのない距離だが、デブで池沼の唯には、フルマラソンを全力疾走するほどの体力を消耗してしまう。
力尽きた唯は道の真ん中に座り込み、
唯「う゛ーう゛('q')のどかわいた-。じゅーつよこすでつ(~q~)」
と周りに向かってジュースをねだり始めたが、もちろんこんな池沼の要求に応じる人間などいるはずもない。
いや、根本的にこのような池沼とは関わりたくないので、目を合わさないように距離を置いて通り過ぎてゆく。
唯「あ~う!じゅーつよこつでつ!う゛~(`q´)。むぅ~…あう~…おげえげろげろげろげろげーげー("p")」びちゃびちゃびちゃー!
唯「むふぅ(-q-)」
体力の限界にきた唯は、道に嘔吐し、そのまま自分の吐瀉物の上に頭から崩れ落ちた。
商店街の真ん中に出現した強烈な悪臭を放つ巨大なゴミは、誰にも片付けられぬまま放置されるのであった。
唯が気絶して2時間ほどたった午後4時にもなると、商店街は学校帰りのJKたちなどで賑わってくる。
道の真ん中に転がっている唯は遠巻きに避けられているが、それでも街の喧騒は彼女の眠りを覚ますのに十分だった。
JK1「ひっっ?」ビクッ
JK2「ん?どうしたん?」
JK1「なんかあそこにあるでかいゴミが動いた…」
JK2「はぁ?てか何あれ。マジきもい」
ビクビク!のそー。
唯が動き出した。
唯「むぅ~、むふぅ~(=q=)」
ぶぅぅぅぅーーー!
爆音と悪臭を伴って、ウンチまみれの肛門から寝起きのガスが排出された。
JK2「ちょ、や、やばいって!」
JK1「ぎゃーーー!」
唯のあまりの醜悪さに、周りはパニックに陥った。
そうこうしている間に、彼女の覚醒は完全な物になってきた。
唯「あう。ゆい、ぽんぽすいたでつ('q')」
唯は豚のような身体をのそのそ動かしながら立ち上がる。
唯「あ~う~。うーい!ぽんぽすいた!('q')う~い」
池沼で、かつ寝起きということもあり、唯は現状を全く把握できず、ここがどこなのかすらも思い出せずに、毎日ごはんを与えてくれる妹の名を呼ぶ。
唯「あーう!うーい!ゆいのぽんぽぺこぺこでつよー!むふぅ(`q´)」
唯は勝手なことを叫びながら、再び街を徘徊し始める。
女「ちょっと、池沼だよ!ヤバイって!」
男「ぎゃー!」
夕方の賑わいをみせていた商店街が再び悪夢のような空間となるのに、それほど時間は要しなかった。
人々のパニックをよそに、ひもじい唯はご飯を求めて街を彷徨う。
唯「あうっ?(゚q゚)」
そんな時唯の目に止まったのは、大きくMという看板が出ているハンバーガーショップだった。
正式な名前はMAXバーガーというのだが、彼女は池沼なのでもちろんそんな長い名前は覚えられない。
しかし、店の入り口に掲げられたMという模様が、何度か憂が与えてくれたごはんの袋に書いてあったものと同じだということを、辛うじて思い出すことができた。
意地汚い豚の本能なのだろうか。
店からは、ハンバーガーやポテトのおいしそうな香りが漂ってくる。
唯「あ~う!ごはんでつ!(^q^)」
餌場を発見した唯は、意気揚々とハンバーガーショップへ突進するのだった。
店員「いらっしゃいま…ひいぃぃ!」
スマイルすら売り物にするMAXバーガーの店員ですら、笑顔を取り繕うことができなかった。
それもそのはずである。
自動ドアに体当たりしながら店の中へ転がり込んできたのは、胸に「ロマンス☆」というマヌケな文字が書かれたゲロまみれのTシャツを着て、鼻水と涎を垂らして不気味な唸り声を上げながら突進してくる、豚のような池沼だったからだ。
おまけに膨らんだオムツは茶色に染まり、地獄のような悪臭が漂ってくる。
唯「ぜはーぜはー…むひいむひい("q")」
店員の前で、汚い池沼が息も絶え絶えに悶えている。
店員「あ、あ、うわぁ…」
あまりの衝撃に、接客のプロであるはずの店員も、言葉をうしなってどう行動していいかわからなかった。
それまで賑わっていた店内も、あまりの出来事に水を打ったように静まり帰っている。聞こえるのはただ、汚い豚のあえぎ声だけだった。
唯「むふぅーむふぅー("q")あう?(゚q゚)」
食欲をそそる臭いに釣られ、唯が顔を上げる。
視線の先には、カウンターの奥で香ばしい香りを放ちながら焼かれているハンバーガーがある。
唯「あ~う!(^Q^)」
唯は歓喜の声を上げた。
しかしもちろん、いくら意地汚いIQ25の池沼といえど、好き勝手に人様の食べ物に手をつけていいわけがない。
そのあたりは、なかよし学校できちんと躾けられている。池沼がなんとか人間社会でやっていけるように、教育プログラムが組まれているのだ。
逆らうと、拷問のようなお仕置きが待っている。
だから唯はきちんと言いつけにしたがう。
ごはんの前にはもちろん、
唯「あ~う!おててとおててをあわせて~(-q-)」フンス店員「…へ??」
唯「いただきまつ!!!!\(^Q^)/」
店内に唯の絶叫がこだました。
唯「ぶももももももっ。ぶもっ。ぶもっ(^Q^)」
奇声に圧倒され、店内にいる誰もが最初はなにが起こったのかわからなかった。気がつけば、唯がカウンターの奥をめがけて突進していたのである。
唯「あう?(゚q゚)」
まっすぐに肉へ向かうと思われた唯だったが、その手前であるものに気がついた。機械のなかで湯気を立てているフライドポテトだ。
