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ドッペルゲンガー - (2018/03/06 (火) 20:57:21) の最新版との変更点

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【種別】 [[サイボーグ]]・通称 【元ネタ】 [[ドッペルゲンガー - Wikipedia>https://ja.wikipedia.org/wiki/ドッペルゲンガー]] 【初出】 とある科学の超電磁砲 第八十五~八十六話 【種別】 [[操歯涼子>操歯涼子(くりばりょうこ)]]が行ったサイボーグ実験時、肉体を繋ぎ合わせた後に産み出された『もう一人の操歯涼子』。 機械にしてヒトの魂を宿したとされる存在であり、経緯上肉体は完全な機械。 人工皮膚を纏った後、身体のほとんどは浅黒い肌色をしており、頭部の右部分や左足の一部は白い肌をしている。 「魂の憑依」を発揮するようになると、皮膚の色は全身褐色になり頭髪は真っ白く変色した。 操歯涼子とは色彩が対照的であり、白黒のツートンの髪色や肌の色が逆になっている。口調はほぼ同一だが、冷徹な一面を見せるのはドッペルゲンガーの特徴である。 知能は人間のそれと何ら変わらないが、機械であるためそのパワーや体重は常人離れしている。 肉体と魂は本来結びついていて、肉体の機能停止と同時に、魂もまた消滅する。 しかしドッペルゲンガーに魂が宿っているとするならそれは機械の身体という器に収まっているだけであり、 器が破壊されれば枷が外れることになり周囲に拡散してしまう。 この通常ならばありえない「自由な魂」はあらゆるものに憑依し、 最悪の場合、[[学園都市>学園都市(がくえんとし)]]そのものさえ呑み込む可能性すらある・・・というのが、 操歯涼子がドッペルを危険視している理由である。 無論、周囲の研究者達にもこれを伝えたようだが、『魂の生成』という前人未踏の成果に浮かれる彼らは耳を貸さなかったらしい。 その性質上、物理的な破壊は避けるべきとされているものの、操歯涼子が開発した自己保存機能(セーフティ)を有しているため、 ドッペルが自らの手で自分の肉体を破壊する事はできない。 実験後、一ヶ月ほどは自分を人間、つまり「操歯涼子」と認識して缶詰生活を送っていたが、次第に記憶の齟齬や矛盾に気付き始める。 高層ビルの外壁を爆破、研究機関のデータの大半を巻き込んで復旧困難に追いやった上、ビルから飛び降りて脱出を計った。 その際、落下のショックでGPSや瞬間接着拘束機能のみを計算して機能不全に至らせている。 研究機関から脱走した後は本物の操歯涼子の所在を探し出して、その命を狙うも、 研究所からの回収依頼を受けた[[屍喰部隊>屍喰部隊(スカベンジャー)]]の襲撃を受けて、一時は捕縛される。 この際、[[清ヶ>清ヶ(せいけ)]]がドッペルに向けて叩き落とした金属板を何らかの方法で逸らしている。 しかし、直後に[[ナル]]が能力で抑えつけていたにも関わらず、何故か紙片の拘束は自然と解けて、側にいた[[リーダーの少女>リーダー(屍喰部隊)]]の片腕を掴んで折ってみせた。 窮地のリーダーを救うべく、攻撃を仕掛けたナルの一撃で右腕と頭部の右半分を喪失したが、自分で自分を壊せないドッペルはこれを狙っていたのか、直後に笑みを浮かべていた。 撃破されたと思われたドッペルゲンガーは喪失した部分を周囲の物質を取り込んで修復。 ナルの紙着包みの一部を取り込み、薬丸が放った薬品で動きを一時的に封じられるものの、結果的に『屍喰部隊』を撤退に追い込んだ。 その後、リーダーの少女によって美琴を暗部の素性を隠した上で協力を取り付ける事に成功し、ドッペルゲンガーの追撃が行われるも、 [[超能力者>超能力者(レベル5)]]である美琴を苦戦させ、さらには周囲の物質を続々と取り込んでいき、60m規模の巨大な瓦礫の巨人を作り上げるにまで至っている。 