メリル・ストリープ出演作品 おすすめ10選

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今回は、アカデミー賞の常連、ハリウッド女優のメリル・ストリープの出演作品の中から特におすすめしたい映画を10本ピックアップしました!


メリル・ストリープとは

メリル・ストリープ(Meryl Streep, 本名: メアリー・ルイーズ・ストリープ、Mary Louise Streep, 1949年6月22日 - )は、アメリカ合衆国の女優。
ニュージャージー州サミット出身。父親のハリー・ウィリアム・ストリープは製薬会社の役員、母親のメアリー・W・ストリープはコマーシャル・アーティストだった。
ヴァッサー大学在学中に奨学金を得て、イェール大学演劇大学院で学び、卒業時にはキャロル・ダイ演技賞を受賞した。
大女優では非常に珍しく、初婚を貫いている。舞台『尺には尺を』で共演したジョン・カザールと婚約していたが、カザールが1978年3月12日に癌で死亡したために結婚にいたらなかった。
同年9月30日、彫刻家ドン・ガマー(Don Gummer、ドナルド・ガマー)と結婚。ガマーとの間に4人の子供がいる。
2017年、ゴールデングローブ賞の授賞式での生涯功労賞の受賞にあたって、名指しを避けながらもトランプ次期大統領を批判し、「無礼は無礼を招き、暴力は暴力を招く。権力者がその地位を使って他者をいじめたら、私たちは全員負け」と述べて、最後に亡くなったキャリー・フィッシャーの言葉を取り上げて「壊れた心を取り出してそれを芸術に変えよう」と述べた。

女優としてのキャリアだけでなく、その知性や人間性からも映画界に多大な影響を与えているメリル・ストリープ。
早速彼女の出演作品を見ていきましょう。


(1)クレイマー、クレイマー

1979年公開のアメリカ映画。
ニューヨークのマンハッタンを舞台に、自立を求め家を出る妻と、取り残された夫と息子に起こるさまざまな問題を描く。
当時アメリカ国内において社会問題となっていた離婚・親権を真正面から捉えた作品である。
原題は「原告クレイマー対被告クレイマー裁判」の意で同じ名前の人が争っている裁判、つまり離婚裁判のことである。
第52回アカデミー賞作品賞ならびに第37回ゴールデングローブ賞 ドラマ部門作品賞受賞作品。
【スタッフ】
監督:ロバート・ベントン
脚本:ロバート・ベントン
原作:エイヴリー・コーマン
製作:スタンリー・R・ジャッフェ
【キャスト】
テッド・クレイマー:ダスティン・ホフマン
ジョアンナ・クレイマー:メリル・ストリープ
ビリー・クレイマー:ジャスティン・ヘンリー
マーガレット・フェルプス:ジェーン・アレクサンダー
フィリス・バーナード:ジョベス・ウィリアムズ

(2)マディソン郡の橋

1992年にアメリカ合衆国で発売されたロバート・ジェームズ・ウォラーの同名ベストセラー小説を原作にした1995年の恋愛映画。
1989年の冬、フランチェスカ・ジョンソンの葬儀を出すために集まった長男のマイケルと妹のキャロリンが母の手紙と日記を読み始める場面からストーリーがはじまる。「火葬にしてローズマン・ブリッジから灰を撒いてほしい」というもので、平凡だと思われていた母親の激しい恋を知ることになる。
この作品でメリル・ストリープは第68回アカデミー賞の主演女優賞にノミネートされた。
【スタッフ】
監督:クリント・イーストウッド
脚本:リチャード・ラグラヴェネーズ
原作:ロバート・ジェームズ・ウォラー『マディソン郡の橋』
製作:クリント・イーストウッド
   キャスリーン・ケネディ
【キャスト】
ロバート・キンケイド:クリント・イーストウッド
フランチェスカ・ジョンソン:メリル・ストリープ
キャロライン・ジョンソン:アニー・コーリー
マイケル・ジョンソン:ヴィクター・スレザック
リチャード・ジョンソン:ジム・ヘイニー

