■ギャルゲーエンディング風味ネタ

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■ギャルゲーエンディング風味ネタ」を以下のとおり復元します。
比較的初期に多く見られたネタ。
使用率による嫁占い([[詳細はこちら>http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/33933/1186828499/l50]]または下記)が発端。
占いの結果どことなくヤンデレ臭のする[[卑弥呼]]にどうも32が恨まれてるっぽいという結果を受けて38の作ったネタの末尾にエンディングのナンバーが振ってあった事から幾つかネタが派生。


#contents

*嫁占い
1位:最愛(あなた「が」一番好きなキャラです)
2位:嫁(あなた「を」一番好いているキャラです)
3位:好敵手(ほんとは仲良しっぽい不思議な敵愾心を持たれています)
4位:反発心(何かしら気に入らない部分があるようです)
5位:親近感(何かしら通じる部分があるようです)
6位:疎外感(何かしら遠い感じを受けています)
7位:慕情(あなたを慕っていますがそれが表に出る事はありません)
8位:嘘(あなたにだけは決して打ち明けられない隠し事をしています)
9位:無味(ただの同僚だったり利用し合うだけの関係です)
10位:怨恨(あなたを恨んでいます)

新しい風を吹き込みたくて新しいランキング考えてみたんだが
今回は勢力占いみたいな感じ
使用率が高いのが上位、で
1位)『あなたは今この勢力の専属MBです』
2位)『あなたを欲しがっている勢力です』
3位)『あなたによって打撃を受けた勢力です』
4位)『あなたを倒すのを最優先にしている勢力です』
5位)『あなたを憎んでいる勢力です』
6位)『あなたの存在を知らない勢力です』
 

*卑弥呼編
大なべを持って現れる卑弥呼。 
とたんに>>32の部屋に漂うカレーの匂い。 

卑弥呼「久しぶりじゃな、>>32。近頃はつれないのう? 
     まぁ、わらわの力添えがなくとも大丈夫なくらい、楽な戦いが続いているというコトかの。 
     それはともかく、お主のために、今日はカレーを作ってきたゆえ… 
     味見をしてくれい。」 

蓋を開けると具沢山(主に肉)のカレーが。 
見知った様子で>>32の家の台所から皿を持ち出し、カレーをよそう卑弥呼。 

卑弥呼「さぁ、たんと食え… 
     おっといかん。具が身に着けていたバンダナが混ざっておった、除かねば。 
     おっといかん。これは冠じゃな。わらわとしたことが、ついうっかり取り除忘れてしもうた… 
     許せよ? 
     …どうした>>32。なんじゃその顔は。 
     わらわの作った飯は食えぬのか? 
     折角、お主を堕落させる馬鹿どもを具にしてやったというに…くくくくく…」 

               ――END12「今日はカレー日和」―― 



*鈴鹿御前編
”わらわが探していたのはお主であった筈なのに、どうしてお主にはそれが解らぬ? 
 お主も若い、それ故他の女子の色香に迷うこともあろう。 
 それが理解できぬほどわらわは頭が固うないつもりじゃ。 
 じゃが、近頃のお主はわらわの理解を超えておる。 
 何故じゃ。何故わらわを一番に思ってくれぬのじゃ。 
 運命で結ばれておるのに。 
 わらわがおぬしの伴侶であることは、定められておるのに。 
 そうか。此度の生でも、わらわとお主は結ばれぬのか。 
 ならば終わらせよう。おぬしを殺してわらわも死のう。 
 さすれば来世でやり直しがきく筈じゃ! 

 そうじゃ、わらわが殺すのじゃ。 
 間違った運勢を正すのじゃ。やり直すのじゃ! 

