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トール - (2018/11/06 (火) 23:42:03) の1つ前との変更点

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【種別】 人名(通称) 【元ネタ】 北欧神話における雷神、トールより。 [[Wikipedia - トール>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB]] 【初出】 新約五巻 【解説】 『[[グレムリン]]』の正規メンバーを務める[[魔術師>魔術師(まじゅつし)]]。 『グレムリン』の中でも特に直接的な戦闘行為を専門に担当する。 腰まである長い金髪と相まって、どこか少女的な印象を受ける少年。 黄色と黒を基調としたぴったりとした上着とズボンを着用し、肩にはストールを纏っている。 その行動原理は「力を求める」「助けられる人を助ける」の二つ。 ・強敵と戦闘を行い、「経験値」を得ることで『成長』する(曰く、自己鍛錬だけでは限界がある、とのこと) ・その過程で助けられる人は助ける ということを繰り返している。 「人を助けるために力を求めている」のか「力があるから人を助ける気になった」のかは もはや本人すら定かでないものの、結果として「個人の闘争が戦争規模になる」ほどの破格の力を持つに至った。 決して悪人ではなく、全てを流血沙汰で解決しようとするほど狂った感性をしているわけではない。 (例えば自らの属する『グレムリン』がハワイや[[バゲージシティ]]で無差別攻撃を行ったことにも強い憤りを感じ、愛想を尽かした) しかし「経験値」を得て『成長』するためならば、端から見ると無意味な戦闘も行う。 そんな彼は最近強くなりすぎて、 ・「自分と戦うに値するほどの強敵が中々居ない」 ・「いたとしても、それほどの力を持った敵と全力で戦えば周囲の人間を巻き込んでしまう。それは後味が悪い」 という悩みを持っている。 そこに来て[[上条当麻>上条当麻(かみじょうとうま)]]は、 ・「戦うに値するほどの強敵」である ・[[「魔術を打ち消す」能力>幻想殺し(イマジンブレイカー)]]のおかげで、本気で戦闘したとしても周囲への被害を抑えられる と格好の「経験値」稼ぎの相手であった。 そんなわけでトールの学園都市内での暗躍は、基本的に上条と戦うことを目的として行われていた。 北欧神話における『雷神』の名を冠する彼は、 両手両足にはめたグローブの指先より噴出するアーク溶断ブレードを用いた戦闘を主体とする。 自前で出せるブレードの長さは数メートル程だが、グローブを[[ミョルニル>投擲の槌(ミョルニル)]]と接続し、[[魔力>魔力(まりょく)]]の供給を受けることができる。 供給を受けた溶断ブレードは最大で2キロまで伸長し、一振りで[[学園都市>学園都市(がくえんとし)]]の学区一つを平らにすることすら可能。 その上ミョルニルから永続的な魔力の供給を受けているため、[[魔女狩りの王>魔女狩りの王(イノケンティウス)]]のように幻想殺しで消しきることが出来ない。 急激にブレードを噴出して空気を膨張爆発させることで、自身を加速するブースターとして使用することもできる。 更に[[霊装>霊装(れいそう)]]『[[メギンギョルズの帯]]』の効果で、『聖人』レベルの怪力を発揮することも可能。 また、トールが[[フレイヤ]]に変装したという伝承から、女性限定の変装術式も持つ。 見た目とは裏腹に身体能力と格闘技術も高く、上条を殴り合いで数m吹き飛ばしたり、[[マリアン>マリアン=スリンゲナイヤー]]を回し蹴り一発で気絶させたりと、魔術抜きでも強く、トール自身も生身とは思えないほどに打たれ強い。 しかしトールは『[[聖人>聖人(せいじん)]]』や『[[魔神>魔神(まじん)]]』、『[[世界を救う力>フィアンマ]]』などといった特殊な体質の持ち主ではない。 