part18-1
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36 :名無したんはエロカワイイ :sage
:2007/11/15(木) 04:44:07
ID:grDT5MFu0(2)
- 新スレ乙です!
■ミーティング(家計相談)ランクS
「ふっふっふっ……見事、調べつくして来たわよ、千早ちゃん♪」
「ご苦労様です……でも、そのサングラスとマスクはやめてください」
「えー……でもほら、悪いことをする時は、それなりの気分と雰囲気が……」
日本人は形から入る民族、というけど、小鳥さんは特にそんな傾向が強いみたいで……
とりあえずその怪しいいでたちをやめるようお願いして、わたしは彼女が調べた
プロデューサーのここ一月の【お金の使い方】メモを見せてもらった。
そもそも何故、わたしがこっそり小鳥さんにこんなお願いをしたかというと……
プロデューサーは、給料日の10日前くらいから、明らかに食費にすら困る生活をしている。
トップアイドルプロデューサーとして、普通のサラリーマン以上の収入はあるはずなのに。
様子を見かねて生活費を貸そうとしても、彼は頑として受け入れないし……
時々私の家でご飯を食べ、クラシックを聴いて、レッスンに付き合ってくれて……
でも、それ以外の時間をどうしているか、わたしは全然知らない。
そこまで干渉するのは失礼とも思ったけど、わたしにとって大事な……
とても大事な人が、何をしているか、知りたい。
もしもあまりよろしくない事をしているようなら、命に代えてでも止めたいから。
……そんなわけで、身近にいながらプロデューサーの身辺関係に、何故か詳しい
小鳥さんに事態を話し、協力してもらったんだけど……
あまりに楽しそうに行動する彼女を見ていると、正直、相談相手を間違えたかも、と思う。
彼女から受け取った、プロデューサーの素行メモを見て、わたしは驚いた。
9日:春香ちゃんの家へ往復。お父さんの誕生日プレゼントを見立てるのにお付き合い。
デパートで食事、その後映画。
10日:やよいちゃんとお昼ご飯。何度もお礼を言うやよいちゃんを見るに、彼の支払い。
その後亜美ちゃん、真美ちゃんとゲームセンターへ保護者代わりに同伴。
クレーンゲームでぬいぐるみを2個取るまで続ける。
11日:あずささんが迷ったとかで栃木県から電話が来る。車で現地へ。
千早ちゃんへのお土産に、いちご【とちおとめ】を買う。(わたしには買ってなかった)
12日:真ちゃんとスポーツジムへ。プールで何か約束をしたらしく、
終わったあとファンシーショップへ。アクセサリーを買ってあげてた。
13日:律子さんと秋葉原へ。PCパーツ用品を買う際の荷物もちかしら?
コスプレショップでしばし立ち止まり、律子さんに怒られてた。
14日:やよいちゃんとお昼ご飯。バイキング形式に二人で勇敢に立ち向かう。
その後、雪歩ちゃんが出るお茶のCMのために、彼女と研究。
色んな種類のお茶を買い込む。(後で残りを事務所と千早ちゃんに差し入れ)
15日:千早ちゃんとCDショップへ。研究のために二人で目をつけたCDを買い込む。
【自分で懐を痛めないと分からないものがあるから】と、千早ちゃんに
おごってもらうのを拒否。それぞれ個人でお買い物。うらやましいわよもう♪
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37 :名無したんはエロカワイイ :sage
:2007/11/15(木) 04:44:52
ID:grDT5MFu0(2)
- 「……」
所々、小鳥さんの個人的意見が入っているのはいいとして……
もう、どうしてこの人は、この人はっ……他人のためにしか動かないのか。
しかも、寝る以外は全部仕事しているようなものじゃない!!