 もう二度と間違えぬよう、わらわの中にあやつをきちんと繋ぎとめよう。 
 臓物と肉を喰らい血を啜り、あやつをわらわに取り込もう。 
 今生からそうしておけば、きっと来世では間違えぬ。 
  
 そうじゃ、そうしよう。そうしなければ。 
  
 こんな想いをするのはもう、嫌じゃ。 二度としとうない―――” 

次の朝、ダークロアの学校に通う>>108の下駄箱に古風な手紙が一通――― 
”>>108、大事な話がある。 明日の放課後、教室で待っている。 鈴鹿” 

その日以来、>>108と鈴鹿御前の姿を見たものは、居ない。 

                  ――END 0051―― 



*結城望編
ある日世界から結城望以外の全てが消えていた。 
そして彼女はこう呟いた。 
望“嫁だなんだって・・・ 
  みんなあなたを惑わすから・・・ 
  あなたの想いに応えたかったの・・・ 
  あなたのためだから・・・ 
  許して、なんて言えないよね・・・ 
  でもごめんね・・・ 
  ごめんね・・・” 

                  ――END 0009―― 



*メタトロン編
あなたが死んでから、もう1年が過ぎました。 
あなたは、今でも私を見守ってくれているのでしょうか? 
あなたは、私の生まれて初めて出来た大切な人でした。 

あなたは、突然白血病だと医者に宣告されてから、病室で日に日に弱っていきましたね。 
「病院って暇なんだよなあ」と笑いながらゲーセンへ逃亡するあなたを見て、私は影でいつも泣いていたんです。 
ある日あなたはいつものように、笑いながら言いましたよね。 
「ほら、見て今日も篭りを崩せたよ」 
「あまり対戦ばかりなさっているとお身体に障ります」 
などと私が注意すると、 
「ごめんね。でもね、これ見てよ。ほら、このOGのひと、反復横飛びなんかしちゃってさ、ふふ」 
私は黙っていました。あなたがすごく楽しそうで、私は何も言えませんでした。 
笑うあなたを見て、どうしようもなく悲しくなりました。 
「憶えててくれるかなあ」 
あなたがふと言いました。 
「…このOGのひと、俺がいなくなっても、あの時変な奴に反復横飛びさせられたんだよな、 
なんて、憶えててくれないかなあ……無理かな……憶えてて、ほしいよな……」 

それから数ヶ月後、あなたは家族と私に見守れながら息を引き取りました。 

あなたはもうこの世に居ない、なのに私は今、スキルを連続で発動させています。 
あなたの事を、OGのひとが忘れないように、いつまでも、いつまでも忘れないように。 

天国にいるマスターと一緒に、今ここに刻み込む 


              サクセンドオリデスネ 


                  ――END 0083―― 



*皆口茗子編
 「今日もあんまり勝てなかったね? 
  でも、誰だって最初は下手なはずだよ、大丈夫。 
  わたしも頑張るから。 次は、負けないもん。 
  わたしが…ううん、みんながついてるから、今度は絶対大丈夫! 

  でも、たまに考えるんだ。 

  ”同じ奴に狩られた。” 
  ”こいつ上手すぎる。絶対サブカードの狩り野郎だ。” 
  ”○○ (…うん良かった、わたしじゃない。) ウゼー!” 
  ”サクセンドオリデスネサクセンドオリデスネサクセ”  …おっと間違い!コレ違う。 

  悔しそうな顔をして、時々本気で怒ってそうな顔で。 
  うっかり台を叩いちゃうコトもあって怖かったりして。 
  そんなお兄(姉)さんの顔を見てると、たまに考えるんだ。 

  ゲーム…っていうか、遊びは楽しいもののはず。 
  嫌な思いするのに、どうしてムキになって続けるんだろう? 
  いちど聞いてみたいけど、 
  わたしがイライラさせてるわけでもあるし(負けちゃうから)、 
  そんなコトできっこなくて。 
  
  気がついたら、じっとわたしのコト見てる。 
  まずいよまずいよ、慌てて微笑んでみたわけだけど。 
   
  …あ。コイン入れてる…もう一回遊ぶんだ。 
  うん、今度こそやっちゃうよ。 
  負けられないもん、わたしだって。 
  おにー(ねー)さんの1ゲームは、わたしのいのちを懸けた戦いだから。 
  痛いのとか怖いのとかがいっぱいある場所だから。 

