グリP「先輩と」モバP「先輩」
執筆開始日時
2015/07/16
概要
アイドルマスターシンデレラガールズ、ミリオンライブのSSです。 
地の文アリ。
01 
 私は今、幸せだった。 
 アイドルの仕事は楽しいし、同じ事務所の仲間が居る。 
 それはとても素晴らしいことで、私はこんな日々を過ごせることに感謝していた。 
 私はこの日々に、満足していた。 
 満足してしまっていた。 
02 
桃子「……お兄ちゃん、遅いな」 
 仕事が終わって、桃子はお兄ちゃん――プロデューサーのことを待っていた。 
 連絡しても繋がらないし……もう一人で帰っちゃおうか、とも思ったけれど、何か連絡があったりしたらダメだから待っておいてあげているのだ。 
桃子(遅れるとしても連絡するのが常識なのに……本当、まだまだダメなんだから) 
 そう思いながら桃子はお兄ちゃんのことを待っていた。お兄ちゃんに何を言おうかを考えながら待つ時間は、それほど苦痛ではない。もちろん、べつに楽しいわけでもないけれど。 
 そうやって桃子が『お兄ちゃんには一から芸能界の、というよりも前に社会の常識について教えてあげなくちゃ』と結論付けた頃、 
「今日はありがとうございました。またよろしくお願いします」 
桃子「……え?」 
 聞き覚えのある声が聞こえた。でも、まさか、あの人が―― 
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^周防桃子 ^岡崎泰葉
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最終更新:2017年07月29日 07:00