「交通費、ご飯代、おみやげ、アクセサリー、服……そりゃ、ピンチにもなるかもねー♪」
「……それが分かっていたら、少しは彼を飲みに誘うのを控えてください」
「あはは……反省します。そのお詫びと言ったらアレだけど……千早ちゃん、
最近プロデューサーさんが、『あー、肉食いたいなぁ……』って言ってたわよ」
「お肉……ですか?しかし、あまりコレステロールの高いものは」
「そう言うけどね……千早ちゃん?人間って、肉食になってたんぱく質摂取量が増えてから、
カロリーをエネルギーに転換できやすくなって、文化が発展したのよ。
作詞活動や楽器の演奏……歌だって、カロリー使うでしょう?」
「そ、それはそうですけど……」
「ましてや、男の人は基礎代謝もエネルギー消費も女性より多いしねー。
それに、ああいうガツガツした食べ物って、無性に食べたくなるのよ……特に男の人は。
千早ちゃんの手料理はそれは文句なしに美味しいと思うわよ♪でもね、
ほんっっっ……とにごくたまに、二人で焼肉……なんてステキだと思うわ♪キャー」
小鳥さんがどうして焼肉くらいであそこまではしゃぐのかは分からないけど、
確かに健康面とかばかりを考えすぎて、男の人の食事、という面では考えが甘かったかもしれない。
私自身はそんなに好きではないけど、彼が美味しそうに食べてくれるなら……
今日はわたしが夕食に連れ出してもいいかもしれない……いや、
765プロの全員を、力の限り助けてくれる彼を、ささやかでもいいから労いたい。
TV曲の偉い人や有名タレントの人は、よくトーク番組で焼肉の話をするし、
わたしも少しくらいは知っていた方が良いと思うし……うん、これで大義名分は立った。
わたしが『焼肉屋に連れて行ってください』というのは、明らかにキャラが違う気もするけど、
これは勉強のため。そしてコーチを受けるのはわたしだから、わたしが払う。これは譲らない。
「では……小鳥さん、すみませんが多少高くても良いので美味しいお店を教えてくれますか?」
「はーい♪まっかせなさい」
そして日が暮れる。
小鳥さんへの情報量として、【特選中落ちカルビ300g】とやらを頼まれたけど、
プロデューサーがすごく美味しそうにお肉を食べる様子を思い浮かべると、
そんな出費は欠片ほども気にならない。
「はぁ……伊織が収録でゴネたけど、何とか終わったよ。疲れたー」
心底疲れきった顔をして戻ってきた彼を見て、わたしは何かを抑えきれず駆け寄った。
「お疲れ様です、プロデューサー。あの……お疲れのところ本当にすみませんが、
ちょっとお願いがあるんですけど……」
後ろでひっそりと、小鳥さんが息を殺して笑っていた。
※前スレ>859さんの「今月ピンチなんだ」をネタに書いてみましたが……
DSや家計簿ソフトは扱いきれずで、申し訳ありません。
代わりと言っては何ですが「ふつうは嫌がりそうな千早と焼肉屋へ行くには?」
という妄想と、最初の「今月ピンチ」ネタの合わせ技でどうかお許しを……
ところで千早って、ロースやカルビより、タン塩やハラミが好きそうじゃね?
レバ刺しは……喰わないかorz
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43 :名無したんはエロカワイイ :sage
:2007/11/15(木) 11:15:28 ID:mlc8kucK0
- 「音無さん、今月の給与明細でお聞きしたいことが」
「何か間違ってた、千早ちゃん」
申し訳なさそうに言う千早に小鳥は給与計算ソフトを起動する。
例によって、一回エラーを出すが気にしない。だってMピーで強引に動かしているから。
「いえ、この控除科目なんですけど」
「変でしたか?」
控えめに給与明細の一部を指差しながら言う千早に小鳥は首を傾げる。
厚生年金、健康保険、雇用保険・・・・・・どれも問題ない。
まあ、親の扶養家族でいられないのは問題だが。
「いえ、社会保険でなくて」
千早の指先を追うと・・・・・・
結婚式・披露宴積立金
新居積立金
出産・育児費用積立金
学費積立金
「あれ、必要なかった?」
「必要ありません・・・・・・今は」
真顔で尋ねてくる小鳥に千早は反射的に答え・・・・・・小声で言葉を付け足す。
「あ、やっぱり必要なんだ。問題無しね」
「いや、だから、本人の許可なく積立金を天引きするのは・・・・・・」
給与計算ソフトを終了させる小鳥に千早はつかれた顔で言う。
「だって、その給与明細は遊びでつくったから。はい、これが本物」
「遊びだったんですね!?」
新しい給与明細を渡してくる小鳥に千早はもう何を言っていいか分からない。
「でも、これでどれくらいのお金が天引きされるか分かったでしょ?