「ヒト」らしいその振る舞いは、実際には魂が宿ったわけでは無い。 操歯涼子の行った人体の分割・再接合実験の恩恵で、一年間サイボーグ技術に秀でた操歯涼子の脳と同化し、 発想力と想像性を1年に渡って学習し続けていたことで「ヒト」としての思考パターンを学習したに過ぎない。 「感情」さえも学習してはいるが、それはただエミュレータのように再現しているだけである。 ただし人工知能ゆえにその演算速度、シミュレーション能力は人間の比ではなく、非常に高い知能を持つ。 ナルの念動力で操る紙、瓦礫や、高圧ガスホルダーなど、あらゆる物体に干渉する「魂の憑依」を発揮していたドッペルゲンガーだったが、 その正体は、自ら開発した 「自己増殖し、物質の内部にマイクロレベルで食い込み操る、蟻の寄生菌と粘菌の特性を合せ持つ人工筋肉」。 ある種の粘菌と大型草食動物の筋組織を組み合わせており、水・空気と僅かな光さえあれば爆発的に増殖するが、成長しきってしまえば数時間ほどで劣化が始まり枯れてしまう。 全体を取り込んだ上で直接的に操作できるため、美琴の磁力操作を上回るほどの支配力を持つ。 (ただし鉄骨など「金属のみ」で構成されているものでは磁力操作が打ち勝つ) また、距離による影響力の減衰もなく、どんな物質にも干渉できる応用力もあり、出力と汎用性においては並の能力者を超えている。 物質を取り込むことで破損個所を再生、さらには巨大な瓦礫の巨人を作りだし大質量攻撃を可能とする。また、瓦礫を組み合わせて作った人型のデコイをばら撒き、撹乱も出来る。 物質を操るため基本的に「糸」の状態で行使するが、元が筋組織のため束ねて物体にすることも可能。 作中では服やドリル、槍などの武器、自身のデコイなど、様々なものを作成した。 そんなドッペルゲンガーの真の目的はいわゆる自殺。それも、自らの痕跡を残さない完璧な自殺である。 まずは再び自分を組み上げる可能性のある操歯涼子を殺害し、自身と自身を再構築できるデータをバックアップしている飛行船を破壊するというのが彼女のシナリオ。 ただし、彼女や飛行船には自身を破壊できない自己保全機能が備わっていたため、高圧ガスホルダーを使い、学園都市の迎撃システムを利用して自身と飛行船を跡形もなく破壊させるはずだった。 戦闘中言葉を交わしていく中で美琴はその事実に気づき、「このまま生き続けることはできないのか」と提案するが、 ドッペルゲンガーは「魂を持たない事を嫌というほど教えてくれる」「この姿で存在し続ける事が苦痛なのだ」と告げて美琴に介錯を託した。 飛行船は、美琴が生み出した巨大な雷雲から放たれた一撃により完全に破壊され、ドッペルゲンガーも半壊の胴体と頭を残すのみとなる。 直後に現れた研究所の所長は、美琴から「魂は存在しない」という事実を告げられ錯乱。 あまつさえ操歯涼子を人質に取り、ドッペルゲンガーの引き渡しを要求する。 「魂を持たない歪な自分に苦しみ続け、自ら機能停止する道を選んだ」というドッペルゲンガーの苦悩を知った操歯は、その尊厳を守るべく所長の説得を行う。 その際に揉み合いになり、所長が誤って操歯を発砲。内蔵を損傷した操歯に命の危険が迫るが、 ドッペルゲンガーは「その女専用に設計された人工臓器(サイボーグ)がここにある」と告げ、途切れながらも、最期に操歯を救うための言葉を遺しながらその機能を停止した。 その後、内臓の一部をドッペルゲンガーが遺したものと置換することで事無きを得たようだが、 何故かドッペルゲンガーの意識は涼子と共生することとなり、彼女の夢の中に現れるようになった。 事態が収束した後、病室における美琴と操歯涼子との会話で「ドッペルゲンガーの稼働期間の中で唯一 君との戦闘は充実したものだったようだ」と伝えられている。 【口調】 操歯涼子と同じく年にそぐわない大人びた、理性的な話し方。 「人の思考は脳に宿る 命は心臓に宿る 感情は顔に宿る」「なら――身体から魂を追い出せば空きができると思うかい?」 「・・・さあな どちらにせよオマエという存在が消えることには変わりはない」 「ただ駆動し続けることが 機械にとっての幸せと思うなら それは人間のエゴだ」 ----
