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闇符「ルーミア、それでも尚災難に負けず」



ここの所、災難が立て込んでいる。
もう、これは災難と言うレベルでは無いのかもしれない。

「…にしてもお前のその姿、慣れないな」

魔法使いが嘗め回す様な視線を私に向けた後、呟いた。

「可能ならば、隠したかったわ。…あなたの所為でこうなったんだから、感謝はしなさいよ?」
「ああ、わかってるって。しかしお前…そんな凄い妖怪だったのか…」

先の戦闘でこの魔法使い、霧雨魔理沙を庇った際、不幸にも髪ごとリボンが切り落とされてしまったのだ。
しかもリボンは炎に焼かれ(これはしかも味方のである)、替えのリボンはこの東京市では調達不可能と来たのである。

「でもまあ、戦力大幅アップな訳だし結果オーライって訳だ」
「…反省の色が見えないわね」

別段、この世界の敵対する生物には手加減をする必要が無い為、確かにこれは嬉しい偶然だったのかもしれない。
しかし、今まで大勢の人妖を騙して来たのが判明したのだから、気まずい他無い。

「そう言えばルーミア、霊夢知らないか?次の目的地の相談をしようと思ったんだが」
「霊夢なら鈴仙や妖夢と永遠亭に行ったわ。そろそろ落ち着いてる頃だ。って」
「ああ、そうか。なら行き先も必然的に決まりそうだな」
「いい加減、私はこの一行から外れたいんだけどね」
「なんだよ、まだ怒ってるのか?」
「誰に怒る必要があるのかしら?私があなたを助けたのは私自身の意思よ。それにあの斬撃を受けていたらあなた、痛いでは済まなかったでしょうしね」
「…確かに、あれは死ぬ筋だったよな…」

普段は霊夢や妖夢が前衛を固めてくれるのだが、一瞬出来た隙に付け込み私達後衛まで相手の剣士が駆け寄り、丁度魔法の発動直前で動けなかった魔理沙を狙ったのだ。
それも正確に心臓を狙い、もし少し目標がぶれても片腕は飛ぶかといった最悪の線だ。
これを助けないのは色々と問題があるが、気が付いた時には行動していたので半ば本能的なものだ。

今回の件で私は彼女達と随分と密接な関係となってしまい、私自身が彼女達を気に掛ける様になった。
元はと言えば、私は人間が嫌いでは無いのでそれが普通とも言えるのだが、どうもむず痒いものがある。

「しかし、相変わらずこの世界の空気には慣れないわ。実際の魔力の四分の一も発揮出来ないし、剣を召喚する事も出来ない」
「…お前って、剣を使ったりするのか?」
「私の専門はそっちの方よ。魔法は補助的なものでしか無いわ」
「…私から見れば、その四分の一以下の魔力が既に羨ましい物なんだけどな」
「あなたも千年ぐらい生きれば身に付けられると思うわ。捨虫の法ぐらいはもう習得しているでしょう?」
「え…?何だそれ、何か凄いのか?」
「…ああ、あなたはまだ人間なのか…まあ、その境地に辿り着く時がそう遠くない未来にあるでしょう」
「それはそうと、剣を使えるんだったら前線で戦ってみたらどうだ?霊夢も最近魔法主体になって来たし、お前としてもその方が良いんじゃないか?剣のストックは何本かあっただろうし」
「ありがとう。でも、その気は私には無いわ」
「なんでだ?」
「私が前に出てしまったら、誰があなたを守るのかしら?」
「…え?」
「あなたの戦い方は見ていて危なっかしい、魔法をぶっ放す為ならロクに周りも見ないじゃない」
「う…た、確かにそうだが…」
「後ろを振り向いたらあなたが血を吹き出して倒れている。なんて見て気分が良く無いわ」
「………」
「だから、目の届く場所で一緒に戦う方が良いじゃない。何かあったらまた私が助けてあげるわ」
「やけに上から目線だな」
「あら、私の方が上じゃなくて?」
「何がだよ」

私より頭一つ分は小さい魔理沙を抱きかかえる様に抱き締めた。
何故、私がこんな事をしようと思ったのかはわからない。
後から思えば赤面ものだ。

「色々と」



「…見ては、いけないものを見てしまった…」
「慧音さーん、夕飯作るの手伝ってくださいよー」
「あ、ああ美鈴、今行く…いや、その前に大スクープだ!」
「え?」
「ま、魔理沙とルーミアが!魔理沙とルーミアが大変な事に!」
「何ですか?そんな取り乱して…」
「き、禁断の愛に走った!」
「な訳無いだろ」

魔理沙が軽く慧音の頭を小突く、ナイスツッコミ。

「でも、今抱き合って…」
「あら、幻覚でも見たんじゃないかしら。そもそも、私と魔理沙が居たのはあっちの林よ?」
「そ、そうなのか?じゃあ私が見たのは…」
「おっ、あそこになんか魔物が煎るじゃないか、あいつが見せた幻だ、きっと。ちょっと倒して来るぜ!」
「あ、ああ」
「私も行かせてもらうわよ」
「ああ、気を付けてな…」
「慧音さん、疲れてるんじゃないですか?魔物の術に嵌ってしまうなんて」
「ああ、かもしれないな…済まないが夕飯は一人で作ってくれ、少し休ませてもらう」
「はい、ゆっくり休んでくださいね!!!」



「ルーミア、お前な…」
「外国では抱き合うのは一種の挨拶よ?何ら不思議では無い事では思うけど?」
「日本のベクトルで行動しろ!ここは幻想郷だ!」
「今は違うけどね」
「ま、まあそうだが」
「ふふっ、まだ顔が赤いわよ?随分と純情なのね」
「普通は驚くだろ!」
「ごめんなさい…嫌いに…なっちゃったかしら…」
「い、嫌、こっちこそごめん。そういう訳じゃ…」
「ふふっ、やっぱり純情だわ」
「お前っ!」
「あー、あなたはリトルよりからかい甲斐があるわ。本当に可愛い娘ね」
「私を玩具にするな!」

軽く涙目になりながら尚も吠える魔理沙の首に手を回し、自分の方に顔を引き寄せる。

「五月蝿くしたら、またあの娘に気付かれるわよ?」
「むーっ!苦しい!やめろ!!」





続く





のかー?





あとがき的シュートザムーン

新ジャンル「ルーマリ」

舞台は一応、斉藤の所に行く直前です
ルーミア達が居るのは神社周辺と解釈して下さい


会話だけでこういうのを表現するのは難しい
でも、会話だけでないと表現が難しい

「悪の十字架デッキ」=封印の第一解放と勝手に設定しています
第一解放って、斬魄刀の始解かよ
次は卍解をするんですね、よくわかります

と言うか、ダークサイドオブザムーンの取得の方が封印解放している感があるぜ
むー、ルーミアのスペルはこれで打ち止めかなぁ
後は一応、ミッドナイトバードがあるが…

最近思うんですが、物理3、魔法3の我がパーティはどうなのでしょうか?
ガス欠が凄い速い気がするんだぜ







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最終更新:2008年09月16日 23:56