それを目にしたとき、唯は池沼の足りない頭で憂と一緒にハンバーガーを買いに来た時のことを思い出していた。
店員『ご一緒にポテトはいかがですか?』
憂『あ、はいっ。お願いします』
唯の顔が輝いた。満面の、醜い笑顔だ。
唯「ぽてとはいかがでつかーぽてとはいかがでつかーキャキャキャ(^ρ^) 」
再び店内に唯の奇声が響き渡った。
そのころになると店員も放心状態から覚め、何が起きているかを理解していた。
そして目の前の池沼が次に起こすであろう行動も容易に予想できていた。
ーしかし、遅すぎた。
店員が唯を止めるために駆け寄ろうとした寸前、涎と鼻水とゲロにまみれた唯の巨体が、ポテトをめがけて突っ込んでいったのである。
店員「うわ、うわあああぁぁ!」
店員の顔が驚愕に染まった。そしてとっさに、自分の判断力の鈍さを責めた。
目の前で豚がポテトを貪っている。手づかみで、握りつぶして原型を留めていない芋を繰り返し口に運ぶ。
唯「はふっはふ、ガツガツガツガツ(^ρ^)」
目の前に広がるあまりの惨劇に、店員はまたしても自分が取るべき行動を見失ってしまった。いや、本当は彼もわかっているのだ。
いますぐこの豚を引きはがし、店から叩き出さないといけないことは。
しかし、目の前で餌をかっ込んでいる豚は、あまりにも汚すぎた。
姿形、行動、すべての意味で。その姿と発せられる悪臭は、近づくことすら躊躇させてしまう。
そうしている間にも、ポテトはどんどん唯の胃袋に収まってゆく。
唯「ガツガツガツガツ……あう?(゚q゚)」
唯の動きが一瞬止まった。次の瞬間
ブ、ブ、ブウウウウゥゥゥゥゥゥ……ブボボボボボボボボ
芋を食べればガスが出る。古の昔から言い伝えられてきたお約束である。
店員「うごっっ…うごげええええぇぇぇぇ!!」
たちまち店内は悪臭に包まれる。客はパニックを起こし、我先にと出口を目指す。阿鼻叫喚というのは、こういった状況を指すのだろう。
と、目の前にあるポテトを半分くらい平らげたところで、唯は手を止めた。
ポテトはあくまでも付け合わせ。
さあ、メインディッシュだ。
唯「ぎゃお、ぎゃお、むふふううぅうぅう(^Q^)」
唯が雄叫びを上げる。そして再び突進を開始する。獲物は、奥の鉄板で湯気と香りを発し続けている熱々のハンバーグ。
…そう、熱々の。
獲物に食らいつくことしか考えられない唯は、鉄板の上の肉をめがけて飛びかかった。
愚鈍な豚が宙を舞い、そしてじゅううぅぅぅぅぅぱちぱちぱちぱち
唯「おぎゃあああああああああああああああああああああああああああぁ!!!("q")」
何がどうなったのか、鉄板の上で見事に焼かれる唯の身体。発せられる醜い絶叫に負けないくらい、肉を焼く音がよく響いた。
ごろん
鉄板の上から、肉の塊と化した唯が転げ落ちる。あまりの苦痛に気絶してしまったらしい。
苦痛に歪んだ醜い顔も、大部分が焼け焦げている。それは、スプラッタ映画すらファンタジーに見えるほどの醜悪ぶりだった。
唯の絶叫を最後に、店内は静寂につつまれた。
床にへたり込んだ店員は、まだこの状況を信じられず、目の前に転がった肉の塊を呆然と眺めていた。
が、惨劇はこれで終わりではなかった。
ブブブー モリッモリッ
気絶して弛緩した肛門から、ウンチが山のように溢れてくるのだった。
同時刻、私立桜ヶ丘高校
『ふわふわ時間(たぁいむ)♪』
『ふわふわ時間(たぁいむ)♪』
ジャジャッ、ジャジャッ、、ジャーーン♪
3階にある音楽準備室から、今日も軽快な音楽が聞こえてくる。
憂「ふー!」
純「よーし!菫!お茶お茶!」
菫「あ、はい、ただいま!」
梓「えー!また?今日3回目だよ!」
奥田「それよりも後輩をお茶くみに使うのはどうかと」
梓「いや、ほんとは憂が一番すごいんだけど」
憂「そんなことないよ~」
特に憂の成長は著しく、軽音部に入る前はほんの数回ギターに触ったことがあるくらいだったが、3ヶ月たった今では、7年以上ギターをやっている梓ですら、もはやついて行けない時があるくらいだ。
チェリーレッドのレスポールをスタンドに立てかけ、憂もお茶を飲むためテーブルに着いた。
仕方がないので、梓も持っていたムスタングを置いてそれに続く。
猫のイラストが描かれたお気に入りのカップに、菫が紅茶を注いでくれた。
梓「こういうのをギターに選ばれた女ていうのかな…」
憂「そういうのじゃないよ。私、一生懸命練習してるだもん」
事実、憂は才能に寄りかかることなく、家に居る時間の多くを歌とギターの練習に費やしていた。
梓「ん…でも、それだけギター練習してるのに、あの成績を維持できているんだから、やっぱり憂はすごいよ」
梓は素直に感じたことを言ったつもりだったが、憂は困った顔をしてしまった。
憂「ちがうよ、梓ちゃん。私はそんなにすごい人間じゃないんだ」
もともと勉強ができ、家事も難なくこなし、一見なんの欠点もないように見える憂。
しかしもちろん、彼女とて万能ではなく。音楽の為におろそかになってしまったものがある。
それが、重度の知的障害を持つ姉の世話だった。
以前は唯の世話と監視のため、放課後もほとんど友達と遊ぶこともなくまっすぐ家に帰っていたが、春に軽音部に入部してからはほとんど放置といっていい状態だった。
それは家に居ても同じで、オムツの交換や風呂に入れるなどといった世話をする時間が極端に減った。
