【ミリマス】育と桃子は吸血がしたい
執筆開始日時
2019/09/29
概要
ハッと意識を取り戻すと、俺は両手足を縛られてる状態で布団の上に座っていた。
丁度前屈を始める前みたいに左右の足を放り出して、
その足首がロープみたいな物でガッチリと固定されているのが理解できた。
薄暗い視界の中で身じろぎすれば、後ろ手にされた両手がガチャガチャ冷たい悲鳴を上げる。
手錠だ、とぼんやりした頭でゆっくり理解して行った時、耳元で聞き覚えのある彼女の声が聞こえたんだ。
「お兄ちゃん起きた? 桃子だけど」
それは暗がりの中に突然灯ったハッキリ見える明かりのように。
声のした方へ向いてみれば、そこには見知った少女の顔があった。
周防桃子、俺の担当しているアイドルだ。
「プロデューサーさん、わたしもいるよ?」
それから、今度は反対から。
見ればそっちにも女の子が一人座っていて、
中谷育、彼女も俺が担当している765プロダクションのアイドルだった。
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最終更新:2020年05月26日 20:12