千早

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千早 - (2007/08/21 (火) 17:59:55) の編集履歴(バックアップ)


千早に関する妄想文でも殴り書きでも





お袋がこれでも食えと言わんばかりにみかんダンボールを送りつけてきた
何だろうと中を見ると中身は電動カキ氷製造機といろんな味のシロップ
千早も作ろうと思い何味がいいか聞きに部屋に向かった
半開きのドアを開けると千早が左手薬指にあの指輪をはめ
俺とのツーショットの写真を見ながらフフっと満面の微笑んでた
立ち去ろうとしたが物音を立ててしまい千早が驚いてこっちを見て口を開いた
「プロデューサー!…あの、もしかして見てましたか?」と聞くので
無言で頷いた後、「カキ氷作るんだが何味が食いたい?」と聞き
千早の反応と何味にするのか興味津々ドキドキワクワクで観察したい今現在の俺
うめー!千早が茹でた冷麦超うめー!



残業が思っていたより多くて家に帰るのが大幅に遅れてしまった
千早と一緒にDVDを見る約束があったのでこんな遅くに帰ってきたら
千早も怒っているんだろうなと肩を落として家に帰ると真っ暗で
どうやら千早も眠ってしまったようだ
ごめんなと思いつつ電気をつけると食卓の上には俺の好物の晩飯と
残業を労い、今度は絶対に一緒にDVDを見ましょうと書かれた置き書きが
うめぇ、うめえよこの晩御飯とじっくり味わって食べた
親父にお袋、俺はこんな良い子をプロデュース出来て幸せ者です
と感激しながら寝てる千早の額にキスしてから
寝言でも歌ってる千早の様子を青い鳥を聞きつつのほほんと
観察したい今日この頃の俺



社長と女の子が夏に着る普段着で何が一番エロスを感じるかと議論としていると
千早がライブの打ち合わせをするために事務所にやってきた
タイトなTシャツにショルダーバックをたすきがけにした姿で
普段まったく関心が無かった胸が微妙の強調されているさまに何かキュピーンと感じ
「マイラヴァー千早ぁぁ!会いたかったよぉ!」と千早に飛び掛って押し倒し
千早の胸の辺りで顔をグリグリして汗の匂いや仄かに伝わる体温で
エクスタシーを感じつつ「は、離れてください!」と
必死になっている千早の様子を心行くまで観察したい今日の頃の俺
特権なんじゃぁ!これはPの特権なんじゃぁぁ邪魔しないでよ社長ぉ!



千早がダンスレッスン場にてこのほうが涼しくて動きやすいですからと
薄手のTシャツにスパッツという格好で現れた
まあ確かにそうだわなと意識しないようにしたが実際かなり
困難で何度か理性が空の彼方へと飛びかけた
レッスンが終わってのんびりしていた千早に
「お疲れ様、暑さで結構しんどかっただろうから
今日は特別にマッサージしてやる」と言って
千早の瑞々しい太ももや腕をちょっぴりエロく、だが悪魔でも健全に揉みしだいて
彼女の反応を視か……観察したい今日この頃の俺
ぼかぁ、三国一の幸せ者じゃあ……



千早がソファに座ったまま動かないのでどうしたんだろと見てみると
意外にもスースーと寝息を立てて寝ていた
俺に無防備な姿を晒した我が身を呪うがいいと水性ペンを取り出し
額に「Great Wall 72」とか「微乳!」と書こうと前髪を退かすと
ふわりと爽やかな香りがし、サラサラと流れるような感触にキュンとなった
長い髪をくんくんしてみたり、手で軽くポニテやシニヨンにしたりして遊んでいると
いつの間にか起きた千早が寝ぼけ眼で不思議そうに見ててびっくりたまげた
とりあえず「俺、千早みたいな髪の素敵な子は好きだ」とか
言ってみたときの千早の反応をネクタイを緩めつつ観察したい今日この頃の俺



