【種別】 人名 【元ネタ】 同名の実在した人物。 『黄金の夜明け団』に所属していたとされるウィリアム・ウィン・ウェストコット。 [[Wikipedia-ウィリアム・ウィン・ウェストコット(英語版)>https://en.m.wikipedia.org/wiki/William_Wynn_Westcott]] 【初出】 新約十八巻 【解説】 19世紀に活躍した当時最大の魔術結社『[[黄金夜明>黄金夜明(S∴M∴)]]』における『三人の創設者』の一人。 仕立て屋に作らせたネクタイ付きの一張羅を着込んだ初老の男。 表向きの職業はスコットランドヤードの検視官。 結社内の二大派閥ウェストコット派を率いており、新たな[[魔術>魔術(まじゅつ)]]様式を生み出した[[クロウリー>アレイスター=クロウリー]]を引き込んだ[[メイザース>サミュエル=リデル=マクレガー=メイザース]]派と水面下で対立していた。 メイザースやクロウリーといった『黄金』の代表格と比べると、魔術の技量そのものは大した事はないとされているが、半不死の肉体を持っており、『黄金』という大きな括りの中でも巨大勢力の一派を率いる程の能力を持っていた。 半不死性については詳しく説明されていないが、ただ[[ミナ=メイザース]]曰く彼は文書偽造を得意としており、検視官ゆえに曰くつきの死体に触れる機会が多く、また羊皮紙とは古来より悪魔との対話や魂の運搬に使われていた、とだけ語っている。 文書偽造に関しては組織内では有名で、魔術結社設立にあたり存在の真偽さえ定かでない[[アンナ=シュプレンゲル]]からの書籍を偽造し、組織の箔付けを行っていた。 しかし、この偽造技術はクロウリーによって盗まれ利用されてしまい、[[ブライスロードの戦い]]の火蓋を切る要因となっている。 その後、クロウリーが持ち出した[[ブライスロードの秘宝]]の一撃により半不死性を無効化され、死亡した。 ----