  … 
  ……あ、そうか。 
  そうなんだ、だからムキになってくれるんだ。 
  何度も何度も頑張ってくれるんだ。 
  本気で遊んでくれるんだ。 
   
              …一緒に頑張ってくれるんだ… 
   
  うん、次は絶対大丈夫。今度は負けないもん! 
  それじゃあ、おにー(ねー)さん。 
  せ~ので一緒に、言っちゃおう? …せ~の、」 
           
              『今日も元気にいってみよ~!』 

                  ――END 0093―― 


*ィアーリス編
男の目に映る世界は汚れ、異形しか無かった。
6つの勢力の争いが生んだ爆発事故により、男の目には汚れと異形しか映らなくなった。
汚れた世界の中で、男はたった一つの宝物・・女神を見つけた。
女神と生きるために、男はかつての親友すらも手にかけた・・そして
元親友の敵MB「なんだこいつは!?いやだ・・死にたくない・・ぐあああがががが・・・(食われた)」
MB「あいつ・・俺もケガしてんだからそろそろこっちも気にかけ・・ィアーリス!」
ィアーリス「驚いたな・・こんなに早く印が来るとは・・」
MB「ィアーリス!しっかりしろ!」
ィアーリス「大丈夫だ・・少し痛むが・・それも心地良い」
MB「大丈夫なわけ無いだろ!くそ・・どうすれば」
ィアーリス「お前は・・私のことを綺麗だと言ってくれた・・だから私も頑張ると決めた。この程度の苦痛で・・」
MB「もういい・・ィアーリス。お前が何をしようとしているのか知らないが、お前が苦しむのは見たくない!」
ィアーリス「このたわけが・・少しは理解せぬか・・」
ィアーリス「子供が・・生まれるのだ。私とお前の子供達がな」
MB「そう・・なのか?何時の間に・・」
ィアーリス「私も・・驚きだよ・・こんな早くとはな。○○・・私を・・外に連れて行ってくれないか?」
MB「わかったよ・・ィアーリス」
ィアーリスを連れ出す。
涼しい夜風が吹くが、無情にもそんな物ではィアーリスの容態は変わらない。
MB「ィアーリス・・外だよ」
ィアーリス「ありがとう・・○○。世界は汚れのない美しい世界になる・・私を愛してくれたお前に・・この星を授けよう」
もう苦痛は過ぎ去ったらしい。
ィアーリスはMBの前で浮き上がると、背中から翼が現れた。
その翼から球状の光が次々と飛び出し、世界に降り注いで行く。
その美しい光景は今ある世界の終わり、新たな世界の始まり。
MB「もう・・さよならなのか?」
ィアーリス「違う・・これは・・始まり。私と○○の世界の始まり・・」
MB「これからは・・ずっと一緒だね」
MBはすっかり軽くなってしまったィアーリスを抱いて新たな世界の誕生を見た。
やがて、世界は異形の龍族で埋め尽された。
しかしそれはMBにとっては本来の世界の帰還。
そして、ィアーリスの夢だった龍族の世界の誕生。
こうして地球は二人だけの物となった。
                            ――END 0050―― 



*弓削遙編
木刀を手ににらみ合う俺と遙。
“ッ・・・ハッ”
つい焦れて飛び出してしまった俺。
“ハッ!”
気合一閃、すぐに遙には捌かれる。
“スジは悪くなかったのだがな・・・”
“まだまだあっ!”
“遅い!”
もう一度打ち込んでみるがまたしても捌かれる。
そして。
“貫けっ!”
彼女の見事な突きがきまり、俺はゆっくりと倒れていく・・・
“目が覚めたか?”
ふと目を開けると遙がこちらを覗きこんでいる。
“お前、最後の突きは・・・”
“誰がお前相手に本気など出すものか”
そう言って彼女はクスリと笑う。
今思うと美鈴が関羽に敗れてこの方遙のこんな表情は見てないような・・・
どうやらそう思っていたのが顔に出ていたようだ。
“どうしたんだ、ニヤニヤして?なにやら気色悪いが・・・”
“ん?ちょっとな・・・”

この先どうなるかはわからない。
ただ今はこういう具合に遙と過ごしていられる。
それだけでも今は良いかな・・・
                          ――END 0023―― 


*レイナ・アークトゥルス編
某月。 

この世界の最たる頭を為す城。 
その中の、厳風漂う一室-王の間-に3つの種族が存在した。 

「これが今回の議会にて決定した法案で御座います。どうか目をお通し下さいませぬか。」 
「…。」 

エルフの翁が、玉座に座る、まだ少年と青年の狭間の年齢であろう者へ丁重に書類を渡す。 
男の後ろには身の丈程の巨大な剣を腰に携えた剣士が一人。その様子を静観している。 