どうするの、積み立ては要らない?」
「いりません!!」
もう疲れを通り越して悟りを開く境地で千早は答えたが・・・・・・
「でも誰かさんは千早ちゃんにお金を出させるのは嫌がるけど、
最初から用途を限定して貯めていたお金なら、使ってくれると思うな♪」
「やっぱり積み立てをお願いします」
小鳥の言葉に反射的に千早は答えて・・・・・・彼女の顔に失態を悟る。
「いや、あの、別にだれかとどうことではなくて、
ほら、もしも何かあった時の蓄えは必要じゃないですか」
「はいはい、そう言うことにしておくわね。やっぱり千早ちゃん・・・・・・萌え萌えね」
「音無さ~ん」
千早の困ったかを顔を見ながら、小鳥は千早の給料を再計算する。
今度はプロデューサーさんに婚約指輪積立金を勧めてみようと決意して。
コンビニ弁当を買って、お仕事に行こう。
虚しくなっても・・・・・・コンビニ弁当に罪はないと気付いた今日この頃。
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84 :名無したんはエロカワイイ :sage
:2007/11/16(金) 00:03:40 ID:Q0/FDBHP0
- 「…やっぱり、こんな時間になってしまいましたね」
「だな。予想はしてたけど。 すまん、今度からはもう少し上手く調整するから」
「いえ、気にしないで下さい。 第一、飛び込みとは言え仕事を頂けるのですよ? 有り難い事じゃないですか」
「申し訳ない。 そう言って貰えると少しは助かるよ」
「さて…。では、今晩の食事はどうされますか?」
「どうされますか?…って、これから作る気なのか?」
「ええ」
「馬鹿な事言うな。 今から作って終電間に合うのかよ?」
「大丈夫ですよ。 簡単な物ならそんなに時間は取りませんから」
「無理するなって、学校だって有るんだから…。俺は、牛丼屋とかでも済ませられるんだぞ」
「いえ。
逆に私にとっては、その様な物ばかり食べられるプロデューサーのお体の方が心配です」
「そうか?」
「ええ。 それにあまり遅くなる様なら泊まれば済む事ですし」
「………………誰が?」
「…あ…………」
次の日から千早さんは
お泊りするときの格好は、何が良いんだろうと真剣に考える様になったそうです
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115 :名無したんはエロカワイイ :sage
:2007/11/17(土) 06:18:58
ID:S90+us5B0(5)
- 千早「音無さん、少し、ご相談があるんですけど」
小鳥「あら? 今日は何のお話?」
千早「今度の新曲ですが、音無さんがかつて歌われていたものだと……」
小鳥「ありゃりゃ……誰から聞いたの?」
千早「社長と、プロデューサーから……」
小鳥「あー……やっぱりかー……」
千早「それで、この歌の解釈について、ご意見を伺いたいと思って」
小鳥「うーん……むずかしいなあ……」
千早「どのような気持ちをこめて歌えばよいか、いまひとつわからなくて……」
小鳥「そうね、この歌は『がんばって幸せつかもう、イエー!』って歌なのよ」
千早「イエー、ですか」
小鳥「あははははーっ、うん、そこは気にしなくていいから……」
千早「はあ」
小鳥「えっと……生きているとね、いろんな辛いことがあるじゃない」
千早「……はい……」
小鳥「だけど、その人が経験した辛いことも、楽しいことも、それは全部幸せにつながってゆくの」
千早「幸せ…………」
小鳥「幸せはどこかから降って来るものじゃなくて、毎日をがんばって生きていく人がつかめる物だから」
千早「…………」
小鳥「なんちゃってー、全部受け売りなんだけどねっ」
千早「……私にとっての幸せとは、何なのでしょうか」
小鳥「千早ちゃん?」
千早「今までの私は、歌うことだけが幸せでした……いえ、自分にそう言い聞かせてきました」