ご飯も白米だけを与えて済ませるようになってしまった。
唯の世話を放棄した分、憂は音楽に打ち込んだ。
そこまでしなければいけなかったのは、梓の焦りが痛いほど伝わってくるからだった。
梓が打ち込んできた軽音部の活動。その最後の一年。
3月、律、澪、紬が卒業し、梓が一人になってしまった時、憂と純が入部することを告げると、泣きじゃくって喜んでいた。
しかし、残された時間はあまりにも短かった。
秋、学園祭でのライブが終わると3年生は引退となってしまう。それまで、この初心者だらけの部活でどこまでできるのか。梓が焦るのも無理はなかった。
純「いやぁ、菫の入れるお茶はおいしいよね!私はこれだけが楽しみで軽音部に来てるようなもんだもん」
梓「純…」
純「冗談だって!…でもさ、実際、梓は少し余裕を持った方がいいと思うけどなあ。律先輩ほどじゃないにしても」
梓「…」
梓は唇を噛んだ。彼女自身もわかっているのだ。
ガラッ
その時扉が開き、顧問のさわ子が姿をあらわした。
菫「あ、先生。お茶にしますか?」
さわ子「あ、今日はいいの…」
純「あれ、めずらしいですね。いつもなら入るなり、『菫ちゃん、わたしレモンティーね』なんて言うのに」
さわ子「憂ちゃん…ちょっといいかしら」
憂「?。はい。どうかしたんですか?」
さわ子「ちょっと…お客様がみえてるの」
憂「私にですか?」
さわ子「ええ。職員室で待たせているから、来てちょうだい」
憂「だれだろう」
さわ子に連れられ、憂も音楽室を出て行く。
菫「どうしたんでしょう?学校にお客様?」
梓「あ、あたし心配だから、ちょっと見てくるね!」
純「梓!」
梓は憂の後を追った。
純「んー。しょうがないなあ、もう」
ピロリロリーン♪
その時、奥田の携帯がなった。
奥田「あ、すみません、ちょっとメール」カチャ
メールは同じクラスの子からだった。
モブ子『チョーヤバイ。商店街で池沼が暴れてた!今日は他の道から帰った方がいいよ!』
奥田「…だそうです」
純「(まさか…)」
菫「こわいですね…」
奥田「でも、そもそもどうして池沼を放し飼いにするんでしょうか。街をうろついている池沼を見ると、いつも思います」
菫「そうですね。暴れるのはひどすぎるにしても、奇声を上げたり、不潔な成りをしてたり、正直腹が立ちますよね」
純「…」
菫「それに純「菫!」
菫「は、はい」
純「あんたの考えはわからなくもないけど。でも、ここでは絶対その話はしないで」
奥田菫「?」
職員室では憂が、警官2人と何やら話している。相当動揺しているようだ。
梓は気になったが中には入らず、廊下で憂を待っていた。
ガラッ
憂「失礼しました」ペコッ
警官A「では、車をまわしてくるので、帰る準備をしてください」
憂「はい」
警官B「では行きましょうか!」
梓「憂!」
憂「梓ちゃん…」
梓「何かあったの?」
憂「ちょっと、お姉ちゃんがね…」
憂は力なく笑った。
梓もペロペロ(^ω^)される被害を何度も被ってきたので、憂の姉である唯の池沼ぶりは身にしみて知っている。
おそらく、また何か問題を起こしたのだろう。
梓「あ、行くなら私も一緒に」
警官B「お友達ですか?私たちはかまいませんが」
憂「ありがたいけど、これはうちの問題だから」
そう言って、憂は梓を拒絶した。
梓「憂…」
憂「ありがとう、梓ちゃん。また明日ね」
そう言うと、憂は背を向けて行ってしまった。
憂が警官に連れられたのは、商店街の外れにある交番だった。
そのなかで唯は、柱に手錠で拘束されていた。
唯「むぅ~。むふぅ~(`q´)。あう?うーい!(^q^)」
拘束されながら不気味なうなり声を上げていた唯は、警官に連れられてきた憂を見て、歓喜の声を上げた。
しかし憂は、交番の床に転がっている唯のあまりのひどい姿に言葉を失った。
顔は焼け焦げ、「ロマンス☆」と書かれたTシャツは無残に焼け焦げ、丸出しのオムツからはウンチが溢れ、おまけに体中に暴行の後がある。
唯はハンバーガーショップで気絶した後、腹を立てた店員にすさまじい暴行を受けたのだ。
その後で通報されたのだが、連行しようとするとすさまじく暴れたので、警官は唯を警棒でめった打ちにして気絶させてから交番に運んだのだった。
その後、警官は道ばたに落ちていた「なかよし学校 ひらさわゆい」と大きな字で書かれた汚い鞄を発見し、それを見た唯が
唯「あ~う!それ、ゆいの!かえすでつ!(`q´)」
と所有権を主張したので、警官がなかよし学校に問い合わせた結果、身元が判明したのだった。
唯「うーい!ゆい、ぽんぽすいたでつ!('q')」
唯が喚いているが、憂は無視して警官と話している。
警官B「~というわけなんですよ」
警官A「お店は大損害を受けたそうです。唯さんのウンチで厨房が汚染されてしまったので、しばらくは営業できないでしょう」
憂「すみません、でも、おねえちゃんはこの通りの池沼で、何もわからないんです」
警官A「あなたねえ、池沼だったら何をしても許されるとおもっているんですか?だいたい、これほど重度の池沼を自由にさせておくのは問題ですよ」
憂「いくらなんでも、言っていいことと悪いことがあります!池沼にも人権はあるんですよ!」
警官B「池沼の人権を守るために、普通の人間が大損害を受けてもいいとおっしゃるんですか?
