壱 その少女、リメイの血縁につき
ワカバタウン~キキョウシティ到着まで
はい、おはこんばんにちは。ルメイです。
おーっと、突然ですがガデスマザーが呼んでおられます。
え?リメイにも母は居た?
ああ、それはアレなのです。
私達、所謂異母姉妹というアレです。
全然姉妹で住んでいる地方も違いますしねぇ。
あ、でも特に姉妹に隔絶があったりする訳ではありません。ご安心を。
さて、ガデスマザー曰く、ウスギ博士……通称ウスゲ博士(私だけしか呼びませんが)、まだ結構若いのにそれなりの結果を出している
ポケモン研究家なのですが、もうハゲを気にしないといけない哀れな頭皮をお持ちの青年です。……青年?
その人が、何でも私に話があるとか。
ええ、もう私には先が読めていますよ。
私は、器量良し、性格良し、リメイの妹ということで才能もある事がわかる。
と、あのアホのウスゲがポケモン研究の片棒を担がせて来るであろう事は前々から予想出来ていました。
そういえば、今日は私の十二歳の誕生日だった気がします。
母上、祝ってくれませんでしたけどねぇ。
兎も角、そろそろ一人前と判断したのでしょう。単純な男です。
な訳で、研究所に顔を出してやりましょうかねぇ。
お、家を出て早速エンカウントしましたね、ヒビキ。
「げっ、ルメイ」
何ですか。そのバケモノを見た様な反応は。
「い、いや。なななななな何も無いよ。い、いこっ、マリル」
あっという間に逃げて行きました。
小者め、後でとっちめてやります。
ん?そして、研究所の窓のトコに変な赤髪が粘着しています。
誰ですか?あなたは。
「ここがウツギポケモン研究所……フフフフフ!ハハハハハ!ファファファファファファファ……」
うわーい、変質者を発見しました。
今、時間は七時過ぎ、ちょいと犯行を急ぎ過ぎな気がしますが、まあその辺りはガキの頭、仕方の無い事でしょう。
「な、何だよ。こっち見るな!」
いや、だって、これみよがしに怪しいじゃないですか。
ある程度ゲームやりこんだプレイヤーなら、十回は話しかけるレベルの怪しさですよ。私は面倒なのでしませんが。
「へ、変な女だな。と、兎に角邪魔だ!失せろ!!」
きゃー、優しくお姫様だっこで運び出されてしまいました。
案外、良い家柄の子なのかもしれません。
例えば、三年前ぐらいに解散した悪の組織のボスの家、とか。
うふふ、結構的を射ていそうですね。
「ようこそ!ルメイちゃん!」
相変わらず、ちまい研究所ですね。助手も一人ですし。
「うぅー……」
早速泣かしてしまいました。
「と、兎も角今日君を呼んだのは他でもない!」
はいはい、ポケモンですね。
「…………そ、そうだよ!」
ありがとうございます。
「ん?なんでいきなりレポートを書いているんだい?」
いえ、ちょっとした厳選を、ですね。
「???」
こちらの話です。
「その三匹のポケモンから、好きなのを連れて行くと良いよ!」
何故、全てくれないのですか?
「……僕にだって、出来ない事ぐらいある…………」
そりゃあ、ウスゲですからねぇ。
「うわーん!助手ー!ルメイちゃんが虐めるよー!!」
良い大人が良い大人に泣き縋らないでください。むさいです。
「うわーん!むさい言われたー!」
……殴りたいです。
まあ、そんなアホみたいなウスゲはスルーしておきましょう。
むぅ、これはヒノアラシ……糸目が可愛いですが、炎ってのは私のイメージじゃありませんね。熱血系じゃありません。
こっちはワニノコ……うーん、牙とか、ちょっと猛々し過ぎますね、水ってのも、どうも違います。私は確かに清く正しいルメイですが、水行の清さよりは、木行の清さです。
「ルメイちゃーん、早く決めてよーー」
煩い、ウスゲ。
「うわーん!ルメイちゃんがグレたー!!」
前からです。
ん、これは……
「んー?どうしたんだい?ルメイちゃん(ニヤニヤ)」
な、なんてきゃわゆい!!何これ!どういうことなんですか!?け、決定です!!この子、チコリータに決定です!!!有り得ません!マジぱないです!!!ちょべりぐっみたいな!
「ふふふ、だろう」
し、しかも女の子!良かった!セーブ&リセットを繰り返さなくて済みそうです。
「え?」
こちらの事情です。
そ、そうだニックネームを付けなければ!この子、チコリーの妖怪みたいなのなんですよね?
「妖怪じゃなくて、ポケモンね」
はい、妖怪目ポケモン科チコリー属。
「…………間違っちゃいないけどね」
そうですねぇ、イタリア語でチコリー、ラディッキオより“ラディ”なんてどうでしょう?
「おー、さすがにネーミングセンスはそれなりにある」
それなりじゃありません、神がかっているのです。
「はい;;すいまえん;;」
わかれば宜しい。
「それじゃ、ヨシノシティの先のポケモン爺さんの話を聞きに行ってくれ!」
……くれ?