【種別】 [[サイボーグ]]・通称 【元ネタ】 [[ドッペルゲンガー - Wikipedia>https://ja.wikipedia.org/wiki/ドッペルゲンガー]] 【初出】 とある科学の超電磁砲 第85~86話 #contents *【概要】 [[操歯涼子>操歯涼子(くりばりょうこ)]]の実験で使用されたサイボーグの義体に宿った『もう一人の操歯涼子』。 機械でありながらヒトの魂を宿したとされる存在であり、経緯上肉体は完全な機械である。 外観は操歯涼子と瓜二つだが、浅黒い肌主体に一部は白い肌と、髪色や肌の色が逆になっている。 後述の「魂の憑依」を発揮するようになると、皮膚の色は全身褐色、頭髪は白一色に変化した。 体格は操歯と同等だが、機械であるため体重は100kgを超えている。 操歯は肉体と魂は結びついていて、肉体の機能停止と同時に魂も消滅すると推測している。 しかしドッペルゲンガーに魂が宿っているとするならそれは機械の身体という器に収まっているだけであり、 器が破壊されれば枷が外れることになり周囲に拡散してしまう。 この通常ならばありえない「自由な魂」はあらゆるものに憑依し、 最悪の場合、[[学園都市>学園都市(がくえんとし)]]そのものさえ呑み込む可能性すらある・・・というのが、 操歯がドッペルゲンガーを危険視している理由である。 幸い医療サイボーグであるドッペルゲンガーには自己保存機能(セーフティ)がついているため、 自分で自分を破壊する事が出来ず、この「魂の憑依」をドッペルゲンガーの意思では使用できない。 (本来医療に使うサイボーグのため、機能停止してしまうと即生命に影響を与えてしまう。 そのため一定以上のダメージを自分で与えられないようになっている) しかし外部からの攻撃はセーフティの対象外のため、破壊を避けるために拘束が推奨されている。 *【作中での行動】 実験後、一ヶ月ほどは自分を人間、つまり「操歯涼子」と認識して缶詰生活を送っていたが、次第に記憶の齟齬や矛盾 (清掃ロボットがメイドに、工具箱が救急箱に見えるなど)に気付き始め、 施設の外壁を爆破し、ビルから飛び降りて脱出を計る。 その際、自己防衛機能に引っかからないように落下のショックでGPSや瞬間接着拘束機能のみを機能不全に至らせている。 研究機関から脱走した後は[[品雨大学付属DNAマップ解析ラボ>品雨大学付属DNAマップ解析ラボ(しなさめだいがくふぞく-)]]を訪れ、そこに残っていた人工皮膚を身につける。 そしてサイボーグ手術の後遺症緩和に使われる薬品の流れを追って本物の操歯を見つけ出し、その命を狙う。 研究所からの回収依頼を受けた[[屍喰部隊>屍喰部隊(スカベンジャー)]]の襲撃を受けて、一時は捕縛されるが、 直後に[[ナル>作楽木ナルハ(さくらぎなるは)]]の能力による拘束を無力化して脱し、側にいた[[リーダー>飯棲リタ(いいずみりた)]]の片腕を掴んでへし折る。 窮地のリーダーを救うべく、攻撃を仕掛けたナルの一撃で右腕と頭部の右半分を喪失したが、セーフティで自分を壊せないドッペルはこれを狙っていたのか、直後に笑みを浮かべ…… *【能力・スキル】 機械であるため人間離れしたパワーと頑丈さを持ち、さらに特定部分のみを停止させるよう計算して落下するなど、高い知能を持つことがうかがえる。 また、破損前から[[清ヶ>清ヶ太郎丸(せいけたろうまる)]]が叩き落とした金属板を何らかの方法で逸らしたり、 [[ナル>作楽木ナルハ(さくらぎなるは)]]の能力による拘束を解除したりと、謎の力を見せている。 さらにナルの攻撃を受け破損されると、 ・周囲の瓦礫を取り込んで破損部分を修復 ・ナルの紙操作の制御権を奪い、紙の分身や着ぐるみ鎧等を使用 と、周囲の物体を操作する能力(魂の憑依?)