「ふむ、隷属層の解放についての法(のり)か…まぁ及第点と言った所だな。承認しよう。」 
「はっ。」 
「だが、もし以前のように旧帝や上層の者に密する行動を執(と)ったのならば…貴様の首、我が懐刀にてこの世のもので無くなると心せよ。」 

『ジャキ…ン』 
男の言葉と共に、剣士は柄に手をかける。 

「帝に及ばぬ事などと…滅相も御座りません!我が生命を賭してでも必ずや吉報をお持ち致します!」 

……… 
…… 
… 

「逃げるように去りましたが…あの男、如何致しますか?」 
慌てて老人が消えた部屋で剣士は口を開く。 

「約束を守るならそれで良いし、そうじゃないなら…首を刎ねる。身体の方は…そうだな。ソフィーのドラゴンの餌、かな。」 
「あんな輩の為に皇帝の手を汚すまでもありません。それに、ソフィーが困惑してしまいます。」 
「ハハ、それもそうだ。ソフィーにとってドラゴンは家族同然だもんね。じゃあ耳を捌いて売り払うってのはどうかな、リリア辺りなら―」 
「皇帝。冗談が過ぎます。」 
「ごめんごめん。…2人しかいないんだし、もう口調戻してもいいんじゃないかな。レイナ?」 
「皇帝と対等に話すなど…。」 
「忘れたの?僕は皇帝である前にただの人間だよ。」 
「………そうだな。ではお言葉に甘えさせて貰おう。」 
…全然対等な話し方じゃないの、気付いてないんだろうな…。 

1年前、僕はマインドブレイカーとして極星帝国と言う勢力と共に行動した。 

最初は危険な任務だったのが一つのミスのせいで、やがて巫座蹴た任務となって…あの頃は楽しかったな。 
レイナをはじめ聞仲さんやロビン、ハニエルやラユューさんなど色んな人達に出会った。 
敵対勢力として聞いていた人達と出会ったのも覚えている。 
話してみると、教わっていた事とは程遠い、良い人達が沢山いたのにも驚いた。 

…出会いの数が多ければ、同じ位に悲しみの数も多かったけれど…。 


「そう言えば、各勢力との和平交渉はうまくいっているのかな?」 
「E.G.O.、阿頼耶識、WIZ-DOM、ダークロア、イレイザー。全て順調だ。」 
「そっか。しかし悪い事をしてるな…本来なら僕自身がみんなに会いに行くべきなのに。」 
「君の身体は一つ、それに対して世界は多数。無茶は執政に毒、だ。」 
「そうだけど…。」 
「それに心配あるまい。聞仲達なら君の期待に応えてくれるだろう。」 
「…そうだね。」 

「『勢力間の抗争を消す』『全ての世界に平和をもたらす』両方やらなくちゃあならないのが上に立つ人間の辛い所だよね。」 
ふと天を仰ぎながら口に出す。 

「恐いのか?」 
『面倒なのか』や『きついのか』等と言う言葉でない物を掛けて来た…やっぱりレイナは鋭いな。 
でも、そう言う感情じゃない。 

「いや、言ってみただけ。レイナこそ覚悟はいい?僕は出来てるけど。」 
「この身、生まれた時より極星の向かいし道に在りし物。愚問だぞ。」 
「ハハ、そうだったね。」 

「少し聞きたい事がある。」 
「なに?」 
「君の望む皆の世界…本当に生まれると思うのか?」 
「断言は出来ない。」 
「…。」 
「でも人々にまだ良心があるのなら、より理想に近いものを生み出せる。」 
「その言葉、信じて良いんだな?」 
「そうじゃなけりゃあ、極星皇帝を割殺した理由にならないさ。」 

「今度は僕からのお願い。」 
「何だ?無茶な願いでないならば聞いてやろう。」 
「あー…じゃあやめとく。」 
「仕方ないヤツだ…無茶な願いも聞いてやろう。」 
「ありがとう。」 
「それで、何だ?」 

