●世界観に関する概要と歴史など
この世界に於いて,大小様々な諸国が存在しており.
専ら小国なるものは,近隣の然程大国と称されるべきではない国々との争いに奔走している.
大国と呼ばれるものたちの数は少なく,それも当然のことながら国創りの歴史が始動し始めた頃は彼らも小国と呼ぶに然るべき存在であった.
さて,この大国として諸国に睨みを利かせる彼らは,其々に協定を結びながら表だっては友好色などを作っているに過ぎないのである.
(帝國/帝國「大和」について)
現在,この世界に於いての大国とは世界の半数以上をここ200年ばかりで築いた「帝國」.
彼ら帝國は名前の通り万世一系の帝(みかど)を奉戴する国で,彼らが短期間のうちにその勢力・領土を伸ばす手助けとなったのが,帝國が対敵国用に結成した戦闘集団「大和」の力が大きい.
戦闘集団「大和」は帝國最初の女帝である戴武帝・鬼柳の詔勅により120年ばかり前に設立され,名前は領土拡張にあたり帝國の建てる理想論に基づき名づけられた.
この「大和」は主に親兄弟を失った孤児を拾ってきて戦闘用の人材として特別教育を施し,適齢(彼らの定める規定によれば13歳を以って適齢とする)に達すれば有無も言わさず戦場に送り出す.
しかし,彼らには幼き頃より戦場に於いてこそ己自身を顕示できる場所,帝國の為に働くは名誉なことであると教え込まれているので実際には「大和」内に戦闘参加を拒否するものなどはいない.
この思想に関しては,帝國国民のほとんどのもの(知識人などを除く)が有している思想とも言える.
国家体系は中央集権を採用しており,非常に近代兵力を有する.
(帝國「
曲守部」について)
一大戦闘国家である帝國には,軍事技術が発達した今であっても,旧態の名残と言うものがある.その一つとして,はるか過去からの土着信仰を国家的に容認していることにある.
この土着の信仰は,主に占星術や呪殺といった眉にツバをつけたくなるようなモノが主流である.
国家的に一定の思想を擁護し進めていくと言うことは他の世界国家から見ても特段の異質であると言うわけではない.国家と思想の結びつきを否定することは不可能であるといえる.帝国がこの土着信仰を容認したのには,護国的要素に期待したのであろう.
その為,帝國には国家組織の中にこの土着信仰の術者をおく機関を設置した.それが「曲守部(まがりもりのべ)」である.「曲守部」の術者には大きく2つの種類に分ける事ができる.一つは主に外部にでて諜報活動を行ったり,実地における術行為を行う「外曲守人(そとまがりもりと)」と,内部で占いや術殺を主とする「内曲守人(うちまがりもりと)」の2種類である.
これに関しては本人の素質により,どちらかに振り分けられるという.
(
航空大国について)
航空大国とは,統一国家としての性格を有しているのでは無く諸国連合という様相を呈している.
其々の国ごとに太守を仰ぐこととなっており,相互の国々の力関係の強弱は明確に存在している.全ての太守の総代となるのは慣習的に代々禽王と名乗る者が勤めることとなっている.禽王は内国にては連合の首長,外国には航空大国の代表と言う形をとる.
連合国家としての方針決定にあたっては議会により諸太守が集まることによって方針決定の場を造ることとなっている.
航空大国の成立については,本来島国で外的からの恐怖が無く内国内での争いが頻発すると言う群雄合い成り立つ時代であったが,どの時代のどの国の歴史で見るとおり彼らにもご他聞に漏れず,同民族同士での争いを良く思わない烈士が登場するのである.その烈士とは,初代の禽王であるが禽王は代々その名を襲名すると本来の真名を失うとする為,彼の本来の名は不明であるが,ともあれこの初代禽王の働きのお陰で諸々の小国たちは連合して一大巨大勢力として対等するに至るのである.
其々の小国たちは,諸将時代と内国統治の方式には然程の変化は無く主に冊封体制をとっている.
近代飛躍的に科学技術の発達を見るようになり,最近では専ら軍需産業に力を入れている.とりわけ航空技術に関するものは他の諸国に群を抜いて発達をしている.
(
ラルトス王国について)
ラルトス王国は,主にラルトス種で構成されている比較的平和な国である.
代々王家は他の者たちとは違う体色を持つのが特徴で,それの理由としては遥か昔に他の者と明らかに体色の違う彼らを特別視していたことにあり.体色の違う彼らこそが神聖であり,神からの神託を受けることの出来る祭司であるとしたためである.
現在でもその特色はあり,国王は司祭長も兼任する.
文化体系は,外国の侵攻を受けたことが無い為外国文化と混じることがなかった.故に彼らが有する文化は他の其れとは違うものとなったのである.
王国は貴族体制を採っている為,軍隊編成は貴族の子息たちで構成される.貴族男児として生まれたからには一度も入隊していない事は恥と見る考えが貴族の子息のなかでは定着している.
武力・武芸よりも彼らは気品や優雅さといったものを尊重するという傾向にある.
(
その他地域について)
以上の他に国と呼ばれるものは数多この世界では存在している,帝國などは主に此方の小国又は未開の土地の民を屈服させることに力を注いでいる.
(神様について)
神と呼ばれる存在たちは,ほとんど現実世界とのコンタクトを取ること行わず遥か高みより下界の様子を観察しているようだ.
ときたま,物好きな者などが下界とのコンタクトを取ったりするが,それもごく少数である.
高位の神と成る程,下界に赴くことは難しくなる.神というものは,その地位が高いほど清廉となり汚濁した現実世界に降りることが負担となるようだ.
彼らは専ら思考間での会話を行う(一般的にテレパシーなどと呼ばれるもの).
(
お化けについて)
お化けは,現実世界(神様の世界じゃあ無いところ)に於いてウロウロしている者たちのことで殆どが自然発生的に誕生した者たちで,死者の魂と言う訳では全く無い(厳密に言えば,木霊とか精霊とかの類).
お化けは現実世界の人々には殆ど認知されることが無く,結構淋しい思いをしていたりする.
ときたま稀にこのお化け達を見ることができる者も存在する.そういう者はお化けと目が合うとお化けが付いてきちゃうので極力合わせない様に頑張ってみたりするみたいである.
特に付いてこられた所で悪さをされるわけでは無く,只近くにいたりするだけ(それも一生)で特段害は無い.
(
探検隊・
救助隊について)
探検隊はこの世界に存在する,前人未到の土地を探索することで学術的発見を目指すものや未だ手付かずのお宝を探すことに心血を注ぐものたち等色々なバリエーションがある.
もう一方の救助隊は探検中に遭難してしまった者を救助する活動がメインとなっている.
チーム「カイロ」は,探検隊と救助隊両方の活動をしており中でも救助隊メインの者と探検隊メインの者に分かれる.
彼らの行動はキャラバンで行っており,特段に贔屓・援助の国を持たないのが特徴である.
※大まかな世界観なので其々また個別の国説明なり何なりは追加予定です.
ここまで,読んでいただきお疲れ様です.
最終更新:2011年04月08日 15:51