「ください;;」
OK、了解しました。
道中、特筆事項はあまりなし。
兎も角、ラディは可愛過ぎます。
あんな小さい足でトコトコトコーっと歩いて、体全体を使って一生懸命体当たりして……癒しですねぇ。この子。
後は、ヨシノシティの爺さまがランニングシューズとマップカードをくださいました。
ああ、そういえばポケギアの説明とかしてませんでしたが、所謂ケータイです。以上。
このポケギアにマップカードを挿す事で、まあ、おでかけマップ的なのが見れます。軽くGPSがかっているかもしれませんね。
そんなもん。
「おー、よく来てくれた。ルメイちゃん」
はい、よく来てあげました。
「見せたいものとは、これなんだよ。ポケモンの卵!」
……トゲピーですか?
「これを、ウスギ博士に見せてあげてくれ!」
トゲピーなんて、きょうび流行りませんよ?
「では、頼んだぞ」
私の話をオールスルーしやがるとは、この爺、案外やるかもしれません。
っと、そっちの爺は何ですか?
「わしはオーキドじゃ」
面倒そうなので帰ります。
「まぁまぁ、そう言うんじゃない。わしはあのウスゲよりすごーいポケモン博士じゃぞ」
でしたね。しかも、何の因果か、白髪ながらあのウスゲよりも髪がある。
「そのわしから、こいつをプレゼントじゃ!」
おお、これはポケモン図鑑という類のモノですか。さんきゅです。
「いやいや、礼には及ばんよ。体で払ってもらえればのぅ」
ラディ、葉っぱカッター。
「う、嘘じゃよ!痛っ!や、やめたまへ!」
エロ爺め。美しく残酷にこの地方から往ね!
「ルメイちゃん!大変なんだ!何が大変って、大変大変大変と、放送禁止で走れば~って、違う!すごい大変なんだ!早く来てくれ!」
がっつくな。童貞ですか?
「ガチャン!ツーツーツー……」
古典的ですねぇ。だからウスゲなんですよ。
しかし、これは緊急招集命令、エマージェンシーコールというやつですね?
まぁ、それなりに急いでやりますか。帰りは段差があって楽ですし。
「……また会ったな」
あ、さっきの赤髪馬鹿野郎。
「うるせぇ!邪魔だからどけ!」
はい、どうぞ。
「…………素直だな」
ええ、清楚ですから。
「……それで良いのか;;」
何です?何か不満が?
「…………構ってくだあい;;」
寂しがりやですねぇ。
良いでしょう、ポケモン勝負でいてこまして差し上げます。
「きた!ポケモン勝負きた!メインイベントきた!これで負くる!」
はい、一瞬で負けましたね。
「勝ったと思うなよ・・」
ナイトなのか忍者なのか、はっきりしてください。
とまあ、そんな犯人でした。
トレーナーカードをくすねて来たのですが、やっぱり可哀想だったので返してやりました。
でも、写メは撮りましたよ。
「さすがルメイちゃん……僕達の望む以上の事を平然とやってのける!そこにシビれるあこがれるぅ!」
私は残念ながら吸血鬼にはなりませんよ。
「そ、そうか。でも、君とラディ、すごいコンビネーションだね。この感じだと、行く行くはポケモンチャンピオンに……何てな!」
良いですねぇ。チャンピオン。人の上に立つ者の称号。ゾクゾクします。
「この子、姉と何ら変わらないんじゃ……」
ん?何か言いました?
「い、いや。でも、旅立つんだったらお母さんに話してからにしなよ!」
へーい。
さてはて、姉に追いつく為にも、旅というものに出てみますか。
姉さん、シンオウチャンピオンの玉座で待っていてください。
私は、ジョウト・カントーチャンピオンになってやりますよ!
とまあ、格好付けたのは良いのですが、まだ私自身のスキルも、ポケモンもてんで駄目です。
なので、しばらくは鍛える事にしました。
そしたら、キキョウシティっていう最初のジムの街に来てしまったのですが……
何だかなぁ。広くて狭い世界ですね。
あ、それから姉が言ってました。
「折角私の自伝を読んで色々と知っているのですから、軽く縛りを入れてみてはどうですか?性別ありのポケモンは、全て♀に縛るとか」
…………はい、実行しています。
なので、これから出て来るポケモンは全て♀になります。
後、こうとも。
「で、折角なんだから私があんまり使わなかったポケモンを使ってみてはどうですか?」
なので、結構その辺りも縛りを入れて行きます。乞うご期待!
現在のパーティ
オリシェ(オニスズメ) Lv8
ラディ(チコリータ) Lv9
新規捕獲ポケモン
ポーラ(ポッポ) Lv2
コニー(コラッタ) Lv2
オーラ(オタチ) Lv3
イサ(イシツブテ) Lv3
ホリィ(ホーホー) Lv3
ここまでのプレイ時間 1:18
ポケモン図鑑 7匹
最終更新:2009年10月02日 21:23