(3)めぐりあう時間たち

2002年のアメリカ映画。
「花は私が買って来るわ、とダロウェイ夫人が言った」。
この書き出しから始まる小説『ダロウェイ夫人』を1925年に書いた女性作家ヴァージニア・ウルフは、1941年に夫レナードへ感謝と「私たち二人ほど幸せな二人はいない」と云う言葉を残して、川へ入水自殺する。
•1923年の英国、リッチモンドでのヴァージニアの1日
•2001年のニューヨーク・マンハッタンでのクラリッサの1日
•1951年のロサンゼルスでのローラの1日
時間・場所の違う3人の女性の1日が始まり、回り会って行く。
第75回アカデミー賞で9部門にノミネートされ、特殊メイクを施しヴァージニア・ウルフを演じたニコール・キッドマンがアカデミー主演女優賞を受賞。
第53回ベルリン国際映画祭ではジュリアン・ムーア、メリル・ストリープを含む3人が銀熊賞 (女優賞)を共同受賞した。
【スタッフ】
監督:スティーブン・ダルドリー
脚本:デヴィッド・ヘア
原作:マイケル・カニンガム
製作:スコット・ルーディン
製作総指揮:マーク・ハッファム
【キャスト】
ヴァージニア・ウルフ:ニコール・キッドマン
レナード・ウルフ:スティーヴン・ディレイン
ローラ・ブラウン:ジュリアン・ムーア
ダン・ブラウン:ジョン・C・ライリー
クラリッサ・ヴォーン:メリル・ストリープ
リチャード・ブラウン:エド・ハリス

(4)プラダを着た悪魔

2006年のアメリカ映画。
映画版ではノースウェスタン大学を卒業し、ジャーナリストを目指すために田舎からニューヨークへとやってきたアンドレア・サックスは、幸運にも何百万の女性の憧れとする仕事・ファッション雑誌『ランウェイ』の編集部へと就職した。
しかもその編集長でファッション業界に対し絶大な影響力を誇る、ミランダ・プリーストリーのアシスタント職である。
だが、ミランダは自分の身の回りの世話をアシスタントに押し付けるなどの横暴を発揮する最悪の上司であり、今までに何人もがこの仕事を辞めていたのであった。
ファッションには何の興味もなかった彼女であるが、本来の目的である文芸誌での仕事への足がかりとして、彼女の悪魔のような要求に耐えていく。
メリル・ストリープの演技は批評家から絶賛を受け、自身14回目となるアカデミー賞候補となった。
【スタッフ】
監督:デヴィッド・フランケル
脚本:アライン・ブロッシュ・マッケンナ
原作:ローレン・ワイズバーガー
製作:ウェンディ・フィネルマン
製作総指揮:カレン・ローゼンフェルト
      ジョー・カラッシオロ・ジュニア
【キャスト】
ミランダ・プリーストリー:メリル・ストリープ
アンドレア・サックス:アン・ハサウェイ
エミリー・チャールトン:エミリー・ブラント
ナイジェル:スタンリー・トゥッチ
ネイト:エイドリアン・グレニアー

(5)マンマ・ミーア!

2008年にイギリス、アメリカ、スウェーデンが共同製作したロマンティック・コメディ・ミュージカル映画。
舞台はギリシャ・エーゲ海の架空の島にあるホテル。ホテルのオーナーであるドナ・シェリダンと娘のソフィーは、親子二人で仲良く暮らしていた。
そのソフィーの結婚式が明日に迫り、招待客が船で島に到着しはじめる。ドナは古い友人のロージーとターニャを迎えに行き、久し振りの再会に大喜び。
一方ソフィーは自分の友人達にある計画を打ち明ける。ドナの日記を盗み読みした彼女は、自分の父親候補が3人いることに気付き、その3人の男性にドナの名前で招待状を送っていたのだった。
ヴァージン・ロードを父親と歩きたいと願うソフィー。もちろんドナはこの計画を知らない。父親候補のサム、ハリー、ビルはそんな事情も知らずに、20年ぶりにドナに会いに戻ってくる。
メリル・ストリープが主役のシングル・マザーであるドナ・シェリダン役を演じた。
【スタッフ】
監督:フィリダ・ロイド
脚本:キャサリン・ジョンソン
原作:キャサリン・ジョンソン
製作:ジュディ・クレイマー
   ゲイリー・ゴーツマン
製作総指揮:ベニー・アンダーソン
     ビョルン・ウルヴァース
     トム・ハンクス
     リタ・ウィルソン
     マーク・ハッファム
【キャスト】
ドナ・シェリダン:メリル・ストリープ
ソフィ・シェリダン:アマンダ・サイフリッド
サム・カーマイケル:ピアース・ブロスナン
ハリー・ブライト:コリン・ファース
ビル・アンダーソン:ステッラン・スカーシュゴード
スカイ:ドミニク・クーパー
ロージー・マリガン:ジュリー・ウォルターズ
ターニャ:クリスティーン・バランスキー