「レイナ。もう少しだけ、僕の我が侭に付き合ってくれるかい?」 
「…御意。」 


様々な想いを一つに汲み、今ここに遥かな誓いを立てる。 
―もう2度と、大切な人々を失わない為に―。 



――END 0005 ~Emperor of Hope~―― 


*クララ・クロオーネ編
―――ッザシュ――― 

「っう・・・ぐ、あ゛ぁぁ・・・」 
「ん・・・っな!」 
「MBさん!!」 
確かな手応えと共に、倒れる一人の青年。 
「自ら身を挺したか・・・二度と私の剣の前に立ちはだかるなと言ったはずだ」 
戦いは決した、ほんのあっけない一瞬だった―― 
身を捩り、ミカエルの前に立ちはだかったその身に一閃。 

「あ・・あぁ・・傷が深い・・・出血だけでも止めないと!」 
ひと一人を無理に庇った分、間合いが詰められてしまった。 
肩口から袈裟に斬られた傷跡から血が流れ落ちる。 
「やめろ、リザレクター・・・その傷、そう長くは持たん・・・」 
「だめ・・血が、止まらない・・・何で・・・何で・・・」 

『 ―――よくやったミカエル、作戦を遂行し帰還しろ―――』 

「・・・」 

『―――ミカエル、作戦を遂行しろ―――』 

「・・・ッチ・・・」 

「どう・・した。大天使様が、お呼び・・だぞ・・・」 
「・・・言われずとも」 
「大丈夫・・・大丈夫・・死なない、死なせない・・・」 
必死の処置もむなしく、あふれ続ける血の一色。 
赤い絨毯と化した地面を、何処か後ろめたそうにミカエルが羽ばたいた。 
「リザレクター、お前は言ったな『誰か』の為に戦うと・・・ 
 考えを改めろ、自らの為に戦え。 
 さもなくば、その『誰か』がお前の為に涙を流すことになる。」 

「どうしてこんな無茶したんですか!」 
「さぁ・・・どうしてだ、ろうな・・・」 
「ばか言わないで下さい。毎日毎日ボロボロで、それでも必死に戦って・・・」 
「思ったんだ、君が戦うって言った、ときに・・・ 
 あぁ・・自分には、守らなきゃいけないものが・・出来たんだ、って。」 
「阿羅耶識での時・・生真面目ですね・・・覚えていてくれたんですか」 
「忘れないさ・・・あの時、もミカエル相手・・にはらはらしたもんだ」 
「迷惑・・でしたか?」 
「いゃ、嬉しかった・・・嬉しすぎてはりきり、過ぎたみたいだ・・・ 
 痛いし、苦しいや・・」 
「・・ごめんなさい、私の力じゃ・・・ごめんなさい、ごめんなさい・・・」 

―――――― 

あれからどれだけ時間がたったろう・・・ 
泣き腫らした目は赤いまま、新しい日を迎える毎日。 
涙が枯れるなんてのは嘘だったんだ、悲しみを忘れた人のいい訳だ。 
誰もがあの人について口を閉ざすようになっても、忘れたりはしなかった。 
泣いて、泣いて、泣き続けて・・・ 
いつか思ったの『そうだ、生き帰らせよう』って・・ 

私になら出来る、私には出来る、私にしか出来ない。 
私の為のあの人にしてあげる、あなたの為の私になってあげる。
大丈夫、私なら大丈夫。 

流した涙が、あなたの血に変わるなら・・・ 

                  ――END 0024――
*アルシノエ編
ごめんなさい、突然。 
ふたりっきりで話がしたかったの…。 
それで…聞きたいことがあるのですが…。 

私のこと、好きですか? 

私、あなたとお付き合いしたい…。 

…えっ? 
もう付き合っている人が…いるのですか? 

…知ってます。ソニアさん…ですね。 

私ね、ソニアさんと、あなたが手をつないでいるの…見たんです。 
私…それを見てね、ソニアさんが恨めしくなって…。 

呪ったの。 

最初は遊びのつもりだったんだけど、 
だんだんと…ソニアさんの元気がなくなるのが面白くなって…。 

そうしてたら…ソニアさん、呪われてるみたいだから助けてくれって、 
私のところに来たんだけど…。 
とうとう、私の目の前で倒れちゃったの。 

ごめんね………死んでた。 

だから…なんとか生き返らせようとしたんだけど…。 

(人影がゆらゆらと近づいてくる) 

…こんな姿にしたこと、許してくれないよね。 

だから…私………死のうと…思う。 
でもね、独りだと…淋しいの。 

だから…あなたも一緒に死んでくれる? 
一緒に死ぬから…あなたも私も生き返れないけど…いいよね? 