髪が伸びてきたので床屋に行きたいところだが
金をケチらないといけないなので千早に散髪を頼み込んでみると
「下手かもしれませんけど、そこまで頼まれるのなら」とやってくれることに
いざ椅子に座ってやってもらうと「頭動かさないでください」と
何度も細くて冷たい指が頬に触れて何だか気持ちいい
しかも目の前は千早の胸元なのでTシャツから微妙に透けるブラとかボディラインとかが見えて生唾飲み込みまくってる
前髪切るときなんかは目と鼻の先に千早の顔があってなんか得体の知れない汗が破裂した水道管のように溢れ出てくる始末
こ、こいつはやべぇ……もう我慢でk、待て待て俺!落ち着け俺!
千早は善意で散髪してくれてるんだし流石に今回ばかしは自重しような俺!
と臨界寸前の理性を抑えつつ何か違うような?と
顎を引いてこちらを見つめてくる千早を見上げながら観察したい今日この頃の俺
待て!俺!忍耐忍耐忍耐!っあー!、そんなに見つめるな千早!我慢の限k――



事務所の屋上で一人のんびり煙草を吸っていると千早が
「少しお話ししたいことがあるんですが」と上がって来た
千早の健康のために副流煙を吸わせたくないので慌てて足を止めさせた
「プロデューサー、喫煙は体に悪いだけですからやめたほうがいいですよ」と言ってくる
こちとら○高校生の頃から吸っていて習慣と化しているし
手っ取り早いストレス解消になるんだと返すが
千早も負けじと喫煙がいかに健康に害をもたらすかを言い返す
千早なりになんだかんで健康を心配してくれているの伝わって
キュンとしたので、いそいそと携帯灰皿に煙草を捻りこみ
「千早がそこまで言ってくれるなら少しは我慢するよ」と
千早の頭をポンポンと撫でつつ、某バチカンの不死身に近い神父ばりに
寛容な笑顔でほんわかと千早の反応を観察したい今日この頃の俺



地方への温泉ロケが終わり日程的に余裕があったので一泊することに
男のスタッフ同士で居酒屋で飲み食いし、酔った勢いでスト○ップ劇場へ繰り出した
そこでもどんちゃん騒ぎし、次はどこ行こうかと一足先に劇場を出たところを
運悪く俺を探し回っていた千早とばったり会ってしまった
「見損ないました」と怒り心頭で事務所につくまで謝っても許してくれそうにない
もうスト○ップ劇場へ行きませんと書いた誓約書を渡し
それでも許せないなら指つめて詫びると言ってみた時の千早の反応を
出刃包丁片手に鬼気迫る顔で観察したい今日この頃の俺



千早との世間話に夢中になって階段に気がつかず転げ落ちてしまった
医者の診断によると運良く骨にひびが入っただけで1ヶ月は右腕は動かすなとのこと
その後、腕一本動かんだけでも随分大変だと思いつつ仕事してると
何故か千早が「私にも責任がありますから」と
家では甲斐甲斐しく当番でないのに炊事洗濯掃除を手伝ってくれた
ありがとうと感謝するのだが「そんなお礼されることなんかしてません
それより他に何か不便なことはありませんか」と返される始末
なんか不便なことあるかなと考えると一つだけ該当するものがあったので
風呂に入ろうとする千早に
「その…なんだ……。嫌じゃなければ一緒に入って体洗うの手伝ってくれないか」と
頼んでみた時の千早を観察したい今日この頃の俺



営業からの帰り、たまにはと千早と二人でのんびり歩いて事務所まで帰ることにした
あの時のトークは客うけ良かったとか控えめにダメだししてると
千早も素直に聞き入れたり自分の意見をはっきり言ってきて話が弾んだ
ふと人通りの少ない交差点で青信号を待ちながら千早の横顔を見ると
出会った頃より女の子らしくなって可愛いなぁ、つか可愛いのは元からじゃねぇか!と
一人ボケツッコミしてると千早がどうしましました?と言わんばかりに
こっちを見てきて急にこっちの顔が熱くなった
青信号になっても歩こうとしない俺を千早が前から少し上目遣いで心配そう
覗き込んできたところで彼女の両肩に手を置き、軽く深呼吸してから真顔で
「千早、好きだ」と言ってみた時の反応を慎重にかつ大胆に
観察したい今日この頃の俺