(6)マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙

メリル・ストリープが英国首相のマーガレット・サッチャーを演じた2011年の伝記映画。
イギリス初の女性首相、マーガレット・サッチャーの人生を、戦中の若年期から1990年の首相退陣に至るまで回想を挟みながら描く。
2011年11月29日、第77回ニューヨーク映画批評家協会賞の結果が発表され、本作の演技によりメリル・ストリープは主演女優賞を受賞した。2012年2月26日、第84回アカデミー賞においても主演女優賞を受賞した。
【スタッフ】
監督:フィリダ・ロイド
脚本:アビ・モーガン
製作:ダミアン・ジョーンズ
製作総指揮:フランソワ・イヴェルネル
      アダム・キューリック
      キャメロン・マクラッケン
      テッサ・ロス
【キャスト】
マーガレット・サッチャー:メリル・ストリープ
若年期のマーガレット・サッチャー:アレクサンドラ・ローチ
デニス・サッチャー:ジム・ブロードベント
若年期のデニス・サッチャー:ハリー・ロイド
キャロル・サッチャー:オリヴィア・コールマン

(7)31年目の夫婦げんか

2012年のアメリカ映画。
結婚生活31年目を迎えたソームズ夫妻だったが、妻のケイは2人で共に過ごす時間が無くなっていく現状を嘆いていた。その一方で、夫のアーノルドは現状に無関心だった。
ある日、ケイは夫に無断でフェルド医師のカップル向け集中カウンセリングに申し込む。最初は行く気のなかったアーノルドではあったが渋々ケイについていくことになった。
そして2人はフェルド医師のカウンセリングを通して相手と向き合っていく。
【スタッフ】
監督:デヴィッド・フランケル
脚本:ヴァネッサ・テイラー
製作:トッド・ブラック
   ガイモン・キャサディ
製作総指揮:ジェイソン・ブルメンタル
      ネイサン・カヘイン
      ジェシー・ネルソン
      スティーヴ・ティッシュ
【キャスト】
ケイ・ソームズ:メリル・ストリープ
アーノルド・ソームズ:トミー・リー・ジョーンズ
バーナード・“バーニー”・フェルド医師:スティーヴ・カレル
カレン:エリザベス・シュー
アイリーン:ジーン・スマート

(8)ソフィーの選択

ウィリアム・スタイロンの小説を原作にした1982年の映画。
作家のスティンゴが出会ったのは、ユダヤ人女性のソフィー。しかし彼女には、闇にまみれた過去があり……。
ユダヤ人の強制収容所を背景に、ホロコーストを扱った作品。
本作でソフィーを演じたメリル・ストリープは、第55回アカデミー賞と第40回ゴールデングローブ賞の主演女優賞を受賞した。
【スタッフ】
監督:アラン・J・パクラ
製作:アラン・J・パクラ
   キース・バリッシュ
製作総指揮:マーティン・スターガー
原作:ウィリアム・スタイロン
脚本:アラン・J・パクラ
【キャスト】
ソフィー:メリル・ストリープ
ネイサン:ケヴィン・クライン
スティンゴ:ピーター・マクニコル
エッタ:リタ・カリン
ラリー:スティーヴン・D・ニューマン

(9)未来を花束にして

2015年制作のイギリス映画。
1910年代のイギリスで婦人参政権を求めて闘った女性たちの姿を描いた作品。
原題のSuffragette(サフラジェット)とは、20世紀初頭のイギリスの参政権拡張論者、特に婦人参政権論者を指す言葉。
【スタッフ】
監督:サラ・ガヴロン
脚本:アビ・モーガン
製作:アリソン・オーウェン
   フェイ・ウォード
製作総指揮:キャメロン・マクラッケン
      テッサ・ロス
      ローズ・ガーネット
      ニック・バウアー
      ジェームズ・シェイマス
      テレサ・モネオ
【キャスト】
モード・ワッツ:キャリー・マリガン
イーディス・エリン:ヘレナ・ボナム=カーター
サニー・ワッツ:ベン・ウィショー
アーサー・スティード警部:ブレンダン・グリーソン
ヴァイオレット・ミラー:アンヌ=マリー・ダフ
エメリン・パンクハースト:メリル・ストリープ
アリス・ホートン:ロモーラ・ガライ

(10)マダム・フローレンス! 夢見るふたり

2016年のイギリス映画。
夢のような実話を元にした作品。自分が絶世の音痴だということに気付かずソプラノ歌手になる夢を追いかけるマダム・フローレンスと、そんな愛する妻に夢を見続けさせるため奮闘する夫・シンクレアの、愛のある笑いと感動の物語。
【スタッフ】
監督:スティーヴン・フリアーズ
脚本:ニコラス・マーティン
製作:マイケル・クーン
   トレイシー・シーウォード
製作総指揮:キャメロン・マクラッケン
      クリスティーン・ランガン
      マルコム・リッチー
【キャスト】
フローレンス・フォスター・ジェンキンス:メリル・ストリープ
シンクレア・ベイフィールド:ヒュー・グラント
コズメ・マクムーン:サイモン・ヘルバーク
キャサリン:レベッカ・ファーガソン


数々の名作に主演しているメリル・ストリープ。
2018年も『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされています。
いやはや…まさに名女優!
最終更新:2018年01月25日 20:02