だって…あんな醜い姿に…なりたくないでしょう? 


*スレイブメイド ソフィエル編
【】内は条件で変動するつもりです。 
ただし一人称や性別はいちいち指定すると読みづらくなるかと思いましたので便宜的に一人称『僕』の男性で。 
お好みで『俺』『私』『あたし』など一人称や性別を変えてお読み頂ければ幸いです。 

(規制食らって書き込めなくなってしまったのでまずこちらに書いてしまいますね)

 今僕とソフィエルはふたりきりだ。
 ずっと気になっていたんだけど、言ってしまおうかな。
「ソフィエル……」

【その首輪、外してみてくれない?】
「その首輪、外してみてくれない?」
「え? あ、はい……かしこまりました」
 鍵でもかけられているのかと思ったけど、首輪はあっさりと外れた。
 首輪が巻かれていた部分は赤くこすれていて痛々しい。
「……うん、ありがとう」
 首輪をしてる彼女を見るのは辛いけど、この傷痕を見続けるのはもっと……
 マフラーでも買ってあげようかと思ったけど、ソフィエルは躊躇なく首輪を再び着けていた。
「無いと落ち着かなくて……」
 そう言って彼女は寂しそうに笑った。

【首輪もかわいいよな】
「ううん、なんでもない」
「そうですか。今日は野菜カレーをお作り致しますね」
 また野菜かよ!
 たまには肉が食べたいんだよ!
 肉!肉!肉十八禁!
 という言葉が喉まで出てきたけど、我慢、がまん。

**【好感度が1000未満】 
「【MB名】さん、待ってくださーい……」 
「ははっソフィエル、早くおいでよ!」 

 僕達はハイキングに来ている。 
 世界はなんて美しいんだろう、なんて柄にもない事を考えてみたりして。 
 この世界を守れたんだから、あの戦いも無駄じゃなかったんだ。 
「ね、ソフィエル」 
 と思ったら、しゃがんで地面を見つめていたり。 
「……何、やってんの」 
 ワンピースの裾がもう少しで地面につくよ。 
「【MB名】さん、ふきのとうです!」 
 興奮気味に言う。少し前からは考えられなかったような明るい表情と声で。 
「ふきのとう?」 
「蕗の新芽です! 美味しいんですよ」 
「ふき……」 
 知らない名前だ。何となく、窓や廊下のイメージが湧いてきた。 
「うちに帰ったら天麩羅にしてあげますね!」 
 本当に美味しいんだろうか。 

 フキノトウを摘んでから持ち前の能力で再生させてよいしょと立ち上がるソフィエル。 
 彼女をそよ風が包んで、髪とワンピースを揺らした。 
 ……可愛い。 
 ソフィエルかわいいよソフィエル。 

「……きゃっ」 
「つかまえた」 
 ソフィエルを後ろから抱きしめる。 
 立ち上がるところを待ち構えたんだから楽なものだ。 
 新鮮で美味しい野菜みたいな、でももっといい香りだ。 
 胸の奥までソフィエルのにおいを吸い込んでうっとりする。少し危ない奴に見えるかもしれない…… 
 でも今は僕とソフィエルの二人しかいないからたぶん大丈夫だろう。 
 だから、こんな事を言ったって、誰にも聞かれる心配はない。 
「ソフィエル……大好きだよ」 
「【MB名】さん……」 
 呼吸が聞こえ、鼓動が伝わる距離で待つ時間は長かったのか短かったのか。 
 ソフィエルが口を開く。 
「わたしもです」 
 恥ずかしげに言う彼女の横顔はとても綺麗で、僕は。 
 ソフィエルの小さな体を力一杯抱きしめた。 

-スレイブメイド ソフィエル編 ノーマルエンド- 
 『悠久の大地に豊穣齎す天使』 


**【好感度が1000以上】 
「これ…僕が持ってても持ち腐れだしさ」 
 【阿羅耶識に協力して戦った時、もらった勾玉。】 
「これ、取ってもいいよね」 
「あ、はい……」 
 外す時、内側に締めるとソフィエルの喉からかすかなうめき声が漏れる。 
「大丈夫?」 
「あ…大丈夫です、申し訳ありません……」 
 僕は首輪が取り去られたソフィエルの首に【勾玉】をかけた。 
「とても似合ってるよ」 
「あ…… ありがとう…ございます……」 

