【種別】 生物 【元ネタ】 [[ショゴス - Wikipedia>https://ja.wikipedia.org/wiki/ショゴス]] 【初出】 新約十四巻 【解説】 [[上条当麻>上条当麻(かみじょうとうま)]]と[[上里翔流>上里翔流(かみさとかける)]]の戦闘の最中、『赤』と共に現れた『黒』。 元は専門のチームによって行われた南極調査活動で偶然発見された新種の寄生生命体で、 その不気味な容姿から、チーム内では暫定的に『サンプル=ショゴス』と称されていた。 大学側からの客員研究員としてチームに参加していた[[パトリシア>パトリシア=バードウェイ]]に寄生し、[[学園都市>学園都市(がくえんとし)]]が後方支援として参加していた事から、 最初は『外』の協力機関へ、その後たらい回しにされて学園都市内部まで送られたが、 事態は好転せず、パトリシアごと病院から逃亡。学園都市の中を自由に動き回る事となった。 寄生すると、宿主の全身の脂肪を溶かして空いたスペースへ潜り込み、栄養の蓄積と分配もショゴスが脂肪に変わって行う。 下手に摘出しようとすれば、暴れ回って体構造はズタズタにされるし、 仮に上手く取り出せても残っているのは宿主の抜け殻のみで、体力が回復する前に衰弱死してしまう。 また、普段は体内で分散して鳴りを潜めているが、攻撃性を見せると皮膚に亀裂のようなものを入れて外部へと姿を現し、 自らの身を割り裂いて鋭い爪のようなものを飛び出したり、いくつもの牙が乱雑に生えた大口の形をした捕食器官を展開する。 科学の最先端をゆく学園都市の技術はおろか、[[黄金系魔術結社>明け色の陽射し]]を率いる[[バードウェイ>レイヴィニア=バードウェイ]]が、 事態の解決に『黄金系』ではない[[別系統の魔術>カニバリゼーション]]を利用せざるを得なかった代物。 最終的には[[上里勢力>上里勢力(かみさとせいりょく)]]による上条当麻の[[学生寮>とある高校の学生寮(とあるこうこうのがくせいりょう)]]襲撃の折に[[暮亞>暮亞(くれあ)]]の協力を得て、摘出を試みたが失敗。 パトリシアの体外へと出ようとするショゴスに対して、[[右腕>幻想殺し(イマジンブレイカー)]]をかざす事しかできない上条当麻という打つ手無しの状況に陥るが、 『[[理想送り>理想送り(ワールドリジェクター)]]』で99%の肉体を削り取られた[[ネフテュス]]が、もはや1%未満程しかない残った肉体を細分化し、 自らの肉体をパトリシアが失った脂肪分へ変換させ、さらには拒絶反応を防ぐために、完璧なパトリシアの一部となり、 自らを犠牲にする事で、彼女の窮地を救った。 サンプル=ショゴスは多少の残骸を残しながらも、大半が幻想殺しによって消滅。 しかし、後に上里が[[木原脳幹>木原脳幹(きはらのうかん)]]と対峙した際に、南極調査活動の後援に学園都市がついていたことから、 [[アレイスター>アレイスター=クロウリー]]が上里翔流を仕留めるために仕掛けたビックリ箱のようなものだった事が明かされている。 上里が「女の形をしていれば何でも救ってしまう」という自称「クソッタレの性質」を持っている事から、 パトリシアが寄生体に寄生された後に上里と接触して勢力に引き入れた後、 もはや不治の病に侵されたと同義の状態でなら、誰もが「新天地」を連想するだろうという事を前提にし、 『理想送り』でパトリシアを新天地へと送った直後に、パトリシアの内部からショゴスを炸裂させるというものだった。 しかし、これはパトリシアが「命を投げ出してても姉を救う」という命題を持っており、 彼女が「新天地」を連想せず、『理想送り』が機能しなかったために失敗している。 さらに上里は、ショゴスが『[[幻想殺し>幻想殺し(イマジンブレイカー)]]』で消滅していること、 加えて、上里という特大のイレギュラーを仕留めるために用意されたものなら、 それは学園都市では良く知られる、ある種実力を信頼された既知の何かでなければ筋が通らないという論から、 ショゴスの正体が「変色した『[[未元物質>未元物質(ダークマター)]]』」である事を言及している。 全てが終わった後、残骸は[[姫君の毛皮>ニャニャブレムブ]]と共に上条家の鍋パーティの具材となった(食したかどうかは不明) 見方によってはバードウェイ姉妹のエキスがたっぷり染み込んでいる希少食材である。 ----