小鳥「……でも、そうじゃなくなったのね?」
千早「はい……歌うことは好きですけど、最近、それがよくわからなくなってしまって……」
小鳥「うん、そういう時はアレよ、『自分の胸に聞け!』って」
千早「………………………………胸、ですか?」
小鳥「いやいやいや、そうじゃなくて、自分の心の中を覗いてみるの」
千早「自分の、心……」
小鳥「余計なことを考えずに、ただ覗いてみて」
千早「はい、私が今まで出会った、いろいろなもの……」
小鳥「感じてみて…………その中に、とても暖かいものがあるでしょ?」
千早「…………はい」
小鳥「きっと、それが千早ちゃんの幸せ。それをしっかりつかんで、離さないようにしなきゃって」
千早「…………を……つかんで……」
小鳥「その気持ちを、歌に乗せるの。歌による、決意表明ね」
千早「わかりました……私の幸せ、がんばります」
小鳥「くすっ♪ でもそんなに真っ赤な顔しちゃダメよ? いろいろ勘繰られちゃうから」
千早「ええっ!? あっ、これは……」
小鳥「もう大丈夫かな。そろそろ打ち合わせから戻ってくるころだから、さっそくつかみにゴー♪」
千早「は、はい、どうもありがとうございましたっ! し、失礼します!」
バタンッ
小鳥「………………………………私も幸せ、つかみたいなぁ……」
途中で「千早」と「小鳥」がゲシュタルト崩壊した。
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117 :名無したんはエロカワイイ :sage
:2007/11/17(土) 06:37:22
ID:n5oxdNCk0(2)
- ■ある日の風景(ランクS)
午前の仕事二件をこなし、事務所に戻ってのささやかな休憩時間。
本来なら少しでも寝ておくのが正しい行動なのだろうけど、ちょっとした気まぐれで
わたしは今、音無さんとカードゲームに興じていた。
二人でするこのゲームも最終戦。3枚目にわたしが開示した【皇帝】を見て、
音無しさんが力なく倒れこみ、【市民】カードを晒した。
「あーん……そこで皇帝を通してきたかっ・・まさにトップの余裕っ・・・
これこそが、女王の強さ・・・気迫っ・・・そしてっ」
「音無さん……口調がいつもと違いますけど?」
「あ、あははは……気にしないで千早ちゃん。このゲームするとどうしても雰囲気的に……
と、ところで、意外だわねー、千早ちゃんがすすんでカードゲームしようだなんて」
「ええ……寝るにも中途半端な時間が出来てしまったので。付き合わせてしまってすみません」
「あ、ううん、いいのよ。ただ、千早ちゃんがこのカード知ってるなんて意外だなーって思っただけ。
わたしと律子さんとプロデューサーさんと、あとは持ち主の伊織ちゃんくらいしか
やってるの見たこと無いから」
「そうですね……実はわたしも二度目なんです、このカードゲーム。
9ヶ月以上前……事務所に入ったばかりの頃、プロデューサーさんと」
「え!そうなの?まだ二度目!?それで12戦5勝7敗!?」
「はい。はじめてプロデューサーと遊んだときのことは、いまだによく覚えています……」
■9ヶ月前(Fランク時代)
「……あの、こんな風に事務所にいるだけなら、自主レッスンでもした方がいいかと」
「そうは言ってもなぁ……スタジオも有料だし、こんなボロ事務所で大声も出せないし」
「では、基礎トレーニングでも……」
今考えると、やはりあの時のわたしは変に尖っていた。
一流の歌手になりたくて、一刻も早く道を駆け上がっていきたかった……
「千早、あせりすぎ。外は雨だし、カードゲームでもしよう」
そう言って、プロデューサーが取り出したのは、トランプではなく10枚の不思議なカード。
8枚はローマ帝国の市民っぽい服装をした人たちの絵柄。
そして1枚が王様のような絵柄と、最後の一枚が痩せた骸骨のような絵柄。
それぞれ【市民】【皇帝】【奴隷】と、英語のつづりで書かれていた。