つまり、その体は特別に頑強であったり霊装・魔術に保護されたりしているわけではないので、 上述したような強力な魔術や無茶な動きの反動に肉体が耐え切れない事も多々ある。しかし本人はそれに一切頓着していない。 ここまで述べただけでも十分に強力な魔術師だが、 これは“『雷神』としてのトール”の力であり、本来のトールの力を最大限に抑え込んだ程度のものでしかない。 今でこそ人の都合によって『雷神』とされているトール神であるが、 そもそものトール神とは、農耕・製造・気象・季節・天候・災害などあらゆる全てを司った『全能』の神であり、 そしてその名を冠するトール自身の本来の力もまた、『全能』である。 その力は魔神[[オティヌス]]に次ぎ、彼女がいなければグレムリンの頂点となっていたとされる。 オティヌスや[[オッレルス]]をも次の「経験値」と見做し狙う程の実力を持ち、 上条も『全能』のトールには一蹴された。 この『全能』の正体は「&bold(){対象との戦闘に絶対に勝てる位置に自動的に瞬間移動する能力}」。 より厳密に言えば、トールではなく&bold(){それ以外の「世界すべて」を動かし}、あたかもトールが瞬間移動しているかの如き現象を引き起こしている。 (原理的には[[骨船(こつせん)]]と同じ) あらゆる攻撃を自動的に回避しカウンターするため、この状態のトールは指定した対象には絶対に敗北しない。最悪でも引き分けになるだけである。 また手足を適当に振っているだけで、相手がどこにいても自動的に位置を調節してクリーンヒットさせるため、[[フィアンマの右腕>聖なる右]]のようにただ体を動かしているだけで勝ててしまう。 『全能』のトールを倒そうとすれば、オティヌスのように世界全体を滅ぼして回避の余地を無くすしか無い。 さながらボタン一つで勝てる連打ゲーであり、故にこの術式を使ってどんなに勝利を重ねても学べることは何も無い。 トールが戦闘における「経験値」を狂ったように求めるのはこれが原因である。 なお、上条は「移動するためだけに世界全体を動かす」という点に[[全体論の超能力]]との共通性を指摘しており、トール本人もそれを認めた上で 『似て非なる物で、同じような現象は起こせるが完全に同じではない』 『オッレルスと[[第七位>削板軍覇(そぎいたぐんは)]]の関係に近い』と語っている。 超能力で言うならば[[死角移動>死角移動(キルポイント)]]が近いと思われるが、トールの場合は 「自分が相手の死角に移動する」のではなく 「相手に勝てる位置に自分が入れるように世界が丸ごと移動する」ため、動く対象もスケールも桁違いである。 トールはどうやらオティヌスの力の全容を推測していたようで、『全能』の力をもってしても敵わないと悟っていた。 といってもオティヌス以外の相手では、『全能』を使ってしまうと何も考えず勝ててしまうので「経験値」稼ぎの相手にならない。 そこで上条ならば、強すぎず弱すぎずいい相手になるのではないかと考えていた。 [[ミミルの泉]]での上条との再戦では、その『全能』の力を持って圧倒するが「相手との戦闘に関係のないものは対象に出来ない」という点を突き、線路の上に誘い出され、列車の激突を受けて敗北。 血まみれになりながらも五体満足で、経験値を得て清清しい表情であった。 【口調】 一人称は「俺」。 特殊な口調といったものはないが、上条の事を「上条ちゃん」や初対面の美琴を「ミコっちゃん」と呼ぶなど、妙に馴れ馴れしすぎる名前で呼ぶ。 「気にすんなよ上条ちゃん。俺って生き物は、楽しくなっちまうとそういうのはどうでも良くなっちまうんだ」 「よぉーっすミコっちゃん。元気してたー?」 【補足】 元ネタである雷神トールは『ヴァルトラウテさんの婚活事情』および『とある魔術のヘヴィーな座敷童が簡単な殺人妃の婚活事情』にも登場。 共に脇役としての描写のみである。 【余談】 新約六巻あとがきによれば「まだ見ぬ領域の力を求めて戦闘を重ねる」というトールの方向性は 登場初期の[[一方通行>一方通行(アクセラレータ)]]と似通っており、 仮に一方通行が踏み外さずに順当に成長していたなら、彼もまたトールのような性格になっていたらしい。 ----