見てください。唯さんはここに連行されてから、2度もウンチを漏らしたんですよ。そのたびに私らが片付けなきゃならんのです」
警官A「こういった重度の池沼は、然るべき施設に預けるなりするのが、良心というものじゃないんですかねえ」
打ちのめされた憂は目をそらし、うつむいた。
その横で唯は、あいかわらずキャッキャと騒いでいる。
憂は顔を真っ赤にし、怒りをこらえていた。
しかし他人の、しかも警官の目がある場所でいつものようなお仕置きをするわけにはいかない。
その時
ブブブー
唯「あう。ゆいぶぶぶーちた!(^q^)」
警官AB「」
憂の怒りは頂点に達した。もう他人の目などどうでもよかった。
憂「ショウラァァァァァァーーーーーー!!!!!」
バッコーン
唯「あう('q'#)」
憂の放った蹴りは、唯の顔面を見事にとらえた。鼻血が噴水のように飛び散る。
間髪入れず、憂は馬乗りになり、顔面と腹を見境なく殴りはじめる。
憂「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ
唯「あう…あう…んひぃんひぃ(#"q"#)」
あまりの迫力に、警官たちは憂を止めることができないでいる。そして内心
警官AB『妹さんGJ!』
とまで思っていた。
憂のお仕置きは、唯が動かなくなるまで続けられたのであった。
憂「ご迷惑をおかけしました」
憂が唯の手をひいて交番から出てきたときには、黄昏が街を包んでいた。
商店街はあいかわらず賑わっているが、憂の心は暗く沈んでいる。
だが唯はそんな憂の気持ちなど知るはずもなく、無邪気に騒いでいる。
唯「うわっうわったあ~む♪(^q^)」
そしてまた、歌らしきものを叫びはじめた。
それを聞いた瞬間
バッチーン
憂は気持ちよく歌っている唯の頬を張った。
唯「あう("q")。うーぃ?」
憂「お姉ちゃん。その歌は歌わないで」
唯「あ~う。うーいもうたってる!ゆいもうたうでつ!('q')」
そうなのだ。唯がこの歌を覚えたのは、毎晩、憂が部屋で練習しているのを壁ごしに聴いていたからなのだった。いくら池沼でも、毎晩聴いていれば1フレーズくらいは覚えてしまう。
唯「うわっうわったあ~む♪(^q^)」
再び唯が大声を張り上げた。
バッチーン
そして間髪入れず、憂のビンタが唯を吹っ飛ばす。
唯「むふぅ~!ゆいのじゃまする!うーいわるいこ(`q´)!」
憂「お前みたいな池沼が私の居場所を汚すな!」
池沼の世話に明け暮れてきた憂の人生。そんな中で、やっと見つけた居場所が軽音部だった。
だから唯がこの歌を歌うと、その居場所すらこの池沼に奪われてしまうような気がして怖いのだ。
唯「む~う。むふぅ~(`q´)」
しかし唯はうなり声を上げて、不満をあらわにする。
バッチーン
憂は再び唯を張った
唯「むひぃ("q"#)」
憂「お姉ちゃん。こんど私の前で歌ったら、お仕置きするからね」
唯「あーう!ゆい、いいこ!おしおきだめー!(>q<)」
さすがの唯も、憂の迫力とお仕置きという言葉に圧倒され、池沼泣きをはじめる。
憂は無視し、再び唯の手を引いて歩き出した。
その時である。
唯「あう?(゚q゚)」
唯が何かを見つけ、池沼泣きをやめた。
憂「お姉ちゃん?」
唯は憂の手を振りほどき、楽器屋のショーウインドーの前に駆け寄った。
唯「あーう!ぎいた!('q')」
ガラスの向こうにある赤いギターに過剰に反応を示す。
唯「ぎいた!ぎいた!ゆいのぎいたがとじこめられてるでつ!びーーーー(>q<)」
ドンドン
唯が楽器屋のガラスを叩き、訳のわからないことを叫びはじめる。
通行人が何事かと視線を送る。
ぎいたとは、唯が持っているギターのことである。
以前にこの楽器屋の前を通ったとき、唯がなぜか展示されている25万円のレスポールになぜか過剰な反応を示し、ねだりはじめた。
得意の池沼泣きをし、地面をごろごろ転がった。憂は何度か唯の顔を殴ったがそれでも止まらず、見かねた店員が同じ形をした安物のギターを紹介してくれ、事なきを得たのだ。
唯はそうして手に入れたぎいたが大のお気に入りで、毎晩うんたん♪うんたん♪と打楽器のように叩いて遊んでいるのだった。
今、唯は友達のぎいたがガラスの向こうに閉じ込められていると思っているのだ。
もっともそこに展示されているのはストラトキャスターで、唯の持つプレイテックのレスポールタイプのギターとは色が微妙に似ているだけでまるっきり形が違う。
所詮池沼の頭なので、そのような区別すらつかないのだ。ベースとギターの違い、いや、バイオリンとギターの違いすら理解できないだろう。
憂はため息をつき、力ずくで唯をショーウインドーから引きはがした。
唯「あーう!うーい!ぎいたたすけるでつ!ゆいのぎいた!ぎいた!("q")」
バッチーン
憂が何度目かのビンタを放った。
憂「お姉ちゃん…お姉ちゃんのギターは家にあるでしょ?わけわからないことを言って騒がないでよ…」
唯「あう?(゚q゚)」
唯が理解出来ない顔で憂を見る。
憂「ほら、お姉ちゃん。ぎいたがおうちで待ってるよ」
唯「あ~う(゚q゚)」
憂の言葉に混乱した唯は状況を飲み込めず、ぽかんと口を開けたアホ面のまま憂に手を引かれ、言われるままにその場を去るのだった。
帰り道、憂は一言も発することなく、唯の手を引き続けた。
日は沈んだが、夏の帰り道はまだ明るい。
街の中心を流れる川にかかる、橋の上を歩いている時だった。
唯「あ~う!わんわんでつ!(^q^)」
散歩中の犬を見つけ、唯が駆け寄った。
唯「わんわん!わんわん!よーちよちよち(^q^)」
飼い主「ひっ!」
犬のまねをしているつもりなのだろうか、豚のように四つん這いになって犬の気を引こうとする。
憂「お姉ちゃん!」
姉のあまりの醜態に、憂は人目をはばからず声を荒げた。
ガブッ!
