【ミリマス】「星梨花が飴をねぶる時」
執筆開始日時
2017/04/14
概要
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 まさに悪魔的な発想だった。 
 彼に計画を持ち掛けられた時、松田亜利沙は「まさか、そんな!」と叫んだと言う。 
「まさかもまさか、大マジだ」 
「でも、色々とマズいんじゃ」 
「何がマズいか。お仕事ですよ、お仕事!」 
 男の目は既に正気を失い、しかし言葉には強い説得力が込められていた。 
 亜利沙はごくりと唾を飲みこむと、好奇心に負けて彼に尋ねる。 
「本当に、危なくは無いことなんですね?」 
「大丈夫。みぃんなやっていることさ」 
 そうして男が指さした、デスクの上には様々な種類の飴、飴、飴。 
 そのどれもこれもは基本棒状の、極太の、食べごたえのありそうな形をしている。 
「販促だよ、宣伝だよ、よくあるプロモーションビデオだよ」 
 ニタリと笑みを浮かべる男の顔は、同類を見る時のソレだった。 
 亜利沙は思う「ああ、自分も欲望には抗えない」 
 結託の握手を交わした二人は早速、劇場の一室に一人の少女を呼び出すのだった――。
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最終更新:2018年11月04日 22:24