【種別】 人名(通称) 【元ネタ】 北欧神話における雷神、トールより。 [[Wikipedia - トール>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB]] 【初出】 新約五巻 【解説】 『[[グレムリン]]』の正規メンバーを務める[[魔術師>魔術師(まじゅつし)]]。 『グレムリン』の中でも特に直接的な戦闘行為を専門に担当する。 腰まである長い金髪と相まって、どこか少女的な印象を受ける少年。 黄色と黒を基調としたぴったりとした上着とズボンを着用し、肩にはストールを纏っている。 その行動原理は「力を求める」「助けられる人を助ける」の二つ。 ・強敵と戦闘を行い、「経験値」を得ることで『成長』する(曰く、自己鍛錬だけでは限界がある、とのこと) ・その過程で助けられる人は助ける ということを繰り返している。 「人を助けるために力を求めている」のか「力があるから人を助ける気になった」のかは もはや本人すら定かでないものの、結果として「個人の闘争が戦争規模になる」ほどの破格の力を持つに至った。 決して悪人ではなく、全てを流血沙汰で解決しようとするほど狂った感性をしているわけではない。 (例えば自らの属する『グレムリン』がハワイや[[バゲージシティ]]で無差別攻撃を行ったことにも強い憤りを感じ、愛想を尽かした) しかし「経験値」を得て『成長』するためならば、端から見ると無意味な戦闘も行う。 そんな彼は最近強くなりすぎて、 ・「自分と戦うに値するほどの強敵が中々居ない」 ・「いたとしても、それほどの力を持った敵と全力で戦えば周囲の人間を巻き込んでしまう。それは後味が悪い」 という悩みを持っている。 そこに来て[[上条当麻>上条当麻(かみじょうとうま)]]は、 ・「戦うに値するほどの強敵」である ・[[「魔術を打ち消す」能力>幻想殺し(イマジンブレイカー)]]のおかげで、本気で戦闘したとしても周囲への被害を抑えられる と格好の「経験値」稼ぎの相手であった。 そんなわけでトールの学園都市内での暗躍は、基本的に上条と戦うことを目的として行われていた。 北欧神話における『雷神』の名を冠する彼は、 両手両足にはめたグローブの指先より噴出するアーク溶断ブレードを用いた戦闘を主体とする。 自前で出せるブレードの長さは数メートル程だが、グローブを[[ミョルニル>投擲の槌(ミョルニル)]]と接続し、[[魔力>魔力(まりょく)]]の供給を受けることができる。 供給を受けた溶断ブレードは最大で2キロまで伸長し、一振りで[[学園都市>学園都市(がくえんとし)]]の学区一つを平らにすることすら可能。 その上ミョルニルから永続的な魔力の供給を受けているため、[[魔女狩りの王>魔女狩りの王(イノケンティウス)]]のように幻想殺しで消しきることが出来ない。 急激にブレードを噴出して空気を膨張爆発させることで、自身を加速するブースターとして使用することもできる。 更に[[霊装>霊装(れいそう)]]『[[メギンギョルズの帯]]』の効果で、『聖人』レベルの怪力を発揮することも可能。 また、トールが[[フレイヤ]]に変装したという伝承から、女性限定の変装術式も持つ。 見た目とは裏腹に身体能力と格闘技術も高く、上条を殴り合いで数m吹き飛ばしたり、[[マリアン>マリアン=スリンゲナイヤー]]を回し蹴り一発で気絶させたりと、魔術抜きでも強く、トール自身も生身とは思えないほどに打たれ強い。 しかしトールは『[[聖人>聖人(せいじん)]]』や『[[魔神>魔神(まじん)]]』、『[[世界を救う力>フィアンマ]]』などといった特殊な体質の持ち主ではない。 つまり、その体は特別に頑強であったり霊装・魔術に保護されたりしているわけではないので、 上述したような強力な魔術や無茶な動きの反動に肉体が耐え切れない事も多々ある。しかし本人はそれに一切頓着していない。 