【種別】 人名(通称)・神名 【元ネタ】 エジプト神話に登場する夜を司る女神。 [[Wikipedia - ネフティス>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%83%95%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9]] 【初出】 新約十巻 【解説】 真の『[[グレムリン]]』に所属する『[[魔神>魔神(まじん)]]』の一柱。 長い銀髪と褐色の肌を持ち、裸身を包帯で覆った麗人。本来は緑色と思われる両瞳は気まぐれに変色する。 目の下の涙的型タトゥーはオシリス神死去に際して落涙したという伝承に由来する。 他のエピソードを持たないため、金品で雇われて葬儀に参列する『泣き女』を軸に、 人の手で作られた神格ではないかという学説まで流布される、正体不明の女。 その正体は王の副葬品としてピラミッドに埋められた数千万にも及ぶ召使い達の集合体。 彼女には「個人」は存在せず、生い立ちや遍歴もない。 『泣き女』の由来を持つためか、ちょっとした感動エピソードとかですぐ泣く。 その大き過ぎる力から現世に足を踏み入れる事ができないため、 『[[隠世>隠世(かくりよ)]]』に潜んで暗躍していたが、 [[アレイスター=クロウリー]]に『隠世』を破壊されたため、 [[僧正]]、[[娘々>娘々(ニャンニャン)]]と共に[[ゾンビ]]が生み出した『[[鏡合わせの分割]]』の術式を用いて、 [[学園都市>学園都市(がくえんとし)]]・[[第一一学区]]へと降り立った。 この術式によって「無限の力」を失ったものの「現世を壊さない程度に制限した力を無限に持つ」状態に移行。 アレイスターや[[サンジェルマン]]の行動を予見しながら傍観に徹していた。 しかし、アレイスターは先行していたゾンビを[[木原脳幹>木原脳幹(きはらのうかん)]]に撃破させ、『鏡合わせの分割』を解析しており、 『魔神』達は改変したパラメータを埋め込まれ、可殺状態に追い込まれてしまう。 この事態は[[英国]]で様子を窺っていた[[ローラ=スチュアート]]にも察知されている。 僧正が上条に『採点者』としての役割を担うよう打診し、決裂し戦闘となると、娘々と上条に接触。 僧正の行為が『グレムリン』の総意と取られても困ると、上条に僧正打開のための情報を提供する。 だが、僧正が撃破されてしまったことで怒った娘々が学園都市の破壊を決意。 それを止めるでもなく眺めていたネフテュスだったが、 突如現れた[[上里>上里翔流(かみさとかける)]]によって娘々は「[[新天地>新たな天地]]」へと追放された。 さらには、この世界に現れていたというその他の『魔神』を全て撃滅したという驚愕の事実を聞かされる。 「数千数万の集合体」であるネフテュスは、『個』としての力を徹底的に削がれた仲間達とは違って 元から自分の力を切り離して、切り分けて、切り落として、切り替えて扱うことに特化していた。 これにより、アレイスターからの弱体化を受けてなお、[[位相]]を差し替える力を一度だけ温存しており、 上里をその力でもって押し潰そうとするも、差し込んだ位相も肉体も全てを「追放」されてしまう。 しかし、前述の特性から分身を温存していたネフテュスは、上条宅に宅配便で自分を送りつけ、上条に協力を要請するのだった。 上里翔流と上条当麻によるバードウェイ姉妹を巡る戦いの最中、 『理想送り』によって全体の99%を奪われたネフテュスは残った1%の力では肉体を維持できず、ついに消滅の時を迎える。 しかし、上条と[[暮亞>田妻暮亞(たづまくれあ)]]が[[パトリシア>パトリシア=バードウェイ]]の救助に失敗するのを目撃。 そして『神様らしく人間を救ってみたかった』という未練を自覚。 ネフテュスは残った1%の肉体を[[サンプル=ショゴス]]がパトリシアから奪った脂肪分へ変換し、 さらには拒絶反応を防ぐためにミクロ単位で組成を全て組み換えることで、 完璧なパトリシアの一部となってパトリシアの命を救い、消滅した。 新約17巻「[[新たな天地]]」で再登場。 上条ら一行は、現世(のパトリシアの体内)に残ったネフテュスの残滓1%と新天地に追放された本体99%を媒介にすることで 上里を現世に呼び戻すことに成功。ネフテュスら魔神達はそのまま新天地に残った。 ちなみにパトリシアの一部となったネフテュスと新天地に追放されたネフテュスは同一人物でありながらも、同一の存在ではない。 【口調】 女性的な口調。その声は非常に甘いものだという。 例) 「僧正。我々が実存する世界へ介入してしまう事への影響は考えているのよね?」 一方で、『泣き女』を軸にしているだけあって非常に涙もろい。テレビドラマを30秒も見れば涙と鼻水が滝のように出るレベルである。 例)「ええ、ええ、ちょっとごめんなさい。私こういうのに弱いというか……ああ、もらい泣きが存在の本質に絡み付いているというか、 とにかく、もうダメだっ、もっかいきた!ふええっ!!」 ----