「プロデューサー……時間は有限です。無駄な遊びで過ごすくらいなら……」
「そうともとも言い切れないよ。生かそうと思えば、こんな遊びでも思わぬ方向で役に立つ。
真剣にやるために……そうだな、このゲームで12戦して、千早が4勝以上出来たら、
今週のスケジュールは千早の自由にしていいよ。全部ボーカルレッスンでも文句は言わない」
「……そう言う事なら、全力でお相手させていただきます」
ボーカルレッスンの少なかったことに不満を抱いていたわたしは、彼の誘いに乗った。
-
118 :名無したんはエロカワイイ :sage
:2007/11/17(土) 06:38:33
ID:n5oxdNCk0(2)
- ■
「……で、プロデューサーさんと戦って……負けたの?」
「いいえ、勝ちました。その週は自由にレッスンさせていただきました。でも……
彼は手を抜いたわけではなく、勝敗自体はどうでも良かったんです」
勝負の結果は、音無さんとの勝負同様、5勝7敗。やりましたと喜ぶわたしを見ながら、
彼は少しも悔しそうではなく……なんだか満足げな表情をしていた。
「ふぅ……いい勝負だった。千早の事もずいぶんとよく分かったしね。
下手にミーティングするより、ずっと有意義だったかもね」
「……そう言うプロデューサーの真意が、あの時のわたしは分かりませんでした。ですが、
あの日を境にレッスンのメニューやオーディションの支持が、明確に変わりました。
まるで、わたしと長い間一緒にいたかのように……」
「んー……まぁ、なんとなく分かるかもね。それ」
「はい……人間はチャンスやピンチ、勝負の時など性格によって行動が違います。
プロデューサーは、あの時、あらゆる状況を作ってわたしの反応をずっと見ていた……
優勢から劣勢へ、またはその逆の対処、どこまで相手を見るか……
今考えると、あの時わたしの思考や姿勢など、心の中をゲームを通して見ていたんだと思います」
なんだかついこの間のような記憶なのに、あの時は仕事のある日が珍しく、レッスン主体の日々で……
一年にも満たない間なのに、ずいぶんと状況が変わったような印象がある。
いや……変わったのは、多分わたし自身なんだろう。
「ところで気付いたんですが…音無さん、勝ちを確信したら賭け方が乱暴になりますよね。
時折思考が行き過ぎるのは、その辺が影響しているのでは?」
「うっ……い、痛いとこ突くわね千早ちゃんっ……プロデューサーさんみたい」
「ふふっ……ありがとうございます。せっかくだから、今日の夕食後にでも
プロデューサーと久しぶりにカードで遊んでみたくなりました。
今度は、じっくり彼の動向を見たいと思います。あの時は、わたしだけ心の中を
丸裸にされてしまったようで……釈然としませんでしたから」
「まぁ……確かにプロデューサーさんは強いもんねー。そうだ千早ちゃん、
プロデューサーさんを思いっきり動揺させる手があるわよ。
まずは賭けルールにして、彼が一勝するごとに千早ちゃんが……」
音無さんの提案は、それはもう言葉に出せないくらい恥ずかしいものだった。
「なっ……ぜ、絶対ダメです!!5回も負けたらわたしは大変なことにっ!!」
「でもー、千早ちゃんの新居でカーテン閉めたら誰にもバレないしー♪」
「そういう問題ではありませんっ!!」
「お、二人とも盛り上がってるな……悪いけど、時間だ。出られるか千早?」
プロデューサーが戻り、ささやかな休憩時間が終わり、午後の仕事へ。
結局、音無さんとの勝負には勝ち越したけど、人生的な駆け引きではまだまだ彼女には
及ばないだろうな……そして目の前にいる、この人にも。
でも、わたしはわたしなりに、彼の事をもっと知りたい。
わたしをトップアイドルに育ててくれただけでなく、皆を幸せにしてしまう
彼の心と、気持ちを……
そんな事を考えながら、わたしは携帯を取り出し、メールを打っていた。
■水瀬さんへ。
如月千早です。もし良かったら、水瀬さんの持ってるあのカード、一日貸してくれませんか?