一人のほほんと虹6をやってると千早がバタンとドアを開け驚愕した顔で迫ってきた
混乱しているのか呂律が回らず何言ってるの分からんので
落ち着かせるとこれ見てくださいと差し出したのは市販の妊娠検査薬
「最近、その……あ、あれが来なくて試しにやってみたんですけど」と
言う千早を尻目に検査薬を見るとバッチリ陽性反応
っえ?え?俺か?俺ですか?セクハラはしますが本番までは記憶にございませんよ
もしや酔った勢いで嫌がる千早にあんなことをこんなことしちまったか……?
左様ですか。責任とって散弾銃結婚ですか本当にありがとうございまし、t
となったところで目が覚め、夢だったかと安堵する反面
正夢とかあるもんね、まぁ物は試しだしと朝一番で買ってきた妊娠検査薬を
のど飴と一緒に千早に渡したときの千早の反応をドキドキガクガクしながら
観察したい今日この頃の俺
美希Pが美希から渡された検査薬片手に真っ青になってた おめっとさん♥



千早の服を買いに行こうと思ったが服選びの参考意見を貰うために
春香と美希も連れて繁華街へ繰り出した
そこそこのブティックに入ると春香と美希が千早にこれどうかなと
次々に着せ替え人形のように試着させてキャーキャーと賑やかにしている
二人のペースに押されつつも千早のほうもまんざらでもなさそうな雰囲気だ
アイドルとか依然にこの子達も年相応の女の子なんだよなとのほほんしてると
「プロデューサー、ど、どうですか?」と千早が顔を赤らめながら俺の前に歩いてきた
ホラホラと春香に言われてダンスの要領でクルリと回ってくれると
キュンキュンとしてキュピーンとなってハニャーンと千早に抱きついて
「可愛いにもほどがあるぞ千早ぁ!どこまで俺を虜にするだよ!」
と言ってみたときの千早の反応を温もりで胸いっぱいになるまで
観察したい今日この頃の俺



社長の機嫌が何でか無茶苦茶良くて上手い居酒屋に連れて行ってくれた
出される飯が旨く、酒もどんどん飲んでしまいフラフラする
気が付くと自宅に付いていて千早が出迎えてくれた
のを見た後の記憶がない
目が覚めると頭が少し痛くて、頭を抑えるとその手に何かを握っているのに気づいた
よく見るとそれは千早が寝るときにきているネグリジェに見える
ふと隣に気配を感じ、視線をおくると泣きはらしたような寝顔の千早が全裸で寝ている
何じゃこりぁぁぁああ!?と全身の血の気が引くのを感じていると
千早が目を覚ましてこっちをじっと見ている
とりあえず苦笑いでおはようと言いつつ全裸の千早の様子を
視k……観察したい今日この頃の俺



千早と事務所で飯食いながら話してると「プロデューサーさんって
小学生の頃ってどんな子でした?」と興味津々に聞いてきた
いやぁ、とんだクソ悪ガキだったなぁ。若い養護教諭のπタッチなんか日常茶飯事だし
毎日喧嘩して生傷が絶えなかったな
好きな子には毎度のごとくスカート捲りして、腕を上げて飽きてくると
パンツ下ろしなんかやってたっけなと懐かしみつつ話してると何だか疼いてきた
ちらりと目をやると春香が鼻歌歌いながらボケっと立っている
意気揚々とこりゃあ、やるしかないよなと千早に聞いてみた時の
千早の反応を手を沸き沸きしながら突撃寸前の兵士のような目で
観察したい今日この頃の俺



いつも自宅で焼いたクッキーを無償でくれる春香に感謝をこめて何か食わしてやろうと思った
ただ食わすのも芸が無いのでとりあえず事務所でボルシチを作ることにする
事情を話した千早にも手伝わすと何やら上機嫌で鼻歌を歌いながら煮ている
途中、匂いに釣られて来た美希や亜美真美をお前らの分もあるからと追い出して
もうすぐ出来上がりというところで「何を作っているんですか?」と覗いてきた
春香に「てめぇに食わすボルシチはねぇ!」と追い出してみる
出来上がって最初に盛った皿とスプーンを「いつもクッキーありがとうな。冷めない内に食え」と
春香の前に置いてみた時の千早の反応をのほほんまったり観察したい今日この頃の