唯「んひぃぃぃぃぃぃぃ!("q")」
池沼のあまりの気持ち悪さに、大人しい大型犬ですらも怒りを覚えたらしい。
飼い主「こら、ポチ!やめなさい!そんなもの噛んでおなかこわしたらどうするの!」
ポチ「ガルルルルル」
唯「んひい、んひい("q")」
飼い主は犬を無理矢理唯から引きはがすと、生ゴミを見るような視線を唯と憂に投げ、行ってしまった。
唯といるといつもこうなってしまう。池沼の家族だというだけで蔑まれ、友達も去っていってしまうのだ。唯のせいで、憂まで白い目で見られてしまうのだ。
憂(もう限界だよ…)
憂はふと周りを見渡した。橋の下には大きな川が薄闇に染まっていた。
憂「お姉ちゃん、見て。お魚さんがいるよ」
橋の欄干から川を見下ろしながら、憂は唯に呼びかけた。
唯「あう?おさかなさん?(^q^)」
鼻を押さえて痛がっていた唯だったが、憂の声で池沼泣きをやめ、駆け寄ってきた。
憂「そうだよ。サクラマスっていうんだよ」
唯「さかーまつ!さかーまつ(^q^)!むふぅ~。みえないでつ(`q´)」
まだうっすらと日の光が残っているとはいえ、さすがにこの時間に水の中の魚の姿を見ることなど、できるわけがない。唯はもっとよく見ようと、欄干から身を乗り出す。
憂「みえないかなあ。じゃあお姉ちゃん、ここに座ってよく見ようか」
そういって憂は、唯のデブな体を苦労して欄干の上に座らせた。普通の人間ならこんなことはしないが、池沼の唯は魚をもっとよく見るために、素直にそれにしたがう。
唯「あう。さかーまつさん!さかーまつさん!どこでつかー(^q^)」
憂はそっと、無邪気にはしゃぐ唯の背中に手を置いた。
憂「お姉ちゃん、ごめんね」
そして
梓「憂!」
憂「え!?」
突然名前を呼ばれたことで我にかえり、憂は慌てて欄干の上から唯を引きずり戻す。
ドサッ
唯「びえぇーーーーーーー(>q<)」
落ちた拍子に頭を強打し、たまらず唯は池沼泣きをはじめる。
憂「あ、あ、お姉ちゃん…」
憂はその場に座り込んでしまった。
唯「むひぃむひぃ("q")」
梓「憂、探したんだよ!大丈夫!?」
ギターケースを背負った梓が憂に駆け寄る。
職員室の前で別れた後、部室に戻った梓は純から話を聞き、心配になって憂を探しに出たのだった。
梓はいつから見ていたのだろうか。
こんな私を軽蔑するだろうか。
憂「あ、あ、あのね、あの…」
なにか言い訳をしようと憂が口をひらく。しかしパニックになり、うまく言葉が出てこない。
そんな憂を、梓はそっと抱きしめた。
梓「大丈夫だよ、大丈夫だから…」ギュー
子供をあやすように、憂の背中をさする。
憂「う、うわああああああん!」
梓の優しさに包まれ、憂は泣き続けるのだった。
梓に寄り添われ、唯の手を引き、憂が帰宅すると、もう7時をまわっていた。
帰り道、梓は何度も唯に
唯「むふぅ~あずなん!(^ω^)」ペロペロ
とペロペロされ、涎まみれになったが、いやな顔一つせずに憂を送り届けた。
普段の憂なら間髪入れずに唯をお仕置きするのだが、先ほどの出来事でそうとう精神が参ってしまったのだろう。
力なく言葉で止めるだけで、それが唯をますます増長させるのだった。
憂「あ、ありがとう梓ちゃん」
梓「いいよ」
憂「あの、よかったらご飯たべていかないかな?」
梓「うーん」
憂「あ…」
憂ははっとして唯を見た。いくら梓といえど、このような池沼と一緒にご飯を食べられるはずがない。それに、一緒にいると唯が何をしでかすかわかったものではない。
憂「ご、ごめんね!迷惑だったね!」
しかし梓はクスッと笑みを浮かべると
梓「…じゃあ、ごちそうになろうかな」
憂「ほんと!?」
憂は顔を輝かせて喜ぶのだった。
憂が食事の準備をしている間、梓は居間で「幕張」を読んで暇をつぶしていた。
いよいよ吉六会奥義「奈良づくし」が炸裂しようとする、まさにその時だった。
唯「あーう!あずなん!ゆいとあそぶでつ!(^q^)」
床でアイスを舐めて大人しくしていたはず唯が、気持ち悪い顔を近づけてきた。
漫画を読む邪魔をされたくないし、第一池沼に対して、どう接していいかわからない。しかし、梓はそんなことはおくびにも出さなかった。
梓「うん、いいよ。何して遊ぼうか」
梓は、池沼を差別するのはいけないこと、池沼は天使なんだ、といったような偏向教育を受けて育ってきた。だから、内心は気持ち悪いと思いつつも、唯の申し出は断れなかったのだ。
唯「あーう!?それなんでつか?(゚q゚)」
唯がソファー壁に立てかけてあったギターケースに興味をしめした。
梓「え?これはむったんだよ」
むったんとは、梓が愛機のフェンダームスタングにつけたあだ名だ。
本当は池沼などに触らせたくなかったのだが、前述のような偏向教育と、見せるだけだったら構わないだろうといった判断の甘さが、悲劇を招いてしまった。
梓「見せてあげるね」
そういってケースからキャンディーアップルレッドのムスタングを取り出した。
梓「本当はストラトのリッチーブラックモアモデルがほしかったんだけど、手が小さいからムスタングにしたんだ…て、わからないか」
唯「むぅ~、むふぅ~(`q´)」
梓「え?」
顔を上げると、唯が不気味なうなり声をあげて梓の腕の中にあるギターをにらんでいた。
梓「ど、どうしたの?」
梓は怖くなり、ギターを抱えたまま後ずさった。
次の瞬間
唯「むふぅぅぅぅっぅ!!!!!!ぎ------------------た!!!!!!(`q´)」
唯が絶叫した。
梓「え、ええ!?」
梓は何が何だかわからず、凍り付いてしまった。
ドスドス ドシーン
その隙に唯の巨体が突進してきて、梓ははじき飛ばされてしまった。
梓「ちょ、やめt
唯「むふぅーーー!ゆいのぎいたかえすでつ!あずなんわるいこ!(`q´)」
そう叫びながら、唯は梓の腕からギターをもぎ取ろうとしてくる。
梓「ちょっと、やめてって!何、どうしたの!?」
梓はなぜこんなに唯が興奮しているのかわからなかったが、とにかく唯にギターを奪われまいと、抵抗する。
唯「ぎいた、ぎいた!!(`q´)」
どうやら唯は、梓がもっているギターが自分のものだと勘違いし、梓に盗られたのだと思っているらしい。
夕方、楽器店の前での憂とのやりとりでわかるように、唯の足りない頭では、ギターの形で区別することなどできないのだ。
加えて、チェリーレッドとキャンディーアップルレッドをどちらも「赤」としか認識できないため「赤いギター=ゆいの」という思考が成り立ってしまうのだった。
もちろん池沼のため、梓が唯のものなどを盗るわけがないといったような常識的な思考はできない。
唯「むふううぅぅぅぅぅぅううぅううううううぅぅぅぅ!!!!!!!(`q´)」
ドスーン!!