お手数ですがOKなら、返信をお願いします。
※あの漫画を知る人限定ネタです。分かりにくいSSで申し訳ない……
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126 :土日も仕事…くっ :sage
:2007/11/17(土) 09:59:58
ID:2FkTomEU0(3)
- 「…ん…あ、………ち、はや…?」
「あ…お目覚めですか? おはようございます、プロデューサー」
「…んー…おはよ」
「今、コーヒー入れますから。 ちょっと待ってて下さい」
「有難う」
「……はい。 では、此方に置いておきます
では朝食を用意しますので、着替えを。 パンで宜しいですよね?」
「ああ。 すまんな」
「しかし、千早も良く続くよな…って言うか、アイドルやってて学校に炊事…ホンと頭が下がるよ」
「そうですか? 学校はともかく、他は好きでやってますから」
「だけど、俺だったら…しんどい気がしてしょうがないけどなぁ…」
「でも、3っつ同時にやる訳じゃ無いでしょう?」
「まぁ、そりゃそうだけど…」
「それに、炊事も楽しい物ですよ」
「そうか?」
「ええ。 色々作れる様になって行くと、嬉しい物ですし」
「ふーん…」
「それに、大切な人が美味しそうに食べてくれるんです。 自然と力も入る(ry………あ………………」
次の日から千早さんは、朝食メニューに和食の導入も検討を始めたそうです
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129 :名無したんはエロカワイイ :sage
:2007/11/17(土) 11:39:39 ID:Cfh6/KE70
- P 「ん~……いててっ」
千早「肩、痛みますか?」
P 「どうもデスクワークは慣れなくて……ほとんど小鳥さんにやってもらっておいて言う事でもないけど」
千早「それでしたら、私にマッサージをさせてください」
P 「千早が?」
千早「ええ、最近ちょっとやり方を調べてみたんです……試すのは初めてですけど」
P 「なら、お願いしようかな。座ってればいいのか?」
千早「上着は脱いでくださいね。それでは……」
P 「んあ……これは……気持ちいいな……」
千早「こういうことをするのは初めてですから、痛かったら言ってくださいね」
P 「ああ……それにしても、千早にこんなことをしてもらえるなんて幸せだよな」
千早「私がプロデューサーの健康管理をするのは当然です。それに、日頃私のために苦労していただいているお返しになるなら……」
P 「悪いけど、そんな風には思ってないよ。俺はただ、千早と二人で頑張っていきたいと思ってるだけだ」
千早「なら、私と同じじゃないですか……」
P 「だとしたら、うれしいよ」
千早「……ちょっと、本格的にしてみても、いいですか?」
P 「本格的?」
千早「はい、そちらのソファにうつぶせになってください」
P 「それは本格的だな…………よっと、これでいいかな」
千早「それでは失礼して、上に乗りますね」
P 「おおっ……」
千早「全身の筋肉をほぐしますから、力を抜いてくださいね」
P 「うん……それにしても、やっぱり千早は軽いなあ」
千早「むっ……別にいいじゃないですか、そんなこと」
P 「いや、またそんな……普通女の子なら、軽いって言われたほうが喜ぶと思うんだけど……」
千早「知りません、ほかの女の子の事なんか……」
P 「いっ、いたたたたたっ!」
千早「あっ! す、すいません、力が入りすぎてしまって……」
P 「い、いや…………あ……でも感触は、あったかくてやわらかいな……いででででででっ!」
千早「……すいません、力が入りすぎました」
P 「ひ、ひどいな……」
千早「突然、いやらしいことを言い出すからです」
P 「わ、悪かったってば……」
千早「くすっ、でも、ちょっと弱ってるプロデューサーも、たまには面白いですね」
P 「ぬぬ……ならお返しでもしないとな」
千早「きゃっ! 急に動かないで……」