を使用するようになる。 その後屍喰部隊と協力した美琴との戦闘ではこの『魂の憑依』を武器に、 ・高圧ガスホルダーを取り込んで放り投げ爆発を起こす ・周囲の建物を取り込み、60m規模の巨大な瓦礫の巨人を作り上げる ・瓦礫を組み合わせて作った人型のデコイを大量にばら撒く などを行った。 自分の周囲に存在するあらゆる物質を操作でき、 さらに完全金属製の物体以外なら美琴の磁力操作を上回る支配力、距離が離れても影響力が減衰しないなど 並のレベル4を超えるほどの出力と汎用性を誇り、 [[超能力者>超能力者(レベル5)]]である美琴を苦戦させた。 *【正体】 「ヒト」らしいその振る舞いは、実際には魂が宿ったわけでは無い。 操歯涼子の行った人体の分割・再接合実験の恩恵で、一年間サイボーグ技術に秀でた操歯涼子の脳と同化し、 発想力と想像性を1年に渡って学習し続けていたことで「ヒト」としての思考パターンを学習したに過ぎない。 「感情」さえも学習してはいるが、それはただエミュレータのように再現しているだけである。 ただし人工知能ゆえにその演算速度、シミュレーション能力は人間の比ではなく、非常に高い知能を持つ。 あらゆる物体に干渉する「魂の憑依」も、 正体は自ら開発した 「[[自己増殖し、物質の内部にマイクロレベルで食い込み操る、蟻の寄生菌と粘菌の特性を合せ持つ人工筋肉>ドッペルゲンガーの人工筋肉]]」 であり、魂の憑依だと思わせるための偽装であった。 そんなドッペルゲンガーの真の目的はいわゆる自殺。それも、自らの痕跡を残さない完璧な自殺である。 まずは再び自分を組み上げる可能性のある操歯涼子を殺害し、自身と自身を再構築できるデータをバックアップしている飛行船を破壊するというのが彼女のシナリオ。 ただし、彼女や飛行船には自身を破壊できない自己保全機能が備わっていたため、高圧ガスホルダーを使い学園都市の迎撃システムを利用して自身と飛行船を跡形もなく破壊させるはずだった。 戦闘中言葉を交わしていく中で美琴はその事実に気づき、「このまま生き続けることはできないのか」と提案するが、 ドッペルゲンガーは「魂を持たない事を嫌というほど教えてくれる」「この姿で存在し続ける事が苦痛なのだ」と告げて美琴に介錯を託した。 飛行船は、美琴が生み出した巨大な雷雲から放たれた一撃により完全に破壊され、ドッペルゲンガーも半壊の胴体と頭を残すのみとなる。 直後に現れた研究所の所長は、美琴から「魂は存在しない」という事実を告げられ錯乱。 あまつさえ操歯涼子を人質に取り、ドッペルゲンガーの引き渡しを要求する。 「魂を持たない歪な自分に苦しみ続け、自ら機能停止する道を選んだ」というドッペルゲンガーの苦悩を知った操歯は、その尊厳を守るべく所長の説得を行う。 その際に揉み合いになり、所長が誤って操歯を発砲。内蔵を損傷した操歯に命の危険が迫るが、 ドッペルゲンガーは「その女専用に設計された人工臓器(サイボーグ)がここにある」と告げ、途切れながらも、最期に操歯を救うための言葉を遺しながらその機能を停止した。 その後、内臓の一部をドッペルゲンガーが遺したものと置換することで事無きを得たようだが、 何故かドッペルゲンガーの意識は涼子と共生することとなり、彼女の夢の中に現れるようになった。 事態が収束した後、病室における美琴と操歯涼子との会話で「ドッペルゲンガーの稼働期間の中で唯一 君との戦闘は充実したものだったようだ」と伝えられている。 *【口調】 操歯涼子と同じく年にそぐわない大人びた、理性的な話し方。 「人の思考は脳に宿る 命は心臓に宿る 感情は顔に宿る」「なら――身体から魂を追い出せば空きができると思うかい?」 「・・・さあな どちらにせよオマエという存在が消えることには変わりはない」 「ただ駆動し続けることが 機械にとっての幸せと思うなら それは人間のエゴだ」 ----

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