梓がギターを離さないことにしびれをきらし、唯は梓をギターごと突き飛ばした。
デブの唯にの全体重をかけられたらたまったものではない。梓の小さな体は、簡単に飛ばされた。
梓「きゃっ!」
バキッ
梓「え…」
嫌な音がした。
見ると、衝撃で梓の手を離れたギターは床に叩きつけられ、ブリッジが吹き飛び、ボディには一文字に亀裂が入っていた。
梓「あ…」
7年間、苦楽をともにしてくたムスタング。
初めて手にした時の喜びと質感。
毎日ストレッチをし、手が小さいというコンプレックスを克服して、初めてFが押さえられるようになった時。
1ヶ月かけて、Deep Purpleを全曲コピーしたときの達成感。
高校の軽音部で、初めて組んだバンド。
1年目の、初めて人前で演奏した学園祭。
2年目の、紬の奏でるキーボードとの、激しいバトルに精根尽き果てた学園祭。
そして3年目、部長として、バンドのリーダーとして、そして憂に負けないように、一層練習に打ち込む日々。
梓の音楽は、常にこのムスタングと共にあった。
それをこの池沼が。
唯「あーう。ぎいた、ぎいた(^q^)」
こわれたギターに唯が駆け寄る。
梓「わたしのむったんにさわるなああああああああ!!」ドンッ唯「あう('q')」
体の小さい梓だったが、全力で体当たりしたために唯はひるんだ。
その隙に梓はギターを拾い上げる。
唯「むふぅぅぅ!かえすでつ!(`q´)」
梓「うるさい!!」バキッ!
唯「ぎゃ(>q<)」
梓は壊れたギターを唯の身体めがけて振り下ろした。唯が小さく悲鳴を上げる。
梓「お前みたいな池沼が!」バシッ
唯「あう("q")」
梓「私の全てを奪う気かぁ!」バシッ
唯「んひ("q")」
梓「このギターの弦一本の価値すらない池沼が!」バシッ
唯「ぎょご("q")」
梓「死ね!死んでしまえええええぇ!」バシッ
梓は泣きながら、唯をギターで殴り続ける。
唯「あう…たすけて、うーい("q")」
梓「軽々しくその名前をよぶなあああ!」バシッ
唯の口から憂の名前が出たことで、梓はさらに激昂した。
梓「お前のために憂がどれだけ辛い思いをしてるかわかってるのかぁ!」バシッ
唯「あう…("q")」
梓「お前のために憂がどれだけ自分を抑えているかわかってるのかぁ!」バシッ
唯「んひ…("q")」
梓「池沼の分際で憂を縛り付けるなぁ!」バシッ
唯「あ、あずなん、やめる…("q")」
梓「お前がいるから憂は、憂は…うわあああああん!!!」
梓はもはや、溢れ出る思いを抑えることができなかった。
同時に、目の前にいる池沼に対する怒りも、抑える術がなかった。
憂のことを好きだから。
本当はずっと、唯がうらやましかった。
本当はずっと、唯に嫉妬していた。
だからずっと、唯が憎かった。
自分のギターがボロボロになるまで唯を殴ると、梓は手を止めた。
唯「あ…ぅ…んひぃ、んひぃ("q")」
梓「あのね、私は憂のことがずっと好きだったの。憂のためならなんだってする。憂が私を選んでくれるなら、私は絶対幸せにする」
唯「("q")」
梓「ずっと憂の隣にいるお前は。憂の足を引っ張り続けているお前は。憂の全てを奪っているお前は、いったい何をしてあげられるの?」
しかし所詮は池沼、梓が何を言っているか、なぜここまで怒っているのかなど、理解できるはずもない。
だから唯は懸命に、この世でただ一人、自分の味方であるはずの人間の名を呼ぶのだった。
唯「あ~ぅ…たちゅけて、うーい…("q")」
梓「ああああああああああ!!!!この池沼があああああ!!!」
これだけ言っても、まだ性懲りもなく憂の名を口にする池沼に、再び梓は激昂した。
そして、再びギターを振り上げたその時。
梓の小さな身体は、殴り続けた疲労ですでに握力がなくなっていた。
振り上げられたギターは手の中で滑り、コントロールを失い、まるで意志があるかのように唯のフケだらけの頭に吸い込まれていった。
ぐしゃ
いままでとは違う、明らかに異質な音と手応えだった。
気がつくと、梓の足下には大量の血だまりができ、その中心には頭が1/3ほどまで陥没した、唯の醜い身体が転がっていた。
梓「あ…」
梓は持っていたギターを取り落とした。殺してしまったのだろうか。が、
唯「ぁ……ぅ……ゲロゲロゲー」ビチャビチャ
唯は蚊の鳴くような唸り声をだすと、大量の胃液を床にぶちまけた。
憎まれっ子世にはばかるというが、おそるべき池沼の生命力である。
しかし、頭の外傷と嘔吐の症状を見れば、今すぐ搬送しないと助からないであろうことは素人の梓にも容易にわかる。
梓「あ、あ、あ、きゅ、救急車!」
我に返った梓は、慌てて救急車を呼ぶために携帯電話を鞄から出そうと振り返る。
そして、その場に立ち尽くした。
梓「憂…」
居間の入り口で、憂はじっと梓を見つめていた。
梓「み、見てたの…」
憂は梓を見つめたまま、こくりとうなずいた。
憂「そりゃ、これだけ大騒ぎしたら、嫌でも気づいちゃうよ?」
梓「いつから…どうして止めないの…」
憂「またお姉ちゃんが悪さをしたんだと思っていそいで来てみたら、案の、定梓ちゃんを突き飛ばしてむったんを壊してた…梓ちゃんがやらなかったら、私がお姉ちゃんを殺してたよぉ」
梓「え…あ、救急車呼ばないと!」
憂「どうして?」
梓「何言ってるの!早くしないと唯先輩が死んじゃう!」
憂「梓ちゃん、死ねって言ってたじゃない」
梓「そ…」
憂「救急車なんか呼んだら、梓ちゃん捕まるよ。死んじゃったら、傷害致死だよ」
梓「だからって!唯先輩が死んでもいいの!?」