なんだか何時もの家事に飽き飽きしてきたので何か刺激はないかと考えてみた
炊事は一週間ロシア料理オンリー、掃除はクイックルワイパーのみ使用
洗濯は自分の服だけ千早と名づけた洗濯板で洗うなどは芸が無さすぎる
そんな時、千早に目をやると鼻歌歌いながらアイロンがけをしていて閃いた
翌日、洗い終えた自分と千早の服と小型発電機、アイロン、
のり、アイロン台を担いで山を上り
頂上で朝日を拝みつつ下着も含めて全部をのりでカッチカチにアイロン掛けしたら
何故かエキサイティングでハッスル出来て大満足
後日、俺がのりで丹精こめて固めた下着を履いた千早の様子を
日立のWO●片手にのほほんとドキュメント風に観察したい今日この頃の俺
エクストリームアイロニング最高だZE♪



千早と晩飯の材料を買いに近くのスーパーに行くことにした
今日こそ試食コーナー制覇してみせると意気込むと
千早に他人の振りしますよと言われてしまったので泣く泣く我慢する
帰り道に千早が何かを見てふと足を止めたので何だと思い彼女の視線の先を見ると
やよいが弟と仲良く手をつないで歩いていた
どこな懐かしむような寂しいような顔をする千早に胸が締め付けられ
「千早、俺じゃ千早の傍にいてやれる家族になれないかな?」と
言ってみたときの千早の反応をまったりのほほんと観察したい今日この頃の俺



ある晩、雑誌を読んでいると千早の部屋から「あぅっ」とか「くぅ」とか
悩ましいやら苦しそうな声が聞こえてきた
おいおいこんな時間に欲求不満の爆発か?俺も混ぜr
つか、こんな声を漏らすなんてあれか?俺を誘ってんのか?
ヒャハ―――!今行くからね、ちーちゃぁぁあん!と勇み足で千早の部屋に突入すると
当の千早は何かの本を見ながら自分にマッサージをしていたようだ
突然のことに驚いている千早を尻目に開かれていた本を手にとってみる
タイトルは「肉体改造計画 ~セクシーボディを手に入れろ!~」
ご丁寧にバストとヒップ関係のページ全てに付箋が貼られ
重要文には蛍光ペンが引かれているではないか
「み、見ないください!」と赤くなりつつ必死にすがりつく千早の頭を抑えながら
ページをめくると男のシェイプアップも載っていて面白そうだ
後日、互いにトレーニングに励みつつ薄手のトレーニングウェア姿の千早を
健全や性的やらといろいろな目で観察したい今日この頃の俺



借りたCDを早めに返しておこうと思い千早の部屋に行くと
千早がTシャツを捲り上げ、下半身は何も着ていない姿で1PSEXしてた
上気した顔がみるみる青くなり、再び赤くなると胸を腕で隠して金魚みたいに口をパクパクしている
俺のほうもあまりの予想外な光景にCDを取り落とすほどに硬直してしまう
え?あの千早が●慰してただと!?まぁ千早も女の子だし、時には処理することもあるよな
でもなんか今までのイメージからは想像できないんだが……
つか思ってたより胸あるしヘア薄いかな?やべ勃ってきた!
と思いつつ何事も無かったようにゆっくりとその場を立ち去り
これだけはオナネタにするのはよそうと考えて
とりあえず次に千早と顔を合わしたときに「お互い何も無かったし見なかったことにしよう」
と言ってやる前と後の反応をドキドクしながら観察したい今日この頃の俺
トイレで用をしてるのを千早に見られた
言葉に出来ないが悪い気はしなかったな



南無古組と書かれた扇子で暑さを凌ぎつつ家に帰ると何やら話し声が聞こえてきた
隠れて覗いてみると春香似の若い新聞勧誘員が千早に勧誘している
あまりに押しの強い勧誘に千早がたじたじの様だったので
「オラァ!うちの千早に手ぇ出すなら命(たま)取んぞわれぇ!
千早に用があるなら事務所に来いや小娘!」と勧誘員の胸倉を掴んで睨み追い返した
唖然とする千早に「おい、大丈夫か?変な事言われたりされなかったか?」と
いつもの調子で心配してみた時の千早の反応をのほほんと観察したい今日この頃の俺
千早が高校から持ち帰った書類の保護者欄に俺の名前が大きく書いてあった
保護者ですか……俺って保護者なんですね如月さん………