ここまで述べただけでも十分に強力な魔術師だが、 これは“『雷神』としてのトール”の力であり、本来のトールの力を最大限に抑え込んだ程度のものでしかない。 今でこそ人の都合によって『雷神』とされているトール神であるが、 そもそものトール神とは、農耕・製造・気象・季節・天候・災害などあらゆる全てを司った『全能』の神であり、 そしてその名を冠するトール自身の本来の力もまた、『全能』である。 その力は魔神[[オティヌス]]に次ぎ、彼女がいなければグレムリンの頂点となっていたとされる。 オティヌスや[[オッレルス]]をも次の「経験値」と見做し狙う程の実力を持ち、 上条も『全能』のトールには一蹴された。 この『全能』の正体は「&bold(){対象との戦闘に絶対に勝てる位置に自動的に瞬間移動する能力}」。 より厳密に言えば、トールではなく&bold(){それ以外の「世界すべて」を動かし}、あたかもトールが瞬間移動しているかの如き現象を引き起こしている。 (原理的には[[骨船>骨船(こつせん)]]と同じ) あらゆる攻撃を自動的に回避しカウンターするため、この状態のトールは指定した対象には絶対に敗北しない。最悪でも引き分けになるだけである。 また手足を適当に振っているだけで、相手がどこにいても自動的に位置を調節してクリーンヒットさせるため、[[フィアンマの右腕>聖なる右]]のようにただ体を動かしているだけで勝ててしまう。 『全能』のトールを倒そうとすれば、オティヌスのように世界全体を滅ぼして回避の余地を無くすしか無い。 さながらボタン一つで勝てる連打ゲーであり、故にこの術式を使ってどんなに勝利を重ねても学べることは何も無い。 トールが戦闘における「経験値」を狂ったように求めるのはこれが原因である。 なお、上条は「移動するためだけに世界全体を動かす」という点に[[全体論の超能力]]との共通性を指摘しており、トール本人もそれを認めた上で 『似て非なる物で、同じような現象は起こせるが完全に同じではない』 『オッレルスと[[第七位>削板軍覇(そぎいたぐんは)]]の関係に近い』と語っている。 超能力で言うならば[[死角移動>死角移動(キルポイント)]]が近いと思われるが、トールの場合は 「自分が相手の死角に移動する」のではなく 「相手に勝てる位置に自分が入れるように世界が丸ごと移動する」ため、動く対象もスケールも桁違いである。 トールはどうやらオティヌスの力の全容を推測していたようで、『全能』の力をもってしても敵わないと悟っていた。 といってもオティヌス以外の相手では、『全能』を使ってしまうと何も考えず勝ててしまうので「経験値」稼ぎの相手にならない。 そこで上条ならば、強すぎず弱すぎずいい相手になるのではないかと考えていた。 [[ミミルの泉]]での上条との再戦では、その『全能』の力を持って圧倒するが「相手との戦闘に関係のないものは対象に出来ない」という点を突き、線路の上に誘い出され、列車の激突を受けて敗北。 血まみれになりながらも五体満足で、経験値を得て清清しい表情であった。 【口調】 一人称は「俺」。 特殊な口調といったものはないが、上条の事を「上条ちゃん」や初対面の美琴を「ミコっちゃん」と呼ぶなど、妙に馴れ馴れしすぎる名前で呼ぶ。 「気にすんなよ上条ちゃん。俺って生き物は、楽しくなっちまうとそういうのはどうでも良くなっちまうんだ」 「よぉーっすミコっちゃん。元気してたー?」 【補足】 元ネタである雷神トールは『ヴァルトラウテさんの婚活事情』および『とある魔術のヘヴィーな座敷童が簡単な殺人妃の婚活事情』にも登場。 共に脇役としての描写のみである。 【余談】 新約六巻あとがきによれば「まだ見ぬ領域の力を求めて戦闘を重ねる」というトールの方向性は 登場初期の[[一方通行>一方通行(アクセラレータ)]]と似通っており、 仮に一方通行が踏み外さずに順当に成長していたなら、彼もまたトールのような性格になっていたらしい。 ----

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