***【ソフィエルの首輪を外させていない】
 【阿羅耶識の勾玉だけど、】ソフィエルには不思議に似合って見えた。それとも、それは僕の思い込みだろうか。
 マインドブレイカーとしていろんな子を支配してきたけど、こんなに可愛い子は初めてだ。
 思わず見とれてしまう……
 顔を見るのが恥ずかしくて【勾玉】を見たら、ちょうど胸のあたりで揺れていてさらに恥ずかしくなったりして。

「あの……」
 遠慮がちな声で我に返る。
「あの……えと……」
 ソフィエルの視線は、僕の手の中の、まだ彼女のぬくもりを残した首輪に注がれている。
「これ?」
「御主人様、それ……取っておいてもよろしいですか?」
「うん? いいけど……」
 ソフィエルが僕に頼みごとをする事なんてめったにない。どれだけの勇気を込めての言葉だったのだろう。
 それに、外してからの事は全然考えてなかったんだ。ソフィエルがなんとかしてくれるならありがたい。
「極星帝国にも優しくしてくれる方はいらっしゃいましたから……」
 ソフィエルは僕の手から受け取った首輪を慈しむように握って、遠くを見るような目をした。
 思えば僕はその瞳に魅了されてしまったのかもしれない。
 とてもせつなくて深い、汚れのない、寂しそうな……
「そう」
 極星帝国の奴隷だったソフィエル。その首輪にはどんな想い出が詰まっているんだろう。
 気にはなるけど、その頃の事は聞いちゃいけない気がする。
 やっと極星帝国に見いだした居場所を、再び奪ってしまったのは僕なんだから。

「ところでその、御主人様ってのやめてくれないかな……」
 僕の抗議に、ソフィエルは少しいたずらっぽく微笑んだ。
「主人っていうのは、一番大好きなひとを対外的に呼ぶ時にも使うんですよ」
「それは違う気が……」
「この間、お肉屋さんで『主人が肉好きなので』って言ったらおまけして頂けました」
 ああ、この間の肉野菜炒め、かすかなカレー風味が美味しかったけど肉が多めだと思ったらそういう……
「えええっ!? ちょっ……」
 道理で、なんだかみんなが僕を変な目で見ていると思った。
 幼稚園児に『ごしゅじんさまー』とか言ってじゃれられたし……あああああ……

 と、とりあえず。これまでは仕方ないとしても善後策を講じよう。
「家の中ではいいけどさ、外ではもっと……【MB名】さんとかさ」
「……【MB名】さ…は、恥ずかしいです……」
 御主人様の方がよほど恥ずかしいと思うのは僕だけだろうか。
 自分の名前をさん付けで口にした僕も恥ずかしかったけど。

「申し訳ありません…御主人様……」
 だから、その顔で謝られると、僕は……
「御主人様でいいよ、とりあえずは」
 ああ、メイドに逆らえないなんて、僕は御主人様には向いてないのかも。
 でも。
「はいっ。御主人様っ!」
 この笑顔。
 この笑顔があれば、細かい事はどうでもいいかなって思えちゃうもんな。

-スレイブメイド ソフィエル編 グッドエンドB-
 『アダムが耕しイブが紡いだ時誰がメイドだったか』


***【ソフィエルの首輪を外させた】
「ソフィエル……僕、ずっとソフィエルに言いたい事があったんだ……」
「は、はい……」
「死ね」
 そして力一杯締め上げる。僕の精一杯の力で。
「え……っ?」
 羽を大きく羽ばたく。風が巻き起こり、羽根が舞った。
「御主じ……」
 ぎりぎりぎりぎりぎり。
 【さすが阿羅耶識の勾玉だ。これだけ力一杯引っ張ってもなんともないぜ。僕の手は少し痛いけどな。】

 ソフィエルはすぐに抵抗をやめた。手で掴む事もせず、従容となすがままにされた。
 苦しくないわけではないらしく、羽はピンと張って強張っている。
 でも、もっと泣くとか叫ぶとかいろいろ反応してくれなきゃ面白くないだろうが。つまらない奴だ。
 メイドの最後のご奉仕なんだ、僕を最高に喜ばせろよ。
 せっかく殺してやるのにさ。一回しか死ねないんだぞ。もっと楽しめよ。
 おっと極星帝国ではネクロマンシー技術があるから何度でも死ねるのか? うれしくないけどな。