千早の高校へ俺が保護者として三者面談に出ることになった
相手の女教師は千早の身の上を知っているのか俺が来たことを気にしていないようだ
普段の学校生活や最近の成績など俺の知らないところでの千早の姿を聞いて
あぁこんな一面もあるんだなと感慨にふけりながら過ごした
ついでなので高校内を千早にいろいろ見学させてもらい
誰もいない夕方の教室でここが私の席なんですと照れくさく言う千早の姿が
初恋の子と重なり、その後の思い出でつい泣きそうになってしまった
じっと堪えてるところを千早に観察されつつも潤んできた視界で観察したい今現在の俺
あの先生なかなかピヨちゃん似の年上なおネイちゃんな感じで可愛かったな
メアド聞いときゃよかった


[スナック千早]
※■、◆は書きあきの区別のために付けました
◆パチパチパチ

ママ「お疲れ千早ちゃーん。お客さんすごい喜んでたわよ」

私がアイドルを引退して1年、私は歌を捨てることなどできなかった
私が歌を捨てることは、自身を捨てることと同じ
路上で一人、歌っているところをママに拾われ
現在は、このスナックでお世話になっている…

■「ちょっと千早ちゃん…なぁに今日のアレは!
 いい?アンタから歌を取ったら何にも残らないんだからね!」
「……はい」

そんなある日の夜だった…
カランカラン…
一人の客が、この店に訪れた
「いらっしゃぁ~い…あら、いい男」
「…!!」
我が目を疑った…
その男(ひと)のことは、私は良く知っていた

◆ママ「ちょっと私は、あの男の人を相手にするから千早ちゃん、とりあえず歌っていなさい」

私は、ママに言われた通りステージに立つ
歌う場所は変わっても、私の歌は変わらない

■歌う場所は変わっても、私の歌は変わらない
マ「ふふ、オニーサン♪ 何にします?」
男「……この歌は」
マ「ああ、良いでしょうあの子…ふふ、アタシのお気に入り♪
 でもちょっと無愛想なのがアレなのよねぇ~」
男「そうですか」
マ「この間もね、寄ったお客さんに絡まれて、途中で歌うのやめちゃってねぇ…おかげでお客さん怒って帰っちゃうし…」
男「はは…そうですか」
マ「…あら、もしかして、オニーサンあの子気に入っちゃった?」
男「え?」
マ「オニーサン、アタシ好みのハンサムだから特別よ?
 ちょっとぉ、千早ちゃ~ん。それ歌い終わったらこっちにいらっしゃ~い」

ママが私を呼ぶ…

◆私は、彼のいる方を見る。彼は私に気づいていない
いつぶりだろう、彼の前で歌うのは…
少し手が震える。深呼吸し自分を落ち着かせる

ママ「お客さん、ステージにいる娘、うちの自慢の歌姫なの。びっくりするわよー」
男性「へーそうなんですか」
ママ「良い娘を拾ったわー」

彼が私を見る。私も彼を見る。今日だけは、今だけは
あなただけのために歌いたい。そう想って、目を閉じる

■…私は、歌い終えた。
お世辞にも多いとはいえない店のお客さんたちから、ワァっと声援が広がる。
「イヨ!かっこいいよチハヤちゃん!」「ヒューヒュー♪」
「…ありがとうございます」
私は頭を下げた。

「ふふ、あの子、なんでも元アイドルらしいのよ?」
「…そうなんですか」
「さ、こっちへいらっしゃいな!」
私は彼の前に歩み寄り、わざとらしく隣の席に座る。
ママが気を使ってか、カウンターの奥に戻る。
互いに無言が続く…彼は、カランとウィスキーのグラスを回す。
私が何か言おうとした時、彼が口を開いた。
「…聞いたよ、元アイドルなんだって?」

◆彼は、私を見る。ニコっと軽く笑っていながら

変わらない。最初に想った。懐かしい笑顔、懐かしい香り、何一つ、一年前と同じ
ただ、変わってしまったことは、私と彼の現在…

私は、こんなにも昔を思い返すのは弟のことぐらいだった
でも今は違う。彼と過ごした日々は私の瞳に焼き付いている
だけど、それも色褪せてしまった過去。もう戻らない関係…