憂「いいよ」
梓「え…」
梓は絶句した。憂が、梓の目をまっすぐ見て言った。
憂「梓ちゃん、言ってたじゃない。私を絶対に幸せにしてくれるって」
梓「憂…」
憂「梓ちゃんが捕まっちゃったら、誰が私を幸せにしてくれるの?」
梓の目から涙が溢れ出た。
憂は転がってる唯のそばに腰を下ろすと、そっと抱き上げた。
唯「あ…ぅ…んひ…う…い…」
憂「嬉しかったんだよ、梓ちゃんが好きって言ってくれて」
憂は優しく微笑んだ。
憂「昔ね、私たちのお父さんとお母さんが自殺したの。原因はもちろん、お姉ちゃん。介護に疲れて、将来に絶望して」
初めて聞く話だった。なぜこの家には兄弟2人しか住んでいないのか疑問に思うこともあったが、ずっと聞けずにいたのだ。
憂「私に残されたのは、お姉ちゃんだけだった。だから、お姉ちゃんを守るために、私は虚勢をはって生きてきた。池沼の家族だっていうだけで差別されても。世の中をすべて敵に回しても。
だって、私にはお姉ちゃんしかいなかったから」
憂「お姉ちゃんのことを疎ましく思っても、気がつかないふりをして。そうやって、自分さえもだまして、居場所を守ろうとしてきたの。
でもね、出会ってしまったの。それまでの自分の全てを否定してでも、そばにいたいと思える人に」
梓「…」
憂「はじめはね、友達になって、お話するだけで十分だった。でもね、時間が経つ度に、だんだん梓ちゃんの存在が私のなかで大きくなって。
同時に、私のお姉ちゃんに対する執着とか、愛情とか、そんなものがどんどん薄れていって」
憂「さっきの梓ちゃんの言葉、嬉しかった。梓ちゃんさえいてくれたら、もう何も恐くない」
梓「憂、うい!大好きだよ、憂ーーー!うわあああん!」
唯の身体を抱き続けている憂を、梓は後ろから抱きしめた。
どれほど時間が経っただろうか。
唯「う…ぃ…うん…た…」
憂「梓ちゃん。…手伝って、くれるよね?」
憂がこれから何をしようとしているのか、梓にはすぐにわかった。
梓「言ったじゃん。私は、どんなことがあっても憂を幸せにするって」
憂「ありがとう、梓ちゃん」
唯「ん…ひぃ…」
梓が浴室へ唯を引きずっていく間に、憂は物置から適当な道具を探してきた。
二人は唯の服を脱がそうしたが、唯自身が動けないのと、デブな身体が邪魔をして断念し、ナイフで「ロマンス☆」Tシャツを切り裂いた。
そしてオムツを脱がせると、大量のウンチがこぼれて浴室の床を汚した。
着衣のまま作業をすると汚れてしまうので、2人も服を脱ぐ。
全裸の可愛らしいJK2人が、床にころがる同じく全裸の豚のような池沼を見下ろしている。端から見ると異様な光景だった。
唯「んひ…んひぃ…」
憂「じゃあ、始めようか…」
梓「うん…あ、私がやるよ」
憂「だめだよぉ。こんなのでも、一応私のお姉ちゃんなんだから」
梓「うん…」
憂「梓ちゃん、しっかり押さえててね」
梓「わかった」
梓は言われるままに、唯の左腕を伸ばし、全体重をかけてしっかりと押さえた。
梓「…いいよ、憂」
唯「ぁ…ぅ…」
憂「それじゃあ、いくよ、お姉ちゃん」
憂は持っていた鉈を振り上げると唯に優しく微笑かけ
一気に振り下ろした
ゴスッ
唯「あんぎゃあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
醜い絶叫と共に、唯の身体が大きく痙攣し、衝撃で梓ははね飛ばされた。
見ると、唯の左腕は骨が露出しているものの、まだ切断には至っていない。
再び憂が鉈を大きく振りかざした。
梓は慌てて唯の左腕を押さえ直す。
ゴスッ
ゴスッ
唯「ぎゃああああ!う゛も、う゛も、ゴゴゴゴゴ」
3度目でようやく、左腕は身体から離れた。
その度に繰り返される唯の絶叫は、とてもついさっきまで虫の息だったようには思えないほど大きく、醜かった。
続いて憂は右足に移る。豚足よりも醜い唯の足は太く、完全に切断するのに7度斬りつけなければならなかった。
唯「も゛も゛も゛も゛も゛も゛も゛も゛も゛も゛も゛も゛も゛も゛も゛も゛も゛も゛」
しかし左腕と右足でだいぶコツを掴んだのか、右腕は1度斬りつけただけで、難なく切断することができた。
梓はその凄惨な光景を一度も目を瞑ることなく、一度も目をそらすこともなく見続けていた。
これから憂と共に生きていくために。そして姉を解体する憂の姿は美しいとさえ思った。
池沼とはいえ、生きたまま手足を切断されるのは一見残酷な光景に見えるかもしれない。しかしこれは、少しでも長く大切だった姉を生かしておいてあげたい、一秒でも多く姉を見続けていたいという、憂に残された最後の、ほんの僅かな愛情だった。
普通の人間なら、腕と足を落とすと気絶するか、下手をすると痛みによるショック、失血などでそのまま死んでしまうだろう。
しかし運がいいのか悪いのか、唯は重度の池沼だったため神経の伝達や脳の活動が極端に鈍く、痛みで死に至ることはなかった。
それどころか、普段の唯なら、憂にお仕置きをされたり
池沼狩りにあったりすると池沼の防衛本能が働いてすぐ気絶してしまうのだが、損傷を受けた脳は、その防衛本能すら奪っていた。
したがって気絶することすらできない唯は、意識を保ったまま激痛を受け入れるしかないのだった。
梓「最後の一本だね」
残された左足をしっかりと押さえながら梓が言った。
唯「ぁ…ぅ…なかよしがっこう……すみれぐみ…ひらさわゆいでつ…」
唯「とくいな…ものは……うんたん♪でつ……」
頭を損傷し正気を失った唯だったが、手足をもぎ取られる耐え難い痛みが意識を現実へと引き戻したらしい。