カチャ
小鳥「!!」
千早「あ、音無さ……」
小鳥「わわわわわわわっ!! そんなっ! 昼間からっ! 事務所でなんてっ!」
P 「ちょっ、何言ってるんですか小鳥さーん!」
ああ……病気なんだ、俺……。
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131 :名無したんはエロカワイイ :sage
:2007/11/17(土) 12:04:46
ID:bKCgF9Fd0(4)
- 千早 「海水浴!?これ、着るの!?ねぇ!水着!水着着る!?」
飼い主「あぁ、着るよ」
千早 「本当!?大丈夫なの!?萌えなくない!?」
飼い主「あぁ、可愛いから大丈夫だよ」
千早 「そうかぁ!私貧乳だから!貧乳だからボインわかんないから!」
飼い主「そうだね。わからないね」
千早 「うん!でも萌えなんだ!そうなんだぁ!じゃぁ着ていいんだよね!」
飼い主「そうだよ。着ていいんだよ」
千早 「よかったぁ!じゃぁ着ようね!水着着よう!」
飼い主「うん、着ようね」
千早 「あぁ!水着萌えだから水着着れるね!ね、プロデューサー!」
飼い主「うん。胸張っていいよ」
千早 「あぁープロデューサーと私は今水着を着ているよー!気をつけようねぇー!」
千早は俺の愛犬
おや、誰か来たようd
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- 。
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161 :名無したんはエロカワイイ :sage
:2007/11/17(土) 20:50:17
ID:2FkTomEU0(3)
- 「あ…」
「ん? どうしたんだ?」
「あ、いえ。 買い置きを切らしていたのを忘れてて…」
「まだ、有るんだろ?」
「ええ。 ですが、此処の所終業が遅めなので、なかなか買いに行けないので…
ちょっとスーパーまで買いに行き来ます。他にも少し買い置きしておきたいのも有りますので」
「そっか? ん、なら一緒に行くよ、重い物は俺が持つから」
「あ…すみません。 助かります」
「…しかし、これ一人で持って帰る気だったのか?」
「プロデューサーが一緒でしたので、少し多目には買わせて頂きましたが。 でも、この位は買うつもりでしたから」
「そうか。 だけど、千早って結構しっかり者だよな。 こりゃ、旦那になるヤツが羨ましいね」
「…そ、そうですか?」
「そりゃそうだろ。 容姿は十分過ぎるほどで歌もランクもトップのアイドル。 おまけに素顔はしっかり者で家庭的。 まるで夢の様な奥さんだと思うが」
「や、止めて下さい。 幾ら何でも褒めすぎです」
「そうかなぁ…」
「そうですよ」
「しっかし、千早の旦那になる人って、どんなヤツなんだろ? 想像すると興味が付き無いね」
「何を仰るんですか」
「え? 何って…」
「全くもう…。 想像するまでも無いでしょう? すぐ目の前に居るの(ry………あ………………」
次の日から千早さんが
ちょくちょく小鳥さんの所に、給与天引き財形の相談に行く様になったそうです
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180 :名無したんはエロカワイイ :sage
:2007/11/18(日) 01:56:24
ID:dNrAzdFq0(3)
■ある日の風景(ランクS)
「た、大変です大変ですっ……如月さんと、プロデューサーがっ!!」
すっかり大所帯となったオフィスに、765プロユニフォームも真新しい新人女子社員が
慌しく入ってきた。
「う、上の視聴覚室で、激しく喧嘩して……如月さん、ものすごく怒ってて……」
「あら、そう……」
「下まで聞こえないんじゃ、今日は中の上レベルかな?」
彼女の慌てぶりに対して、小鳥と律子は眉一つ動かさない。お茶を片手に
まったりと煎餅を食べるしぐさが、平和そのものの様相を示していた。