「か……かはっ…… ごしゅじ……ま……」
「お、なんだ? 断末魔の叫びか? 辞世の句なら聞いてやるぜ。すぐ忘れるけど」
「ありがとうございます……」
「はぁ?」
 耳を疑った。この女、歪んだ顔で無理に笑顔を作って。何を言ってやがる。
 いつもそうだ。いつだって微笑んでやがる。辛い時はもっとちゃんと辛そうな顔をしろよ。
「これで……やっと……かい……ほ」
 急に重くなったかと思うと、すぐに軽くなった。見ればソフィエルは空気に溶けるように消え始めていた。
「おい! 死ぬならもっとちゃんと……」
(ありがとうございます……わたしの……御主人様……
 あなたのメイドになれて……あなたの手で解放してもらえて……わたしは……)
「おい!」
 最後に、僕の心に直接思念を伝えて。
 これまで見たどの顔よりも可愛く笑って。
 ソフィエルは消えて無くなった。
 後に残ったのは僕の手の中の【勾玉】と、いくつかの羽根。そして首輪だった。
 想い出? そんなもの。残るわけがない。
 そうだろう? ソフィエル。
 おっと、もういないんだったか。

(御主人様……わたしはあなたのメイドで幸せでした……)

 風が吹いた。羽根が散らされ、ソフィエルのにおいが消えていく。
 その時まで、ソフィエルのにおいになんて気づかなかった。消え始めて初めてわかった。
 さっきまでこんなにも強く僕を包んでいたのに。ずっと側にあって、自分のものだとばかり思っていた。
 僕はとっさに手を伸ばして羽根を掴もうとしたけれど、わずかに届かず飛ばされて行った。
 伸ばした右手から首輪が落ちそうになって握りしめる。今度はしっかり掴んだ。
 左手に【勾玉】を。
 右手に首輪を。
 両手を握りしめたまま、僕はしばらく風に吹かれた。


「また被害者が出たらしい……」
「今度は阿羅耶識だそうだ……」
「今月に入ってもう三人か……」
 それからしばらくして、各勢力間であるマインドブレイカーの話が噂されるようになった。
 手駒にするではなく、支配した能力者を片っ端から殺害しているという恐怖のマインドブレイカー。
 性別すら闇に包まれているが、ただひとつ、殺された能力者は全て絞殺されている。
 そして、その首には首輪が一番内側の穴に合わせ、肉に食い込むほどに巻かれているのだという。


「ねえ、君」
「はい? なんですか?」
「似合いそうだね」

「首輪」

-スレイブメイド ソフィエル編 グッドエンドA-
 『願い星 流れ星』


*ジブリール編
埋めついでにジブたんのヤンデレエンディング(?)を自給自足する事にしました。 

こうなる事はわかっていた。わかっていたつもりだった・・・ 
ソフィエルが参戦して以来、急激に私の出番は減る一方だったから。 
その後もザフキエルにイスラフェルにタロス、地上の勢力にもキャッツアイと、私より優れた戦士がどんどん増えて行く一方、私は・・・ 
恐らく、これからも最初から私より恵まれた能力者は増え続け、私より弱いエルムやカムイソスとやらもきっと実用レベルに強化される。 
TEKITO調整にすら見放された私を、置き去りにして。 
「性能が強化されないなら、せめて1コスになれば、もっと一緒に居られるのに」 
そう言ってくれる人も居た。 
・・・ゲーム内データの調整というのは、既に印刷されたカードの内容を変える際の新旧対応表その他を作るより大変なのだろうか? 

「テイルのイベント埋まったし、明日からもう君は戦わなくていいよ」 
こうなる事はわかっていた。 
だが、はいそうですかと通告を受け入れるには、私はあなたを愛し過ぎていた・・・ 

遠くで誰かが私を呼んでいる。 
「ジブたーん、J族初の男性キャラの席を用意してあるから、早くおいでー」 
「あ、はい。少しお待ち下さい」 
行かなくては。でもその前に、やるべき事がある・・・ 

共に生きるも叶わぬ定めなら・・・せめて、滅びのときをあなたと・・・!! 
       -END 0080- 

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