残された力をふり絞り、蚊の鳴くような弱々しい声でうんたん♪をはじめた。
もちろん腕はすでに切り落とされてしまったので、行動に移すことはできない。
しかしよく見ると切断面の筋肉がピクピクと動いているのがわかる。おそらく唯は腕がないことなど忘れ、一生懸命うんたん♪をしているつもりなのだろう。
唯は必死にうんたんを続けた。
唯「うん…た…ん………う…んた…ゆい…うんたん♪じょーず…ほめる…」
それは唯にできる唯一の、そして精一杯の命乞いだった。
憂「お姉ちゃんはうんたん♪上手だもんね」
唯「う…んた…うn ゴスッ
唯「ぎょごぉ……」
最後の一本が切断された。
もはや唯には、叫び声を上げる力は残されていなかった。
だるまのような姿になり、切断面から血が噴き出してもなお、唯は生き続けていた。
憂はそんな姿を見て言う。
憂「ごろごろしてるお姉ちゃんもかわいいよぉ」
唯「ぁ…ぅ…」
憂は名残惜しそうに唯を見下ろしていたが、やがて決心したようだ。
憂「最後だね、お姉ちゃん」
梓がおもむろに唯の頭を押さえ、憂は鉈を首筋にあてがい、振り上げた。
唯「ぁ……ぅ……たちゅけて…ぅーぃ……」
唯が最後の力を振り絞り、憂の名を呼んだ。
憂「ばいばい、お姉ちゃん」
梓はその瞬間に見たものを永遠に忘れないだろう。
唯に向かって微笑みかける憂の顔は、この世に存在するいかなるものよりも美しかった。梓は憂の笑顔に引き込まれ、そしてこの世で一番醜い音を聞いてしまうのだった。
唯「ぅーぃ」
グゴシャ
唯の身体を始末するために、憂と梓は全裸のまま風呂場で道具を使い、唯の身体を解体していった。
肉を削り、骨を砕いて細かくし、トイレに少しずつ流す。梓は唯の身体を溜めた洗面器を持って、風呂場とトイレの間を数え切れないほど往復した。
じれったかったが、一気に流して配水管が詰まってしまったら元の木阿弥だ。
慎重に慎重に、少しずつ少しずつ、唯の身体は下水に飲まれていった。
日付が変わり、夜が明けても、作業は休むことなく続けられた。
そのころになるともはや機械的な流れ作業になり、なんの感情も湧くこともなかった。
唯の最後の破片を流し終わったのは夕方になったころだった。
二人は血と脂でぐしゃぐしゃになった浴室の床を綺麗に掃除すると、一緒に風呂に入った。
ほんの少し前まで、唯の身体が転がっていた場所。
お互い一言も発することはなかった。
穢れた身体を綺麗にすると二人は抱き合い、ベッドへ倒れ込むのだった。
二人は泥のように眠りを貪った。
翌朝梓は、階下から聞こえる物音と食欲をそそる匂いで目を覚ました。
梓「ん…憂?」
階段を下りて食堂へ行くと、憂が鼻歌まじりに食事の準備をしていた。
梓「おはよ、憂」
憂「あ、おはよう、あずにゃん!」
梓「にゃ、にゃん?」
振り返った憂に、梓はドキリとした。
それまで括っていた髪を下ろし、前髪を軽くヘアピンで止めている。
憑きものが落ちたように明るく輝く笑顔は、もう池沼を身内に抱える人間の顔ではなかった。
梓(にゃ、かわいすぎるよぉ)カアーッ
憂「ん?どうしたの、あずにゃん?」
梓「え、コホン、な、何よあずにゃんって」
憂「あずにゃんはあずにゃんだよぉ。それより早くご飯食べよ。遅刻しちゃうよ」
梓「う、うん。じゃあいただきます」
憂「いただきまーす」
食事を終えると二人は並んで歯を磨き、着替えて、手をつないで登校した。
それは、これから続く永遠への始まりとなる、特別な朝だった。
平沢家の唯は近所でも有名な池沼で、各方面に迷惑を振りまいていたが、ある日を境に姿をみなくなった。おそらく障害者施設にでも送られたのだろう。代わりに平沢邸には憂が「あずにゃん」と呼ぶ、日本人形のようなかわいらしい女の子が憂と2人で住むようになった。
憂と梓はいつも手をつないでいた。
ムスタングが壊れてしまった話をすると、軽音部の顧問のさわ子が昔使っていたというカールス・マーダーモデルのギターを譲ってくれた。
そのギターは重く、身体の小さい梓には大きすぎると思われたが、1週間後には見事に弾きこなせるようになった。
夏、二人はおそろいの浴衣を着て町内の夏祭りで弾き語りをした。二人のギターと憂の歌は、町内のおじいちゃんおばあちゃんすら魅了していた。
そして大賞の温泉旅行をもらった。
秋、学園祭で梓率いる軽音部は桜高の歴史に残る伝説を作った。
あっという間の高校3年の冬が過ぎた。
N女子大の合格発表の日、合格者の番号が貼られた掲示板の前で、手を取り合って喜び合っている2人の姿があった。
2人は大学の寮に入ることになり、それに伴って憂が18年間育ってきた家は、他人の手に渡ることになった。
家の中のものはほとんど処分し、残るは唯が生前使っていた部屋だけになった。
半年ぶりに扉を開けると、部屋の真ん中にチェリーレッドのレスポールが落ちていた。いや、正確に言えばレスポールを模した安物のギターだ。
憂がそれを拾い上げ、2人は半年ぶりに唯の話をした。もう遠い過去のことである。
唯の物はギターも含め全て処分し、池沼が生きていた痕跡はその日、この世からすべて消え去った。
そして4月。暖かい春の日、2人はギターケースだけを背負い、家を出た。
そしてしっかりと手をつなぎ、大きな世界へ向けて振り返らずに歩き出す。その手は決して離れることはないだろう。
足もとには二人の未来を祝福するかのように、桜の花びらが降り注いでいるのだった。
おしまいでつ!(^q^)
最終更新:2016年12月23日 14:41