「ととと、止めないとっ……あれじゃ如月さん、765プロを出て行ってしまうかも。
そうしたら、芸能界を震撼させる一大事に!?」
「はぁ……やっぱりあなた、まだ新人ねー♪」
傍から見れば、この状況を楽しんでいるように見える小鳥に対して、新人社員に
怒りにも似た感情が走る。それを察知した律子がすかさず説明を加えた。
「あの二人はね、あれがコミュニケーションなのよ。最高のステージを作りたいから、
本気で喧嘩できるの。昔の青春モノドラマも裸足で逃げ出すくらい、
終わったらあっさりいちゃいちゃしあうから。見ていてめちゃ腹立つくらいね」
「そうそう。今日は多分あと1時間くらいで終わるんじゃいかな?時間を見計らって
いっぺん覗いてみたら分かるわよ。あ、でも……はじまっちゃったら適当に逃げてきてね」
「は、はじまるって、一体……」
「うーん、そこまで聞くのはダメ♪まぁ、新人のおつとめだと思って見てみなさい」
律子に適当な仕事を振られて1時間。
新人事務員の彼女は、言われたとおりに会議室のドアの前へ来て、こっそり中を伺う。
すると、中から先程とまったく異質な二人の笑い声が聞こえてきた。
「出来た……これですね!プロデューサー」
「ああ、このプランで行こう!!お客さん驚くぞ」
手を取り合って喜んだと思ったら、その場で踊るようにクルクルと回る二人。
そして、バランスを崩すようにお互いソファーに倒れこんだ。
「!?」
そのまま、子供お断り!!な雰囲気になるかと思えば、二人ともまだ笑っていた。
「あぁ……今日はちょっと派手にやってしまったでしょうか?」
「んー、普通じゃないか?千早は、歌の事になったら昔からそんなんだったし。
昔と違って、他人の意見もちゃんと聞いてくれるようにはなったけど」
「そう……ですね。でもそれは、プロデューサーのおかげです。わたしの意見を、
否定するでもなく盲目的に従うでもなく……【お客さんを喜ばせる】という目的に対して、
本当に真摯に、真剣に……話してくれたから、わたしも話し合うことが出来た」
「そうだな。いいステージになって、いいCDが出来るなら、いくらでも相手するよ。
そんな真剣な千早だからこそ、俺は……」
「あ……プロデューサー…………んっ……」
二人の間に流れる空気が、変わった。
新人事務員の彼女は、ここから先を見てはいけないという衝動に駆られ、あわててドアから離れ、
オフィスへと駆け足で戻ってきた。
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181 :名無したんはエロカワイイ :sage
:2007/11/18(日) 01:57:10
ID:dNrAzdFq0(3)
- 「………………」
「あら、お帰りなさい。どうだった?」
「……………………」
「やっぱり、ちょっと刺激が強かったかな……」
真っ赤な顔で、一言もしゃべらない彼女を見て、二人は何が起きているかを察知した。
「そんなわけで、これがこの事務所での日常だから」
「え……ほ、本当に、こんな事がいつも……」
「大丈夫、週に何度も聞いてたら慣れるから。さ、仕事再開しましょうか」
何事も無かったかのように、二人は事務作業に戻る。
新人事務員の彼女は、目に焼きついたさっきの光景を思い浮かべながら、
この先やって行けるのだろうかと、簡単な仕事をしながらもまだ悩んでいた。
■
そして一月後。
新戦力として雇った新しい事務の女の子が、血相を変えてオフィスに駆け込んでくる。
「たた、大変ですよぉ!?さっき上で、如月さんがすごく怒ってっ!?」
それを見て、まったりお茶を飲みながら笑っていたのは先月入った事務員の彼女だった。
「大丈夫、大丈夫♪あなたも新人なら一度は通る道だから。実は、あの二人はね……」
765プロは、今日も平和だった。
※たまには喧嘩もするだろうと思って書いたら、やっぱいちゃいちゃしてます、この二人。
歌とPに対しては、めちゃくちゃ素直な子だよね、千早って……
最終更新:2007年11月28日 12:36