【種別】 [[魔術>魔術(まじゅつ)]] 【初出】 創約六巻 【解説】 [[アラディア]]が使用する術式。 苦悶の表情を浮かべた人面のような、粘つく黄土色の臓物じみた液体を大量に作り出し、指定した相手の居場所を『検索』する。 この粘液は黄土色からどんどん変色していき、やがて黄色い人間のシルエットを形作る。そして『検索』対象の相手を感知すると、車よりも速いスピードで滑るように動き出す。 検索条件は肌表面の雑菌やバクテリアといった、顕微鏡サイズの『小さな生態系』。 これらは肌質や匂いなどを決める分岐点なので、必ず人によって個性のパターンが出る。 熊の脂肪自体には聴覚や視覚はなく、対象がシルエットと同じ面(床や壁、天井といった面)に触れている時に感知する。 しかし『検索』の精度が上がると、その条件を無視して対象に向かって覆い被さってくる。 シルエットは壁伝に移動するため、空中に逃れれば探知を回避可能。 また「小さな生態系」の都合上風呂などで肌を洗い流すと一時的に検索条件から外れる。 [[ボロニイサキュバス]]が言うには、本来は冬の寒さから裸体の魔女を守るための防御用術式。 通常は「守るべき人間の肌へひとりでに吸い付く」程度の精度だが、これに前述の「小さな生態系」を個別に入力することで対象を正確に探知して覆い被さる自動検索術式としている。 ----