【ミリマス】パステル色の
執筆開始日時
2017/08/30
概要
ある日、一本の仕事の依頼の電話が事務所に来た。 
「はい…え、このみさん、ですか?えっと…それは本人に聞いてみないと…あの?もしもし?」 
電話は、用件だけを早口で告げて、プツンと切れてしまった。 
「プロデューサー、どうしたの?」 
「このみさん、仕事の依頼が来たんですけど、ファッションカタログの、モデルになってくれないかとのことなんですが」 
「あら、いいじゃない。で、どこからの仕事なの?」 
ファッションの仕事と聞いて、馬場このみは乗り気になって聞いてきた。 
143cmの身長、卵のようなすべすべ肌、幼い顔立ちは、24歳というより、その半分以下の年齢と言われても何の違和感もない。 
そのため、こういう仕事とは無縁だと思っていたところでの仕事の依頼は、このみのやる気を掻き立てた。 
「はい、○×△というところなんですが…聞いたことあります?」 
プロデューサーが首をかしげる。 
このみも心当たりがないか、自身の記憶を確かめてみるが、見たことも聞いたことも無いブランドだった。 
「うーん…なんか怪しい…でも、アイドルになったばかりで仕事の依頼が来たんだから、この機会を逃す訳にはいかないわね」 
「そうですか、じゃあさっきのところに折り返し連絡しときます」 
「ふふふっ、私のアダルティでセクシーな魅力を、世界に発揮するチャンスね」 
このとき、この仕事がこのみにとってどうなるのかを、二人はまだ知らなかった。 
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最終更新:2018年03月31日 03:21