【アイマス】 琴葉「学園ホラー」 【ミリオン】
執筆開始日時
2016/09/22 
概要
※ゲーム内のドラマCD投票イベントで、暫定2位のアイドルが出演しております。 
※「アイドルたちが出演している映画」という設定です。 
※「普通の子」については、諸事情によりキャストを変更してお送りいたします。演者さんの復調を祈ります。 
※後ほどpixivにも同作品を投稿する予定です。同じようなものがあっても、パクリとかじゃないです><
【6月18日:恵美】 
 夏の入り口に立ったあたりのことだった。少し湿っぽい空気に包まれた化学室の底に、私、所恵美を含む女子高
生4人が沈んでいた。 
「先月の頭はいろいろ楽しかったわね・・・ゴールデンウィークよもう一度!」 
 我らがオカルト研の会長、馬場このみは祝日の無い6月を嘆く。その場の全員もおそらく同意見だった。 
「お泊まり会のときの映画、面白かったですよね。」同じようなテンションで田中琴葉が続く。「ゾンビと鮫がでてくる海賊船のやつ。」 
「いやー、あの手のホラーを面白がる女子高生はどうかと思うよ、琴葉ちゃーん。」 
 彼女とはそれなりの付き合いだが、その妙な趣味は小学生の頃からまるで変っていない。おそらくはそのC級ゾンビ映画も本気で面白いと思ったのだろう。その感性が時折羨ましい。 
 先月の連休は"部活"と称し、みんなでお泊り会がてらホラー映画をみる企画を行った。映画は正直イマイチだったが、新しい部員たちと打ち解けられたのはよかった。 
「うん、とても楽しかった!サヨコの顔とカ!」 
「そうねぇ。思ったよりリアクション良くって、企画した甲斐があったってもんだわ。」 
 4月に転校してきた島原エレナは、なんと海外からの転校生。こういうの、本当にあるんだなぁ、と感心した。そして今年入学してきた高山紗代子は、マジメというか堅いというか、とにかくアタシとは真逆の子、って感じ。 
「ウワサの紗代子は・・・今日もテスト勉強で欠席?」 
「まぁ正しくは活動日じゃないから欠席じゃないんだけど・・・」先輩は私の方に目だけを向けて答える。「まだ一か月はあるのに感心よね、ホントに。」 
「アタシにはちょっと理解できないっスね。ってか先輩は受験勉強とか大丈夫なんスか?」 
「ちゃんと予定通り進めてるし、いざとなったら受験会場でこっくりさんでもやってみるわ。恵美ちゃんは楽勝って感じ?」 
 センパイとは1年弱の付き合いになる。柔らかい雰囲気の持ち主だが抜け目がない、という印象だ。彼女がそういうなら、受験対策はバッチリなのだろう。 
「恵美こそ、テスト大丈夫なの?」琴葉先生のご指摘が飛んでくる。 
「いやー、きついッス。また先生のお世話になるッス。」 
「最初っからそのつもりだったんでしょ。」 
「にゃははは、バレてたかー」 
「よし、琴葉ちゃんに任せっきりもアレだし、今日の活動は恵美ちゃんのテスト対策にしましょうか。」 
「メグミ!英語ならとっても任せてヨ!」 
 この一か月弱でエレナの日本語もずいぶんと上達したと思う。しかし、この流れはいけない。話題をなんとか逸らさなければ。 
「テストはまぁ、来週あたりからでもなんとかなりますって。」ここでわざとらしく椅子から立ち上がり、机に両手をつく。「それよりテスト明けたら夏休みですよ、夏休み!夏は何もやらないんスか先輩!?」 
「もちろん、企画はあるわよ!」 
「海ですか?それとも山ですか?」 
「うーん・・・山ね!」 
「わ、キャンプですか!」 
「ワタシ、スイカ割りっていうのをやってみたいヨ!」 
 テンションを上げて畳み掛けると、琴葉もエレナも食いついてきた。これでテスト勉強の話は無くなりそうだ。 
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^田中琴葉 ^所恵美 ^島原エレナ ^高山紗代子 ^馬場このみ
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最終更新:2018年11月11日 09:15