【種別】 [[魔術>魔術(まじゅつ)]] 【初出】 十七巻 新約二巻で追記有り 【解説】 その名の通り、魔術的な力で飛行しているものを撃墜する術式。 十二使徒の一人である聖ペテロが、 「『悪魔の力を借りて空を飛ぶ[[魔術師>魔術師(まじゅつし)]]』シモン=マグスを、主に祈るだけで撃墜した」 という伝承に基づいている。 伝承では墜落した魔術師シモンはそのまま死亡したことから、 この術式の本質は『高度を0メートルにする』事ではなく、 『本来の墜落ダメージ以上の何か』を付与することとされる。 シンプルで強力、かつ有名なエピソードを基にしているため、 魔術の世界においては広く普及している。 その為、『十字教の教義で説明できる範囲の異端や異端の飛行術式』は、 飛ぶのも落とされるのも簡単というジレンマに陥っている。 このため、現代の魔女は天空を飛ばない。 [[カヴン=コンパス]]のように術式を防ぐだけの防壁を持たない小柄な魔女は、 低空を高速飛行することで『地上を走行している』とごまかすのが常識である。 また、あくまで安定的な「飛翔」に対して適用されるため、 「元から落ち続けているもの」にまでは適用できないという抜け道もある。 ただし、こういった抜け道はすぐに塞がれ、そしてまた別の抜け道が発見され…… を繰り返すのが魔術の世界であり、術を回避する決定的な手段とはなり得ない。 「術者を担ぐ悪魔達よ、速やかにその手を離せ!!」 ----