■だけど、それも色褪せてしまった過去。もう戻らない関係…
「…はい、そうです」
私は、少しだけ意地悪をしたくなった。
「でも、鳴かず飛ばずで…結局、アイドルやめちゃいました」
「せっかく良い声で歌うのに…
 君のプロデューサーは、よほどダメな人だったんだろうね」
「ええ、そうかもしれませんね」
「はは…」
妙な会話が続く。私の皮肉に、彼は目を細めて笑う。
「実はね、俺も昔…あるアイドルの子をプロシュースしていたんだ」
「え」
「その子の歌声は…まるで鳥の鳴き声のように清らかで、美しくて…
 そうだな、きっと、幸せの青い鳥ってああいう声で鳴くのかなって…」
「…」
「でもね、俺は…彼女を大空へ羽ばたかせてやることができなかった」

◆私は、自分に芽が出なかったのを他人のせいにしたことはなかった
けど、彼は…いいえ、あなたはそんなことを思っていたのですね

苦しい…
あなたの、期待に答えられなかった自分が惨めで情けない
私は、自分の歌だけしか考えていなかった
歌うことだけしか。それが私のすべてだと思っていた

私は、あなたに今、何ができますか?
私は、あなたに今、何を伝えればいいんですか?

■私にできること…
「…え?」
「……~~ッ」
私に…何が出来るというのだろう…
気づけば、自然と涙が零れ出していた。
「私、わたしは…っ」
ダメ、言葉が出てこない
伝えたい、あなたに…私の言葉で…!

その時、彼が口を開いた。
「もう一度、歌を聞かせてくれないかい?」

◆私は驚く。だってそんな、急に歌えだなんて
だけど、私は嬉しかった。あなたが歌ってほしいだなんて
一緒に過ごした時間で、あなただけに歌ったことはない
今なら、本当の私の歌が歌えるような気がする

私は、素直に頷いた。あなたの前で素直になるなんて思えば始めてだった

ステージに向かう私は、久しぶりに緊張している
オーデションの時と同じ緊張感

そういえば、オーデション開始の少し前あなたはいつも私に言葉をくれた
それが、私を強く前へ押し出してくれていた…

★「絶対に勝てるぞ!」
「そ、そんな、今更精神論だなんて…ああっ!もう時間!じゃ、行ってきます!」

■「…」
「…」
お互いに顔を見合わせる。
「…テンション、下げちゃったかな?」
彼は、バツの悪そうな顔で苦笑した。
「はい、バッチリ下がってしまいました」
でも私の顔からは、さっきまでの泣き顔は消えていた。
いつものステージに立つ。
大きく息を吸い込む。
店の奥に座る彼を見る。
あの日と同じ瞳で、私を見守っていてくれている。

迷いは、無かった。
私は、歌いはじめた。

◆『今から歌う曲は、私のすべて。私自身、そして大切な人ととの記憶』

  聞 い て く だ さ い 、 蒼 い 鳥

今になって想えば、私にとって、この曲との出会いは本当に運命だ
あなたから、貰ったときは素直に曲の良さに感動したけど
今は違う。青い鳥は、私自身
空に大きくは羽ばたけなかったけど、違う世界を見ることができた

でも、昨日には帰れない…片道切符の、翼

■歌い終える…
さっきのように、歌い終わると同時に起こる歓声は無く、
ただ、店内は静まり返っていた。お客さんたちは皆、目を見開いて私を見ている。
よく見ると、涙を流している人もいた。
   パチ パチ パチ
拍手が聴こえる…ママだった。
それを合図に、店のお客さんたちは拍手と歓声を私にくれた。

彼の元に、私は歩み寄る。彼が立ち上がる。
「私」

「私、また歌いたいです! あなたと一緒に!!」

自然と、その言葉は出ていた。

◆はっと我に変える。私は、なんてことを口に出してしまったのだろうと
もう、終わっているのだ。あなたとの時間は、あなたとの関係すべてが…
過ぎ去った季節は戻らない
けど、枯れた木々は再び芽を息吹き新しい時間を咲かせる

けど、もし本当に蒼い鳥がいるならどうかお願い
私の、たった一つの願いを叶えてください
もう一度、たった一度だけ…私は、あなたと同じ時を過ごしたい

あなたに精一杯の気持ちを、想いを込めて言葉を口に出す
今度は、あなたの瞳をまっすぐに見つめて

「私は、あなたにまだ関心持っていますよ…」

■私は、出会ったころのあなたとの会話を思い出していた。
「でも俺は、もう君の"仕事上のパートナー"じゃ無いんだ」
わかってる…わかっていた…でも!!
「関心を持ってもらえるような人間じゃない」
違う…違う! そうんなこと関係ない!!
「私は」
「だから俺は」
彼の言葉が私の言葉を遮った。
「もう一度、君のパートナーになりたい」
一瞬、我が耳を疑った。
「俺は、君をもう一度プロデュースしたい」
言葉の意味が、何故か理解できない。
「千早」
あなたに、名前を呼ばれた…それだけは、理解できた。

◆私は、時々想っていたことがあった…
どうして、私のそばに『蒼い鳥』はやってこないのだろうと
世界にたった私一人、孤独しかないのだろうかと

けど、あなたが私のそばにいてくれた時はそこに自由があった
どこにでも連れてってくれる、どんな願いも叶えてくれる…

真剣な顔のあなたに、私は答える。いつかのように…

「私は、もっとレベルの高い歌が歌いたいんです。
聴いた誰もが…言葉を失うような。歌が歌いたいんです…」

■あなたは、無言のまま私に手を差し出す。
私はそれに応え、自分の手を添えた。
「きびしくしごいてやろう」
「望むところです」
いつかの再現のように、私たちは会話をする。
……不意に、その手を引かれた。
身体を抱き寄せられる。
「……千早ッ」
その言葉と温もりで、溢れる感情が私を支配する。
「…ッ、プロデューサァー!!」
蒼い鳥はやってこない。
だったら、蒼い鳥になれば良い。
そして私たちは、また羽ばたく。
あの日見上げた、あの大空へ…

◆それから…

小鳥さん「社長、珍しくプロデューサーと飲みに行かなかったんですねー」
社長「ああ、残念だが昨日は用事があってね」
小鳥さん「けど社長、スナックなんて普段から行ってらっしゃったんですね。
プロデューサーに紹介するぐらいだから、お気にいりなんですね」
社長「ははは、いろいろあってな。しかし、仲良きことは美しきことかなだよ」
小鳥さん「?」

社長「さぁ、今日からまた我が765プロに新人が入ってくる。よろしく頼むよ」
小鳥さん「ふふ、また忙しくなりますね!」

■千早とPが去った店内…

「さぁ~て、と」
とぅるるるる……ガチャ
「あ、タカさん元気~? シャッチョさ~ん♪
 なんてね、アタシよアタシ」
「えぇ…終わったわ。あの子、彼と行ったわ」
「ホントよまったく! ま、これで良かったのよね」
「…ううん、いいのよ、気にしないで。なんたって、タカさんの頼みですもの」
「もう、よしてよ~…その代わり、またうちに飲みに来なさいよね!」
「うん…わかってる。その時は、私もまた歌ってみようかな」
「じゃあね、タカさ……いいえ、プロデューサーさん」



各テレビ局へ営業回りしてると社長からメールが来て、終わり次第そのまま直帰していい事になった
時計を見ると随分早く終わりそうなので遠回りになるが千早の高校によることにする
ちょうど付いたのが下校時刻の前だったので校門前で待っていると
数人の友人らしき女子高生と会話しながら歩いている千早を発見したので
思いっきり「ちーちゃーん!」と叫んでみると、本人は目を丸くしてこっちを見ている
続いて「ちーちゃん、一緒にお家にかーえーろー!」と叫んでみると
周りの友人からクスクスと笑われてあたふたとしてから
顔を真っ赤にしてこっちへ走ってきた
「な、何でここにいるんですか!?」と慌てている様子の千早に
たまには千早とのんびり帰りたいと思ったんだがと言ってみた時の彼女の反応を
制服姿も可愛いぞコンチクショーと思いつつじっくり観察したい今日この頃の俺


ツールボックス

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